リユ様
亞シム様、コーカサスカブトムシ様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。
俺達が外へと出ると………そこにはムコニャの3人が待ち伏せていた。
「久しぶりだな、ジャリボーイ。」
「人間離れしてるアンタなら生きてると思ってたわ。」
「ついでにジム戦をしているだろう事も把握していたニャ。」
3人は最初に会った頃の様な無駄に強キャラ感のある雰囲気を出していた。
「アンタ達! この街に一体何をするつもり!?」
「そんなのを一々説明する必要ある訳?」
「我等の目的はただ、強いポケモンを手にする事だ。」
「ちょっと、言っちゃってるじゃない!」
「落ち着けよ、ムサシ。
一々細かい事を気にするな。
あのジャリボーイのポケモンを頂く為にもな。」
「…それもそうね。」
「お前達、サトシに命を救われておきながら、その恩を仇で返すなんて…人としてどうかしていると思わないのか!」
「その点においては感謝はしているが…。」
「私達がロケット団で出世する為にも、ここでアンタの珍しいポケモンをゲットするのよ!」
ムサシとコジロウがボールを構える。
それと同時に他の箇所でも騒動が増え始めた。
「エリカさん! ここは俺達に任せて他の所を!」
「…! 大丈夫なのですか? サトシ様。」
「問題無いっす。それよりも、街の人達を!」
「…分かりました。ご武運を!」
「プラターヌ博士とアランも、エリカさんと一緒にお願いします!」
「ああ。分かった。」
「任せておくれ。頼むぞ、ガバイト!」
エリカさん達が他の騒動を収めに行き、プラターヌ博士達も自分達のポケモンを出してその手助けに向かう。
てか、何気に初めてガバイトを間近で見たな。
いつか進化したガブリアスを間近で見た…いかんいかん、今は目の前の事に集中せねばな。
「…ジム戦で頑張ったメンバーは控えさせておきたいな。
よし……頼むぞ。
ゲコガシラ、キミに決めた!」
「俺達もサトシの手助けをするぞ、カスミ!
行け、イシツブテ!」
「ええ! 行くのよ、
「俺達の力を見せてやる。
行けぇ、マタドガス!」
「アンタも行くのよ、アーボック!」
俺達の方はゲコガシラ、イシツブテ、ヒトデマン。
ムコニャの方はマタドガス、アーボックだった。
「…何気に進化してやがる。
気を抜かずに行くぞ。
タケシはアーボックを、俺はマタドガス。
カスミは隙を見て攻撃とフォローを頼む!」
「分かった!」
「任せて!」
「アーボック、進化したアンタの力を見せてやるのよ!」
「マタドガス、お前もだ!」
コイツ等自身、トレーナーとしての実力はそこまでだろうが、進化してる事からそれなりのレベルがある事を考慮して油断せずに行こう。
……油断せずと言えば、ニャースの姿が見えんな。
俺はカスミにニャースが何処に潜んでいる事を耳打ちし、カスミは頷いた。
そして…バトルが始まる。
俺は先制に様子見の《みずのはどう》で攻撃する。
それに対し、マタドカスは《ヘドロこうげき》で相殺してきた。
進化してるだけあってやり辛くなったな…!
タケシの方ではタイプ相性が良いだけあってムサシのアーボックを押していた。
やはり、ムサシ自身のトレーナーとしてのレベルは低いお陰か、タケシは冷静に対処していた。
よし、これならタケシの方は問題ないな。
カスミにはニャースの居所を探ってもらう事に集中してもらおう。
さて…後は俺の方だな。
コジロウはムサシよりもトレーナーとしてのレベルは高く、少々厄介だった。
《どくガス》による『どく』状態を狙って来たので、《こごえるかぜ》で無理矢理無効化する。
《こごえるかぜ》は文字通り冷気の風…風を持って無理矢理どくのガスを無効する。
そして即座に《ちょうはつ》を使って厄介な変化技を使えなくさせる。
コジロウは《ちょうはつ》の技を知らない様で、《どくガス》を指示しても技が使えない事に困惑していた。
困惑してくれて結構、その隙に仕留めさせてもらう…!
