俺、サトシになってました(笑)   作:黒ソニア

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…今更だけど、ZAの女主人公のセイカも可愛いよね。




第62節:『VS 伝説〝ミュウツー〟』

 

 

 

『第127話:最強ミュウツー』

 

 

 

「…タケシ、カスミ!

シゲルとリーフを頼む…!!」

 

 

俺はタケシとカスミにそう告げる。

 

 

「待てサトシ。あのポケモンはシゲルとリーフの2人を相手に無傷だ!

俺達2人で挑んだ方が良い!

…正直、俺達2人でも勝てるか怪しいからな。」

 

 

タケシがこれまでに無い緊張感のある顔つきになっていた。

 

カスミ、スイート、ウミオ、ソラオの4人がシゲルとリーフ達の元へ行き、2人のポケモン達をボールに入れ直そうとするが…。

2人のポケモン達は洗脳されているジョーイに奪取されてしまった。

 

その際、カスミが残るポケモンで対抗しようとしたが、ジョーイがパルデアケンタロスを繰り出して対抗しようとしていた。

 

 

「ジョーイさん! 目を覚まして下さい!」

 

 

カスミがそう訴えかけるも、ミュウツーの洗脳を受けているジョーイには届かなかった。

 

勝てないと思ったカスミは泣く泣くスイート達と共にシゲルとリーフを引き戻していく。

 

 

「…ジョーイさん、このタケシがアナタを救って見せます!

サトシ! やるぞ!」

 

「ああ…!」

 

 

俺はアシレーヌを、そしてタケシはイワークでミュウツーに向かい合う。

 

 

『来い…!』

 

「サトシ! 俺が前に出る!

お前達はフォローを頼む!

イワーク、《がんせきふうじ》!」

 

 

タケシの指示にイワークは声を上げて、ミュウツーの上に岩を数個出現させて攻撃する。

 

俺はこれを知っている。

この《がんせきふうじ》はXYの二つ目のバッジのいわのジムリーダーのポケモン達がやった攻撃だ。

確か『がんせきふうじ封じ』とかあった気がする。

 

 

『フッ…こんなのが通じるとでも思ったか?』

 

 

ミュウツーは《サイコキネシス》で《がんせきふうじ》を簡単に操り、コチラへと飛ばす。

 

 

「アシレーヌ! 《うたかたのアリア》!」

 

 

それを《うたかたのアリア》で無力化する。

そうしている間にタケシはイワークに視線を送って《あなをほる》を指示する。

 

そしてこっちは《うたかたのアリア》をミュウツーに放つ。

 

ミュウツーはそれを再び《サイコキネシス》でバリアーを張って無力化する。

 

 

『話にならんな…。』

 

 

ミュウツーがそう言った直後に足元からイワークの《あなをほる》攻撃が襲う。

 

奇襲攻撃に攻撃が通じた───と思ったが、ミュウツーは攻撃を防ぎながら《シャドーボール》を放とうとしていた。

 

 

「アシレーヌ!

《サイコキネシス》で《シャドーボール》を操れ!」

 

 

俺の指示にアシレーヌは《うたかたのアリア》を解除して確実に《シャドーボール》に《サイコキネシス》でイワークに当てずに止める。

ミュウツーのパワーには抗えないから一瞬の抵抗だが、それでいい。

 

その隙にイワークの《どくどく》を放った。

如何に強力なポケモンでも、『もうどく』状態ならば勝機が見える───

 

 

『私に小細工は通じん…!』

 

 

ミュウツーは《しんぴのまもり》で《どくどく》を無効化する。

 

畜生…! その技があったか…!

