ザマちゃん様
原始人様
カロロン様、白猫黒猫子猫様、カレー様
yock様、kurono83様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。
1週間後のカントーリーグに向けて特訓が始まった。
昨日の間にバトルフィールドを作っておいたので、先ずは今の自分達の手持ち強化の為にローテーションでバトルしていく。
1、2日で大体の直すべき点を把握した。
先ず…リザードンはまだ飛行スタイルがまだまだの様で、俺を乗せながから動き回る特訓をしつつ、《りゅうのまい》を会得してもらおうと頑張ってもらい。
皆には状態異常になった事を考慮して《からげんき》を覚えられる者には会得してもらう。
後は…各々のバトルスタイルを磨いてもらう感じでこの1週間は健康状態を気にしつつ、レベル上げをしていた。
特に中でもフシギダネ、ゼニガメ、ストライクの進化していない組は気合いが凄かった。
他にもケンタロスとオコリザルは物理特化した同士でぶつかり合い、ベトベトンとエレブーは物理と特殊の両方を活かしながらぶつかり合っていた。
最終進化したアシレーヌは長い付き合いと苦手タイプであるフクスローとバトルでそれぞれ力を高め合い、ゲッコウガとゲンガーは今のポケモン達の中で最もレベルが高く、それぞれスピードを重視した同士なので互いに磨き合っていた。
リザードンはと言うと、《りゅうのまい》を習得して貰いつつ…ガオガエンとバトルをしていた。
リザードンはクロス達の事があり、ガオガエンに苦手意識が出てないかと思っていたが…そんな事は無く、互いにクロスに対して打倒を掲げ、ガオガエンはリザードンのトラウマを克服する為に頑張っていた。
「…サトシくんのポケモン達、1匹1匹が強いね。
正直、大会じゃ当たりたくないなぁ…。」
「でも、優勝を狙う以上は必ず当たる事になるよ。」
「そうなんだよね…。
…ある意味、ここでサトシくん達の実力を知れたのは良かった…。」
リーフは何処か安堵した様な顔をしていた。
…そうか、自分で言っておいて何だが、俺も途中から旅を一緒にしていてからか、油断していたや。
でも、俺もリーフの手の内は理解した。
リーフのポケモンは…。
エース兼相棒のフシギバナ。
《もろはのずつき》が使える個体のプテラ。
ブイズのブースター、シャワーズ、サンダース。
攻撃技が優秀なペルシアン。
変化技が優秀なプクリン。
そして、晴れ要員のキュウコン。
…の、全8匹だった。
リーフは俺のポケモン達が強い、当たりたく無いと言っているが…それはコチラも一緒だった。
リーフの1匹1匹が強い。
俺のポケモン達と一通り戦ったが…今回も特訓なので、お互いに全力でやり合って無いが…決着はつかなかった。
手数ではコチラが上だが、それでも勝てるか怪しいレベル。
タケシも…「リーフはサトシとは異なる感じで強いな。」と感心していた。
リーフのバトルスタイルは俺と異なり、タイプ相性を考えたスタイルで、多くのタイプを1匹1匹が扱えていた。
例えば…エース兼相棒のフシギバナ。
強力な主力のくさ、どくの2つのタイプにじめん技の《じしん》に《だいちのちから》を扱え、重量級ポケモンである事を活かした攻防戦法も上手かった。
他に上げるとすれば…特にペルシアン。
ノーマルタイプの特徴である多くのタイプを扱え、そこに素早い動きに細やかな動きも合わさってテクニカルな戦法を得意としており、厄介だった。
「…リーフ、かなり強いわね。
サトシ…リーフとリーグで戦う場合、勝てそう?」
「……正直、勝つビジョンが浮かばないな。
今は互いに高め合う方針だから決着はつけられないという感じだけど、本番の勝ち負けを賭けて戦う場合…どうなるか、分からないな。」
「……そう。アタシとしてはずっと一緒にいるアンタに勝って欲しいけど…。」
「それ以上は口にしなくても良いよ。
同い年の女の子同士…優勝して欲しい気持ちがあるんだろ?」
「…うん。勿論、サトシも勝って欲しいって本気で思ってるわよ。」
「ああ。分かってる。」
「……なんか、色々とごめんね。」
「? 何が?」
「……私さ、アンタとの初対面ではカントーでは珍しいケロマツやアシマリが羨ましくて、その…クロス達と同じ事をしちゃってから…。
今思えば、アタシ…人の事言えないなって思って…。」
…カスミ…お前、そんな事を思ってたのか。
全く…そんな事───
「同じ事? 何もして無いだろ?
みずポケモンが好きだから自分も捕まえたいって思っただけだろ?
それだけじゃないか。
よく分かんねーけど、気にする必要ないぞー。」
そうさ、お前は何も気にする必要はないのさ!
