はらへりニャンコ様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。
僕はあいつの手に僕の尻尾を乗せて、友好的だと油断させて電撃をお見舞いさせてやった。
そう簡単に僕は人間を認めないぞ、僕はチョロくないんだ。
…けど、その手に持っている美味そうな食べ物は僕が特別に貰って───(その後、ピカニートはゲッコウガ・ガオガエン・アシレーヌ・ジュナイパーから凄まじい圧をかけられると同時にお仕置きを受けた)。
タケシからのSOSで修羅場から脱した偽サトシ。
向かう先は…メイド喫茶だった。
「…助かったのはありがてぇが、タケシの奴!
俺が地獄を味わってる最中、天国を味わってるとか!
そこだけは許さねぇ!!」
走って向かう途中…もう一つ、ティアの事を思い出す。
「そうだ…ティアはタケシと一緒にいるんだった。
っ!? まさか、ヘルプってのは…!?」
偽サトシに最悪な脳裏が浮かぶ。
「っ…! 間に合え…!!」
偽サトシはメイド喫茶前のタケシを見つける。
「タケシ!!」
「おお、サトシ…来てくれたのか。」
「ティアは………ティアはどうしたんだ?」
「…」
「まさか、誘拐されたのか…!?
待ってろ、今すぐ俺の用いる『波導』の力を尽くして───」
「あ、いや、落ち着いてくれサトシ!
ティアならそこにいるんだ、そこに…。」
「な、何だよ………脅かすなよ…。
…で、それが何で助けを求めるのに繋がるんだよ…。」
「…その答えを、そこにいるティアの格好を見てくれ。」
申し訳無さそうにするタケシの指先を向けると、そこには…。
「うー!♪」
メイド服の姿でチラシを配ってるティアの姿があるではありませんか。
うん、似合ってる。超可愛いよ、ティア。
お父さん嬉しくて………いや待て、何で俺はお父さん心に目覚めているんだ?
いや…実際、目の保養だよ?
………でも、それがタケシのヘルプとどう繋がるんだ?
「ティアちゃん可愛いわねぇ、このままウチで雇いたいくらいやわぁ〜。」
「いっその事、もうウチの看板娘になっちゃう?」
と、メイド喫茶の店員と仲良くなってた。
「おい! ティアにバイトさせてんのかよ!?」
「あ、それは、結果的になってしまったんだ…。
だけど、問題はそこじゃないんだよ…。」
「?」
もう一度ティアの方を見る。
「ティアちゃん、あなたはもう立派なメイドよ。
そのメイド服との噛み合いの良さが何よりも証拠。」
「せやなぁ。『うー』しか話せへんのはちょっと痛いけど、可愛いから問題あらへんな!」
「それくらいどうって事無いわよ!
