俺、サトシになってました(笑)   作:黒ソニア

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カミト6622様、そらまむ様、優星様
yosiko2021様、鈴桜様、ふくりゅう様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。




第12節:『ほんっと、ムコニャは…』

 

 

 

『第25話:いざ行くぞ、カントー組!』

 

 

 

ニビジムでのバトルを終え、翌日。

 

俺達は次の街…ハナダシティに向けて出発する。

尚、この事はカスミに言うと多分嫌がられるので、とりま『おつきみ山』へ向かう話で進める。

 

タケシがポケモンブリーダーとして活動していく事で、タケシのオヤジさんや弟妹達が見送りに来た。

取り敢えず、タケシは昨日の時点で自分が留守の間家でやる事をオヤジさんに全て伝えていたからか、気持ち疲れている様な顔をしてながらも、これまでの事を反省しているから、最後には「しっかりな」と告げていた。

 

そして、ニビシティから出発して……数時間を経て無事におつきみ山前にへと辿り着いた。

ここまで変な事は特に無かったが、いざ山の中にへと出発───っと言う所で、突如ズバットの群が飛び出して来た。

 

俺達はそれにビックリしてしまったが、ズバット達が全部出て行った後に研究員らしき人物が洞窟から出て来た。

その人はこのおつきみ山で『つきのいし』の研究をしているそうで、それに強く関連しているであろうピッピ達を観察していたらしい。

その最中、洞窟内で爆発が起きてそれから避難する形で野生のズバット達と一緒に逃げて来たらしい。

 

にしても、山の中で爆発とか……ワンチャン生き埋めになりかねん事態だぞ。

それに、他にもこの山の中で行動している人やここを住み家にしている野生のポケモン達の為にもそいつらを懲らしめてやらんとな。

 

と、いうわけで俺達は研究員を連れておつきみ山へと突入して行く。

山の中を進んで行くと、地響きがし始めた。

恐らく何者かがまた爆発を起こしているのだろう。

カスミは怯えていたが、事態を把握する為に見に行くのを渋々承諾させる。

 

そして……とうとう爆発を起こしている元凶:ムコニャを発見した。

この3人は俺の顔を見るや否や「「「げっ! 野蛮なジャリボーイ!?」」」と若干怯えのこもった声を上げていた。

 

タケシはこの反応がよく分からないでいたので、軽く俺とカスミで説明する。

その内容にカスミが俺の超人離れした事も大袈裟に言うもんだから、タケシが困惑していた。

 

おいおい、折角スピアーの群れから助けてやったのにその様な言い草は無いだろうが。

 

俺が半眼で指摘するも、ムコニャ…のニャースが「ここで、あのジャリボーイを懲らしめ、珍しいポケモンもつきのいしも手に入ればサカキ様が大喜びニャ!」と呟くとムサシとコジロウが意気投合してボールを構えた。

 

タケシは喋るニャースに物凄く驚いていたが…。

 

 

「悪い、タケシ。今は驚きを堪えて欲しい。

コイツ等やる気満々みたいだからな。」

 

「…そうだな。先ずはコイツ等を懲らしめるのが優先だな。」

 

 

と、いうわけでバトルが行われる。

ムサシ・コジロウは相変わらずアーボにドガースを、そして俺はケロマツを繰り出し、タケシはズバットを繰り出した。

 

俺はズバットを「いつの間に?」と問うと、タケシは元々捕まえていたと語ってくれた。

 

あ、そうか。元々色んなポケモンを育てたいと言っていたしな。

 

納得した所でアーボとドガースが《どくばり》に《えんまく》を仕掛けてきた。

それに対して《かぜおこし》で2人の攻撃を相殺した。

 

おお! ナイス!

 

そして、こちらは迎撃に《みずのはどう》でアーボの方を先に攻撃する。

リーフやタケシとの戦いを経て、ケロマツ自身レベルが上がっているのだろう、アーボは一撃で倒れた。

 

それに驚いたムサシに、アーボの仇でドガースが《たいあたり》を仕掛けて来たが、ズバットの《おどろかす》で攻撃を受けた挙句追加効果の『ひるみ』で一時行動不能になった所でトドメの《みずのはどう》でドガースを吹き飛ばして倒し、ついでに悪い事をしているムサシとコジロウにも《みずのはどう》でやなかんじーにしてやった。

 

よし………って、あのニャースがいねーじゃん!

