俺、サトシになってました(笑)   作:黒ソニア

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今回でジョウト編最後の劇場編に突入致します。
どの様な展開になるのか…ご期待あれ…!!

ヤマタノオロチ様
流され杉様
 高評価ありがとうございます。
 お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
 それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。




#112:『劇場編〝結晶塔の帝王ENTEI〟』

 

 

 

『第44話:嵐前の優雅な時間』

 

 

 

リーフタウンでコンテストも終え、俺達はコガネシティを目指して旅を再開する…前に、カスミがセレナを思い、近くにジョウトで女性が行きたい場所No.1の【グリーンフィールド】に向かう事になった。

 

グリーンフィールド…吹き抜ける風は心地良く、緑豊かな場所らしい。

 

それを聞いて、セレナも行きたいって目を輝かせていた。

俺とタケシも構わない為(タケシは下心を抱いてたが…)に即決した。

 

グリーンフィールドに向かう道中、赤いバンダナのポケモントレーナー:リンという女性が、俺にバトルを申し込んで来た。

断る理由もないので、休憩を兼ねてバトルを受けた。

 

結果として…勝者は俺だ。

 

とはいえ、彼女のポケモンも中々よく育てられていた。

パートナーのエイパム、グランブル、オコリザル(俺とのバトルで進化した)、キリンリキ、バタフリー、ヌオー。

タイプは被らず、みんなレベル40を超えており、今回のジョウトリーグに出場するそうだ。

 

 

「バッジはいくつ集めたんですか?」

 

「んーっと、5つね。」

 

 

およよ、もう既に半分以上をお持ちでしたか。

俺は数日前に2つ目を手にしたばかりなんです。

…カントーを旅してた時もそうだが、みんなバッジの手にするペース早いな。

いや、もしかして俺達が遅すぎるのか?

 

何て考えていると………遂に【グリーンフィールド】に辿り着いた。

緑一帯の場所で、適度に吹く風が非常に心地良かった。

 

 

「こりゃ良いな。

昼飯にも打ってつけだし、昼寝するのに最高じゃねぇか。」

 

 

という訳で、リンさんを交えて昼飯を食べる。

食べている時も気分良くて普段よりもより一層美味しく感じた。

この感じはあれだ…生前でいう店で食べる焼肉とキャンプで食べる焼肉の味が変わるやつだ。

趣味で1人キャンプをしてた時を思い出すぜ、ハッハッハァッ(半泣)!

 

 

「ブハァ…食った食った。」

 

「今日はいつもよりも食べたなぁサトシ。」

 

「おう。いつも美味いけど、ここで食うタケシの飯はいつもの倍以上に美味かったぁ。」

 

「あっ、それ凄く分かる!」

 

「だよねだよね!

タケシくん、料理の腕はピカイチね!」

 

「フフフ…リンさんで良ければ、自分と───」

 

「はいはい、人に迷惑はかけちゃ駄目でしょー。」

 

 

いつも通りお姉さんにメロメロになってるタケシをカスミが制裁をしている間…偽サトシとセレナは【グリーンフィールド】の草原で心地よい風を堪能していた。

 

 

「んっ………ふあっ、ぁぁぁ〜〜!

食後にこんな気持ちの良い風に、程よい暖かさがあると…流石に眠くなるなぁ…。」

 

「そうねぇ。流石ジョウト1、女の子が行きたい場所ねぇ。」

 

 

うんうん。

俺だけじゃなく、セレナという超が付く美少女が髪を風に靡かせているのが非常に素晴らしい…!

非常に、素晴らしい…!

大事な事だから二度も繰り返してしまったのぜ!

