俺、サトシになってました(笑)   作:黒ソニア

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桜女美井奈@安易なメス堕ち絶許委員会様
やがみ0821様、ライジングフリーダム様
山本十郎左衛門様、2469様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。




第27節:『ほえ?』

 

 

 

『第62話:あ、サトシくんのオコリザル!』

 

 

 

ヤマブキシティに向かうサトシ一行。

途中、お昼にしていた。

 

 

「もぐもぐ……まぁまぁかな…。

もうちょい塩加減を上手くやれたかなー?」

 

「そうでも無いぞ。

俺の作ったおにぎりよりも美味しいと思うが。」

 

「そうか? それなら良いんだけど…。

んで、カスミは何落ち込んでんの?」

 

 

俺とタケシが俺の朝飯の時に作ったおにぎりの感想を言い合ってる中…カスミは「…私、女の子なのに…料理…作れない…。」とブツブツとしながら俺の作ったおにぎりを食べていた。

 

ここでちょっとした解説。

カスミは料理が出来ない。

作った場合、ダークマターになる。

おにぎりも炊けたお米が有れば当然最低限握れるが…お米を炊くのに失敗するので、基本野宿の朝はサトシが、それ以外はタケシがご飯を作るという流れになっているのだ。

 

それはさて置き……サトシが最後のおにぎりを食そうとした時、サトシの前にマンキーが現れる。

 

 

「にゃ? 野生のマンキーか。

……お腹空いたのか?」

 

 

マンキーにそう問うと、マンキーは大きく頷いた。

俺は美味しそうに見つめていたので、素直にあげると、マンキーは物凄く美味しそうに食べていた。

 

いやー、そんなに美味そうに食べていると、作った甲斐があるってもんだ。

 

と、俺はマンキーを見つめていると…ある違和感を感じた。

その違和感を通して、俺はある事を察した。

 

このマンキー…サトシくんのオコリザルだ。

 

何処でゲットしていたのか、何処で離脱したのかは分からないが、サトシくんがかつてオコリザルをゲットしていたのは情報として知っている。

 

現時点で俺の手持ちにかくとうタイプがいないので…俺はおにぎりを食べ終えたマンキーに問いかける。

 

 

「なぁマンキー、俺と一緒にポケモンマスターを目指さないか?」

 

 

ボールを差し出してそう聞くと、マンキーは少し考えると…距離を取って「俺と戦え」とシュッシュッと合図を送っていた。

 

成程、仲間にしたくば俺に力を示せと…面白いじゃねぇか!

 

 

「ならばそれに応えるまで!

モクロー、キミに決めた!」

 

 

俺はタイプ相性とバトルする事で進化する事を踏まえてモクローを繰り出した。

 

そして…マンキーはモクローを見るや否や、《からてチョップ》を仕掛けてくる。

俺はそれに対し、仕掛けて来た瞬間に飛んで躱させて《つばめがえし》で攻撃させる。

 

しかし、このマンキーは防御が高く《つばめがえし》を受けて尚立ち上がり、今度は黒いオーラであるあくタイプのエネルギーを纏った《ダメおし》で攻撃してくる。

 

それに対し、こちらは《かぜおこし》をして地面に叩き落として《あやしいひかり》で『こんらん』状態になり、その隙をついて《つばめがえし》で倒した。

 

 

「よしっ! 進化は……まだか。

けど、これで俺達の強さを理解したか?」

 

 

俺がそう問うと、マンキーは『こんらん』状態だが立ち上がり…地面に頭を叩きつけて無理矢理『こんらん』状態を解除した。

 

!? そんな解除の仕方があるのか!?

 

俺達が驚愕していると、マンキーは遠吠えを上げ…青白い光に包まれ、オコリザルに進化した。

 

 

「オコリザルに進化したぞ!?」

 

「えぇ!?」

 

 

ワオ! これには流石のサトシさんもビックリだぜ。

 

…と、笑っていると───モクローから俺に《からてチョップ》を仕掛けて来た。

 

 

「おっと!? お、おい!

