俺、サトシになってました(笑)   作:黒ソニア

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暁アスカ様
ユウみょん様、ナギンヌ様、イボッチ様、要石様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。




第25節:『VS ジムリーダー〝エリカ〟』

 

 

 

『第58話:くさのジムリーダー〝エリカ〟』

 

 

 

翌日、俺達はタマムシジムへと足を運んだ。

ジムと思わしき建物に入ると……そこは香水店になっていた。

 

 

「あの……マサラタウンから来たサトシと申しますけど…ここってポケモンジムで合ってますよね?」

 

 

俺が恐る恐る聞くと、すぐ側にいた店員は「マサラタウン…」と呟き、一瞬だが思う所のある反応を示した。

 

他の店員にジム戦がしたいと申すも、店員は「香水はお好きですか?」と…その他の店員もそうとしか返さない。

 

俺が少し困っていたが…女子のカスミは普通に香水にご執心となり、タケシも美人なお姉さん達が勧めるからか、デレッデレとなっていた。

 

それと、俺のジム戦を見たいと一緒にいたプラターヌ博士と助手のアランの2人は数人の女性に囲まれて、香水を何個かススメられていた。

プラターヌ博士の方は紳士…というか女性に対してはかなり甘目なので分かるが、アランの方はどうやらイケメン判定されているらしく女性に囲まれ、対処に困惑しつつも女性の機嫌を損ねない為に香水の事を聞いていた。

 

今現在、誰も俺のサポートに入らない感じだ。

仕方ない。ここは一旦、香水の方を優先するか。

 

 

「えっと……自分、香水について分からない身故、好きかどうかは分からないのですが……汗とか体臭を打ち消せるのにオススメなのを教えてくれませんか?」

 

 

と、少し気にかけていた事を話し始める。

 

実の話……俺達は旅をしている訳だが、俺は先ず日課としてトレーニングをしており、汗をかく事が多く、それのせいかカスミが俺の体臭に思う所がある様子をチラリと見せていた。

 

カスミが口にしないのは恐らく、俺が普段朝食を作ったりする機会が多いからだろう。

意外かもしれないが、朝飯を作るのはタケシよりも俺のが多い。

理由は俺が早起き…もとい、寝袋だと寝付けなくて朝早く起きやすいからで、その時に俺は目を覚ます為にトレーニングをし、その後に朝食の準備もしているのだ。

後、ついでに言うと、偶にお菓子作りもしている。その時にはポケモン専用のも作っており、そのお菓子がカスミのポケモンにも好評なのである。

 

……まぁ、話は脱線してしまったが、その事を話すと店員は笑顔で「まぁ、それでしたら!」と色々と紹介してくれて俺が良いなと思ったのを購入した。

 

 

「お買い上げ、ありがとうございました!

…所で、御来店して下さった時に何か仰っていませんでしたか?」

 

「…ジム戦です。」

 

「まぁ、チャレンジャーでもあられたのですね。

失礼致しました。」

 

 

と言って、俺達は店員に連れられて目的のジム戦場へと向かった。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

バトルフィールドにへと導かれた先には、このタマムシジムのジムリーダー:エリカが待ち受けていた。

 

 

「此度はご来店ありがとうございます。

当店の香水はいかがだったでしょうか?」

 

「えっと……香水を売りたい気持ちは分からなくも無いですが、買わないと対応が悪いのは如何ものかと…。」

 

「まぁ! ちょっと、どういう事?」

 

 

エリカが俺達を誘導してくれた人に問うと、「…彼はマサラタウンから来た殿方です。」とマサラタウンから来た男性に何やら思う所があったそうだ。

 

俺はその反応を見て、俺は何となくだが大体を察した。

 

 

「すいません…俺が来る前に挑戦しに来たのであろう、女の人に囲まれた奴と偉そうな奴が何かご迷惑をかけたでしょうか?」

 

 

俺がそう問うと、エリカは事の発端を話し始めた。

 

香水に関してはあくまでも香水に興味を持って貰う様に女性に限らず、男性にもオススメしているのだが…最初に来たシゲルは一緒にいた『シゲルガール』達に合う香水を勧めてもらっていたが、当のシゲル本人は香水なんて無くても充分だとか宣い、小馬鹿にする様な感じだったらしい。

そして、その後に来たエセジャイアンのゴンタは香水を変な臭いだとか言い、多大な迷惑をかけていたらしい。

 

 

「取り敢えず、アイツ等がご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。」

 

「あ、いえいえ。

サトシ様はリーフ様と同じ、大変礼儀正しいのですね。」

 

「一般常識ですけどね。」

 

「ふふ。礼儀正しい殿方は魅力的ですよ?」

 

 

え? って事はつまり…!?

