ベビーカステラ食べたい焼き様、存在T様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。
俺とゲッコウガに奇妙な感覚に襲われる。
それは、互いが一つになった様な感覚。
そして…俺はそれを知っている。
───『キズナ現象』だ。
サトシくんのゲッコウガがサトシゲッコウガになった…アレだ。
当然、初めての感覚に戸惑う様な気持ちがあるが…この全身に力が溢れる様な感じは間違いなくそうだろう。
ゲッコウガが水のヴェールに包まれている。
紛れも無い、初期状態のサトシゲッコウガの姿に、俺のゲッコウガはなっていた───
「ぐぅぅっ……!!」
ゲッコウガと『キズナ現象』…シンクロした時は電撃の痛みを感じなかったが、直ぐに電撃による痛みが走る。
…ゲッコウガは俺の痛み直様に反応して、《アクアブレイク》の剣で俺のトレーナーリングを一瞬で粉砕した。
「ニャニャ!? リングを壊されたニャ!?
は、反則だニャ!?」
……反則? 反則ってのはなぁ…相手にだけ一方的に電撃を流すオメェ等の事だぞ…。
「…えぇい! こうなりゃあヤケよ!
ゴローニャ部隊、やっておしまい!」
ムサシが指示出すと、一斉にゴローニャ達が襲いかかる。
それに対して、タケシやシゲルの2人でも不利だと悟ったリーフとカスミは自分達も戦うと、ポケモンを繰り出して迎撃に入る。
俺の方ではリングが壊れ、拘束具も外れたものの、電撃を受けすぎた事であまり上手く体が動かないでいた。
それをムサシ達に見破られた様で、残りのポケモンであるギャラドス、ベロリンガ、ウツボット…は案の定コジロウに懐いているせいか飲みこみかけていた。
襲い掛かろうとする中、ゲッコウガはゲンガーに偽サトシを任せる様にお願いする。
ゲンガーは一度、自分も戦うと主張しようとするが…偽サトシが動けない事でやむを得ず頷く。
ゲッコウガは『キズナ化』した事により…偽サトシの力も合わさった影響か…全く動じなかった。
その力を駆使して、先に襲いかかるゴローニャ達に《アクアブレイク》と《でんこうせっか》を合わせた『閃光のアクアブレイク』…では無く、常に《でんこうせっか》で高速に動きながら《アクアブレイク》の剣で斬り刻んでいく。
中には特性が『がんじょう』の個体もおり、そいつ等が《じばく》、或いは《だいばくはつ》をしようとするのを《アクアブレイク》を投げつけて戦闘不能にし、他には《みずしゅりけん》で素早く、そして的確に被弾させてゴローニャ達を戦闘不能にする。
「な、何だ…あの動きは!?」
「サトシのゲッコウガ…なんか、サトシみたいに凄くなってない!?」
「ああ…見てると、まるでゲッコウガがサトシの力と一つになってる様な気がするぞ…!」
「凄い…!」
シゲル、カスミ、タケシ、リーフは『キズナ化』したゲッコウガの力を目にして驚愕する。
「ちょっとちょっと…不味いんじゃない…これ?」
「だ、だよな……こ、ここは逃げる選択を───」
「おミャー等何を怖気付いているニャア!
これ以上大失態したら…ニャー達はお終いだニャア!!」
「うぐっ、それもそうね…。
行くのよ、お前達…!」
今度はギャラドス、ベロリンガ、ウツボットがゲッコウガに迫るも…今度は《つじぎり》の刃が、クナイへと形状が変化してそれを両刀として扱い、《でんこうせっか》と合わせてムコニャのポケモン達を攻撃する隙すら与えず、一方的にダメージを与え…一気に戦闘不能にしてしまう。
「「嘘嘘嘘ぉぉ〜!!??」」
ムサシとコジロウは一瞬で自分のポケモン達が負けるとは思わずに座り込んでしまう。
そして、ゲッコウガはムコニャのポケモン達を蹴り飛ばす。
「「うごぉぉぉ………や、やな感じぃ…。」」
ゲッコウガはムコニャ達の方に彼等のポケモンを蹴り飛ばすと、ムサシとコジロウはポケモン達にのしかかれて共に気絶し、次に苦戦しているタケシ達の手助けに入ろうとする……が、急に力が抜けてしまい、元の姿に戻って膝をついてしまう。
「しめたニャ! 今のおミャーなら、ニャーの《みだれひっかき》で───」
ニャースがゲッコウガに近づこうとすると───ニャースの前にトゲピーが立ち塞がった。
トゲピーはゲッコウガと偽サトシを守ろうと、いつの間にかカスミから離れていたのだ。
「ニャニャ!? またおミャーなのニャ!?