先ずは《みずのはどう》を放ち、その際に《でんこうせっか》で特攻する。
《みずのはどう》が被弾すると同時に《でんこうせっか》が炸裂し、トドメに《つばめがえし》で戦闘不能にする。
「あぁ! 俺のマタドガスがぁ!?」
「少しヒヤッとしたが、問題無かったな。」
『ゲコッ。』
「サトシ! こっちも片付いたぞ!」
「折角進化したから行けると思ったのにぃ!」
「…フォローを入れるまでも無かったわね。」
どうやらタケシも無事にアーボックを倒した様だ。
カスミはというと、自分の手助けの必要が無かった事に少し申し訳なさを覚えていると───
「…おミャー等は揃いも揃って情け無いニャ。
ここは賢いニャーの───」
「アンタも一緒よ!
ヒトデマン、《みずのはどう》!」
「ニャニャー!?」
潜んでいたニャースはほぼ何もせずにカスミとヒトデマンに居場所を見抜かれてムサシとコジロウの元へと吹き飛ばされた。
「アンタが一番情け無いじゃないの!」
「ニャア!?
ムサシ達がもっと攻めていればニャーも活躍出来ていたニャ!」
「それって、自分からじゃ何も出来ねえって事じゃねぇか。」
「ニャンだとぉお!?
もういっぺん言ってみるニャ、ジャリボーイ!」
ニャースが俺に攻撃を仕掛けて来るが、俺はそれを返り討ちにした。
「ニャウ……あのジャリボーイ、強すぎるニャ。」
「チッ、こうなったら…コジロウ!」
「おう。俺達の最終兵器の出番だぜ。」
「「「最終兵器?」」」
コジロウが自信満々にボールを取り出し、俺達は何の事だろうと首を傾げると───
「行けぇ! ギャラドス!」
なんと、あのコジロウがギャラドスを繰り出したのだ。
「ギャラドス!?」
「強力なポケモン、ギャラドスを従えているだと…!?」
「…」
「…? カスミ、どうした?」
俺達はまさかのコジロウがギャラドスを所持していた事に驚愕していたが…カスミが顔を真っ青にしていた事に気づいた。
そいやぁ、カスミってギャラドス苦手だったんだよな。
なんかそれは覚えがあるな。
………あれ? だとしたらいつ克服してゲットしたんだ?
「う、うぅ……ギャラドスは苦手なのよぉ…。」
「虫ポケモンと似た様で異なる苦手っぷりな反応…何かあってトラウマを覚えたって反応か?」
「ちょっと、あのジャリガール…コジロウのギャラドスを見て戦意喪失したわよ!」
「それは好都合だニャ。
ジャリガールが戦えなくなった分、ニャー達がジャリボーイ達を倒せば一気にポケモンをゲットだニャ!」
「そうだな。
よし……行くのだ、ギャラドス!
お前の力を見せてやれ! 《たつまき》!」
「タケシ! カスミを守りながらやるぞ!
ゲコガシラ、《がんせきふうじ》!」
「おう! イシツブテ、お前も《がんせきふうじ》だ!」
ゲコガシラとイシツブテの《がんせきふうじ》により、《たつまき》を無効にし、そのままギャラドスにへと向かうが───
「そうはさせないニャ!
ニャースメカ、発進ニャ!」
ニャースがニャースを思わせるメカを起動させて《がんせきふうじ》を粉砕する。
「そんなのありなのか!?」
「ニャハハ!
ニャー達は悪のロケット団、何でもありニャ!」
流石汚い…汚ニャース。
「今ニャーの馬鹿にしたニャ、ジャリボーイ!
これまでの恨みと一緒に蹴散らしてやるニャ!」
メカニャースのアームが俺へと迫る。
ゲコガシラとイシツブテが守ろうと前に出るが、「大丈夫だ!」と告げてアームへと飛び込み……アームを蹴りで粉砕してやった。
「ニャニャァア!?」
「やっぱアイツ人間辞めてるでしょ!?」
「な、ならば!
ギャラドスのパワーで叩きのめしてやるぜ!
行けぇ、ギャラドス!」
「…ゲコガシラ!!」
『ゲコッ!』
俺にギャラドスが迫ってくるのに対し、ゲコガシラを呼び、《うちおとす》でギャラドスの頭部を叩き、ダウンさせる。
更にそこへイシツブテが《たいあたり》で迫って来る。
「チィ! ニャース、あのゲコガシラというポケモンの相手をするんだ!
その隙に…ギャラドス、《みずでっぽう》でイシツブテを倒せ!」
「了解ニャ!」
メカニャースがゲコガシラへと立ち塞がり、ゲコガシラは《つばめがえし》を駆使して相手取ったが…イシツブテは《みずでっぽう》を受け、更には《うずしお》まで受けてしまい、戦闘不能になってしまった。
「くっ…イシツブテ、戻って来い。
………お前なら大丈夫だ!
