俺、サトシになってました(笑)   作:黒ソニア

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ようやくこの回がやって来たって感じ。


N蹴るギウス様、小説ハンター様
クロカズ♪様、うたしろ様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。




第15節:『やっと…ポケモンゲットだぜ!』

 

 

 

『第32話:悔しさをバネに』

 

 

 

シゲルとのバトルを終え、近くのポケモンセンターでバトルしたケロマツ、ニャビー、モクローの治療をお願いしたサトシ。

 

治療を終えるのを待っている間、アシマリを出してブラッシングしていた。

 

 

「悪いな、アシマリ。

中々バトルに出してやらなくて。」

 

『アウアウ!』

 

「あははは……ペロペロありがとう。」

 

 

アシマリは特に気にしてない様子をし、いつもの如く彼の顔をベロベロと舐めていた。

 

 

「…サトシ、大丈夫か?」

 

「ん? ああ、俺は大丈夫だよ。」

 

「そうか……それなら、良いんだが…。」

 

 

タケシは歯切りが悪そうにしている。

…俺が負けているのに平然としているのに、紛らわせているのだと勘違いしているのだろう。

 

 

「誰だって負ける時は負けるんだ。

初めて負けたからってクヨクヨなんてしないさ。

まぁ、強いて言うなら負ける気は無かったけど、まさかカメールに進化しているだけでなく、ニドキングにニドクインまで持っていたのはビックリしたけどな。」

 

「アタシ、ニドキングとニドクインを目にしたのは初めてだったけど、あんなに強いのねぇ。」

 

「両方とも、技のデパートと呼ばれる優秀なポケモン。

しかも、もう既に《じしん》が使えるとなると、かなり強いな。」

 

 

実際、まだ旅に出て一月経ってない段階であのレベルなら、負けなしだろう。

 

ニドキングにニドクインは『つきのいし』が無ければ進化する事が出来ないポケモン。

野生の個体もあまり確認されていない事から自力で進化させたんだ、この短期間に…。

 

『つきのいし』は恐らく《じしん》の『わざマシン』と同じ博士のツテがあって入手したものだろうが、それも手段の一つだ。

 

しかも、進化すればサトシくんのリザードンの様に言う事を聞かないパターンは珍しく無い。

強力なポケモンであればある程…だが、あの2匹はシゲルの指示もしっかりと聞いていたあたり、シゲルのトレーナーとしての実力が高いっと言う事だ。

 

つまり……現時点で、俺はシゲルよりもレベルの低いトレーナーという訳だ。

 

 

「……けど、あのシゲルって子。

ただのお調子者かと思ってけど、思う所もあったのね。」

 

「ま……よくよく考えれば普通なんだよな。

俺は恵まれていたから、こうしてアシマリやケロマツ達に出会えて、遊んだりしていたけど…アイツは身近なポケモンがいない中、トレーナーになるまで我慢してポケモンの知識を蓄えてたんだ。

そりゃ、あーんな風にお調子者にもなってしまうよなー。」

 

「……サトシはその辺、割と飲み込めるんだな。」

 

「飲み込むも何も、事実だし。

それに俺は俺で、アシマリや皆んなに出会えた幸運は胸を張って誇りに思うからな。」

 

 

俺はアシマリを高く持ち上げる。

 

 

「俺にとってお前達は家族であり、ヒーローだ。

そして、そんなお前達に出会えたのは自慢さ。

…負けたのは悔しいけど、これをバネに頑張っていこうぜ!」

 

『アウ!!』

 

「俺も……アイツに負けないレベルのトレーナーになってみせる。

それに、落ち込んでちゃ、カッコ悪いしな。」

 

 

俺がそう決意すると、『テンテンテテテーン!』と聞き覚えのあるチャイムが鳴り響く。

 

 

「サトシくん? お預かりしていたポケモン達は皆んな元気になりましたよ。」

 

「ありがとうございます!