……しかし、前回の屈辱を果たすのに丁度───」
『チャゲピィィイイ!!』
「ニャァァアア!!
頭が痛い、痛いのニャアアア!!」
ニャースは前回と同じトゲピーの《じんつうりき》を受けてもがいていた。
……しかし、前回とは違い、徐々に《じんつうりき》の威力が上がっていく事だった。
何とトゲピー…ニャースに攻撃を仕掛ける中、偽サトシを傷つけたニャース達に痛い目に遭わせるために…新たに《わるだくみ》を覚え、それを《じんつうりき》で攻撃してる最中に同時に使用しているのだ。
当然、それを見ていた者達はトゲピーを見て戦慄していた。
何せ…ニャースはもがき苦しみ、トゲピーは普段通り『チョキチョキ』と笑っているからである。
「………あの子、多分♀ね。
サトシを傷つけられている事でとんでもないスペックを発揮してるんだわ。」
「俺も…それに一票。」
「ニャァァアアアァァァアアアア!!!」
…と、ニャースが悶えた後に戦闘不能となり、他の者達も時間こそ掛かってしまったが、全員を倒した。
「終わったか……サトシは大丈夫か!?」
「サトシくん!」
シゲル達は急いで偽サトシ達の方へと駆け寄る。
偽サトシは辛うじて意識をハッキリとしていたが、既にボロボロだった。
「早く、サトシを病院に!
それからジュンサーさんに連絡を!」
シゲルが『シゲルズガール』達の方に声を掛けると、1人がポケナビを持っており、ここに閉じ込められた時に連絡を入れていたそうだ。
そして…。
「そこまでよ! ロケット団!」
ジュンサーはことの終えた後にやって来た。
「………ん。」
目が覚めると、俺はベットで横たわっていた。
「ん? おお、サトシ! 起きたんだな!」
『チョキプリィイイ!!』
俺が起きた事で、タケシが安堵の表情を浮かべ、トゲピーが俺に抱きついて来たので、俺はそれに応じた。
「…! サトシくん目覚めたんだね!」
「元気になったのね!」
リーフ、カスミ…更にはシゲルも部屋に入って来る。
「……そうだ。ジム戦はどうなった?
俺、正直意識が曖昧で殆ど覚えが無くて、ムサシを倒した辺りまでは覚えているんだが…。」
俺がそう聞くと、全員でそれぞれの説明が入る。
先ずは…ロケット団達はジュンサー達が全員逮捕して行った。
まぁ、
次に…俺の話だった。
正直、電撃を浴び続けたせいで曖昧だけど…『キズナ現象』を起こしたという事だ。
俺のゲッコウガはサトシくんのゲッコウガでもある訳だから、出来ても可笑しくない訳だが…俺とのシンクロで『キズナ現象』を起こせるとは…。
まぁ俺は平然と聞いていたが、皆んなからすれば謎の現象…もとい力で、皆んなの中で一番にポケモンについて知識のあるシゲルは特性『げきりゅう』による変異だと考えを述べていた。
あー…確かに、サトシくんのゴウカザルは特性『もうか』が普通とは桁外れの力を発揮するしな、側から見れば俺のゲッコウガの特性『げきりゅう』だと思うよな。(※図鑑で確認すれば『げきりゅう』だった)
話が、俺のゲッコウガの事から特性についてシゲルがアレやコレやと述べ始めてしまった。
その中には本来の特性とは異なる使い方があるんじゃないかと述べており、俺もそれには同意だった。
そんな風に思っていると、ボールからゲッコウガが飛び出して俺の身を心配する。
俺は大丈夫だし、ゲッコウガも特に変化はない様子で一安心だ。
「あ、そう言えば…ロケット団が捕まったのは良いけど、ジムバッジ手に入ってねぇじゃん。」
と、本来の目的を思い出すと、シゲルが俺にグリーンバッジを渡して来た。
「これはキミのだ。
ジュンサーさんには話をつけているから問題無い。
そもそも、キミは勝負に勝ってるんだ。」
まぁ、確かに?
俺はシゲルからグリーンバッジを受け取った。
締まらない感じがあるが…結果よければ良し。
「……とは言え、電撃を受けながらバトルに勝つのは……少し、ね。」
「そんなのは今に始まったもんじゃないでしょ?