 

その後ミュウツーは《サイコキネシス》でイワークを《シャドーボール》へとぶつけて倒す。

 

 

「イワーク!?」

 

「アシレーヌ! 《ムーンフォース》!」

 

 

直様ミュウツーに目掛けて《ムーンフォース》を放つも、ミュウツーは《サイコキネシス》で無効化する。

…が、アシレーヌが《アクアジェット》で近づき、《うたかたのアリア》で攻撃する。

 

 

『チッ…!』

 

 

ミュウツーに攻撃が入る。

そこへ畳み掛ける様に《ムーンフォース》を放つが、ミュウツーは《サイコキネシス》で無力化と同時にアシレーヌへダメージを与えつつ拘束する。

 

 

「クソッ…!!」

 

 

《アクアジェット》で距離を取る指示すら送れなかった。

奴の動きは一つ一つが早い…!

このままでは《サイコキネシス》でやられる…!

 

と、思っていると、ボロボロのイワークがミュウツーの足に噛みついた。

 

 

「今だイワーク! 《だいばくはつ》!」

 

 

タケシが最後の攻撃を仕掛けた。

 

 

「…タケシ、すまん。」

 

「気にするな、イワークの体力は限界だった。

なら、相手の油断している所で《だいばくはつ》を使用すれば、倒せなくても次に活かせる。

この戦いでは確実に勝つ事が重要だからな。」

 

 

そのお陰でアシレーヌは拘束を解かれ、こちらへ《アクアジェット》で退避させる。

 

そして…イワークはというと…。

 

ミュウツーは至近距離の防御不可の《だいばくはつ》を受けて尚、立っていた。

しかし、大ダメージは入っており、息が上がっていた。

 

 

「アシレーヌ今だ! 《ムーンフォース》!」

 

 

直様追撃の《ムーンフォース》を放ったが…。

ミュウツーはギロリと睨みつけながら、《サイコキネシス》で無力化してしまう。

 

 

『……これで私を…倒せたと、思うな!』

 

 

遠吠えを上げ、凄まじい衝撃が走り、この建物や空気が震えた。

 

それにより凄まじい風圧が俺達を襲い、こちらに障害物が飛んで来た。

俺は咄嗟に『波導』を纏った拳で障害物を殴り飛ばし、風圧を無力化する。

その際、イワークも飛んで来たので、気合を入れて『波導』で身体全体を強化して止めた。

 

俺の人間離れした行動にスイート達は言葉を失っていたが無視だ。

 

 

「イワーク! すまなかったな…。」

 

 

タケシはイワークをボールに戻す。

すると、先程のミュウツーが放った衝撃でこちらの方へと飛ばされ、倒れていたジョーイさんがゆっくりと立ち上がる。

 

 

「………うっ、うぅ……わ、私は…。

ここは………一体…?」

 

「!? ジョーイさん! 正気に戻ったんですね!?」

 

「…? あ、アナタは………ニビジムの……確か、タケシくん…だったかしら?」

 

「!! はい、タケシです!」

 

「…こ、ここは?」

 

「ここはニューアイランドのポケモン城です。」

 

「………ニューアイランド…ポケモン城…?

………そうだ、私は…パルデア大陸から帰還後、ポケモン協会からの指示でニューアイランドの…近くの孤島辺りにいる…凶暴な新種のポケモンの調査で…。」

 

 

と、頭を抱えながら監査局のジョーイは語る。

すると…ミュウツーがジョーイの方を見た。

 

 

『…フッ、正気に戻ったか。

だがどうでもいい、お前はもうよう済みだ。』

 

「…!? あ、あのポケモンは…!

ポケモン協会が言っていた…被検体:ミュウツー!?」

 

「…被検体? あのミュウツーは本当に作られたポケモンだったのか…。」

 

「…そ、それを知っているの!?」

 

「え、ええ…あのミュウツーがそう言っていましたが…。」

 

 

俺達がミュウツーの事を知っている事に、ジョーイは動揺し始めた。

 

 

『フンッ…見たか。

これがキサマ達、人間の悪意の姿だ。

自分達の都合の悪い部分は隠そうとする。

たとえ、お前達が知らずとも、関与していなくとも…。

お前達人間は…悪だ!』

 

 

ミュウツーは俺達を睨みながら、《じこさいせい》で体力を回復してしまい、イワークの《だいばくはつ》で負ったダメージを回復してしまった。

 

 

「そ、そんな…!?

