発光様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。
突然ですが、大変申し訳ない…。
話を盛り上げる都合上、今回アンチヘイト要素が強目になってしまいましたが、お許しくださいませ。
そして今回から前書きストーリーの新シリーズ。
『偽サトシのポケモン達の日々』をお届けします。
それでは…どうぞ!
オーキド庭には沢山のトレーナーのポケモンが集っている。
主にいるのはカントー出身のポケモントレーナーとオーキド博士と交友のあるポケモン達。
庭には草原、山の一部、川…といった様々なエリアで生活し、その一部に偽サトシのポケモン達はいた。
コガネジムのジムリーダー:アカネに見事勝利を収めた偽サトシ。
やぁ、皆。偽サトシだよ(キラキラ)。
僕は今、美しい美女達から───説教を受けています。
助けて下さい。
タケシ………ああ、ダメだ。
完全に我関せずとブルーさんに話しかけている。
当然ブルーさんも我関せずとタケシに対応している。
「サ・ト・シ? アカネさんやブルーさんが美人だからって迷惑をかけちゃダメだって言ってるじゃない。」
「…えっと、別に何もしておりませんが…。」
「あんたに自覚が無くても迷惑かけてるのよ。
いいから反省しなさい。」
り、理不尽…。
「…サトシくん? 男なら紳士に振る舞わないといけないじゃない。
今のサトシくんは、少し前の調子に乗ってたシゲルくんよりもダメダメだよ?」
シゲル…リーフは口にしてないだけで、内心では快くないと思ってたみたいですぞ。
「うー…。」
何かよく分からないけど、ごめんよティア。
お願いだからそんな悲しい顔をしていでおくれ?
偽サトシが正座してる状態で目の前の長椅子で座っているセレナ、カスミ、リーフ、ティア。
そんな偽サトシ達の元に───
「失礼。申し訳無いのだけど、そこをどいてくださる?」
如何にも「私、優等生なのよ」とでも言いたげなお嬢様女の子が現れた。
しかも、後ろには女の子に付き従う男子達の群れ。
「あの…座れる場所なら隣とかでも。」
「悪いけど、私はこの真ん中の椅子に座りたいの。」
「…面倒な事になる前に譲ってやろうぜ。」
と、俺が言うとセレナ達は席を譲る。
そして、座った女の子は付き従う野郎共からチヤホヤされていた。
「そう言えば、そこのあなた。
マサラタウンのサトシよね?」
「ん? 俺を知ってるのか?」
「あなたには興味の欠片も無いけれど、一応伝説のポケモン:ファイヤーを倒したトレーナーとなれば、嫌でも耳に入るわ。」
あー、それもそうか。
「けど、目の当たりにして改めて分かったわ。
あなたレベルのトレーナーがあそこまで勝ち進められるのなら、私はチャンピオンリーグだと言う事にね。」
…何言ってるんだ、こいつ?
「失礼ねあんた! どこの誰よ!」
「あら、これは失礼。
私はポケモンゼミナール上級コースのセイヨと申しますの。」
「「「「「セイヨちゃーん!」」」」」
「…ポケモンゼミナールって確か。」
「ああ。一応頭の良い奴しか入れないトコだよ。
加えて、金持ちじゃないと入れない学校だ。」
「うわぁ、見た目まんまな人ね。」
「上級コースか…確か、エリートトレーナーを多く輩出しているコースだったな。」
「タケシ、ブルーさんは?」
「ブルーさんならアイスを買いに行ったよ。」
フリーダムだなぁ。まぁ、ブルーさんらしい。
「上級コースが何?
それでサトシを悪く言う資格なんて無い!
そもそもあなたはポケモンリーグに出てたの?
勝ったのはここにいるリーフだし。」
セレナが強く言うと、セイヨは「ポケモンリーグには出場してないわ」と答えた。
「だったらそんな大層な事言える訳無いじゃない!」
「私は上級コースですので、忙しくて出られなかっただけですの。
ですが、私にかかればあの程度のポケモンリーグでしたら優勝以外有り得ません。」
「「「「「セイヨちゃんの言う通りー!」」」」」
あー…いるよね、こういう謎の自信家。
あれだ、該当する奴と出会った事と…沢山あるわ。
主に確か名前は……こ、こー……いや、こんだったか?