さて、今日はもう時間も時間だし、今日は全員と一緒に寝るぞう!」

 

 

俺はアシマリと共にケロマツ達を迎えに行った。

 

 

「心配するまでも無かったみたいだな。」

 

「そうね。」

 

 

それを近くから見守るタケシとカスミであった。

 

 

 

 

 

『第33話:兄貴肌のフシギダネ』

 

 

 

翌日、ハナダシティに戻るべく歩いていた。

 

 

「なんか……また道迷ってない?」

 

「そうね……いつの間にか、また茂みの道を歩いてるもの…。」

 

「んー…間違ってない筈なんだがなぁ…。」

 

 

と、タケシは呟いていたが、これは間違い無く道に迷っている。

この調子だとハナダシティに戻るのも大変だな……と考えていたら、野生のナゾノクサが現れた。

 

珍しくカスミはナゾノクサを見て「可愛いからゲットするわ!」と、みずポケモンでも無いのにゲットする気満々だった。

そういえば、カスミって可愛い系のポケモンも好きな感じだったな。

 

んで、早速ヒトデマンを出してバトル……と、洒落込む前に、何と野生のフシギダネがナゾノクサを守るように現れた。

 

あれ……このフシギダネって…。

 

そんな事を考えていると…よく見れば、ナゾノクサも怯えており、それを見たカスミも流石にバトルをする気を失せ、なんか悪い気になった俺達は何もしないよの意思表示に両手を上げるが、フシギダネは強く睨みつけていた。

 

俺等はどうするか悩んでいると、そこに救いの手が差し伸べられる。

この辺に住んでいるミドリって人がフシギダネを説得し、俺達を助けてくれた。

そのまま流れで彼女の家にやっかいとなって、あのフシギダネの話を聞いた。

何でもここにいるポケモン達は皆、トレーナーに捨てられたポケモン達らしく、あのフシギダネもその1匹らしいのだ。

 

……はぁ、そういう奴等ってどうして軽い気持ちで捕まえたり、逃がしたりするのか理解が出来ん。

俺は珍しいとか関係無く皆んな大好きだから絶対にしねぇから、一生分からないもんだな。

 

そんな事を考えていると、ボールからケロマツ達が出て来て警戒心を向けてくるフシギダネに訴えかけてくれていた。

何やら話を聞いている限り、フシギダネは俺を見てジッと見るようになっていた。

 

おいおい皆んな…何をどう伝えてくれているんだい?

なんか無性に照れるやないか〜い。

ん? 何だ何だアシマリ? 構って欲しいの?

そいやー、カスミとのバトルからバトルに出してあげられてないなぁ…え? 違う? 兎に角構って?

んん? ニャビーとモクローも構って?

よしよし、来たまえ来たまえ〜ケロマツもカモンカモーン!

 

俺は久々にケロマツ達を抱えて外へ飛び出して戯れていた。

その様子をタケシは笑って見ていたり、カスミは何故か対抗心でヒトデマンとスターミーを出して抱きついていた。

 

そんな様子をミドリさんが微笑ましく見守り、フシギダネは何やら不思議そうにこちらを見ていた。

 

………そんな所に、厄介な連中がやって来る。

 

 

「へへっ、珍しいポケモンを持ってんなぁ、兄ちゃん達よぉ。」

 

 

如何にも怪しげなオッサンが現れた。

ミドリさんはそのオッサンを見るや否や、「またここのポケモン達に手を出しに来たのですか!?」と反応していた。

カスミが「アンタ一体何者よ!?」と問うと、オッサンはクククと笑い始める。

 

 

「俺様は泣く子も黙るポケモンハンターだ。

さぁ、テメェ等…痛い目に遭いたく無ければ、直ぐにポケモンを───」

 

 

と、何かの武器を構えた瞬間に俺はハンターの腹に剛拳を放った。

そして、その後に俺のポケモン達の総攻撃を受けてハンターはKOになった。

 

 

「生憎と、悪党には容赦しないタチなんでね。

タケシ、こいつを縛る紐を取ってきてくれ。

カスミはジュンサーさんに連絡を入れてくれ。」

 

 

と、2人に伝えると、まだ完全に慣れてない2人は一瞬ポカンとしていたが、直ぐにハッとなって俺の指示通りに行動を取る。

……ただ1人、情報処理が済んで無いミドリさんは固まったままだった。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

ジュンサーさんにポケモンハンターを引き取って貰い、俺達はクチバシティに向かうべく、先ずはハナダシティに戻る為に方角だけを聞いて速やかに出発する事となった。

 

 

「待って、サトシくん。」

 

「? 何です?」

 

「……キミが良かったらだけど、この子を連れて行ってくれないかしら?」

 

 

ミドリさんは腕に抱えていたフシギダネを見ていう。

そのフシギダネは俺をジッと俺を見つめていた。

 

 

「この子……本当はバトルが好きな子なの。

このまま私達といたら、この子のしたい事が…才能が無駄になってしまうの。

だからお願い。キミのポケモンとして連れて行ってあげて。

この子、さっきのやり取りでキミに興味を示したみたいだから。」

 

 

マジ? 良いの?

