俺、サトシになってました(笑)   作:黒ソニア

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ロプトル様、blossoms様、さんすい様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。




第18節:『前に進もうぜ』

 

 

 

『第41話:偽サトシはお人好し』

 

 

 

回復を終えたアシマリ達を受け取ったサトシとリーフ。

サトシとリーフはバトルを頑張ったポケモン達のブラッシングをしている最中、タケシとカスミはさっきのサトシとリーフとのやり取りを側から見ていて「俺もあんな感じでジョーイさんやジュンサーさんに…。」に対し、「タケシじゃ無理よ、諦めなさい。」とサトシは何してんだアイツ等的な反応をしていた。

 

たくっ、最近の2人はよく分からんな…。

アニポケの見てない日常会ではサトシくんの悪い事について2人でどう直すのかとか相談してたんか?

 

 

「………あ、それよりもリーフ。

手持ちポケモンは何匹になったんだ?

イーブイ以外捕まえたのか?」

 

「あ、そうそう。実はね!」

 

 

そう言って、リーフは他のポケモン…プリンにイーブイを2匹を出した。

 

 

「イーブイ2匹!?」

 

「うん! それでね?

この子達は3人兄妹なの!」

 

 

へー、スゲー仲良さそうにしてるし、交互にペロペロと毛繕いしてる辺り仲の良い兄妹なのだろう。

……フシギダネとのバトルを思い出し、他の2匹も見る。

それぞれに癖とか得意分野があるだろうけど、大差は無いな。

 

サトシは「これは非常に難敵だな」…と、考えてると、プリンが気が優れない顔をしていた。

バトルをしていないし、リーフがジョーイさんに相談していないとは思えないし、ダメージによる感じでは無さそうだが…。

 

と、そこでタケシがプリンを見て、ブリーダーとしてポケモンの調子を見始めた。

 

 

「んー……これは何処か痛めてる訳でなく、何か悩んでいる感じだな。

いつ頃から変化があったか分かるか?」

 

「………もしかすると、最近中々バトルに勝てないのが多くなってしまったかもしれないです。

私がまだ、未熟者だから…。」

 

 

それは無いと思う。それは…確かプリンはあまり攻撃に優れたポケモンでは無かった気がするからだ。

 

 

「プリンは体力はあるポケモンだが、攻撃や特攻のステータスが低い事からトレーナーバトルでは中々活躍し難いと言われてるからなぁ…。」

 

 

成程……タケシはジムリーダーとして相手だったプリンとのバトルの経験で調べずとも自ずと理解しているんだな。

 

 

「はい。私も、プリンの事について調べていたんですけど…変化技で攻めるにしてもかなり難しいとの事で、私も頑張ってプリンを活躍させようと頑張っているんですけど、最近は中々…。

それをお姉ちゃんに相談したら、進化を勧められたんですけど…進化に必要な『つきのいし』が中々手に入らなくて…。」

 

 

そっか……うん、リーフとプリンを見て、2人共色々と苦労しているんだな。

ん? つきのいし?

 

 

「あ、じゃあはい、『つきのいし』。」

 

「え!? サトシくん、『つきのいし』を持っていたの!?

というか、駄目だよ!

進化の石は貴重なんだよ!?」

 

「うん。それは充分理解しているよ?

けど俺は今、『つきのいし』を使うポケモンを持っていないし。

今必要としている者に使って欲しいと思うから。」

 

「で、でも……やっぱり受け取れないよ。

今はそうでも、今後必要になる可能性だってあるんだよ!?」

 

「うん。それを考慮してリーフに使って欲しいと思ってるんだよ。

必要になったら探せば良い。

探す旅も楽しいからな。

なーに、後ろめたさがあるなら、今後俺が困った時に助けてくれれば良いさ。」

 

「そ、そんなの当たり前…!」

 

「良いから良いから。

あ、それはそうと、プリンに進化するつもりがあるか聞かないとな。」

 

 

俺はプリンに進化する気があるかと問うと、プリンは興奮気味に進化したいと頷いていた。

 

 

「お、プリンは進化する気満々だぞ?」

 

「で、でもぉ…。」

 

「サトシ、お前が良い事をしているのは認めるが…リーフは自分で手に入れたいんじゃないのか?

