俺、サトシになってました(笑)   作:黒ソニア

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atc1様
有神要素様、HIGHレボリューション様、みっしゃん様
ポトフG様、kumori様、ラムネ中毒者(軽傷)様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。




第56節:『サイドストーリー(1)』

 

 

 

『第115話:それぞれの反応』

 

 

 

試合終了とほぼ同時のタイミング頃、シゲル達は…。

 

 

「サトシが……勝った、のか?」

 

「そうだよ!! サトシくんが勝ったんだよ!!」

 

「…まさか、伝説のポケモン:ファイヤーに勝っちゃうなんて。

凄いわサトシくん!!」

 

「流石私の自慢の息子!!」

 

『チョゲプリィイイ!!』

 

「凄い…勝っちゃった。」

 

「ああ、サトシがここまでの成長をしていたんだって思うと…少し泣けるな。」

 

 

シゲル、リーフ、ナナミ、ハナコ、カスミ、タケシはそれぞれの反応をしていた。

 

 

「………最後のゲッコウガのあの力は何?」

 

 

皆が喜んでいる中、ただ1人…ブルーは最後の偽サトシ達の力について言及していた。

彼女とて、偽サトシの勝利が嬉しく無い訳では無い。

ただ……彼等の見た事無い力を目の当たりにして、それから目を逸らす事が出来ずにいたのだ。

 

 

「特性による『げきりゅう』の力?

……いえ、それは無い可能性が高いわね。

ポケモンも人間と同様に個人差による力の強さは変わる。

メガシンカ…?

……ううん、サトシくんがキーストーンを持っていない。

けど、水のヴェールに包まれているゲッコウガの姿…少し変わっている様に見えた…。」

 

 

強さを探求する者として、偽サトシとゲッコウガの不思議な力に夢中になっていた。

 

 

「お姉ちゃん! サトシくんが勝ったんだよ!」

 

「そうねー。やるわね、サトシくん。」

 

「でしょ!!

………お姉ちゃん、どうしたの?

そんな面白いオモチャを見つけた様な顔をして…。」

 

「ふふ……サトシくんって面白いし、興味が尽きないわね。」

 

「お、お姉ちゃん…?」

 

 

リーフは姉もが偽サトシに唯ならぬ目で見ている事に違和感と、嫉妬の様なモヤモヤ感に困惑していると───

 

フィールドで偽サトシゲッコウガが不自然な風に倒れた。

 

審判や周りにいたリーグ関係者が血相変えて慌てている姿に、皆が心配となってこの場を後にするのであった。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

時は遡り…ここは、カロス地方───

 

偽サトシがカントーリーグへ挑むメールを受けてから…。

ピンク色の帽子を被り、服の衿が白の赤と黒のハイウエストアンサンブル、黒のニーソックスが特徴なウェーブのかかったロングのブロンドヘアの美少女…セレナは彼の始まる第1試合をソワソワとしながら、テレビの前で胸をときめかせていた。

 

 

「セレナってば、ここはカントーじゃないってのに…。

試合会場に来たような感じでいるわね。

ま、無理もないか…。

大好きな彼氏くんが出るもんね!」

 

「か、かかかかか彼氏!?」

 

 

彼女のカロスの旅仲間にして親友の…サナがやや呆れた様な感じをしていたが、ずっと想いを寄せている事を知ってるからか、安堵の笑みを浮かべながらセレナの隣に座った。

 

 

「か、かかかかか彼氏だなんて…そんな!」

 

「え? 違うの?

だって、毎日毎日幼い頃に撮った写真を眠気覚ましにしてて、彼とのメールを何よりも楽しみにしていて、彼の励ましの言葉で元気になったり、彼の良い所を細かく教えてくれたり…。

ここ迄の事をしておいて、彼氏彼女の関係じゃないなんて───」

 

「い、いずれサトシとはそのそういった関係になりたいなってずっとずっと思ってるけどまだお互いに10歳だしこの想いが届くかどうかまだ不安だけど絶対になりたいと思っているけど───」

 

「あー、ごめんごめん。

つい揶揄いたくなっちゃって私から振り出したけど、戻って来てセレナー?