何で俺に攻撃仕掛けて来やがるんだ!?」

 

 

俺がオコリザルの攻撃を躱して問いかけると、オコリザルは俺に向けて挑発する様に手で合図を送る。

すると、モクローが俺の頭の上に立ち…困った様に何かを訴えかけていた。

 

 

「……まさか、モクローの強さは認めるが、俺の力も証明しろと言ってる?」

 

 

俺がモクローに聞くと、モクローは頷いた。

 

マジかよ…。

こんな事ってあんの?

 

───って思っている矢先にオコリザルが俺に向けて《メガトンパンチ》で突撃してくる。

 

タケシとカスミは「「逃げるぞ(わよ)!!」」と、荷物を持って俺に訴えるが…。

 

 

「…逃げるかよ。

ここで逃げたら俺も、コイツも納得しねぇよ!」

 

 

と、俺は拳に『波導』を纏った拳でオコリザルの《メガトンパンチ》にぶつける。

二つの力がぶつかり合う………結果、オコリザルの方が吹き飛ばされた。

 

 

「う、嘘ぉ!?」

 

「とうとうサトシはポケモンの力を上回ったか…。」

 

「どうした? まだ行けるだろ?」

 

『キィイイ!!』

 

 

サトシの挑発にオコリザルは反応し…今度は技を使用せずに特攻して来る。

それに対してサトシはニィと笑い、サトシ式喧嘩殺法で迎え打つ。

両者は『波導』や技を使用せずに己の力と技術のみでぶつかり合う。

 

そして……先に膝をついたのは───オコリザルの方だった。

 

 

「俺の…勝ちだ!

どうだ、オコリザル…俺はスゲェトレーナーだろ?

俺と一緒に高みへ行こうぜ?」

 

 

俺がそう問うと、オコリザルは俺が凄い事を認めて頷いた。

 

 

「よぉし、なら改めて……俺と一緒にポケモンマスターを目指そうぜ!」

 

 

俺は空のボールを取り出して差し出して、オコリザルはそれに触れてボールに入った。

 

 

オコリザルが仲間になった。

 

 

「うっしゃ! オコリザル、ゲットしたぜ!

……って、タケシ? カスミ?

何、その反応。」

 

「「………いやいやいや、お前(アンタ)可笑しいだろ(でしょ)!!」」

 

 

失敬な…俺が色々とぶっ飛んでるのはもう理解してるだろうに…。

俺はちょっと喧嘩強いだけやんでい!

 

 

「「ちょっとな訳あるかぁ!!」」

 

「はぁ……落ち着けよ。

モクローなんて、俺とオコリザルが戦ってる間、俺の頭の上で寝ていたんだぜ? 今も。」

 

 

カスミとタケシはサトシの頭の上で器用に寝ているモクローを見て、唖然としていた。

 

2人は偽サトシとモクローを見て…

 

 

「「トレーナーがトレーナーならそのポケモンもポケモンか…。」」

 

 

2人はもう色々とぶっ飛んでいると改めて理解してしまった。

 

 

 

 

 

『第63話:え? どういう展開?』

 

 

 

何やかんやあってヤマブキシティに辿り着き、早速ポケモンセンターにへと足を運び、ポケモンセンターにてナナミさんに連絡を取っていた。

 

 

『サトシくん、4つ目のバッジを手にしたのね!

それで? 今日は何かある?』

 

「はい。新たにオコリザルをゲットしたんです。

それでぇ…色々と考えたんですけど、フシギダネとエレブーがそっちにいるので、ゼニガメを送ろうと決めました。

……あの、こう言ってはなんですけど、手持ち枠を増やす手段ってありますかね?」

 

『あはは……サトシくんはポケモン思い、仲間思い、家族思いなのはとても素敵で魅力的でサトシくんの凄く良い所なのだけど、これからもこういった悩みを聞き続けるのねぇ…。』

 

 

ほんっっっと、すいません。

それだけ嫌というか、手持ちが6匹までって鬼畜の設定だと思うんですよ。

てか、それはアニメやゲームでは6匹上限は充分理解できるけど、ここは現実的だから何匹でも持っててもええやろうがい…。

 

…一先ず、ナナミさんに迷惑をかける訳には行かないので、ゼニガメには「また呼ぶからな。」と告げ、ゼニガメも頷いてボールに入り、転送した。

 