エリカさんは意外にも、俺みたいな奴が…!?

 

……と、考えているとカスミが。

 

 

「何タケシと同じ事を想像してんのよ。

どうみたって揶揄われてるだけでしょうが!」

 

 

と指摘され、エリカさんはクスクスと笑う。

 

 

「すみません。サトシ様がお可愛くてつい。」

 

 

とテヘッとした顔をする。

 

うん。この人になら揶揄われても良いや───

 

ゾクッ!!

 

俺が満更でも無さそうな気持ちでいると、物凄い寒気に襲われた。

この感覚は…前のハナダジムでのカスミのお姉さん達のショーの時にあった感じ…。

しかも、あの時よりも鋭く、冷たい視線の刃に刺された様な感覚……しかも、前とは違い一つでは無く、今回は3つ分だった。

 

 

「………あの、すいません。

なんかこのまま、エリカさんに弄ばれてると恐いんで、早速バトルをしてもらって良いですか?」

 

「はい。承りました。

それでは……サトシ様、バッジの所持数をお聞きしても宜しいでしょうか?」

 

「えっと、3つです。」

 

「そうですか。

では……使用ポケモンは3体と致しましょう。」

 

 

気を取り直して、エリカとのバトルにへと移行する。

 

 

「それでは……お手並み拝見と参りましょうか。」

 

「宜しくお願いします。」

 

 

俺はグローブを力強く気合いを込める様に嵌めてボールを構え、エリカもボールを構えた。

 

 

「行くぜ! ヒトカゲ、キミに決めた!」

「お行きなさい、フシギソウ!」

 

 

俺はヒトカゲを繰り出し、エリカさんはフシギソウを草のフィールドにへと繰り出した。

 

 

「ヒトカゲですか……油断せずに参りますよ、フシギソウ。」

 

「ヒトカゲ、相手が有利なくさタイプだからといって油断せずに行くぞ!

《ニトロチャージ》!」

 

 

俺はヒトカゲに《ニトロチャージ》で特攻させる。

それに対してエリカはフシギソウに《どくのこな》を用いて動きを止めにかかってくる。

 

ヒトカゲはそれに一瞬戸惑うも、俺は技を維持したまま躱す様に指示し、素早さを上げながら《どくのこな》を躱していき、近づいた所で新たに覚えて貰った《ほのおのパンチ》でフシギソウに大ダメージを与える。

 

 

「速い…! フシギソウ、《とっしん》!」

 

「ヒトカゲ! 受け身だ!」

 

 

フシギソウの《とっしん》にヒトカゲは《ニトロチャージ》の炎を維持した状態で防御の体勢をとり、《とっしん》の威力を和らげて耐え抜き、吹き飛ばされるも直ぐに立ち上がる。

 

一方で、フシギソウは《とっしん》の反動と炎を少し受けた事でダメージを負う。

 

 

「不味い……フシギソウ、《タネばくだん》を!

ヒトカゲの炎技を放つ隙を与えないでください!」

 

「ヒトカゲ、《がんせきふうじ》で相殺するんだ!」

 

 

俺はそう指示し、後もう一つの指示をジェスチャーで送る。

ヒトカゲは頷いて、《がんせきふうじ》で《タネばくだん》と相殺して爆風が生じる。

 

爆風が晴れると……フィールドにヒトカゲの姿は無かった。

 

 

「!? ヒトカゲはどちらへ…?」

 

「………今だヒトカゲ!

《あなをほる》から《ニトロチャージ》で突撃だ!」

 

 

そう。さっきのジェスチャーでヒトカゲには《あなをほる》を指示を送り、相手に近づく作戦に出たのだ。

そして、ヒトカゲの動きを『波導』で読み取り、フシギソウの近くで《ニトロチャージ》を指示させた。

 

フシギソウはこの攻撃によって、地面からの弱点技でフシギソウにダメージを与え…戦闘不能にする。

 

フシギソウは倒れた。

 

 

「ご苦労様です、フシギソウ。

先ずはお見事です、サトシ様。」

 

「どうも。」

 

「《タネばくだん》に《がんせきふうじ》で対抗したのは少々ビックリしましたが、それでも見事でした。

ではお次に……お行きなさい、ウツボット!」

 

 

エリカはフシギソウを戻してウツボットを繰り出した。

 

こちらはこのままでも相性を考えても問題ないが、スタミナを回復させる為、ヒトカゲを褒めて戻した。

 