セレナさーん?」

 

「ハッ!」

 

 

サナは両頬に手を当てて満更でも無かったり、不安な気持ちでオドオドしていたり情緒不安定でいるセレナを正気に戻した。

 

 

「もう……相変わらずね、セレナは。」

 

「え、えへへ。」

 

「………これを見た男子陣達の反応はとんでも無いったらありゃしないけどね…。」

 

 

サナは後方を振り返り、目先に映る男子3人を見る。

 

1人目の黒いサングラスを乗せた赤い帽子を被った美系男子は顔を暗くし、嫉妬のオーラを纏っていた。

 

2人目の大柄のバニプッチのプリントが入った黒いTシャツを着た男子がやや呆れながらも、悔しさのオーラを隠さないでおり。

 

3人目の中性的な雰囲気を持つカメラを大事そうに持つ男子は2人に比べてセレナにそこまで気は無いが、羨ましそうにしていた。

 

 

「あはは…。」

 

 

カロス地方ではセレナ、サナと男子3人の5人で旅していた。

 

…と、そんな事をしている間にも選手が入場して対戦相手であるコウムが入場する。

彼はカントーでは少し売れているのか…女人気は高かった。

 

 

「へぇ…コウムって選手はカントーの女の子にモテモテなのかしらね。」

 

 

と、サナが呟いていると、反対ゾーンから…いよいよ偽サトシが相棒のゲッコウガと共に登場する。

 

 

「あ、出て来たわね、噂のサトシくん!

へぇ…結構良さげな子じゃない!

ちょっと…目つきが怖くも見えるけど…。」

 

 

偽サトシが映った事で、サナは素直な感想を述べ、後方の男子3人は偽サトシを凝視し、セレナはというと───

 

 

「しゃ、しゃ……しゃとし…!」

 

 

何年ぶりかに見る偽サトシに彼女の瞳には、彼が輝いて…否、それ以上に見えていた。

テレビに彼の顔がドアップに映ると───

 

 

『セレナ、見ているかな? 俺、頑張るよ。』

 

 

と、彼女の脳内ではその様に聞こえた。

…無論、これは彼女のイマジナリー偽サトシである。

 

 

「か、カッコいい…!!」

 

 

両手を祈る様に合わせ、瞳の中にはハートが生まれていた。

 

サナはそれを見て「あはは…」としつつ、試合が始まり…。

偽サトシはゲッコウガでナッシー、シードラ、ゴルバットを倒して無事1回戦を突破した。

 

 

「やった! やったやった!!

サトシが勝ったあ!!」

 

「はいはい…。

でも、交換せずにゲッコウガだけで3タテしちゃったわね〜。」

 

 

サナがそう呟くと、後ろの男子達は偽サトシのポケモンの実力やトレーナーとしての腕前について口論していた。

何だかんだ、男子達は偽サトシと仲良くなれそうだとサナは思った。

 

…尚、この後直ぐに偽サトシから連絡が来た事でセレナが舞い上がっていて何やかんやあって苦労するサナなのであった。

 

そこから第2、第3、第4試合と偽サトシの活躍を観ていた。

 

第2試合で、珍しい色違いのアシレーヌが大活躍した所ではサナがやや興奮気味にして観ており。

 

 

「色違いのアシレーヌ綺麗〜!

いつか間近で見たい!!」

 

 

第3試合で、偽サトシがベトベトンを繰り出し、多くの人がベトベトンを気味悪くする中、偽サトシがベトベトンに愛情を注ぎヒーローと呼んでいた。

 

 

「これがサトシなのよね!」

 

 

と、師匠顔で頷いており、その活躍を見ていた。

偽サトシの人柄を知ってセレナ以外の4人は感心し、セレナはというと───

 

 

「…ベトベトンが羨ましい。

わ、私も…い、いいいつか…。」

 

 

ベトベトンに嫉妬していた。

いやそこかい…。

 

 

第4試合は、同じマサラタウンのゴンタとのバトル。

セレナは彼について偽サトシから少し話を聞いていたが、彼の素行の悪さに疑念を抱いていた。

 

その後のやり取りを見て、セレナは心配して直ぐにメールを送り…少しした後で「大丈夫」の通知を見て安堵するのだった。

 

偽サトシの決勝トーナメント本戦へと移る中…。

セレナとサナは男子3人のカロスリーグも始まって行く中、どちらも応援したい気持ちがある中、偽サトシはそれを見越して「友達を優先してあげてくれ」と一声かける前に連絡があってセレナは男子達の試合を応援した。

 

 

「私の事を思って、事前に…!」

 

 

試合後、偽サトシの試合後半を直様観戦し、楽しそうに…凛々しくバトルしている偽サトシの姿に目をハートにし、勝った時は物凄く喜んでいた。

 