頼むぞ、イワーク!」
「タケシ、レベル的にも大丈夫だと思うが気をつけろよ!」
「任せろ。イワーク、《ロックカット》をして攻めるんだ!」
イワークが《ロックカット》してギャラドスに迫って《しめつける》で拘束し、ダメージを入れていく。
「ギャラドスは確かに強力なポケモンだが、その力を上手く活かせる日々の特訓とトレーナーの力量が無ければ、恐るるに足らん!
イワーク、そのままジャンプして《うちおとす》だ!」
イワークはギャラドスを《しめつける》をした状態でジャンプし、《うちおとす》で地面に叩き落とそうとした瞬間───
「させニャいニャ! ロケットパンチ発射ニャ!」
ファ!? んなもん搭載してやがったのか!!
油断した…!
直様ゲコガシラの《つばめがえし》で止めようとしたが、ロケットパンチは発射されてイワークが殴り飛ばされ、ギャラドスが解放されてしまった。
「イワーク!!
………おのれぇ、許さん!
サトシ、バトンタッチだ!
あのヘンテコロボは俺達で破壊する!」
「分かった! ギャラドスは俺達で倒すぞ、ゲコガシラ!」
俺とタケシは互いハイタッチをして相手を交代する。
うっし、やってやるぜ!
「そんな小さなポケモンで、俺のギャラドスがやられるか!」
「大きいだけが強さじゃ無い事を教えてやるぜ!
ゲコガシラ、《でんこうせっか》で動き回りながら攻撃だ!」
ゲコガシラがギャラドスを素早く動き翻弄しながら迫って《でんこうせっか》をヒットさせる。
その後、直様《つばめがえし》をXY(Z)のゲッコウガの様な《インファイト》の《つばめがえし》で攻撃し、ダメージを与えていく。
威力や動きはまだまだサトシくんのゲッコウガには劣るものの、コジロウのギャラドスを圧倒していた。
ギャラドスの体力が1/3を切っただろう所で、トドメに《がんせきふうじ》からの《うちおとす》で戦闘不能にした。
「嘘ぉ!? 俺のギャラドスがぁ!!」
コジロウは大層自信があったのだろう。
大泣きしながらギャラドスをボールに戻した。
やれやれ…お前って自分のポケモンには人一倍愛情深いよなぁ。
何でロケット団なんてやってるんだよ…。
……まぁ、このまま同情して見逃すなんて真似はしないけどな。
俺が前に歩もうとした瞬間に更にニャースの悲鳴を上げる。
どうやら無事タケシ達がメカニャースを倒した様だ。
「さて……お仕置きの時間だ。
歯を食いしばれよ?」
「お、お慈悲を…。」
「私達の出世がかかってたのよぉ…。」
「ニャーがペルシアンに代わってサカキ様のお膝元に行くチャンスがぁ…。」
「知るか。」
と、一刀両断にして気合いの入ったオラオララッシュでムコニャをボコボコにしてお空に飛ばした。
『やなかんじぃぃぃいいい!!!』
「………しまった。
とっ捕まえずにぶっ飛ばしちゃった。
まぁいいや、それよりカスミは大丈夫か?」
「…うん。ごめん、ギャラドスを見て腰抜けちゃった。」
「まぁ、苦手なポケモンは人それぞれだしなぁ。」
「そうそう。困った時は助け合うのが仲間だ。」
俺とタケシは笑いながらカスミを励ます。
「さて…まだ騒動は収まっていない。
手助けにしに行こう。
立てるか、カスミ。」
「…うん。大丈夫。」
俺は優しくカスミに手を差し伸べ、カスミはその手を取り、俺はカスミを立ち上げる。
俺達は頷き合い、他の手助けに走った。
「ゲコガシラ、《みずのはどう》!
オシャマリ、《バブルこうせん》!
ゼニガメ、《アクアテール》!」
「イワーク、《がんせきふうじ》!
スバット、《かぜおこし》!」
「ヒトデマン、《みずのはどう》!
スターミー、《サイケこうせん》!