名前は忘れたけど、予選一回戦で戦ったジャグラーの奴だ。
「兎も角、私はこれからお昼からのコンテストに向けて忙しいので、席を外していただけます?」
「…あなた、コンテストに出るの?」
「あら、もしかしてそう言うあなたも?」
「ええ。この大会に出て2つ目のリボンを絶対にゲットする!」
「あら、まだリボンを一つしか持ってないのね。」
「…そういうあなたは?」
「ここが最初の一つ目になるわ。」
ズゴッ! 持ってねぇじゃねぇか!!
「優等生なものですから、忙しくて今回のコンテストからになりますの。
まぁ、私にかかれば5回出るだけだでリボンを入手するのは容易ですわ。」
「「「「「流石セイヨちゃん!」」」」」
「…絶対にあなたなんかに負けない。
私が勝ったら、サトシに謝ってもらう。」
「あら、その様な事が出来る訳が無いではないのですの。
───私が負ける訳が無いですもの!」
「「「「「そうだそうだ!」」」」
…おい、周りの野郎共を処理して良いか?
さっきからウゼェんだけど。
「…もう放っておこうぜ。
何を言ったって聞く耳持たねぇよ、こいつ等。」
「あら、負けるのが怖くて逃げるのですの?」
「へいへい、そう通りですよーだ。」
「サトシ!?」
「大丈夫大丈夫。
どうせウチのセレナが勝つから。
さっ、皆行こうぜ。」
と、セレナの背中を優しく押しながらこの場を後にする。
「サトシ、良いのかこれで?」
「バカにし続けるわよ、あの人達。」
「だろうな。まっ、今の間は好きに言わせとけ。
それに…タケシとカスミはセレナが負けると思ってんの?」
と、言うと2人は「そんな事は無いが(けど)」と言葉詰まる。
リーフも、あそこまでバカにされて不機嫌な雰囲気を出してる。
「リーフもセレナを信じろ。
セレナは絶対に勝つ。
俺がそう言うんだから、気楽にしてれば良いさ。
なー? ティア?」
「うー!」
ティアはセレナが勝つ事を信じている。
よしよし…ん? セレナの様子が変だ。
『どうせ俺のセレナが勝つから(キラキラ)。』
と、久しぶりにセレナの脳内ではこの様に変換されおり、セレナは頬を赤く染めて嬉しそうに両手で頬を当てていた。
「任せてサトシ。私、絶対に勝つからね?」
「ああ、信じてるぜ。」
「ヤダもう…(うっとり)。」
と、セレナは更に頬を赤く染め、後ろのリーフとカスミの真顔で圧をかけてくるのが怖かった。
コンテスト本番───
『皆様! お待たせ致しました!
これより、ポケモンコンテスト:コガネ大会を開催致します!』
と、司会のお姉さんの宣言により第1審査の『コンテストアピール』が始まる。
今回セレナの番はラストで、次々と出場者達の審査が始まる。
パッと見ていくが、そこまで目立ったトレーナーとポケモンはいない。
そんな時に…オタサーのお姫様:セイヨの番となった。
出したポケモンは…ギャロップ。
腐ってもそれなりのポケモンを持っているようだ。
彼女はギャロップで《ほのおのうず》で輪っかを作り、それを華麗に跳ぶ仕草から高い評価を得て…27点だった。
へぇ、偉そうなことを言うだけの事はあるのか。
───まっ、セレナの方が凄いがな。
いよいよセレナの番となった。
セレナは優雅にテールナーを繰り出し、開幕から《ほのおのうず》と《サイケこうせん》の合わせ技『炎の渦鞭』を巧みに扱い、ステップしながら宙に『♡』を作り、そこに《スピードスター》で囲み、最後に《でんげきは》を使い《スピードスター》の星を粉砕して煌びやかな輝きを作り、会場が賑やかになる。
「へぇ、中々面白いことするのね。
あれってサトシくんが教えたのよね?」
「え? いや、俺は何でもかんでも教えてませんよ。
あの演出はセレナが考えたものですよ。」
「…ふーん。そう。
でも、キミの影響力って凄いわね。
私も影響されたいかなぁ?」
あの、ちょっと…距離が近いっすよ…?