何よりもね、ティアちゃん。
あなたは、ウチの店の宣伝の為に───その格好で日常を過ごすのよ!!」
「んな事させるかぁぁああ!!」
思わず出て来てしまった偽サトシ。
そんな偽サトシを見て「うー!」と偽サトシに抱きつくティア。
その後、『似合う?』とフリフリとメイド服の自分を強調させる。
「うんうん、メイド服似合ってるよティア。
………てか、それよりも。
あの、申し訳無いんですけど、ウチのティアを勝手に看板娘にしないでください。」
「えぇ〜。でも、ティアちゃんも乗り気よ?」
「ティアは何事も楽しんでるだけなんですよ。
…この子の兄から色々と託されているんで、申し訳ないですけど今回はこの辺で失礼します。
行くよ、ティア。」
「うぅ? うー!」
ティアの手を引っ張って無理矢理だがメイド喫茶の魔の手から逃れる。
メイド喫茶の店員達からは「私達のティアちゃんが〜!」や「いつでも戻ってくるのよ〜!」と声掛けてくるが、無視無視。
てか、それより…。
「…より詳しい事を聞こうじゃアないか?」
「はい…。」
タケシ曰く、ウキウキなテンションで1人メイド喫茶に向かおうとしていたらティアがついて来ている事に気づき、ティアを連れた状態は流石に行きづらいと正気に戻ったタケシだったが、既にメイド喫茶前まで来てしまった為にティアがメイド喫茶…もとい、メイド服に感銘を持ってしまったらしい。
その後、タケシを連れて店に入店し…気がつけばタケシがデレデレになってる間にティアはメイド服になって、店員達からも可愛がられてしまったとの事で、その際…。
「ティアちゃんはメイド服を着る為に生まれてきたのよ!」
「これからは常にメイド服しか着なくても良いわ!」
「いつ如何なる時でも、メイドと共にやでぇ〜!」
と言われまくって、もう既にティアはメイド服から変えたくない様子だった。
「…タケシ、お前…マジ何してくれとんねん。」
「…ホンマごめん。
まさかこうなるとは思わないやんけ…。」
「…あんた達、どうしてコガネ弁(関西弁)になってるのよ。」
頭を抱える2人にカスミ、セレナ、リーフ、ブルーが駆けつけた。
その後、ティアの事をリーフとブルーに紹介し、改めてことの詳細を告げるのだった。
「はぁぁ…タケシィ、ほんと何してるのよ…。」
「…こうなるとは思わなくてな。
心の底から反省してる。」
「…どれだけ嘆いても、過去は変えられねぇ。
なら今、俺達にすべき事は…ただ一つ。」
「何がなんでも、外に出た時はいつもの服装にさせるように説得する事ね。」
と、旅仲間の偽サトシ、セレナ、カスミ、タケシは誓うのだった。
「あはは……何か大変そう。」
「いつも楽しそうねぇ、サトシくん達。」
リーフとブルーは4人を見て愉快そうに笑う。
「…さて、それよりサトシくん。
ここのジムバッジはもう手に入れたの?」
「え? まだっすよ。
最初尋ねた時は休日だったんで。」
「あらそうなの?
ジムリーダーのアカネちゃんならさっきラジオ塔に向かったわよ?
どうせならこの後、明後日の打ち合わせがあるから顔を出していく?」
え? そうなんです?
「んじゃまっ、明日の午後に開かれるコンテスト前にやれるかまたはそのまた後日なのか、聞きに行きますか。」
俺達はラジオ塔に向かったのだった。
ラジオ塔に辿り着くと、イベントのスタッフが現れてリーフとブルーさんは明後日の打ち合わせで俺達と別れた。
「サトシくん、また後でね。
…もう少し詳しく聞かせてもらうから。」
やだぁ…なんか、死刑宣告を受けた気がする。
しかも逃げられない感じがするし…(セレナとカスミ)。
「やったぁ! ラジオカードゲットやぁ!」
と、怯えている偽サトシの近くで嬉しい声が耳に入る。
その声にタケシが反応する。
「自分も、あなたという人と出会えて歓喜───」
「はいはい、あんたの場合騒ぐと目障りだからねぇ。」
「酷い!」
「何や、面白いお笑いコンビやなぁ。」
「…すいません、一応お笑いコンビじゃないんです。」
一応補足しておこう。
…何せ、この人何処かで見た事があると思ったら───
「ああ! キミ知ってるでぇ!
マサラタウンのサトシくんやろ!?
あたしはアカネ、このコガネシティのジムリーダーや!」
あ、やっぱそうですよね。
…にしても、可愛いな。
ゲームではバトルで負けたら泣き叫ぶ、若干子供染みた女性だが…何というか、元気な大学生女子って感じで良い───
「…サトシ? アカネさんに変な事を考えてない?」
背後から妙なオーラを纏うハイライトが消えたセレナが語る。
…何だ、セレナのあのオーラ…!?
『波導』の様に見えるのに、本能というか直感が…『波導』じゃないと告げている。
だとしたら一体、何だって言うんだ…!?