 

そんなことを考えている偽サトシはオタク面が出てニマニマとしながら大の字で倒れた。

 

 

「…サトシ? 眠たいの?」

 

「ん? うん…こんなに気持ちの良い風に寝心地良さそうな草原にいたら眠くもなるよね………ふぁぁぁ〜。」

 

「…えっと、腕を枕にして疲れたりしない?」

 

「まぁ、そうだね。」

 

「…その、サトシで良ければだけど…。

───膝枕、はいる?」

 

 

セレナがモジモジとしながら、勇気を振り絞って偽サトシに告げる。

 

そのセレナの表情と言葉に…偽サトシに電流が走った。

 

え? え? こ、ここここれは…!!

何かのサービスタイム!? ボーナスタイム!?

………お、落ち着けぇ……こいつは、アレだ…!

ジョウトに入ってから日頃色々と大変だったから、セレナなりに気を使ってくれたんや!

流石…ナナミさんの次に聖女の一面を持つセレナさんや!

 

 

「…今、誰かの事考えて無かった?

………ナナミさん、とか?」

 

 

ギクッ!? うっへぇ……女の勘ってやつか?

…いかんいかん、流石の俺でも分かるぜ…目の前の女の子を相手にしてる時は他の女の子の事を考えちゃいけねぇって…。

場合にもよるが、このパターンは…アカンやつや!

 

 

「そ、そんな事は無いよ?」

 

「…本当に?」

 

「そりゃあそうだよ。

…だって、別に今考える事じゃないでしょ?」

 

「…それもそうね。」

 

 

あっぶねぇ………寿命が縮む感覚を覚えた気がする…。

 

 

「…膝枕、いる?」

 

 

セレナが若干、頬を膨らませているのか…不満げに問う。

それに対し偽サトシは…本当に良いのか、と一瞬悩むが…本能に従う。

 

 

「…えっと、じゃあ…お願いします…。

し、失礼しまぁ…す…。」

 

 

偽サトシは恐る恐るセレナの膝まで迫り…彼女の膝に顔を置き、体の力を少し抜くと…セレナの香りと、太ももの柔らかさに…眠気が一気に襲った。

 

や、やっっっべぇえええ…!!

お、お、おおお女の子に膝枕して貰っちゃってるよぉ!!

こ、こんなの前世も含めて人生で初だから(母:ハナコは例外)テンションが可笑しく───あれ?

何だろう、これは………言葉にするなら、天国…というのだろうか?

力が抜けて凄く、安心して…眠、く…。

 

 

「……ZZZZ………ZZZZ。」

 

 

偽サトシは眠りについた。

…セレナは膝下まで近づいた偽サトシにドクンドクンと心臓を鳴らし、顔も赤く、顔が熱くなる…が、偽サトシが心地良さそうにして眠る顔を見ると直ぐに優しい微笑みを浮かべる。

優しく偽サトシの髪を撫で…心地良い風で髪を靡かさせ、今セレナは至福の時間、幸福を感じていた。

 

…一方で、タケシ達も偽サトシとセレナの姿が見えないと見渡すと、膝枕をしてもらい眠ってる偽サトシと膝枕をして上げて優雅に【グリーンフィールド】を堪能してるセレナを見つける。

 

 

「あの2人…ああいう関係だったのね?」

 

「いやぁ何というか…セレナはそういうのを求めてると言いますか、ハッキリと言っちゃっても良いのか…。

兎も角、かなりというか、非常に珍しい光景を見───ひいぃ!!」

 

 

タケシは超絶不機嫌:カスミちゃんが嫉妬のオーラを放出してるのを見て怯える。

 

 

「……………何?」

 

「………いえ、な、何でもありません。

……あの、あ、あそこへ行ったら、その、どう…です?」

 

「……………邪魔しちゃ悪いじゃない。

そのくらい、分かるでしょ?」

 

「そ、そうれすね!」

 

 

タケシはカスミに酷く怯えてリンをナンパ出来ず、後で偽サトシに文句の一つや二つ言ってやろうと思い、リンは木の陰から青春を送ってる偽サトシとセレナを見てニヤニヤと眺めていた。

 

 

 

 

 

『第45話:劇場版突入、謎の現象とエンテイ』

 

 

 