お前だって、逆だったらそう思うだろ?」

 

「んー……それを言われたらそうだけど。

でもさ、このままだとプリンが自信を無くしかねないと思うんだよな。

俺はリーフやプリンが思い悩んで暗くなる方が嫌だし。

それに…お互い助け合うのもライバルって思わない?」

 

「う〜〜〜………。」

 

 

リーフは悩みに悩んで………結論を出した。

 

 

「………分かった。

今回はサトシくんの優しさに甘える。

だけど、今度は私がサトシくんを助ける番だからね!!」

 

「ん、そうだね。

ま、そんな気重く考えるなよ?」

 

 

…と、リーフは俺の『つきのいし』を受け取り、再度プリンに問いかけてプリンは『つきのいし』に触れる。

すると、プリンは青白い光に包まれ───プリンはプクリンに進化した。

 

プクリンに進化した事で、力が増した事を熟知したプクリンはやる気に満ちた顔をしていた。

恐らくプクリンはこれから強く成長する事だろう。

 

 

「良かったな、リーフ。」

 

「……ありがとう、サトシくん。」

 

 

声からしてリーフは嬉しさと自分ではどうにか出来なかった悔しさと他にも様々な感情に混ざって涙声になって、俺の胸に顔を埋める。

 

 

「気にするなよ。困った時はお互い様だ。

共に強くなろうぜ。

俺は俺のポケモン達と、リーフはプクリン達と共にさ。」

 

 

俺は優しくそう伝えて、リーフの頭を撫でる。

 

こういう時はこうするのが良い。

俺もそうだし、多くの人だってそうだろう。

 

 

「全く……サトシってばもう、ほんっとお人好しで…天然で…ハァ…。」

 

「俺……これからサトシの言動を真似て行動しよう。

そしたら、俺もジョーイさんやジュンサーさんに…。」

 

 

やれやれ、2人は何を言ってるんだか…。

カスミ…俺が身内に甘いのは今更だろう?

後、タケシは俺を真似てもモテないぞ?

俺、モテた事なんて無いし、今後も無いから。

 

 

 

 

 

『第42話:進化を悪く言うな!』

 

 

 

翌日。俺達とリーフはヤマブキシティで別れる。

俺達はクチバシティへ、リーフはタマムシシティへ。

 

リーフも見送った事だし、俺達も出発しよう。

俺達はクチバシティにへと歩き出す。

 

……ヤマブキシティを出て数日。

とある町からクチバシティにへ向かおうとする時である───

 

 

「…ねぇ、何で戻って来るの?

もうアンタはウチの子じゃないの、野生に戻ったの。

だから……もうウチに来ないで頂戴!」

 

 

何やら女性が強めな口調で叫んでいた。

タケシが「女の人が困っているな。」と気になったので様子を見に行く。

 

すると、そこにいたのは気の強そうな女性と…エレブーだった。

 

おお、エレブーだ! 良いなぁ…。

 

何を隠そう…この偽サトシはエレキブルが好きなのだ。

なので、カントーで捕まえたいリストにエレブーが入っているのだ。

 

……そんな呑気な事を思っていると、エレブーは女性にしがみつこうとするも、女性はエレブーを力強く突き放した。

 

おいおい、これは思ってたより大ごとじゃないか?

 

流石に見ていられないなと思ったので、「あの…何かあったんですか?」と俺は聞く。

 

 

「アンタ何よ! って、もしかしてトレーナー?

だとしたら丁度良いわ。

このエレブーを何処かに追いやってよ。

この数日、野生に逃したってのに、ウチに帰ってくるのよ!?」

 

 

…野生に逃した?

それを聞いた事により、俺の目つきが鋭くなる。

 

 

「………あの、野生に逃したって…何があってその様な行動を取ったのですか?」

 

「何って、この子…勝手に進化しちゃったのよ!?

エレキッドの時は可愛かったのに、進化してこの有様よ!?

可愛く無くなったから野生に返してやったのに、何度も何度も帰ってくるのよ!!

もう、鬱陶しいたらないわ!」

 

 

……俺はこいつの話を聞いていてイライラが止まらなくなってくる。

いるんだよなぁ…こういう身勝手な理由でポケモンを逃す奴がさぁ。

 

 

「んなくだらねぇ理由でエレブーを見捨てるな!

つーか、エレブーの何処が可愛くねぇんだよ!

どう見たってカッコよくて可愛いだろうが!!」

 

 

俺はエレブーに駆け寄り、頭を撫でながらそう言ってやった。

 

 

「はぁぁあ? アンタ、頭おかしいじゃないの?