今の所、ある意味あいつが一番厄介だが!?

 

と、急いでニャースを……と、思っていたらカスミが陰でコソコソとしていたニャースを捕らえていた。

 

ナイス!

 

俺が親指を立てると、カスミも親指を立て返してくれた。

どうやらカスミもこのニャースが一番厄介だと分かっていたようだ。

 

 

「……お、おのれ、ニャー達がこんニャんで終わると思うニャ!」

 

 

ニャースが何処からか爆発スイッチらしき物を取り出したのだが、俺はそれを見るや否や即ニャースから蹴り上げる形で奪った。

俺の反射速度にニャースにカスミとタケシは驚いていたが、とりま「悪い事態に巻き込まれるのは勘弁なので良いだろ?」と言うと、2人は納得してくれた。

 

ついでなのだが、研究員は流れについていけずフリーズしていたが、終わった事を告げると再起動した。

 

その後はロケット団はジュンサーさんを呼んで身柄を引き取って貰った。

それに感謝をされたのだが……タケシがアニメでしていたように歳上のお姉さんにナンパしていた。

それにカスミは引いていたが、一先ず相手が困っていたので暴走しているタケシを耳を引っ張るカスミさんがやっていたのを俺が先んじてやっといた。

カスミはそれを見て「ああ、そうすれば良いんだ。」と納得し、次からはカスミがやってくれる流れが出来た。

 

ああ、良かった。手間が省ける。

 

んで、ジュンサーさんと「やなかんじ〜!」と叫ぶムコニャを見送ると、研究員が「野生のピッピ達が!」と多くのピッピが移動していくのを見て、興奮して追いかけて行った。

俺達はそれを追いかけると……沢山のピッピ達が巨大な所々キラキラと光る岩に囲って踊っていた。

 

おお、貴重な瞬間を目の当たりにしているな!

 

感心していると、岩が光り始めて数匹のピッピに光る石が当たり、青白い光に包まれて───ピッピからピクシーに進化した。

 

なんだかんだ初めてポケモンが進化する瞬間を目の当たりにして気分が良かった。

うんうんと、感動していたら俺の方にも一つのつきのいしが飛んで来たのでキャッチした。

それに対し、少し悪いなーと思いピッピ達に渡そうとしていたが、笑顔で「良かったねー」的な反応をしていたので、貰っていい事になった。

 

うん。良い事をしたら良い事が返ってくるんだなーとこの時改めて理解した。

 

俺がそう思っていると、研究員はここに拠点を立ててピッピ達を見守りながら宇宙の研究をすると告げていたので、「頑張れー。」とか返して俺達はハナダシティにへと足を進めた。

 

 

 

 

 

『第26話:到着、ハナダシティ!』

 

 

 

ハナダシティへと足を進めて数日…俺はタケシにもケロマツやニャビー達の事を説明していたら、ハナダシティへの看板が立っていた。

それを見てカスミは「違う街へ行きましょう〜。」と言っていたが、俺はそれを無視して「ハナダにlet's go(※イケボ)」と返すと、タケシが俺宛のメッセージがあると言う。俺は「何?」と見ると…。

 

 

───シゲル参上! サトシのバーカ!

 

 

と、落書きが書かれてあった。

俺はそれを見て………頭を痛めた。

恥ずかしいから止めて欲しい……お前、あのエセジャイアンもどきとやってる事変わんねーからな?

 

とりま俺はケロマツの《みずでっぽう》で落書きを消して、未だギャーギャー騒ぐカスミを無視してハナダシティにへと再び足を進めた。

 

カスミが途中、行方を眩ませてしまったが、何処かでヒョコって現れるだろうと結論が出たので取り敢えずポケモンセンターでポケモン達の回復と共にナナミさんにへと連絡を入れる。

 

その際、ナナミさんを見て欲情したタケシだったが、ナナミさんを崇拝している俺はそんなの許さないので手刀で気絶させた。

 

フッ、漫画やアニメを見ていた身として、スーパーマサラ人の肉体を持つ者からすれば必ず会得しないといけない技術故、身につけたのだよ。

 

気絶させたタケシを壁に置いて話を進める。

お優しいナナミ様はタケシを案じていたが、問題無いですと告げてここまでの話をしていった。

ロケット団の事に関してはジュンサーさんやポケモンGメンに任せるという話になった。

 

…ポケモンGメンって何だっけ?