そういう事なら俺は万々歳なんだけど。

 

フシギダネに問いかけると、フシギダネは「着いて行く」と言ってる様な返事を返してくれた。

 

よし、それなら───

 

 

「俺と一緒にポケモンマスターを目指そうぜ!」

 

 

と、フシギダネに空のモンスターボールを伸ばし、フシギダネはボールに触れた。

 

 

フシギダネ、ゲットだぜ!

 

 

「ええぇぇ!? こんなのでいいのぉぉ!?」

 

 

カスミはえらく驚愕していたが、良いんです。

俺は友情ゲット肯定派なんです。

 

 

 

 

 

『第34話:お調子者のゼニガメ』

 

 

 

先日、新たにフシギダネをゲットした俺は大変上機嫌だった。

なので、ハナダシティに戻るまでケロマツ達全員をボールから出し、俺はニャビー、アシマリ、フシギダネを抱き抱え、モクローは頭に乗り、ケロマツは俺の相棒をアピールする様に肩に張り付いていた。

 

 

「なぁ、サトシ…重くないか?」

 

「全然? 寧ろこのくらい重い方が冒険しがいがある。」

 

「はぁ……ま、アンタが平気なら良いんだけど…。

にしても、甘やかしすぎない?」

 

「このくらいなら全然問題ないだろ。

後、前にも言ったが、俺は身内には激甘なんです。

だから家族になったフシギダネを贔屓して何が悪い!」

 

 

『ドンッ!』と勢いよく俺のポケモン愛をカスミに教えてやったぜ!

 

 

「サトシは親バカの素質があるな。」

 

「……親バカも大概ものだけど、それも悪くないのかなぁ。」

 

 

タケシはサトシの気持ちが少しは分かる様な反応を示す中、カスミは『親』に何か思う事があるのか、少し遠い目をしていた。

 

そう言えば、タケシの家族は帰ってきたが(母親はいつ帰ってくるのか知らん)、カスミの親は…育児放棄したんだっけか。

全く……碌でもない事多すぎやしねぇか?

 

そんな事を思いながら歩いていると、足元に違和感を覚えたので、即時退避する。

俺の奇妙な動きにカスミとタケシは疑問を抱いたが、直ぐに原因が明らかになる。

俺が少し踏んだ場所に大きな穴が現れたではありませんか。

 

カスミは「何よこれ!? 落とし穴!?」と驚愕していると、この罠を仕掛けただろう張本人……サングラスを付けたゼニガメの集団が現れた。

 

あ、これ知ってる……サトシくんのゼニガメじゃん!

 

確かこの回は幼い頃に見た覚えがあった。

そうそう………確か、コイツ等元はトレーナーのポケモンなんだっけか。

捨てたトレーナー…もとい人間への腹いせにしている様だが、そんな事をしてもお前等は満たされるのかなぁ?

 

まぁ、お前達の境遇には同情はするけどな。

ホント、ポケモンを何だと思っているんだ…しかも、ゼニガメって生息地不明なポケモンだぞ?

 

そんな事を考えていると、ゼニガメ達が襲い掛かってくる。

それに対して、俺のポケモン達が即座に迎撃に入る。

フシギダネは少し行動が遅れたが、相性は良いので苦戦する事なく迎撃し……ゼニガメの集団は倒れた。

 

 

「どうしてこんな事をするのかしら?」

 

「………俺達個々人というより、人間に対して怒りを抱いている感じだな。

きっと……バトルに勝てないのをゼニガメ達に擦りつけて逃した元トレーナー達のせいだろう。」

 

 

俺がそう言うと、ゼニガメ達は思う所がある反応を示した。

やはりそうだったか…。

 

そんな所にパトロールをしていただろうジュンサーさんが通りかかった。

ジュンサーさんはこのゼニガメ達の境遇を知っており、やはり俺の言った通りだった。

 

どうにかしてあげたいとの事で、俺達が悩む中でカスミは「私が育てるわ!」とみずタイプが好きなので積極的にアピールをするが、ゼニガメ達は全く乗り気にならず、カスミはショックを受けてしまった。

 

やれやれ…と、思っている矢先に上空からニャースの顔をした気球が現れた。

無論、乗っているのはムコニャ達だった。

 