その後、おふくろにも連絡し、ニャビーが進化したのも伝えた。

ニャビーは進化した事に嬉しさと進化した事でおふくろに好かれないかと悩むかと思って先に伝えた。

まぁ、予想通りおふくろは進化してもニャビー…ニャヒートでも可愛いいと思ってるし、ガオガエンの事は旅に出る前にも伝えていたからぜんぜん問題は無かった。

ニャヒートもおふくろと画面越しだが話し、次に会う時が楽しみだとニャヒートは安堵した。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

気を取り直して、バッジ数が4つを超えたので、ヤマブキジム…ナツメに勝負を申し込む為にジムに足を運んだのだが…。

 

 

「申し訳ありません。

今ナツメ様はジムにはいません。

少し前に暫く留守にすると言っていましたので、ここのジムバッジは後にするのが宜しいかと思います。」

 

 

え? こんな事あんの?

……初代無印がどんな話だったのかも殆ど知らないから一概に言えないけど、こんな展開は聞いた事ないなぁ。

まぁ、ジムリーダーもプライベートとか色々とあるし、今回は仕方ない。

想像していた流れとは変わるが、問題無いだろう。

 

寧ろ、これを好機として受け取ろう。

今の俺の手持ちはゲコガシラ、ニャヒート、オシャマリ、モクロー、ヒトカゲ、オコリザル。

博士の元にフシギダネ、ゼニガメ、エレブー。

実はエスパーに強いポケモンがいないのである。

 

元々、カントーに生息しているポケモンでエスパーに有利なタイプである、はがねタイプのあるコイル系統で攻めるか。

同じエスパータイプのケーシィ系統、バリヤード、ヤドラン、ナッシー、スリーパー、スターミー、ルージュラでエスパー耐性を持ちながら他の技で攻めるか。

有利なむしタイプのバタフリー、スピアー、ストライク、モルフォン、カイロスで攻めるか。

互いに弱点同士のゴース系統で攻めるか。

 

思い当たるのでは、これらで対抗するしか無い。

このカントーにはあくタイプのポケモンはトレーナーが逃しただろう他地方のポケモンか、稀に生活環境云々で移動してくるポケモン…滅多に無いケースに頼るしか無い。

 

そして…他の地方で捕まえたあくタイプで行くのが、ある意味ベストだろう。

俺はこの利点を持っている。

…が、それはゲコガシラとニャヒートが進化しなければならないので、ここで挑戦せず、力をつけてから挑むというのはある意味ベストアンサーと言えるかもしれい。

 

 

「分かりました。

いないなら、ここは後で来ます。」

 

「それが宜しいかと。

ナツメ様には後に挑んで来るトレーナーがいると伝えておきましょう。」

 

 

そう言って受付の人はジムに戻り、俺達はこのジムを後にする。

 

 

「いいの? サトシ。

ジムリーダーがいないとはいえ、待つのも手じゃない?」

 

「いや、冷静に考えて俺の手持ちにはエスパー対策のポケモンがいない。

ここは力を付けつつ、新たにポケモンをゲットして挑むのが吉と出た。

焦る必要は無いさ。」

 

「そうだな。サトシの言う通り。

ジムリーダーにもプライベートは必要だ。

相手の事情も理解して、今は力をつけるという考えは最も正しい選択だと思うぞ。」

 

「だろ? そうとなれば、今日はポケセンでバッジ数の近いトレーナーとバトルを申し込もう。

それから、ここでもバトルイベントがあるだろうから、それのチェックもしておこう。」

 

 

こうして、サトシは今日と明日を使い、ポケモンを育成しつつポケナビを再度購入する為にバトルをするのであった。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

「……これで、宜しかったのですか?」

 

「ええ、これで良いの。」

 

 

ここはヤマブキシティのジム。

薄暗い部屋でサトシ達に事情を説明していた受付と謎の女性が2人いた。

 

 

「今の彼とバトルしても意味が無いの。」

 

「左様でございますか。

しかし、その理由はどちらでしょう?