 

シゲルの事に関しては「全くあの子ったら…。」と困った顔をしていた。

 

ホント、これに関しては同情します。

 

ポケモン貰う前まではアニポケのシゲルとは違うかと思ったが、トレーナーになると一気に本来のシゲルくんになってしまった感があった。

 

最後に……お土産についてだ、ナナミさんはニビシティの名物である珍しい石に満足していたが、おふくろはやや不服な反応していたらしく、食べ物が良いかもって話になった。

 

めんどくせーと、思いつつも親孝行にナナミさんの為に美味いものを贈ると約束しておいたぜ!

 

連絡を終えてジョーイさんからポケモン達が回復したのを受け取ると、いつの間にか復活したタケシがナンパをしだし、それをいつの間にかいたカスミが止めるオチになった。

何処に行っていたのかを聞くと、「みずタイプの気配がして逸れちゃったみたい。」と謎の言い訳をしていた。

 

別に本音を言えば良いのにー。

 

カスミからこのままジム戦に洒落込むのかと聞かれたので、今日はトレーナー達とバトルしてジム戦に向けて調整すると答えると、カスミは少しニヤッとした顔をして「じゃあ私が見守って上げるー。」とヤケにいい笑顔にタケシは疑問を浮かべたが、俺はオチが分かっていたので「ハイハイ。」と適当に返事をしておいた。

 

因みにだが、リーフは既にハナダにはいなかった。

恐らくもうここのジムバッジをゲットしたのだろう。

 

こうして、今日は明日のジム戦に向けてこの街に集いているトレーナーを相手にバトル施設で戦った。

無論…珍しいポケモンであるケロマツ達の交換を求めてきたが、全て却下だ。

俺のポケモンは全員家族なんだよ。

 

 

 

 

 

『第27話:お転婆少女はジムリーダー!?』

 

 

 

翌日、俺とタケシはハナダのジムにへと足を運んでいた。

…因みに、カスミは朝から姿が見えなかったが、まぁいいだろう。

目の前にハナダジムと思わしき建物に辿り着く……うん、やはりどう見たって水族館か何かしか見えない。

 

タケシも「これがハナダジムか……ニビジムと違ってジムらしさを感じないなぁ。」と呟いていた。

 

そんな事を呟きながらも、ジムの中へと入っていく……すると、中の扉から歓声らしき声が鳴り響く。

それに俺とタケシは更に扉を開けるとそこで行われていたのは……水中ショーだった。

 

みず系ポケモンのパウワウ、トサキント、ヤドンの3匹に3人の美人がそれぞれパフォーマンスをして会場を賑わせていた。

 

 

「おー、3人の美女がポケモンと共にパフォーマンスしてるー。

目の保養だねー。」

 

「何だ、サトシもこの良さが分かるのかぁ。

良い事だぞぉ。」

 

「まぁ、俺だって男だからな。

でも、タケシみたいにデレデレとはしないけどな。」

 

 

男同士で他愛の無い会話をしながらショーが終わるのを満喫した。

…ある意味、この場にカスミがいないのは正解だったな。

いたら俺も、タケシと同じ扱いを受けてただろう。

 

 

「…くしゅん!」

 

 

ただ、謎のプレッシャーの様なのを遥遠くの地から感じたのは何故だろうか。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

ショーが終わり、人がいなくなったタイミングを計らって俺とタケシはジム戦の受付場を探し回っていると、ショーをしていた美女3人が目の前に現れた。

 

 

「あら何? サインを求めてるの?」

 

「いえ、ショーは大変見応えあったのですが、別にサインは求めてません。

俺はジム戦を申し込みに来たサトシと言います。」

 

「……ああ、ジム戦ねー。」

 

 

と、青髪の美女…アヤメがジム戦と聞くや否や怠そうな顔や態度を取る。

残り2人である金髪のサクラ、桃髪のボタンも同じ様な雰囲気を出し始めた。

 

 

「えっと………何か?」

 

「私達ね、一応はこのハナダジムのジムリーダーなんだけど…。」

 

「私達3人共、もうバトルする気無いのよねー。」

 