マサラタウンでもそんな感じじゃ無いの?」
「……まぁ確かに、ね。
幼い頃からサトシは歳の近い子達から木を切る為の斧や、畑を耕す為の鍬に、土を掘る為のスコップ、割れたガラスの破片を投げつけられとか…色々とあったからな…。」
「「何だ(よ)それは!!」」
おいおい……勝手に話すなよ、シゲル…。
「…寧ろ話さない方が駄目だろう?
キミはこれでバッジを8つ集め、お爺様が集め次第、リーグに挑む前にマサラタウンに戻る様に指示があったじゃないか。
旅の同伴者であるカスミとタケシ…も、知る権利はある。」
と、シゲルは俺の心情を読み取って、暗い顔をしてるリーフと共に説明する。
「………サトシ、大変だったのね。
ううん、大変だったって簡潔に述べちゃいけないレベルだけど…。」
「幼い子の無知って怖いよなー。」
「そんなレベルじゃないだろ…。
しかも、今マサラタウンにそう言った事をやった連中はいるんだろう?」
「ああ、いるね。ゴンタの奴と息の合う連中がな。」
「…ねぇ、それ訴えた方が良くない?
てか、何でそれ今まで黙っているのよ。」
「最終的に俺がやり返して、両成敗になるオチになってな。
子も子なら親も親だ…ってな。
博士としても、マサラタウンが悪名つくの嫌がって何とかして俺に手を出さない様に説得していたけど、納得いかない連中ばかりでな。
俺としても、おふくろに迷惑をかけるのが嫌だったから口外せずに互いに干渉しない方向で進んだんだ。」
ま、実際は止まらなかったけどな。
その度に返り討ちにして、その度に文句言いたげにしていたけど、俺が殺気を向けると大人しくなったからな。
そんな事もあって、俺が旅に出ている間におふくろの身を案じていたが、ナナミさん、博士、リーフのおふくろさん、常識のある人達とかに声をかけたりしていたから、定期連絡している間に様子を見て日常を送っている事から安心して旅をしていた。
「…ま、何はともあれだ。
マサラタウンのイカれた奴等は俺がジムバッジを8つも集められないと踏んでるだろうし、俺が集め終えた事を知らせると…どんな顔をするんだろうなぁ。」
ヒッヒッヒと笑う俺。
今まで下に見られていた分はキッチリと制裁させてもらうぜ?
俺の様子にいつもの雰囲気になった所で、全員でマサラタウンにへと向かうのだった。
後、これはどうでも良いかも知れないが、近くの『ロケット・コンツェルン』の建物が崩壊したらしい。
ジュンサー達が活躍したのかとちょっと期待したが、原因不明らしい。
何があったんだろう?
てか、サカキが捕まっていないなら意味なくね?
俺、タケシ、カスミ、リーフ、そしてシゲルを乗せた『シゲルズガール』達はマサラタウンにへと帰還した。
「へぇ、緑豊かで良い所じゃない。
…どうしてこんな所で、世紀末みたいな事が起きてるの?」
「そりゃ緑と畑くらいな場所だから世紀末みたいな事はねぇよ?」
「いや、アンタへの仕打ちを聞いたから…。」
まぁ、そりゃそうか。
そんな事を考えながら俺達は歩む。
シゲルはオーキド研究所の方へ行き、リーフは母の方に顔を出し行くと途中で別れた。
そして…俺達はマイハウスに帰って来た。
「たでーまー。」
「普通に言いなさいよ…。」
俺が玄関のドアを開けると、ガオガエンとフクスローが駆け寄って来た。
「二人とも、元気だったか?
…はは、元気そうで何より何より。」
「あら、サトシ! お帰りなさい!」
おふくろも俺が帰って来ると俺を抱きしめて来る。
ちょっ! 恥ずかしいんですけど!?
後ろのカスミとタケシがニヤニヤしてるから離れてただちょーよ!
『バリバリ!』
「あ、本当にバリヤードがウチにいる!
いや、知ってるから当然だけど、なんか面白いわ。」
アニポケではどうやってバリヤードは居候したんだろう?
いや、正確にはサトシくんのポケモンなんだけど。
一先ず、荷物は置いて行き、おふくろが博士の所に顔を出す様に言われたので俺達は向かって行く。
「おう! ハナコさん家の坊主!
帰ってきたんだな!」
「あ、どうも。」
最初に声をかけてくれたのは、常識のある人。
「……帰って来たわね。」
次に会ったのは常識の無い人と……タケシとカスミはその人達を見てドン引きしていた。
その後、リーフと合流してオーキド研究所へと辿り着いた。
「お帰りなさい、サトシくん。
会わない間に身長が伸びたかしら?」
我が女神:ナナミ様が出迎えてくれた。
「ナナミさん、アナタの───ぐほぉ!」
「ナナミさぁん! お久しぶりでぇす!!」
俺がわーいとテンション上げて返事すると、ナナミさんが近づいて来てくれて軽く抱きしめて頭を撫でてくれる。
あぁ〜〜…心地いいんじゃあ〜!