折角イワークが体を張って大ダメージを与えたのに…!!」

 

『この程度で私を倒せると思っていたのか?』

 

「お、終わりだ…俺達はここでミュウツーに…。」

 

 

ミュウツーにポケモンを奪われ、ここで殺される…。

そう悟ってしまったウミオは絶望し、他の皆も意気消沈していた。

 

 

『ククク…漸く事実を悟ったか。』

 

「………そんな事は、させません。

アナタは………何があっても、私が…!」

 

『キサマでは相手にもならん。

この私に自分のポケモンがやられたのを忘れたのか?』

 

 

ミュウツーはそう言ってジョーイをサイコパワーで浮かせてモンスターボールを奪取し、一緒にいたタケシごと投げ飛ばす。

 

それをゲッコウガが受け止め、コチラへと連れて来た。

 

 

『…』

 

『…何だ、その眼は。

この私を前にしてまだ勝てる気でいるのか?』

 

『コウガッ!』

 

『…何? 私には負けない、だと?

甘く見られたものだな。

そこのファイヤーを倒せた程度で、私に勝てると思っているのか…!!』

 

『コウッ、コウガッ!』

 

『…そこのトレーナーと一緒ならばどんな相手でも乗り越える、だと?』

 

 

…はは、お前は負ける気が一切しないんだな。

不思議だよな、相手はファイヤーよりも更に強いってのにな。

俺も…全然絶望しないんだよな。

 

───お前と一緒だからだな。

 

 

「…アシレーヌ、トゲピーと一緒にカスミ達の側にいてくれるか?」

 

 

俺はずっと側にいたトゲさんをアシレーヌに預け、カスミ達の側へアシレーヌを抱き上げて下す。

 

 

『フィ…?』

 

「大丈夫だよ、俺達を信じろよ。」

 

『チョキ…?』

 

「トゲさんも心配しなくても大丈夫。」

 

『バゥ…!』

 

「リザードン、ゲッコウガがやられたらお前が頼りだ。

…俺とゲッコウガが戦っている間、皆を守ってくれ。」

 

「…サトシ。」

 

「心配すんなって、俺達が凄いのは知ってるだろ?

カスミ。」

 

「サトシくん…。」

 

「リーフも心配するなよ。

相手が誰だろうと、俺達は負けない。」

 

「…サトシ。」

 

「問題ねぇよシゲル。」

 

「サトシ。」

 

「タケシ、残るポケモンで皆を守ってくれ。」

 

 

俺は皆にそう告げて、ミュウツーに睨みつけているゲッコウガの隣に立つ。

 

 

『…最後の会話は済んだか?』

 

「待っていてくれてありがとよ。

お陰で勝てそうだぜ。」

 

『…そいつと一緒だな…!

なんの根拠も無しで勝った気でいる…!

やはりトレーナーのポケモンもまた悪だ…!

だが、キサマを下してお前のコピーを作れば、全てのコピーポケモン軍団をもってこのカントーを…そして、この世界を滅ぼす事も容易いだろう…!』

 

「んな事はさせねぇよ。

俺達が、お前を止める。

そして………教えてやるよ。

俺達の絆の力を!

人とポケモンが手を取り合えば、どんな苦難も乗り越えられるってな!」

 

『コウガッ!』

 

『図に乗るな! この世界は!

お前達人間の世界は!

私の手を持って終焉へと向かうのだ!!』

 

「行くぜ! ゲッコウガ! キミに決めた!!」

 

『コウガァアアア!!!』

 

 

偽サトシの指示でゲッコウガはミュウツーにへと立ち向かう。

 

ミュウツーとの最終決戦が今、始まる───!!!