「…」
カスミは熱があるのか、頬が真っ赤になっていた。
「ん? どうした? カスミ。」
「な、何でも無い!
さ、早く勝負の続きするわよ!
このオーキド研究所で、スターミーが《10まんボルト》を覚えられるって知ったんだから、エレブーと勝負よ!
でんき技をものにして、苦手なでんきタイプに勝ってやるんだから!」
「…ははん。さては前にエレブーがスターミーの《サイコキネシス》を見て会得してたのを思い出して、嫉妬してるんだな?
うっし、ならば派手にやろうぜ!」
「やってやるわよ!」
俺とカスミはバトルフィールドへと立つ。
「……むー。」
「やれやれ、サトシの天然にも困ったもんだな…。」
「…タケシさん、サトシくん…他にも女の子を堕としてないですよね?」
「んー…それは多分大丈夫だとは思うぞ?
………あ、いや、1人…いたな、セレナって子が。」
「………セレナ?」
リーフはその名前に…心当たりがあった。
そう……何を隠そう、リーフは嫉妬していた。
この頃はまだ…『恋』によるものでなく、ただ羨ましかった。
幼少期、カロス地方の子達とのサマーキャンプで、ずっと気になっていた偽サトシと…一緒に和気藹々としていた女の子であるセレナ。
サマーキャンプで偽サトシはセレナと仲良さげだったが、それを面白く無いと思ったジャイアンもどき達は偽サトシやセレナにちょっかいを出そうとしていた。
しかし、それを…普段大人しげな偽サトシがジャイアンもどきをコテンパンにして手出しさせない様にした。
普段とは別人みたいになっていた彼に、リーフやシゲルは当然驚いていた。
リーフは…自分が偽サトシを変えられなかった事に、悔しさを覚えた。
そして…それが嫉妬だと知った。
偽サトシとセレナが笑い合ってるのを見て…どうして自分じゃないんだろうと思った。
だからリーフは、サマーキャンプの後に偽サトシにへと歩み寄ったのだ。
「……そっか。うん、そうだ。
セレナがいたんだ……負けられない。
カスミにも…何より、セレナには負けたくない…!」
リーフはメラメラと瞳に宿す炎を強くする。
彼女はまだ、自分が偽サトシの事を明確に『好き』だと、『恋してる』と認識出来ていないが、それでも譲れない気持ちは大きかった。
「…やれやれ。」
タケシは偽サトシとカスミのバトルを間近に寄っていくリーフを見て、肩をすくめながら、遠くから見守っていた。
………カントーを旅していた間、偽サトシとの特訓に付き合っていたカスミとタケシ。
強くなっていたのは偽サトシだけでは無かった。
カスミの手持ちの内…トサキントはアズマオウへ、クラブはキングラー、タッツーはシードラに進化を果たしていた。
タケシの手持ちの内…ズバットはゴルバットへ、パラスもパラセクトに進化を果たしていた。
特訓をして…早、5日が経った。
その夜…偽サトシ達はハナコの手料理をオーキド研究所で食べ終えた後、ポケモン達のブラッシングをしていた。
「サトシくん、ブラッシングが上手くなったわね。」
「ナナミさんが教えてくれたおかげっす。
そこに、タケシのブリーダーとしてのアドバイスもあって、どの辺が痒かったりとかも分かるようになったのが大きいかな。」
「あら、そう言えばタケシくんも私と同じブリーダーだったわね。」
そう、ナナミは現在ブリーダーである。
加えるなら、研究員兼ブリーダーのトップコーディネーター。
彼女は現在、訳あってトップコーディネーターの活動を停止して研究員として活動しており、偽サトシが旅に出る数年前からそうしており、彼は彼女から様々な事を学んでいたのだ。
「!! そうです!
自分とナナミさんは同じブリーダー!
是非、自分と未来のブリーダーライフを───」
タケシが何か言いかけた所で、偽サトシのアイアンクローによって阻止された。
その様子に…全員(ナナミ以外)が慣れた事もあって、やれやれと言った顔をしていた。
……と、偽サトシがニコニコと笑っていない矛盾した笑顔でタケシにアイアンクローをしていると、側に……旅立ちの日に偽サトシに託される筈だったピカチュウが現れた。
「ん? あ……キミは、あの時のピカチュウか?」
偽サトシはタケシを離してピカチュウに顔を合わせる。
アレ…?
心無しか……最初に会った頃より太ってない?
「あら。ピカチュウ、起きたのね。
中々起きないから先に皆んな食べちゃったわよ。」
ナナミはピカチュウのご飯の用意をし始める。
「ピカチュウじゃない! 可愛い〜!」
「だよなぁ。あの時は人見知りだったみたいだけど、今なら交友が出来そう。」
…俺はサトシくんのピカチュウに、今度こそ手を差し出そうとする。
ピカチュウも、応じる様に俺の手を握ると───
「びがががががががが!!!」
電撃を浴びさせてくる。
「ガハッ……。」
「さ、サトシくん!?」
「え? えぇ!? な、何で!?