 

「次はモクロー、キミに決めた!」

 

 

俺はモクローを出した。

 

 

「あら、見た事の無いポケモンですわね。

飛んでいる事から…ひこうタイプでしょうか。」

 

「まぁ、それは一目見れば一目瞭然ですよね。

モクロー、《エアカッター》!」

 

 

《エアカッター》の鋭い風がウツボットを襲う。

エリカはウツボットに《パワーウィップ》で叩き落とす様に指示する。

《パワーウィップ》は《つるのムチ》よりもパワーもムチの大きさも段違いな技…故にレベルや種族値差からも《パワーウィップ》で《エアカッター》で叩き落としてしまった。

 

 

「…ならば、《つばめがえし》だ!」

 

 

俺はモクローに《つばめがえし》で特攻させる。

それに対し、エリカはウツボットに《あまいかおり》を指示させる。

 

げげっ、そう言えばその技があったか…!

その技はモクローにはある意味効果抜群の技!!

 

モクローは近づいた瞬間に《あまいかおり》を受けた事により、回避率が…否、言葉の通り甘い香りにより技の虜になって動きが止まってしまい、ウツボットの《パワーウィップ》を受けてしまう。

 

しかし…モクローのタイプは『くさ・ひこう』タイプ故、高火力のくさ技の《パワーウィップ》を受けても「痛え!」程度な反応を示し、正気に戻った。

 

 

「よしっ…モクロー!

切り替えて行くぞ、《エアカッター》!」

 

 

鋭い風がウツボットに被弾する。

 

 

「ウツボット! 

愛らしい見た目ですが…かなりの耐久性をお持ちでしたのね!

ならば……ウツボット、もう一度《あまいかおり》を!」

 

「させるかぁ! モクロー、《かぜおこし》!」

 

 

ウツボットの《あまいかおり》を《かぜおこし》で相殺し、追撃に《つばめがえし》で大ダメージを与えて…戦闘不能にまで追いやった。

 

ウツボットは倒れた。

 

 

「よしっ! よくやったぞ、モクロー!」

 

『フォウ〜ッ!』

 

「ご苦労様です、ウツボット。

……そのポケモン、カントーでは見ないポケモンですわね。」

 

「ええ。名はモクロー。

アローラ地方に生息しているポケモンですよ。

ついでに、先程のウツボットの《パワーウィップ》を受けて尚、直ぐに動けたのは『くさ・ひこう』タイプだからですよ。」

 

「まぁ! その子はくさタイプでしたのね!

成程。アローラ地方…いずれ訪れてみたいものです。」

 

 

アローラ地方にエリカさんか……つまり、エリカさんの水着姿が───

 

 

「じー……アンタ、タケシと同じ扱いをすれば良い?」

 

「お止めください、カスミ様。」

 

「……あれ、露骨に俺をぞんざいに扱ってないか?」

 

 

タケシが何か言ってるが…。

俺はそれよりも、再び3つの冷たい視線による刃に刺された感覚に襲われてそれどころでは無かった。

 

 

「さて……次が最後でございます、サトシ様。

アナタ様がこの子を……どう倒すか、試させていただきますわ。

お行きなさい、クサイハナ!」

 

 

エリカの最後のポケモンは…クサイハナだった。

ぶっちゃけた話、先程のウツボットの方が厄介そうだが…何事も油断は禁物だ。

 

 

「モクロー、ゆっくり休んでくれ。

……最後はお前だ、頼むぞ!

ニャビー、キミに決めた!」

 

 

俺は3体目にニャビーを出した。

 

 

「あら、その子もお可愛い子ですわね。」

 

「それはどうも。

けど、コイツはただ可愛いだけじゃあない。

カッコよくて強いですよ?」

 

「それはこの子も同じですのよ?

クサイハナ、《どくのこな》!」

 

 

《どくのこな》か……ジムリーダーのポケモンだけあってかなり技範囲が広いが、ニャビーなら対処可能だ!

 

 

「ニャビー、《かえんほうしゃ》!」

 

 

ニャビーの《かえんほうしゃ》が《どくのこな》を燃焼させて無効化する。

 

よし。この技は既にモノに出来ているな!

おふくろの所に預ける前にも形にはなっていたが、威力が少し乏しかった。今は問題無い。

 

 

「そして、今度はこっちの番だ!

厄介な状態異常技を使わせない!

《ちょうはつ》だ!」

 

 

この技が通れば、残る厄介な技はどくタイプの《ヘドロばくだん》だが、それなら何とか対処───

 

 

「クサイハナ!