セレナの膝枕で眠ってる偽サトシは短い時間の幸福を味わう。

そして………幸福の時間から嵐の時間へと移り変わるのだった。

 

 

 

「起きなさい!! サトシ!!」

 

「ふげぇえ!?」

 

 

突如、カスミから強めの口調と腹パンを受け、激痛が走り起き出す偽サトシ。

あまりの激痛に、涙目になっていた。

 

 

「な、何すんだよ!?」

 

「悪かったわね!! お邪魔しちゃって!!」

 

「え? あ………いや、これは、ですね?」

 

「説明は良いわ!! それより………非常事態が起きてるのよ。」

 

「…非常事態?」

 

 

冷静になって起き上がって周りを見渡すと…緑豊かだった【グリーンフィールド】は謎の結晶現象で侵食されつつあった。

 

偽サトシ達のいる場所は【グリーンフィールド】の草原エリアで結晶は山と地平エリアの中間点から発生しており…草原エリア、湖エリア、山エリアを徐々に侵食していた。

 

その発生地とされる場所には2つの柱に花弁が広がってる様な建物(?)があった。

 

 

「あんなの…さっきまで無かったよな。」

 

「ああ。突然、あの花みたいな建造物が発生して【グリーンフィールド】を侵食してるんだ。」

 

 

何だこれ…こんなのアニポケであったか…?

………いや、なんか違和感の様なのを感じる。

この感覚は…アレだ、劇場編に入った様な感じだ。

なーんか、うろ覚えで…。

 

 

「そこのあなた達! ここは危険よ!

直ちにここから離れるのよ!」

 

 

異常事態に駆けつけたのか、ジュンサーが現れた。

 

その後………俺達は近くのポケモンセンターまでやって来た。

この異常現象にどうするか…長い事悩んでいると、事態に駆けつけたオーキド博士とウツギ博士、それと…。

 

 

「サトシ! 元気にしてるわね?」

 

「へ!? おふくろ!? 何でこんな所に!?」

 

 

何とまさかのおふくろがここへやって来た。

ケンジかナナミさんが来るならまだしも、おふくろが来るなんて…と、疑問に思う俺におふくろが話をしてくれる。

どうもこの【グリーンフィールド】に博士の元教え子だったシェリー博士がいて、何とおふくろと面識があるとの事で、おふくろがまだ少女の頃に世話になったらしく、更にはそのシェリー博士の娘に『ミーちゃん』というまだ5歳の女の子がいる為、心配になって着いてきたらしい。

 

そうか…確かに、それなら心配してここまで来るのも分かるな。

 

 

「そう言えばサトシ、帽子はどうしたの?」

 

「え? あ、ああ、帽子だったら…。」

 

 

…と、詳細を話そうとすると、車の中からアシレーヌとガオガエンが俺を見て抱きついてきた。

どうやら家はバリヤードに留守を頼み、二人はおふくろの護衛兼…俺に会いに来た様だ。

………特にアシレーヌなんて、俺の顔をベンベロと舐めまわしてくれる。

 

 

「あ、あはは……久々だな、アシレーヌ。

ガオガエンも…中々呼んでやれなくて悪いな。

お前達だけじゃなく、みんなをそれぞれ活躍させたいとなると…出番が後になっててな……あー、うん、悪いと思ってるんだよ、アシレーヌ!

だから…そろそろペロペロは………んごぉぉぉおおお!!!」

 

 

久々の再会にアシレーヌは俺に抱きつき、押し倒してまでもベンベロと顔を舐め回す。

…それに対して、各々の反応をしているけど…助けて。

 

後、セレナさん?

なんか…さっきのカスミさんみたいな不機嫌オーラが出てません?

 

そんでカスミさん?

あなたは羨ましがってないで助けてくださいよ!

 

ティア! 後はお前だけが頼り…あれ?