かつて、アナタ様を倒し…更生なさったあの方の影響なのか、それともかのお方の為なのか。」

 

「……両方よ。」

 

 

女性は嫌な事を思い出して、少し怒気を含んだ声でそう告げた。

 

 

「あの女には一応感謝は少ししているけど……いずれトレーナーとしてバトルで下してやるわ。

その為にも私を成長させてくれるトレーナーが必要なのよ。

けど……ここ最近、私に挑んで来たトレーナーはあくまでもジムリーダーとして対応するレベルで、私を強くする為のレベルを持つトレーナーはいなかった。

歯応えがあったのはあの女の妹のリーフ、かのオーキド博士の孫のシゲル、そして他地方から来た態度の悪いトレーナーのクロス…。

少なからずいたけれど、正直期待外れ。」

 

 

女性は溜め息を吐きながら、そう語り…椅子に座る。

 

 

「けど……あの子が話していた彼。

あの子が褒め続ける少年……マサラタウンのサトシ。

アナタが対応している時に観察させて貰ったわ。

素質はある……けど、今はまだ未熟。

彼のトレーナーの潜在能力を振るうのに、今の手持ちのレベルではまだまだでしょうね。」

 

 

女性は全身にポケモンがエスパータイプの技を使用する時の様な薄紅色のオーラを纏った。

彼女はエスパーを使用できる血統を持つ者であり、彼女は中でも強い力を持つ人間だ。

その力を持ってして、ボールから偽サトシのポケモンの力を測っていたのである。

 

 

「左様でございますか。」

 

「彼がこのカントーを一通り回った辺りには彼のポケモン達は最低限、彼の力に適合出来るでしょうね。」

 

「…という事は、アナタ様はあの少年…サトシ殿の力を認めているとの事でしょうか?」

 

「………それは、まだまだね。

私はまだ、彼があの子を尊敬する程のトレーナーとは認めていない。

あの子に並び立つのは親友である私。

才があるのは認めるけど、それ以外は認めない。」

 

 

彼女は写真に映る…自身と彼女が最も最愛とする友との写真を見つめる。

 

 

「…しかし、彼はアナタ様に挑んでくるでしょうか?

カントーを回った際、8つのバッジを手にしている場合がありますと…。」

 

「心配は要らないわ。

───私を誰だと思っているの?

真なるエスパー使いのナツメ。

私のエスパーで見通した未来は絶対。」

 

 

彼女───ナツメはその様に口にし、受付は平伏した。

 

 

「失礼致しました。ナツメお嬢様。」

 

 

受付…彼女の執事は機嫌を損ねない様にこの部屋を後にする。

 

1人となった彼女は一枚の写真を持った。

 

 

「アナタの1番の隣りは…私。

サトシ()では無くて、私よ。

……そして、その私に大敗北を与えたアナタもいずれ、バトルで下してあげるわ。」

 

 

ナツメは自身に圧倒的な敗北を与え、ジムリーダーとして威厳を持たせた女を連想し、強くなる決意を固めていた。

 

 

 






・ポケモンとリアルファイトして勝った偽サトシ。
結果としてオコリザルは偽サトシをトレーナーとして認めたが、カスミとタケシから引かれた。
まぁ、薄々そんな気はしていた。


・ナツメさんは完全にオリジナルキャラ。
初代無印のナツメを見て、自分好みでは無いのでテコ入れしました。
色々とオリジナルにしてゴチャゴチャしてるので、ここで軽く解説。

①ある時期までは初代無印の頃のナツメだった。
→しかし、彼女は後に『あの子』と呼ぶ最愛の友と出会って変わった。

②『あの子』と並び立つ為にジムリーダーになったが、問題児だった。
→結果として、とある人物…『あの女』がやって来てポケモンバトルでボコボコにされた。
『あの女』は嫌いでは無いが、プライドが高いので、いつか完膚なきまでに倒すと決意してる。

『あの女』はリーフと関係がある?

③シゲルとリーフは現時点でそれなりの実力があると認めるものの、ナツメの目には止まらなかった。
クロスに関しては性格や考え方が気に入らないので、除外された。

④偽サトシに嫉妬している。
ナツメの最愛の友…『あの子』が偽サトシの話ばかりを聞かされたので、自分よりも偽サトシが好い事に嫉妬してライバル視している。
とはいえ、偽サトシの素質を見抜いている故、それなりに評価している。

『あの子』については既に登場しているが───ここからは今後に判明します。
ただし、だいぶ先にはなってしまう。
…早くそこまで進めたいなぁ。(※作者語り)

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