踊りながら《あまいかおり》ですわ!」

 

 

なんと、クサイハナは《あまいかおり》を踊りながら使用する事で、視界を守った挙句、ウツボットよりも範囲の広い甘い香りがニャビーを襲った。

 

 

「はぁ!? そんなんありか!?」

 

「香りとは奥深いものですわよ、サトシ様。

《ちょうはつ》は強力な技ですが、香りを用いれば視界を守りつつその技の効果も与える事が出来ますのよ。」

 

 

いや、香りもだけど、見た限り踊りの方じゃないか…?

とは言え、流石はジムリーダー。

常識が通じない事をやってくれる!

 

 

「クサイハナ、再び《どくのこな》を。

そこに《あまいかおり》を合わせるのです。」

 

 

《どくのこな》と《あまいかおり》の合わさった『強力な香り』をこちらにへと解き放った。

 

おいおい、それをやられたら流石に不味い…!

ここはニャビーを戻してモクローで対処すべきだな。

 

 

『ニャアァッ!』

 

 

俺の考えが通じてしまったのだろう。

ニャビーが怒って「このままやらせろ!」と告げてくる。

 

…そうだな。

まだ、バトルは始まったばかりだよな…!

 

 

「ならニャビー!

強引な指示を出すが、いけるな!?」

 

 

俺の問いにニャビーは『ニャアアッ!』と力強く吠え応え…ニャビーは青白い光に包まれ───ニャヒートに進化した。

 

ここに来てニャヒートに進化してくれたか!

 

 

「このタイミングで進化とは…!

しかし、クサイハナのこの『強力な香り』がアナタ方に打ち破れますか!」

 

「破って見せるさ!

そうだよなぁ、ニャヒート!

───《だいもんじ》!」

 

 

俺はニャヒートに強力なほのお技を指示する。

 

お前ならもうこの技を扱えるよなぁ!!

 

ニャヒートはニィと笑い、完璧な《だいもんじ》で『強力な香り』とぶつかり合い、爆発が起きる。

 

進化を果たした分、相手のクサイハナのレベルに並んでいる。

その分、強力な《だいもんじ》の方が軍配がある様だった。

 

炎と毒の煙が広まり、互いに身動きが取れなくなっていた。

 

 

「ニャヒート! もう一度《だいもんじ》!」

 

 

その中で俺は《だいもんじ》を指示し、クサイハナへと放つ。

それと同時に《かえんほうしゃ》も指示して《だいもんじ》の威力を上げ、後押しする形で速度も加える。

 

身動きが取れないクサイハナは広範囲の《だいもんじ》になす術なく、受ける。

強力な攻撃を受けたクサイハナは黒焦げになって戦闘不能になった。

 

クサイハナは倒れた。

 

 

「クサイハナ………お疲れ様、ゆっくり休んで頂戴。

お見事でしたわ、サトシ様。

そして…ニャヒート、でしたわね。

お2人の素晴らしい戦い、しかと拝見させて頂きました。

是非、このレインボーバッジをお受け取り下さいませ。」

 

 

俺はエリカさんから差し出されたレインボーバッジを受け取り、ニャヒートとハイタッチを交わした。

 

 

レインボーバッジ、ゲットだぜ!

 

 

俺は試合を見ていたタケシ達の元まで歩む。

 

 

「マーベラス! 素晴らしいバトルだったよ!

うん、カロスに帰る前に良いものを見させて貰ったよ。」

 

「流石だな。今の俺達だったら、あの強力な《どくのこな》と《あまいかおり》の合わせ技の前になす術無かった。」

 

「やるじゃない。」

 

「ああ、見事だったぞ。」

 

 

皆からの称賛を受けて良い気分に浸っていると───

 

 

「大変です! 街のポケモン達が、ロケット団によって次々と元気を無くして奪われていってます!」

 

 

このジムの関係者らしき女性が血相変えてやって来た。

 

おいおい…こっちはジム戦を終えたばかりだって言うのによぉ…。

 

ほんっっっと、ロケット団は…許せねぇ!

 

俺達はエリカさんと共にジムから急いで出るのであった。

 

 

 






一般的な着物エリカも好きだけど、アニポケの青髪スポーツウェア(?)のエリカも好き。


・ニャヒートに進化した。
遂にニャビーも進化し、残るはモクローとなった。
偽サトシは普通のジュナイパーが好きなので、早くジュナイパーに進化して欲しいと願っているが、中々進化の予兆が無い。
アニポケ同様に進化しないオチになるのは回避したいと思っている。

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