 

 

 

 

 

『第128話:ゲッコウガ VS ミュウツー』

 

 

 

『フンッ!』

 

 

ミュウツーが《サイコキネシス》でゲッコウガへ放つが、ゲッコウガは『あく』タイプを持っている為、ダメージを受けずに《でんこうせっか》で一気に迫る。

 

 

『何だと?』

 

「ゲッコウガにエスパー技は効かない!

ゲッコウガ、《つじぎり》!」

 

 

ゲッコウガの《つじぎり》の刃をミュウツーに斬りかかる。

しかし、ミュウツーは《サイコキネシス》で《つじぎり》を受け止める。

 

 

『どうやらお前にはこの技は効かない様だが、攻撃には有効の様だ。

ならば対処は簡単だ。』

 

 

ミュウツーは《つじぎり》の刃を通してゲッコウガを吹き飛ばす。

そして、《シャドーボール》を放ってきた。

 

それに対して《つじぎり》をぶつけるが攻撃を無効化出来ずに多少のダメージが入る。

ミュウツーは特殊の種族値が高いのは分かっているとはいえ、厄介極まりない。

 

 

『どうした? この程度か?』

 

 

と、ミュウツーはゲッコウガが体勢を整えているあいだに静かに《めいそう》を積んで特攻と特防を1段回上げて《シャドーボール》の威力を上げてくる。

 

なんてこった…不一致技のなのに無効化出来ないなんて…。

さっきでさえ完全に無効化出来ずにダメージを受けたというのに、更に威力が上がってくるのは最悪な流れだ。

 

ミュウツーが再び《シャドーボール》を放った。

さっきよりも威力と共にスピードが上がっている。

 

俺はゲッコウガに《でんこうせっか》で走り回る様に指示して《シャドーボール》から逃れようとするが、《サイコキネシス》で操っており徐々に迫っていた。

 

 

「ゲッコウガ! 《つじぎり》に《あくのはどう》を流して斬撃を飛ばすんだ!」

 

 

この攻撃はナツメのフーディンでやった戦術だ。

…同じエスパータイプを相手にしている事もあり、彼女とのバトルがこのバトルにおいて活かされるようだ。

 

《つじぎり》の刃に《あくのはどう》で威力を上げ、且つオーラの斬撃を飛ばす事で《シャドーボール》を相殺する。

こちらも力が増さった分、《シャドーボール》を無効化したが、爆発で吹き飛ばされる。

これは大したダメージにはならないが、長引けば支障が出て来るだろう。

 

 

『ほう、抗えるか。

ならば次は…数でものを言わせてやろう…!』

 

 

ミュウツーが両手を広げ、それぞれの手に《シャドーボール》を生み出して放ってきた。

 

くそったれ! そんな芸当も可能かよ!

 

 

「ゲッコウガ! 連続で斬撃を飛ばせ!」

 

 

二つの《シャドーボール》をそれぞれ全力で斬撃を飛ばす事で相殺する。

こちらが全力でやって対抗している分、あちらは余裕のある様で、今度はいつの間にか二つとは言わず、数発の《シャドーボール》を飛ばして来た。

 

咄嗟に《でんこうせっか》で走り回るが、それでも状況が改善される事は無い。

 

 

『どうした? 今度は逃げ回る事しか出来ないのか?』

 

 

…ミュウツーが挑発する様に言ってくる。

腹立だしいが、どうにも出来ないからこそ余計に腹が立つ…!