 

「流石サトシね…!!」

 

 

決勝トーナメント2回戦でのクロスとのバトル。

彼についてもセレナは事情を把握しており、偽サトシが勝って欲しいという気持ちから「頑張って…頑張ってサトシ!」と力強く祈りながら試合を観ていた。

 

そして…偽サトシの強面ながらクロス相手に圧倒した実力を見て、サナ達は偽サトシの本気を知った。

 

…セレナはというと───

 

 

「サトシくん、凄く強面だったわね。

まぁ、事情を聞く限り仕方ないけど…セレナ?」

 

「強面のサトシ……クールなサトシも、素敵(うっとり)。」

 

「駄目だこりゃ。」

 

 

セレナは大型テレビに映る偽サトシにメロメロだった。

…近い内に会うだろう時、彼女はどうなるのだろうか。

偽サトシが美化されまくって鼻血出して倒れそうな気がする。

 

決勝トーナメント準決勝。

いよいよ偽サトシは優勝目前の所まで進めた。

 

 

「これに勝ったら…サトシが決勝戦で…!!」

 

「凄いわねサトシくん!

ここまでの実力があるなんて聞いてたけどビックリ!!」

 

「だって、サトシだもの…(ポッ)。」

 

「そうねー。」

 

 

もう慣れたのか、サナは若干冷ややかな反応をしてしまったが、試合は始まった。

開幕オコリザルで相性は有利だが、強いラッキー相手に苦戦して雲行きは怪しかった。

 

 

「サトシ…!!」

 

 

心配になりつつも、リザードンがカイリュー相手に相打ちに持って行き、アシレーヌ、フクスローが勝利して前半は偽サトシが有利へとなった。

 

 

「凄い凄い! 巻き返した!!」

 

「良かったぁ…頑張って、サトシ!!」

 

 

後半、ガオガエンが勝利して、勝機…!

と、思った矢先にジョーイが伝説のポケモンであるファイヤーを繰り出した。

 

 

「で、ででで伝説のポケモン!?」

 

 

ファイヤーが出て来て、状況はひっくり返る。

ガオガエン、フクスローは何も出来ずに敗北し、アシレーヌも一矢報いたものの敗北し、偽サトシのポケモンはラスト1匹となった。

 

 

「勝てるの…? 相手は伝説のポケモンよ?」

 

「…」

 

 

サナの言葉にセレナは祈るしか出来なかった。

 

偽サトシがゲッコウガをラストにフィールドへと出した。

ゲッコウガはファイヤー相手に戦い、ダメージを与えていくが…。

 

ファイヤーの《ブレイブバード》を受け、フィールドにへと叩きつけられた。

 

 

皆は思った。よく…頑張ったと。

 

 

「……よく頑張ったわよ、サトシくん。

相手は伝説のポケモン、負けたってしょうがない。」

 

「……まだよ、まだサトシは諦めていない。」

 

 

セレナは信じていた。

自分の大好きな人は…こんなので諦めたりしないと。

 

そして、それは事実。

ゲッコウガはヨロヨロとしながらも立ち上がり、偽サトシが気合いを入れ直して服を脱ぎ、激昂と共にゲッコウガの不思議な姿になって立ち向かう。

 

 

「え!? な、何あれ!?

も、ももももしかしてアレって───

メガシンカ!?」

 

 

サナの後ろの美系男子に問うも、彼も分からないと困惑していた。

 

そうしている間にも、キズナゲッコウガがファイヤーを追い詰める。

伝説のポケモンと渡り合えている事に、会場の者達やサナ達も驚愕が隠せずにいた。

 

そして…最後の一撃である『波導みずしゅりけん』を決めて、ファイヤーは倒れた。

 

 

「か、勝っちゃった……で、伝説のポケモンに…!!」

 

「凄い……凄いよ、サトシ。」

 

 

偽サトシ達の凄さにサナ達は度肝を抜かれ言葉を失う中、セレナは嬉しさの涙を流していた。

 

そして、偽サトシがまだ試合は終わっていないの言葉にまだ終わって無いと正気に戻る…が、相手は試合を棄権をして偽サトシの勝利となった。

 

…締まらない結果となったが、勝利したのは偽サトシだ。

 

決勝戦へと進めた事に喜んでいると…偽サトシとゲッコウガが倒れた。

しかも、偽サトシが鼻血を流しているのが映った事で、セレナの全身の血の気が抜けるような…嫌な予感を抱いた。

 

 

「サトシ!!」

 

 

悲鳴の様な声をセレナはあげた。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

偽サトシとジョーイとの準決勝の最中、ここホウエンでは───

 

 

「ねぇ、違う番組に変えない?