あ、カスミさん、足痛いっす。
踏まないで欲し………あの、リーフさんも真似しないで?
と、相変わらずの事をしている間にセレナの得点が提示される。
点数は…29点。
圧倒的高得点で第1審査では1位だった。
「おお!? やるな!」
「今回のは見事な演出だったからな!」
「やるわね! セレナ!」
「…これが、セレナのコンテストの実力。」
ブルーはコンテストに興味を抱くリーフを見て微笑むのだった。
第2審査となり、勝ち上がったのは圧勝のセレナに見知らぬコーディネーター2人とオタサーのお姫様の…名前忘れた。
まぁ、ギャロップの振る舞いは悪くなかったからな。
「第1審査は見事でしたわ。
私程ではありませんでしたが、口答え出来る位は認めてあげましょう。
ただし、勝つのは私です!」
うん、何処からその自信湧いてくるんだろう?
『両選手の準備が出来た様ですので。
それでは、第2審査に入ります!
セレナ選手とセイヨ選手の試合開始です!』
セレナはヤンチャム、そしてセイヨはゴローニャだった。
「てっきりテールナーのままで来るかと思い出したが、ヤンチャムですのね。
───ですが好都合ですの。
これで私の勝利は確定しましたわ!
ゴローニャ、《ストーンエッジ》!」
「私のヤンチャムは負けない!
行くわよ! 《なみのり》!」
ヤンチャムは津波を発生させ、自身は波の上に乗ってサーフィンしている様に演出する。
《ストーンエッジ》は『いわタイプ』の強力な技でタイプ一致もあって強力だが、《なみのり》は4倍弱点。
岩の柱が津波を貫通するも、大量の水がゴローニャを襲い苦手な水に呑まれる。
だがセイヨは《だいちのちから》で自身の足場を上げて緊急離脱し、速やかに《マッドショット》でヤンチャムを狙って放つ。
しかし、ヤンチャムは《なみのり》を継続して再び津波を発生させつつ、《かわらわり》で岩柱を砕き、相手の技を利用してボードを作り出し楽しそうにサーフィンをしながら《マッドショット》を優雅に躱して行く。
ヤンチャムの見事な技の扱いに演出、更には相手の技を利用しての演技に会場の盛り上がりと審査員からの評価でどんどんセイヨのゲージがガッツリ削られていく。
「くぅぅぅっ…!!」
「どう? ヤンチャムは楽しそうにステージで活躍してるわよ!」
「調子に乗らないでくださいまし!
ゴローニャ、足場が安定したら《かみなりパンチ》を波に放ちなさい!」
この世界では水は電気を通しやすい。
それを利用してゴローニャは雷パンチで波に電撃を流し、波に乗ってるヤンチャムを狙う。
流石に冷や汗を掻くセレナとヤンチャムにセイヨはやり返してやったとドヤ顔を浮かべるが…。
「新たな技を披露するわよ! 《くさむすび》!」
ゴローニャの足場に向けてボードの岩を蹴ると同時に高く跳ぶ。
足場に当たった岩を通し、《くさむすび》による植物がゴローニャの両足を結び、勢いよくゴローニャを転ばせる。
この技も4倍弱点で大ダメージとなり、勢いよく転ばせた衝撃で足場が壊れてゴローニャは足が植物で身動き取りにくくなってる事もあって、完全に《なみのり》に呑まれた。
「そ、そんなっ!? こんな事が!?」
「どれだけ体格の差、力のポテンシャルの差があっても、それで勝負は決まらないのよ!