ああ、アンタもそいつと同じでブッサイクな顔をしているから、そう言う事を言うのね。

良かったわね、同じブサイク仲間が出来て!

もう二度と私の前に現れないでよね!」

 

 

俺とエレブーに対し、女性はそう言って颯爽と帰って行った。

エレブーは女性に対し手を伸ばそうとするが、まあ自分は完全に捨てられてしまったのだと理解してしまった。

 

カスミとタケシは女性の衝撃的な奇行に唖然とし、固まってしまっていた。

 

 

「………ねぇ、何なの、あの人…。」

 

「……世の中にはああいう人もいるんだ。

ポケモンをペットととして可愛がっていたものの、進化した事で自分の好みとは違ってしまい、嫌って野生に返す人やトレーナーが。」

 

 

タケシはジムリーダーとして情報の一つとして知っているのだろう。

しかし、それを実際に目の当たりにして…相手が如何に歳上の女性であろうと、許しがたいと段々と怒りを露わにしていた。

 

エレブーは大好きだった飼い主に捨てられてしまい、これからどうすれば良いのかと考えていると───

 

 

「なぁ、エレブー! 俺、お前が仲間に欲しい!

俺と一緒にポケモンマスターを目指そうぜ!」

 

 

救いの手が差し伸べられる。

 

エレブーは屈託の無い笑顔で手を差し伸べるサトシに困惑する。

自分をカッコいい、可愛いと評してくれる人物がいてくれる反面、また捨てられるのでは無いかという恐怖がエレブーを悩ませる。

 

そんなエレブーに…サトシだけで無く、ケロマツがボールから出て来てエレブーに「サトシなら大丈夫だ」と、エレブーに説得していた。

ケロマツの説得もあり、サトシの優しさにエレブーはサトシに抱きついてうんうんと頷き、サトシの差し出さられたボールに触れた。

 

 

エレブーが仲間になった。

 

 

 

 

 

『第43話:特訓②』

 

 

 

エレブーを仲間にし、クチバシティに向けて進む中でサトシ達はエレブー…そして、ヒトカゲを交えた特訓を始めた。

 

因みに、エレブーを仲間にした際に誰かを転送しなければならず、サトシは悩みに悩んだ末……次のジムでは厳しいと判断したモクローを母:ハナコの元に送る事にした。

その事はポケナビを通してハナコとナナミには伝えている為、問題は無い。

ただ、オーキド博士は『…サトシ、これまでの事は反省してあるから、ワシを信用してコチラにも送ってくれぬか?』と涙目になっていたらしいので、『その内送る事になると思いますので。』と返しておいた。

 

さてさて、前置きが長くなってしまったが、特訓を始めよう。

この前の特訓からタケシとカスミも付き合ってくれる様になったので、トレーナーバトルも出来るのは有難い。

とはいえ、先ずはメンバーの個人の特訓だ。

 

ケロマツ、アシマリはいつも通りに、フシギダネ、ゼニガメは前回教えた戦術や技の切り替えの早さと技の維持の特訓をしてもらって、俺はエレブーと…ヒトカゲもバトルをする気になったので、2人の特訓を考える為に図鑑で2人の技を確認する。

 

先ずはエレブーの使える主力技は───

《でんこうせっか》《じゅうでん》《でんげきは》

《でんじは》《いやなおと》《かみなりパンチ》

《からてチョップ》《フラッシュ》《まもる》

 

んんっ!? エレブー強くない?

 

《でんこうせっか》で素早く動きながら《かみなりパンチ》をかましたり、かくとう技の《からてチョップ》も使えるのは大きい。

《からてチョップ》を極めれば《かわらわり》もいずれ使える様になるんじゃないか?