私、グルメ番組が観たいかもー。」

 

「五月蝿いなぁ、お姉ちゃん!

今は年に2回しか行われないポケモンリーグを観ているんだよ!

グルメ番組なんていつだって観れるじゃんか!」

 

 

とある家庭の日常で、姉弟のテレビ番組について争っていたが…。

両親が止めに入り、今回は弟の方に譲ってあげなさいと言われた所だった。

 

 

「お姉ちゃんってば、卒業試験を落として10歳で旅に出られなくて僕に当たるのやめてよねー。」

 

 

弟は姉の気にしていた事を突いて、姉の逆鱗に触れて叱られていた。

 

そうしている間にも…ジョーイが伝説のポケモン:ファイヤーを繰り出した。

 

 

「で、伝説のポケモン:ファイヤーだあ!!

お姉ちゃんに構ってる場合じゃ無い!!」

 

 

弟はテレビに喰らいつくように試合を観ていた。

 

 

「ねぇ、そのポケモンって凄いの?」

 

「凄いに決まってるじゃないか!!

伝説のポケモンだよ!?」

 

 

そうしている間にも試合は続いており、ファイヤーの攻撃にゲッコウガは倒れる。

 

 

「あーあ。でもしょうがないよ。

伝説のポケモンに勝つなんて、四天王やチャンピオン…パパレベルじゃ無いと勝てないもん。」

 

 

弟はやれやれとしながらそう述べた。

 

 

「……じゃあ、彼って凄いんだ。

伝説のポケモン相手に頑張ったもん。」

 

「まぁそうだね。

確か…マサラタウンのサトシって選手で、今回が初のリーグなんだって。

お姉ちゃんと同い年にしては頑張ったんじゃない?」

 

 

何様やねん、と誰もがそう言うだろう。

 

しかし……偽サトシの激昂にゲッコウガは立ち上がり、不思議な力を解放した。

 

 

「何アレ!? こんなの知らないよ!!」

 

 

弟や両親…の父親も初めて見る現象に驚いた。

更には、さっきまでギリギリな戦いをしていたゲッコウガがファイヤーを押し始め……挙句の果てにファイヤーを倒した。

 

 

「凄いや! 伝説のポケモンを倒しちゃった!

ねぇパパ、あれってゲッコウガって特性の『げきりゅう』だよね?

あんな風になるものなの?」

 

「いやぁ、パパも初めて見る現象だからなぁ。」

 

 

と、話していると試合はジョーイの棄権で終わり、偽サトシの勝利となった。

誰もが予想出来なかった事に驚愕していた。

あれこれやと意見が述べ合ってる中…偽サトシが倒れてトラブルとなっていた。

 

 

「……大丈夫かな、あの子。」

 

「あら、もしかして…気になっちゃう?

もしかして…タイプだった?」

 

「え!? そ、そんなんじゃ無いけど…。」

 

 

姉は少しモジモジとした反応を示していた。

母親はそれを見てニヤニヤしていた。

 

 

 






・サナも可愛い、しかし…セレナが強すぎる。
セレナが偽サトシに好意を抱いているのに嫉妬、嫉妬、羨望を向けるのに苦労しているサナ。
サナはサナで旅の途中にナンパの様な事はされるが…セレナが強すぎた(2回目)。
されど、内1人の羨望の子はどちらかと言うと、サナ寄り…かもしれない。
何度も言うが、セレナが強すぎる…!!(3回目)
因みにいずれは描写を入れようと思っているが、サナは気にしてないし、何なら「セレナは大変ねぇ…。」としつつ、ずっと偽サトシに好意を抱き続けているセレナに友人として親友として好感を抱いている。
なので、仲は良好…好感度を示すなら50/100。
これは友人としては最大値で、これを超えてしまう場合百合っ子になるので最大値である(2回目)。

尚、美系男子については何処かで名前だけは出ていますとだけ。


・ホウエン地方の姉弟をちょっと顔チラ程度で出演。
果たして、姉は偽サトシとフラグが立つのだろうか!?
…彼女が卒業出来てない云々で旅に出ていない云々はその時改めて告知します。
ただ、この様にしたのは…偽サトシと彼女をトレーナーとしては後輩だけど同年代にしたかったという個人的な主観が理由です。

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