 

 

「ゲッコウガ! 《まもる》!」

 

 

二発程度ならさっきみたいに相殺するが、更に数が増えると手に負えない。

こうなってしまうとこちらが打てる手はもうこの手しか無い。

 

《まもる》を展開して何とか数発の《シャドーボール》を無効化する…。

が、数発の《シャドーボール》、それも《めいそう》で1段階上がっている《シャドーボール》を完全には無効化出来ずにある程度のダメージを負ってしまい、フィールドに落ちる。

 

 

「ゲッコウガ!」

 

 

俺が声をかけると、ゲッコウガは「大丈夫だ」と告げる様に返事をして立ち上がるが、息は荒い。

 

 

『…しぶといな。だが、次は無い。』

 

 

見ればミュウツーがもう一度《めいそう》を積んで特攻と特防を2段階上げてしまっていた。

 

 

「…無理よ。さっきので満身創痍なのに、更に《めいそう》を積まれたんじゃもう勝ち目は無いわ…。」

 

 

ジョーイがこの世の終わりの顔をして冷静に状況を口にした。

 

 

『そうだ。諦めるがいい。

次の攻撃でそいつは倒れ、そのトレーナーをあの世へ送る。

ポケモンを奪った後、お前達はこの嵐の中、海に突き落としてやる。

さて…ポケモンの無いお前達では即死であろうな。』

 

 

ミュウツーの死刑宣告に、ジョーイ、スイート、ウミオ、ソラオも終わった顔をしていた。

 

…しかし、偽サトシ達の底力を知るタケシ、カスミ、シゲル、リーフは諦めていなかった。

 

 

「…まだ、です。

サトシは…ゲッコウガが、まだ…戦っている!」

 

「そうよ。2人を最後まで信じるのよ!」

 

「ああそうさ…僕の親友なら…!」

 

「サトシくんだったら…この状況だって…!

切り抜いて見せるんだから…!」

 

 

皆んなが俺達を信じてくれる。

それだけでも…俺達は───

 

 

『諦めろ、奇跡なぞ起きない。

これで終いにしてやる…!!』

 

 

ミュウツーが更に威力の上がった複数の《シャドーボール》を展開して放った。

 

 

「こんなので…俺達はやられない!

そうだよな、ゲッコウガァア!!」

 

『コウガッ!』

 

 

俺とゲッコウガに不思議な感覚に包まれる。

この感じはまだ『キズナ現象』では無いが…。

自力で出せる様になった分───

 

 

「さっきまでとは違うぞ…!

ゲッコウガ! 《あくのはどう》を纏った《つじぎり》!」

 

 

咄嗟に思いついた《あくのはどう》を合わせた《つじぎり》で攻める。

半ばとはいえシンクロした事でパワーの上がった攻撃で《シャドーボール》を切り裂き、《でんこうせっか》で一瞬でミュウツーへと迫り、斬り込む!

 

凄まじい衝撃が走り、ミュウツーが咄嗟に展開した《サイコキネシス》による防御も無力化し、斬撃でミュウツーを吹き飛ばした。

 

 

「嘘!? あんな凄いのを…!?」

 

「マジかよ!?」

 

「あの感じ…あの不思議な現象じゃないけど、ナツメさんのフーディンを倒した時のゲッコウガの雰囲気を感じる。」

 

「…ああ、恐らくあの時に近しい力を引き出しているんだろうな。」

 

 

よし…! ようやくミュウツーにこっちの攻撃が届いたな。

 

 

『コウガッ!』

 

 

半ばとはいえ、共鳴している事から意思疎通でゲッコウガが頷いた。

 

と、思っていると、吹き飛ばされて倒れていたミュウツーが立ち上がる。

 

 

『…少しはやるようだな。』

 

 

と言いながら《じこさいせい》をしようとするが、そうはさせないと《でんこうせっか》を駆使して飛び上がり、《ちょうはつ》で変化技を使えなくする。

 

回復出来なくなったミュウツーは舌打ちする。

そうしている間にも《あくのはどう》を纏った《つじぎり》でミュウツーへと斬りかかる。

 

しかし、ミュウツーは《シャドーボール》で相殺し、ゲッコウガをフィールドへと押し返した。

 

 

『…粋がるな。この程度で、私を…!