おふくろ? ティアを娘の様に接してるのは良いけど、今はこっち…。

 

…と、時間が経って一先ず落ち着くと、謎の結晶現象をオーキド博士とウツギ博士が調べていると、シェリー博士の助手であるジョンという人が駆けつけ…何と、数日前にシェリー博士が遺跡で行方不明になった事を告げた。

 

 

「なんじゃと!?」

 

「…更に言いますと、この現象は……屋敷を中心に起きました。」

 

「彼の娘のミーちゃんや屋敷の人達は無事なのか!?」

 

「…使用人達は全員避難したのですが…娘さんは……まだ、あそこに…。

心苦しかったのですが、娘さんに…事実を告げました。

何て言ったら良いのか、分からず…少し1人にさせてしまった時に、残された博士の石板が何故か反応した様で、大量のアンノーンが屋敷に現れたんです!」

 

「…アンノーンじゃと?

ジョンくん、悪いが研究データはあるか?」

 

「ええ、一応こちらに。」

 

「ウツギくん、悪いが引き続き結晶について調べてくれるか?」

 

「分かりました。」

 

 

と、オーキド博士は助手のジョンと一緒にポケモンセンターの中にあるパソコンのある部屋に向かった。

 

 

「…ウツギ博士、俺達も手伝える範囲で何かしますよ。」

 

「ああ、サトシくん!」

 

 

という訳で、俺達はウツギ博士の手伝いをしながら近況…ワニノコを奪った赤髪の少年:ギンについて改めて説明をするのだった。

 

 

「…サトシくん、キミから見てそのギンという少年はどういう感じだったんだい?」

 

「…正直言うと、よく分からないんです。

ただ、ワニノコは…進化して、彼に心を許していました。

トレーナーのポケモンはトレーナーに影響されると聞いてます。

…それを踏まえると、ただ悪人とは思えなくて。」

 

「そうか………一先ず、ありがとう。

この事については引き続き何か分かったら教えてくれるかな?」

 

「分かりました。」

 

「…それにしても、この結晶…不思議だ。

一欠片だけでも採取するのにも一苦労なのに、内側は脆いせいか直ぐにバラバラになる。

こんな結晶は見た事が無いよ。

博士がアンノーンが深く関わってると思ってるのは、間違いないだろうね。」

 

「…博士、アンノーンってどんなポケモンなんですか?」

 

 

博士曰く、アンノーンは伝説のポケモン級に謎に満ちてるそうだ。

形が何種類にも存在してる事、そして出現するとされる場所は古代遺跡…それも、謎の周波を放っており、人が踏み込めない領域にいるとの事だ。

 

 

「シェリー博士はそのアンノーンが文字を準えたポケモンでは無いかと論じて、アンノーンの研究に励んだのさ。

…その過程で、2年前彼の妻が昏睡状態になってしまってね。

彼は妻の昏睡を覚ます為、娘の為にもアンノーンの研究に更に力を入れていたんだ。

…そして数日前、新たに発見された古代遺跡で、周波が弱い場所を見つけて即座に調査に出かけたみたいなんだ。」

 

 

…それで、調査で行方不明になった。

という訳か───

 

 

「…っ、何か来る!!」

 

 

俺は『波導』で何か大きな存在が急接近して来るのに気づいてみんなを守る様にここへ来る何かに備えて前に出る。

…すると、直ぐにその大きな存在が明らかになる。

その正体は───

 

 

「アレは…!!」

 

 

茶色い毛に背中に噴煙思わせる鬣を持つ、獅子の様な風格。

スイクンと同じ、ジョウトの三聖獣の一匹…『火山の化身:エンテイ』だった。

 

 

 






・前半パートは自分に出来る範囲のサトセレを出しました。
 やってて羨ましい気持ちが半分、ニヤニヤとしながら書かせてもらいました。
 やはりサトセレは良い…!
 サトハルもやりてぇな…!(欲望ダダ漏れ)

・そして後半からは本格的に劇場編。
 冒頭からENTEIが出て来るまで来ました。
 さてさて…どうなるのやら…!!

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