「何や面白いなぁ、キミ達。
折角会えた訳なんやし、勝負を受けてあげたい所何やけど…。
折角取れた休日やからなぁ…。
はっ! そうや!
時間あるんやったら、牧場へ来うへん?」
「牧場? 何かあるんですか?」
「ウチの知り合いが経営しててな?
そこではミルタンク達から取れる新鮮な『モーモーミルク』が絶品でなぁ!」
「…『モーモーミルク』、だとぉ…!?
そ、それってもしかして、ここジョウトを中心に世界中で大人気な特産『モーモーミルク』があるっていう…!?」
ここの『モーモーミルク』は世界中に大人気なブランドメーカーであり、それをヨーグルト風にした『モーモーヨーグルト』は俺の大好物なのだ。
「おお! 何や知ってるんやなぁ。
もしかして、サトシくんは『モーモーミルク』好きなんか?」
「もち! 特に最近出す様になった『モーモーヨーグルト』は特に大好きっす!」
「それやったら今出来たてのがあると思うでぇ?」
「うぉぉぉぉおおおお!! 行くしかねぇえ!!」
「さ、サトシ…? ちょっと声が大きいよ?」
「すまん! でも、テンションが上がってなぁ!
おう、タケシカスミ!
今からアカネさんが牧場に連れてってくれるから直ぐに行くぞ!」
「お? 何だ何だ? 珍しくテンションが高いな。」
「牧場にワクワク要素あるの?」
「出来立ての『モーモーヨーグルト』が飲めるってよ!
これは直ぐに行くっきゃないってばよ!」
「さ、サトシ? なんかキャラが変わっちゃってる…。」
「サトシくんは面白いなぁ。ほな、行こうか。」
「行くってばね!」
(またキャラが変わったな。)
(ここまで来ると、タケシより面倒いわね…。)
(あはは…でも、子供っぽいサトシも良い(うっとり)…!)
こうして5人は牧場に向かったのだった。
特に偽サトシは新鮮な『モーモーミルク』と『モーモーヨーグルト』を堪能し、ここで新たに仲間にしたヨルノズクやウーラオスを中心にした特訓をさせつつ、偽サトシが『喧嘩殺法』をポケモン達に伝授させたりと色々とした。
修行後にも『モーモーミルク』と『モーモーヨーグルト』を堪能して…。
「なぁ? 1ヶ月くらいここにいない?」
と、世迷言を述べてタケシとカスミに喝を入れられたのだった。
「もう、サトシったら(微笑ましく見てる)。」
「サトシくんは何や可愛い所あるんやなぁ。」
「…!」
セレナはアカネに警戒心を抱くのだった。
「…以上が、報告の全てとなります。サカキ様。」
カントーにあるロケットアジトでサカキは側近…マトリからの報告を聞いた。
「…そうか。ギンの奴はまだ捕まらんのか。」
「はい。ただ気になるのは、先日襲撃を受けたジョウトのアジトにギン坊ちゃんらしき人影が見えた映像跡が残ってたくらいでしょうか。
あのアジトはアテナが担当しており、この前成功した例の『成功体』を失ったのは大きいと言えます。」
「…あそこをギンが知ってる可能性は?」
「あります。なので、念の為あの辺りにロケット団員を派遣させてあります。」
「なら良い。そのアテナはどうした。
捕まったランス達を脱獄させたのだろうな?」
「はい。その後、アポロ様からの指示で今現在、コガネシティに向かってるそうです。
因みにランスはアテナと共に行動し、アポロ様はラムダと共に例の作戦の準備に取り掛かってると。」
「…その計画の詳細は聞いている。
全てはアポロに任せる。
ただ、今作戦は絶対に失敗は出来ない。
…必要とあれば、私自ら出てやっても良い。」
『その心配はございません、サカキ様。』
サカキの机にある機材からアポロの連絡が入る。
「アポロ、それは本当だろうな?」
『はい。その為に、アテナとランスをコガネシティに行かせたのです。』
「…何故、コガネシティに2人も派遣させる。
あそこはラムダが集めた暴れる事しか能が無い使い捨て共にやらせれば良いだろう。」
『…実は、現在コガネシティにはランス、それからラムダも倒した人物…マサラタウンのサトシとその一行、それから四天王に匹敵する〝カントーの女王〟ブルーがいるそうで。
念には念の為、あそこで時間稼ぎの足止めが必要なのだと判断致しました。』
「… 〝カントーの女王〟は兎も角、マサラタウンのサトシだと?