クラブ、《みずでっぽう》!」
俺、タケシ、カスミはそれぞれポケモンを出して、ロケット団の下っ端達を次々と倒していく。
「ヒトカゲ、《かえんほうしゃ》!」
「ガバイト、《きりさく》!」
更にアランとプラターヌ博士もいた事で、ロケット団達は更に倒されていく。
「クサイハナ、《しびれごな》と《あまいかおり》で逃げる者達を拘束するのです!」
逃げて行くロケット団達を『強力な香り』で身動き取れなくし、その隙にジュンサー達が確保して行った。
何気にそんな気はしてたけど、『強力な香り』は《あまいかおり》に《どくのこな》や《しびれごな》とかをブレンドした技か。
これらもあって、無事…騒動を起こしたロケット団達は全員捕まったのである。
ロケット団達はジュンサーやエリカ達で後処理をし、俺達はロケット団に捕まったポケモン達をトレーナーや飼い主達の元へと返していった。
………が、残ったポケモンに誰のポケモンでも無い野生のコダックが頭を抱えていた。
あ、このコダックってカスミのコダックじゃね?
「……さて、このコダックだが…どうする?」
「どうするって……野生のポケモンだろ?
カスミもゲットする気無さそうだし……この辺の水辺に返してあげるとか?」
タケシと俺が話し合っていると…コダックがカスミにベッタリとくっついていた。
カスミはみずポケモンだが、マイペース…それもテンポのズレたコダックを引き取るのに困惑していたが、カスミにベッタリとしていると、未使用のカスミのボールが落ちて…触れてしまい、ゲットしてしまった。
「えぇ〜!?」
流石のカスミも嬉しさよりも困惑していたが、ポケモンからゲットされる貴重な瞬間を見たプラターヌ博士は…
「マーベラス! カスミくんのポケモン愛にコダックが反応したんだね!」
「ポケモンの方から歩み寄るか…貴重な瞬間を見させて貰った。」
と、引くに引けない感じでコダックを大切に育てる事にした。
まぁ、そのコダック…エスパー技が強いから、な?
翌日、俺達は次のジムであるヤマブキに向けて出発する為に準備をしていた。
「トラブルに巻き込まれたが。
サトシくん、キミにまた会えて良かったよ。
ゲコガシラや他のポケモン達との熱い友情も、しかと見させて貰った。
この調子でポケモンリーグ頑張っておくれ。
僕も、テレビで応援させて貰うよ。」
「ありがとうございます。」
「サトシ、餞別にこれを…キミが欲しいと言っていたカロス地方のポケモン図鑑だ。」
アランは俺にカロス地方のポケモン図鑑を渡してくれた。
そう…俺はこれまでのポケモン図鑑の中で、地味に形や仕様が好きだったのがカロス地方の図鑑なのだ。
それをアランとの話し合いでチラッと言っていたが…覚えていてくれたのか。
受け取って軽く使用してみたが…うん、カントーのポケモン図鑑が何故こんなのなのかと言ってしまうくらい高性能で素晴らしかった。
「気に入ってくれたのなら何よりだよ。」
「はい。これでこれからポケモンの発見時や育成に使わせて貰います。」
「そうか。では、頑張ってくれたまえ!」
「はい。アランも頑張れよ!」
「ああ。次に会う時まで、俺もキミに負けないレベルのトレーナーになってみせる!」
俺とアランは握手を交わした。
そして…その後に見送りに来てくれたエリカさんも含めてプラターヌ博士達に別れを告げ、このタマムシから離れて行くまで見送られた。
「うっし、このまま5つ目のバッジもゲットだ!」
俺は気合いを入れた。
・ムコニャが強化されて立ち塞がった。
ポケモン達は強くなったが、トレーナーとしてのレベルはまだまだなので、普通に撃退された。
サカキに実力を認められたいばかりにまたエリートとして踏ん張ったが、まんまと負け、隊員達も捕まった事などからサカキからは8割見限られている。
なので、お給料が激減されて苦しい思いをするが、鋼の如き強い芸人魂を持つムコニャならまぁ…生きていけるだろう。
・コジロウがギャラドスを手持ちに加えたよ。
豪華客船から脱出に使ったコイキングで、元は詐欺られて手にしたポケモンだが、サトシに助けられた後もコイキングが必死に助けてくれたから愛着が湧き、その後コジロウがドガースと一緒に汚れた体を拭いて貰っていたタイミングで嬉しさのあまり進化し、コジロウに懐いた。
厄介な相手だが、この気に偽サトシはその対策を考えて普段通り『やな感じぃ!』的展開になる為、偽サトシ達が相手の場合、その強さを活かされない。