ヤンチャム! フィニッシュの《かわらわり》!」
ヤンチャムが遠吠えを上げながら勢いよくゴローニャに向けて『かくとうタイプ』のエネルギーを纏った《かわらわり》によるライダーキックがゴローニャに炸裂する。
《なみのり》の大量の水、《くさむすび》の植物が絡み、そしてトドメの《かわらわり》でゴローニャは戦闘不能になると同時にゲージが0になり、セレナの完全勝利となった。
『試合終了〜! 勝者はセレナ選手です!』
セレナの勝利に会場が湧き上がる。
「そ、そんな………私が、負ける、だなんて…。」
セイヨは負けたのが信じられず、床に膝を付けて現実が直視出来てない様子だった。
「…思ってたより悪くは無かったけど、あれでポケモンリーグ制覇って無理じゃない?」
「んなのは口にしなくても誰もが分かってるよ。
…彼女レベルでは、せいぜい予選突破が良い所だろうな。」
「事情はリーフちゃんから聞いたけど、何だかんだでサトシくんは甘ちゃんね。
あのレベルのバトルでは予選も厳しいわよ?
特に一年の締め括りの後期のポケモンリーグは。」
ブルーさんがそう言うんならそうなのだろう。
ま、今回を機に人を見下す行為は止める事だな。
「「「「「セイヨちゃぁあん!」」」」」
「お前等いたのかよ。てか五月蝿ぇ…。」
『タイムア〜ッブ! 勝者はセレナ選手です!』
セイヨを倒し、そしてリボンを賭けたバトルを制したのはセレナとヤンチャム。
相手はオオタチで『ノーマルタイプ』の豊富な技の数々に苦戦していたが、ヤンチャムが《ストーンエッジ》で攻撃を防ぎ、《つるぎのまい》で舞いながら攻撃を上げつつ《スカイアッパー》を決めて見事勝利を収めた。
『優勝したセレナ選手にコンテストリボンを贈呈いたします!
セレナ選手に盛大な拍手を!!』
セレナはヤンチャムを抱き上げてリボンをヤンチャムに受け取って貰っていた。
2人の仲間睦まじさに会場からも盛大な拍手を貰い、2人は手をそれを応じていた。
「よしっ! これでリボンは2つ。
セレナ自身とポケモン達の実力も充分立派だ。
この調子なら、3つ目も直ぐの筈だ。」
コンテストも終えて、俺達はセレナの元へと駆けつけてそう呟いた。
「リーフちゃんはどうだった?」
「うん。実際のコンテストはこの目で見るのは初めてだったけど…。
興味でてきた。」
「そう。それじゃ、ジョウトのグランドフェスティバルに挑戦する?
お姉ちゃんの見立てでは今から挑めば充分通用すると思うけど?」
「………ううん。今回はジョウトリーグに向けて頑張る。
コンテストは次からやってみようって思う。」
リーフはコンテストに興味を抱いたけど、今回は出ないか。
まぁ、中途半端にやり始めるよりかはマシだな。
「…ちょっとお待ちください。」
と、俺達の会話を遮るのはセイヨだった。
「何だ、あんたか。何のようだ?」
「…コンテストでは醜態を晒してしまいましたが、通常のバトルでは負けませんわ!
マサラタウンのサトシ!
この私と勝負なさい!!」
と、セイヨ…オタサーの姫さん、残念お嬢様は俺達を逃すまいと連れの野郎共で囲う。
やれやれ………ここまで来ると流石にしつこい。
「…良いだろう。
ここまで来て反省しないのなら、徹底的に分からせてやる。
───育ちが良かろうが、勉強が出来ようが。
面が良くても中身が残念ならそこまでだって事をな。」
俺はカメールを繰り出して残念お嬢様のポケモン…ギャロップ、ウツボット、ガラガラ、シャワーズ、カイロスを全部をカメールだけで倒した。
完全敗北した残念お嬢様は呆然としていた。
これで懲りたろ。これを機に反省しろよ。
以上、生意気お嬢様分からせ回でした。
・セレナが2つ目のリボンをゲットした。
今回はヤンチャムの活躍回であり、バトルでは大活躍だった。
…一つこの話を書いてて思ったのが、ヤンチャムは何故《きあいだま》を覚えない?
・生意気お嬢様をセレナと偽サトシの2人でボコした。
コンテストではセレナ、バトルでは偽サトシにボコられて分からされた。
因みにこの後彼女がどうなるかは未定(考えていない)。