また脱獄したんか。もうルパンだな、お前等…。

 

俺が再度やれやれ…と頭を抱える中、空にいるムコニャは『食い物の恨みぃぃぃ!!!』とブチギレていた。

今のアイツ等にはゼニガメ達に仕返しする事しか眼中に無く、俺達を無視して……何と、爆弾を投げ始めた。

 

 

「おい! テメェ等、何物騒なもんを投げつけてきやがる!!」

 

 

俺は波導の力を駆使してある程度をジャンプして爆発する前にムコニャにお返しし、それによって漸く俺に気がついて『げっ!? 不良のジャリボーイ!?』と驚愕するも、爆弾が帰ってきて爆発し、やな感じーにしてやった。

 

たくっ、俺がいなければどうなっていたか───

 

 

「サトシー! 一部が落ちて森が燃え始めてる!!」

 

 

ファ!? クソッタレ!!

全て打ち返せなかったとか、恥ずかしい!

いや、今はそれどころじゃあねぇ!!

 

 

「カスミ、タケシ!! 左右に分かれて火を消すぞ!」

 

 

俺達は端っこの方から、ポケモン達の力を借りて火を消していくが、火が消えきれないでいた。

 

 

「おい!! ゼニガメ達!!

何ボーッとしていやがる!!

お前達も力を貸せ!!

お前達は俺達人間よりも何百倍も凄いんだ!!

カッコいい所を見せて見返してみやがれぇ!!」

 

 

緊急事態なので、礼儀とか無視してゼニガメ達に喝を入れる。

 

 

「そこのリーダーゼニガメ!!

特にお前はスゲェ筈だ!!

お前のカッケェとこ見てぇな!!」

 

 

特にリーダーのゼニガメにはより喝を入れて後押しをする。

お前が凄いのはテレビで見てたんだぜ!

 

リーダーのゼニガメが子分達に力一杯指示を送って燃える木々を瞬時に消火していく。

 

ああ、そうだった。お前等、消防隊だったな!!

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

結論からして、ゼニガメ達は活躍を認められて消防団になった。

確か、サトシくんのピカ様が云々で根は良い奴等だったんだよな。

 

俺はサトシくん程、根が善人では無いので俺の元には来ないだろうが、元々仲間達と共に消防活動を頑張ってるんだ。

だったら、最初から仲間達と頑張れよ!!

 

このまま彼等の健闘を讃え、クールに去るぜぇ。

 

と、俺が変にカッコ付けて去ろうとし、カスミとタケシが一緒に着いて行く中……後ろから走って駆けつけて来る気配を感じ取って振り返る。

 

すると、そこに───サングラスを外し、目を輝かせて俺に抱き飛んで来るゼニガメであった。

 

 

「お前……仲間達とじゃなくて俺達とで良いのか?」

 

 

と、問い出すと『ゼニゼニィ!』と息のいい返事をしてくれた。

 

フッ……照れるじゃねぇか。

 

 

「よしっ! ゼニガメ!

俺と一緒にポケモンマスターを目指そうぜ!」

 

 

と、空のモンスターボールをゼニガメに向けると、ゼニガメはボールに触れた。

 

 

ゼニガメが仲間になった。

 

 

「えええぇぇぇ!!?? またぁ!?

しかも、どうしてアタシには懐いてくれないのぉ!?」

 

「うん、サトシはゼニガメ達を助ける為に体張って頑張っていたからな。

ゼニガメもそんなサトシの漢気に感動したんだよ。」

 

「うぅ……アタシもゼニガメが欲しかった…。」

 

「まぁ、いつか何処かでゲットできるさ。」

 

 

タケシはサトシ達を見守る中、カスミの肩を持つのであった。

 

 

 






・サトシくんのフシギダネをゲットしたぜ。
何気にポケモントレーナーになって初のポケモンゲット。
普通に仲間にしたかったポケモンなので、偽サトシくんもウッキウキ。
サトシくんのゲットした中で進化してなかったポケモンの1匹だが、偽サトシはフシギダネはフシギダネのままでも好きなので、最悪このままでもいいやと思ってる。


・フシギダネに続いてゼニガメもゲットだぜ。
ゼニガメに関してはどうにかして離脱しない様にしなければと…一先ず進化してくれないかなっと、真剣に考えている。
偽サトシくんはカメックスが好きである。
大砲からの攻撃に嫌いな子はいないのさ。

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