サトシ何もしてないのに!?」
「お、おい、サトシ!?
大丈───あばばばばばば!!!」
タケシも偽サトシ同様にピカチュウに電撃を受けてしまい、倒れる。
「まぁ!! サトシくん!? タケシくんも…。」
ナナミは倒れている偽サトシを抱える。
「ナナミさん! あのピカチュウはどうして電撃を!?」
「……どうもね? あの子は人が苦手なの。
最初の内は誰にでも電撃を放って…。
今は何とかして電撃を放つ事をしない様に接して来たけど…。」
ナナミが話している最中、オーキド博士がやって来る。
「うん? 何をしておるんじゃナナミ…ん?
サトシ、それからタケシよ、一体どうしたん…んお!?
ピ、ピカチュウ!?
お前さんどうしてここにおるん───ぎにゃああああ!!」
オーキドを見た瞬間、ピカチュウは凄まじい速度で電撃を放った。
…それも、威力は2人に比べて桁違いの。
しかし、オーキドは黒焦げとなり、髪の毛がアフロになった状態でヨロヨロとしながら立ち上がる。
「ふぅ……今日の電撃も凄まじいのぉ。」
「え、ええ…? ど、どういう事…!?」
「おぉ、驚かせてすまんなぁ、カスミにリーフ。
なーに、このピカチュウはナナミのお陰で人嫌いは改善されつつあるが、儂等男には容赦無く電撃を放ってしまう様で───んぎぁぁぁあああ!!
………とまぁ、こんな感じじゃが、カスミ達には危害が及ばないから安心せ───いがぁぁぁあああ!!!」
「は、博士にだけ連続で電撃を放ってるのは…?」
「どうもこの子…お爺様には容赦しないの。
……日頃から研究の為に色々と接しているせいだけど…。」
そう………オーキドは偽サトシのポケモン達(当時のケロマツ、ニャビー、モクロー、アシマリ)や多くのポケモン達の不興を買ってしまう事を悪気なくやってしまう癖がある。
そのせいか、このピカチュウからは特に拒否反応が強く、顔を見るや否や電撃を浴びさせ…それが最早、日常へとなっているのだ…!
「「…」」
偽サトシとタケシは突っ伏したままとなっており、それをナナミとゲッコウガが一緒に介抱する。
「んぁ………今日もピカチュウの電撃は強烈じゃのぉ。
おい、サトシ、タケシ…早よ起きんか。」
「なんでサトシとタケシよりも電撃を受けてるのに、何事も無かった様に平然としてるの…?」
「そいやぁ…博士は昔から頑丈だったなぁ…。
ある意味サトシくんよりも凄いかも?」
カスミとリーフはオーキドの耐久力を見て引き攣っていた。
偽サトシが超人離れしているが、オーキドは耐久面においては偽サトシを上回るスーパーマサラ人なのである。
ポケモンリーグ当日…。
「さて、今日はいよいよポケモンリーグの日ね!
ママはサトシの晴れ舞台をこの目で見るのが待ち遠しかったのよ!」
早朝、ハナコは誰よりもこの日を待ち侘びていた様子をしていた。
「……おふくろは元気だな。」
「あら、そう言うサトシはどうなの?」
「………へへ。武者震いが止まらないよ。」
…俺はワナワナと体を震わせていた。
「だが、同時に楽しみでもあるんだろう?」
「アンタのヒーロー達が輝く舞台だもんね!」
「皆んなとサトシくん達の活躍、楽しみにしてるわね!」
タケシ、カスミ、ナナミはそれぞれ偽サトシを期待していた。
「さぁ…行こう、サトシくん!
私達の戦う場所に!」
「ああ。」
俺達は今回のカントーリーグが開かれる場所…セキエイ大会への会場へと向かうのであった。
・いっぱい修行した偽サトシとリーフ。
さて、彼等の実力は何処まで届くのか…!
・リーフちゃんはまだ偽サトシへの好意に自覚無い。
大事な事なので、何度も繰り返しました。
彼女が自分の気持ちに気付いた時……どうなるか。
或いは気付くタイミングによっては…?
(ふっふふふ…。)
・久しぶりのピカニート。
サトシくんのピカチュウ…ここではピカニート。
彼はオーキド研究所、もといナナミの手腕により、人間嫌いから苦手にへと進化した。(テテテテン!)
……しかし、男性には容赦しない。
元々紳士心持っている為、女性には優しく男性には容赦しない感じになっていた。
尚、偽サトシに電撃を浴びさせた事で、皆が目を離した先でピカチュウに物凄い殺気を放ちながら睨みつけるゲッコウガだった。