 

それから、《じゅうでん》による電気技のパワーアップに特殊技のバトルフィールド全体に攻撃出来る《でんげきは》も使え、物理と特殊の両刀で攻められるのは大きい。

 

更に《でんじは》による状態異常、《いやなおと》による相手の防御を下げる技に最強の守り技の《まもる》。

 

《いやなおと》は個人的に防御を下げるだけで無く、言葉通り嫌な音を発するので、極めれば妨害にも使える。

《まもる》は他のポケモン達にも使える様にしたかったので、エレブーを通して皆んなに教えられるのが大きい。

 

ポケモンに技を教えるのは何もわざマシンだけでは無い。

教え合う事でレベルで覚えられる技以外の技を使える様になるのだ。

 

それからヒトカゲ。

ヒトカゲはリーフとのバトルを通して、自分も戦えるようになりたいと思ったみたいで、俺としても色んな意味で嬉しい事である。

 

そして…ヒトカゲの使える主力技は───

《きりさく》《メタルクロー》《からげんき》

 

……今使えるヒトカゲの技は現状これだけだ。

理由はその他の技が特殊技…ブレス系統の技ばかりであったからである。

 

うむ、苦手ないわタイプに有効打点があるのは良い事だが…メインの炎物理技が無いのは痛いな。

しかし、やりようはある。

 

 

「よし、先ずはエレブーにはケロマツ達に《まもる》を使える様に教えて貰っても良いか?

……よし、ヒトカゲは先ず《ニトロチャージ》を使える様にする所から始めよう。」

 

 

俺はヒトカゲに全身に炎を纏うようにほのお技を使う時の感覚を思い出してもらう。

何となくだが、ヒトカゲの体が赤いオーラみたいなのを纏っているのが分かる。

恐らくこれはポケモンが有するエネルギー、技を駆使する為の力の源の一つだろう。

今、ヒトカゲがやろうとしているのはエネルギーを炎に変化させてそれを全身に纏うようにして維持している所だった。

 

 

「……ほう、これは…。」

 

「どうしたんだ? サトシ。

ヒトカゲは《ニトロチャージ》を頑張ってものにしようとしているぞ?」

 

「ああ。勿論分かってるし、初めてとはいえ、いきなり形になってるのは流石だ!

……ただ、意外な収穫があったからな。

今後の特訓に活かせそうだ…!」

 

 

俺はニィと笑っていた。

 

技の維持にはかなりのスタミナや体力を消耗する。

これまでは慣れによって維持してきたが、ここで基本的な部分に着目してみよう。

 

ヒトカゲに《ニトロチャージ》を発動させる為に先ず、全身に技を使う時のエネルギーを張り巡らせる。

そして次にそのエネルギーを炎に変換させる。

最後にその炎を維持し続けて…体当たりで岩に攻撃させる。

岩は見事に粉々にへとなった。

 

これによって、ヒトカゲは《ニトロチャージ》を覚えた。

 

 

「よしっ!」

 

「おお! わざマシンやポケモンの助け合い無しで、《ニトロチャージ》を完成させたぞ!」

 

「やるじゃないサトシ!」

 

「おう。だけど、一番に頑張ったのはヒトカゲだ。」

 

 

俺はヒトカゲを抱き上げて、頭を撫でながら軽いブラッシングをする。

 

 

「お前は決して弱く無い。

……ポケモンリーグを目指す以上、必ず奴と戦う時は来るだろう。

その時までに強くなろうな、俺達と一緒に!」

 

 

俺がそう言うと、ヒトカゲは力強く掛け声を発する。

もう、ヒトカゲは大丈夫そうだな。

 

 

「よし。おーい、皆んな! カモーン!」

 

 

俺がジェスチャーを送ると、ケロマツ達は一目散にやって来る。

ははは、お前達は可愛いなぁ。

 

 

「皆んな、技の威力上げに維持するコツを見つけたもしれない。

大変かもしれないが、着いてきてくれるか?」

 

 

俺の問いに全員が元気よく頷いた。

うっし、クチバジムまでに今よりも強くなってみせるぜ!

 

 

 






・リーフにつきのいしをあげた。
この為にサトシにつきのいしをゲットして貰った。
アニポケの進化アイテムって石も含めて貴重だから、普通じゃ手に入らない事を考慮してサトシがあげるフラグを立てていた。


・エレブーをゲットした。
偽サトシはエレキブルが好きなのである。
…アニポケで、進化してしまったから捨てた回を何かで見た気がする。
そういうトレーナーやらってポケモンを何だと思ってるんだろう?


・修行内容を少し変えたよ。
これまではひたすらに技を使用し、慣れなどで技の威力を上げるレジェンズアルセウスの早業と力業の仕組みを上手く活用していたが、そこに更にオリジナルとしてリアル性を重視してエネルギーを一つ一つを細かにしていく事で威力上げや維持などを強くし、アニポケの様な変則的な扱いをしていく考えに辿り着きました。
さてさて、一体どの様に戦っていくのかな?


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