………と、惚けていると、腕に抱いているトゲピーがおこおこプンプンとなっており、リーフとカスミから冷たい視線を送ってくる。
しかし何故だろう……遥か遠い場所からも冷たい刃が俺を襲った。
「おお、サトシ! 待っておったぞ。」
「あ、博士。」
博士が来た事で俺達は広い部屋にへと向かう。
「シゲルから聞いたぞ、サトシ。
大変な目に遭った様じゃが、無事にジムバッジを8つ手にしたんじゃな。」
「うん。」
「うむ。2週間前にはサトシ以外の3人はバッジを8つ集めたとの連絡を聞き、ポケモンリーグまで後1週間という中で漸くサトシがジムバッジを8つ集めきったと分かって、安心したわい。」
そう、実は今シーズンのポケモンリーグまでに後2週間を切っていたのだ。
だから割とギリギリで、トキワ以外のジムに挑めなかったのがどれだけ───
「待った。俺以外の3人だって…?
リーフ、シゲル………まさか
「うむ。ワシには連絡しなかったが、あやつの両親から聞いたんじゃよ。
…サトシは知らんかもしれないが、あやつの父親はポケモンリーグの運営委員をしておってな。
念のために連絡した所、ジムバッジを集めたと報告を受けたそうじゃぞ?」
へー……そうだったのか。
まー、オヤジさんの方はアイツと違って真面目な感じで良い人だったから驚きはしたが、可笑しくは無いか。
…ただ、それよりも、アイツがジムバッジを8つ集めただと…?
2週間前だと言えば、グレン島辺りだったな。
あの時点で既にリーフとシゲルはジムバッジを8つ集めていたのは把握していたが、まさかのアイツまでがジムバッジを8つ集めきっていたという…。
「……アイツがサトシよりも早くジムバッジを集めきるなんて信じられない。
性格も態度も最低なのに…。
バトルの腕前も全然大した事無かったのに。」
…確かに、どのくらい前だったか覚えてないが、アイツとはセキチクジムより前に戦ったが、判明しているだけでもニドキング、リザードもいるわけだが、トレーナーとしての腕前はハッキリ言ってお粗末だ。
…そんな奴が短期間で劇的に、しかもあの性格で人が変わるものか…?
………と、考えていると、嫌な可能性を過ってしまう。
奴はクロス同様に、人のものを───
「まぁ兎も角じゃ。お前さん達は見事、ここまでやって来た。
全員がポケモンを貰ったシーズンでポケモンリーグに出場出来る事が何よりも喜びじゃ。
後残り1週間じゃが、この1週間を大切に使うんじゃぞ。」
「…という事でだ、サトシ、リーフ。
僕はここでお暇させてもらうよ。」
「ん? どうするのさ?」
「決まっているだろう?
リーグに向けての調整だよ。
まさか、このまま挑むつもりじゃ無いよね?」
「それはそうだけど、言いたい事は俺等3人でこの研究所のペース配分とかを決めてから特訓するんじゃ…。」
「ああ。悪いけど、僕は既に予約している場所があってね。
出来るトレーナーはその辺も抜かりないのさ。
それでは諸君、僕はこの辺で…アデュー。」
シゲルは颯爽とこの場を後にする。
「……さて、今日はまだ時間がある。
博士、研究所の庭……あの辺りを使わせて欲しいのですが。」
「ん? ああ、分かったぞ。
くれぐれも周りに迷惑や、他のトレーナー達のポケモンに被害が無いようにな?」
「うい。」
俺は早速特訓場を作る為に動こうとする。
タケシとカスミは元々その話をしていので、頷いていると…リーフがモジモジとしていた。
「さ、サトシくん…わ、私も…。」
「うん。その為にも、リーフもバトルフィールドとか作るの手伝ってくれ。
今日中にはバトルフィールドを作って、明日には特訓しないといけないからな。」
「うん!」
こうして、俺達はポケモンリーグまでにやるべきを事を為すのであった。
・ロケット・コンツェルンの建物が壊れた。
最強様が脱走した。
当然、偽サトシはその事を知らない。
…一方で、サカキは建物を壊された挙句にトキワジムでロケット団が捕まって、自分がロケット団のボスである事がバレて散々な目に遭っている。
ま、悪党なのでザマァ。
・時系列に関してはぶっちゃけ適当です。
なので、時間的に可笑しい事があれば修正します。