奴がラムダだけで無く、ランスを倒したのか?」
『はい。正確には、その者と共にしているジムリーダー…ニビジムのタケシという男をご存知でしょうか?
ランスはその者に破られたとの事です。』
「…興味がない故に知らなかったが、ジムリーダーが同行しているのか。
ふむ…成程、厄介極まり無いな。
ランスを倒したという事は、ビシャスを利用して生み出した『ダークネスボール』のポケモンを倒した…という事だな?」
『その様で。』
『ダークネスボール』で強化(狂化)されたポケモンはそう簡単には対処は出来ない。
通常のポケモンと違い、リミッターを外し、凶悪にする事で何倍も強化されているからだ。
実際、ビシャスが使ったポケモン達で同じジムリーダーのツクシを集団とはいえ破ったのだ。
「…ビシャスめ、我々の為にその知識を使えば良いものを。
私利私欲に動いたが為にまんまと捕まるとはな。
実に愚かな………待てよ、奴が捕まった場所はヒワダタウン付近。
………まさか。」
『ええ。恐らく、マサラタウンのサトシ達が絡んでるとみて良いかと。
その気になれば直ぐに排除出来ますが…。
今は本作戦が重要。
〝カントーの女王〟ブルー共々、今は邪魔が出来ないようさせるのが懸命かと。』
「ああ。例の『ブツ』を手に入れ、ミュウツーを手に入れればその連中も直ぐに片付け、四天王共とワタルも下し、最初はカントー・ジョウトを制圧…!
その後は世界を───
『はい! 全てが、サカキ様の物となるのです!』
サカキは立ち上がる。
「アポロ、マトリ。予定変更だ。
ギンの捜索を含め団員達の全ての任務を保留し、今作戦に全てを費やすぞ…!
例の『ブツ』を手に入れる為、この私自らがシルフカンパニーへ向かう…!」
「…! サカキ様!」
『…承知いたしました。
全てはサカキ様の思うが為に!』
「…待っていろ、ミュウツー…!
キサマを手にする為に、私は手に入れるぞ…!
───野生のポケモンならば、必ず手中に収める事が出来る究極のモンスターボール…『マスターボール』を!!」
偽サトシ達が知らない間に、ロケット団の壮大な作戦が実行される…!!
・前半は前回に続いてほのぼの(?)回でした。
ティアにメイド属性を付与させました。
メイド姿のティア…良いだろう?
ただし、街(町)以外の旅でもメイド服にしようとするのには流石に色々アウトなので街(町)ではメイド服了承にする事になった。
…それでも目立つがしゃーなし。
・アカネ登場。
ゲームではミルタンクが強い事以外特に無いが、アニポケでは気の良いお姉さんキャラになってて作者としても好きなキャラ。
偽サトシに対してカントーのエリカとカスミの姉:サクラ同様、『何か可愛い』という印象を持った。
偽サトシは地味にお姉さんキャラに可愛がられる特性を持っている(羨ましい…!)が、本人は当然知らない。
あ、因みに次回はジム戦になります。
アカネが明日の午前に試合する事を約束した。
・後半は何やら不穏な流れになった。
ロケット団の暗躍が実行されようとしている。
『アカネ』
何やサトシくん可愛いなぁ(深い意味は無い)。