「この前来た3人の子……リーフってシルフカンパニーの令嬢の子は流石に真剣にバトルをしたけど、その前に挑まれた2人のトレーナーにボコボコにされて今戦える子がショー用のポケモンしかいないの。」

 

 

…っと、全然バトルする気が無かった。

仕舞いには「私達、バトルよりも美貌を磨きたいのよ。」と言い始め、ジムリーダーも辞める事を視野に入れているサマだった。

 

この話に流石のタケシも、さっきまでデレッデレ状態だったが、真面目な顔になって「それは流石にジムリーダーの責務を甘く考えすぎです。」と答えた。

 

その事に3人はタケシの態度が豹変した事に驚いたので、俺が「タケシは元ニビジムのジムリーダーです。」と答えて驚かれた。

 

 

「自分は今、ブリーダーを目指しているので、ジムリーダーを降りた身ですが、資格は持っています。

それを踏まえ、ジムリーダーとしての誇りも捨てた訳でもないので、先程の発言は幾らハナダ美人三姉妹のあなた方でも許しがたいです。」

 

 

おー、そいやーこの人達は『ハナダ美人三姉妹』として有名だったな。

すっかり忘れていたや。

 

流石に元とは言え、ジムリーダーだったタケシに言われて悩んでいた所に───

 

 

「ちょっと待ったー!!」

 

 

と、カスミが現れた。

カスミが来た事に三姉妹は驚いた……かと思いきや、「もう帰ってきたの?」と辛辣な扱いを受けていた。

 

おいおい、流石に可哀想でしょ…。

 

カスミは姉達に代わって私が出ると発言し、三姉妹は「あなたがやるの?」的な反応をしていた。

 

 

「こいつには負けられないのよ!」

 

「もう、カスミったらそんな気を強く出しすぎちゃって…。」

 

「そんなんだから、私達美人三姉妹の出涸らしって言われるのよ?」

 

「……流石に言い過ぎじゃないですかね?」

 

 

俺がそう言うと、美人三姉妹は「あらー」と面白そうな発言をし、「カスミ、男の子はもっと良い人を見つけなさい。」とか言い始めた。

 

この人達、見た目以上に腹黒いな……見た目も大事だけど、中身も大事だぞ…。

 

これは持論だが、男も女も見た目と中身だと思う。

……ま、サトシくん以上に見た目も中身も残念な俺がいえた柄じゃねぇけどな。

 

…ひとまず、ジム戦はカスミが相手取ってくれるらしく、フィールドに向かっていると───

 

 

「ここの珍しいみずポケモンを貰いに来た。」

 

「ついでに、この私を差し置いて美人なんて語るもんだから、この建物も破壊してやるわ。」

 

「さぁ、痛い目遭いたくニャければ、おミャー達のポケモンを差し出すのニャ!」

 

 

と、いつもの台詞を吐いてハナダジムの壁を変なマシーンでぶち抜いてきたジュンサーさんに引き渡した筈のムコニャの3人が現れた。

 

……ったく、こいつ等は変なタイミングで現れるよなぁ。

お陰でイライラが止まらないぜ。

にしても……どうやって脱獄したんだ?

ルパンなのか? お前等…。

 

 

 






・おつきみ山での話がしたかったので、アマプラでピッピの話を見てこの話を作りました。
後、サトシにつきのいしを訳あって手に入れる為の口実も作りたかったので。


・サトシくんはジムのある所に着き次第、ポケモンを充分に育て切って無いのに挑んでいるのに違和感があるので、ここではジム戦の前に肩慣らしをしてから挑む感じになります。
…ニビジムでは表現し忘れてたので、ここで補足。


・ハナダ美人三姉妹のカスミの扱いって初代無印を見ていてかなり可哀想ですよね。
そりゃ、こんな姉妹がいりゃカスミもああなっちまうか…と思いながらアマプラで見てました。
因みに、作者は長女のサクラさんが可愛いと思う。
……偽サトシがくしゃみをしたのはカロス地方で彼を一番に思っている女の子が女の勘で察知したからである(笑)
女の勘って凄い。


・ロケット団のムコニャが脱獄した挙句にハナダジムにへと奇襲。
彼等はルパンもどきなんで、脱獄してしまう…ジュンサーさん達真面目に仕事してー。
そのせいで、偽サトシくんのイライラが止まらないよぉ…。

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