最強のポケモンである私を追い詰めたと思うなぁああ!!』

 

 

ミュウツーは激昂する。

そして、《シャドーボール》を放ちながらゲッコウガへと迫る。

 

激昂した事で更に威力が上がっており、《あくのはどう》を纏った《つじぎり》で相殺するのがやっとで迫るミュウツーの次の行動に対処出来なかった。

 

ミュウツーはまたもや《シャドーボール》を…囮に腕を拘束し、身動き取れなくして《けたぐり》をぶつける。

 

 

『コウッ!?』

 

「グッ…!?」

 

 

ゲッコウガの痛みが俺にもダイレクトに伝わる。

 

重い…効果抜群でもあって激痛が襲う。

 

そして………ミュウツーは拳を握り、《ばくれつパンチ》を放った。

 

凄まじい衝撃と音が響き…。

 

俺とゲッコウガは気を失いかける。

互いに意識が朦朧としながら嘔吐し、膝をついてしまう。

 

 

「「「「サトシ/サトシくん!!?」」」」

 

 

皆が悲鳴を含めた声で偽サトシを呼ぶ。

 

 

『…これで……終わりだ!!』

 

 

ミュウツーは手を挙げて《シャドーボール》を展開し始めた。

 

…このまま攻撃を受けてしまうと…負ける。

 

そうなれば…これまでの全てを失う…。

 

俺のヒーロー達()と出会った事が…。

 

タケシとカスミと冒険した事が…。

 

シゲルとリーフとの競い合った事や…。

 

おふくろを1人にしてしまう…。

 

ナナミさんに迷惑をかけてしまう…。

 

セレナと約束した事…。

 

これからの未来を………全て失う…!

 

 

「そんな事……あって…!

たまるかぁぁぁああああああ!!!!」

 

『コウガァァァアアアアアア!!!!』

 

 

偽サトシとゲッコウガの意識が重なり合う。

 

ゲッコウガから凄まじい水の柱が立ち、それがゲッコウガをヴェールの様に包み、全身に力が入る。

 

その力でミュウツーの拘束を振り解き、渾身の《あくのはどう》を纏った《つばめがえし》による拳を放ち、ミュウツーを殴り飛ばした。

 

 

『何っ…!?』

 

 

ミュウツーは攻撃を受けて何度もフィールドをバウンドし、倒れ込む。

そして、ゆっくりと立ち上がり…思い出す。

 

この前開かれたセキエイ大会:準決勝。

 

操っていたジョーイを通して見ていた。

 

伝説のポケモン相手に…実力差のある相手に見せた普通のポケモンには無い特別な力。

 

それが何なのか。

 

様々なポケモンを見て、多くの事を知るジョーイを通しても分からなかった力。

 

 

『…面白い。伝説を破った力。

その力がどんなものなのか…。

そして、それを遥かに凌駕するこの私の力を!

キサマ達に見せつけてやる…!』

 

 

ミュウツーが勢いよく飛び出し、キズナゲッコウガも勢いよく飛び出した。

 

戦いは、クライマックスへ───

 

 

 






・《あくのはどう》を纏った攻撃が地味に便利。
《でんこうせっか》に並ぶ汎用性のある技である事を改めて認識した。
…因みに合わせ技の名が中々浮かばない。
今候補が…まんま『黒閃』である。


・ミュウツーの強さ。
シゲル、リーフの2人のポケモン達を相手して尚、圧倒する。
流石は最強様。

偽サトシ&タケシのバトル…
潜在能力は高くても経験豊富なタケシとそれを援護する偽サトシを相手に《だいばくはつ》を受けるも、《じこさいせい》で実質ノーダメに持ち込まれる。

そしてゲッコウガとのバトル…
最初はタイプ相性…あくタイプにエスパー技が効かない事に驚きはしたものの、素の状態では当然圧倒。
半ばシンクロした状態では少し苦戦するが、キレてやり返す。
…しかし、偽サトシ達を覚醒させ『キズナ現象』を起こさせ、重い一撃を受ける。


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