ウルトラマンジオウ様、海猫様
オキサリス様、クッコロ様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。
「ミュウツーが見つからないだと?
奴め…何処へ行方を眩ませた?」
現在のロケット団本部にて、ニューアイランドにいる部下達からの連絡を聞いているサカキは眉間にシワを寄せていた。
「活動範囲を広げろ。
情報網をカントー、ジョウトのありとあらゆる場所に張り巡らせるのだ。」
ニューアイランドにいる者達にそう聞き聞かせた。
すると、サカキの部屋に入って来る者が。
「手こずっているご様子で。」
「…ラムダか。そっちの方はどうだ?」
「へい。下っ端達の数は増やされませんでしたが、ポケモンの補充は順調です。」
「そうか。
………ラムダ、お前に次の派遣場所を命じる。」
「何なりと。」
「カントーの端………オレンジ諸島で活動せよ。
あの辺りはこれまで我がロケット団が活動していなかった。
もしかすると、ミュウツーはあの辺りに潜伏している可能性もある。
人員増加とポケモンの補充を兼ねてミュウツーの捜索にかかれ。」
「了解ですよ、ボス。
…んで、これまで通り、あの落ちこぼれ共を好きに使っても良いんで?」
「構わん。」
サカキはそう答えるが…彼の秘書をしているマトリという女性が疑問を抱いた。
「意外ですね。アナタの事でしたら、足手纏いだから返上したいと仰るかと思いました。」
「これが意外な使い方があるんだわ。」
ラムダはケラケラと笑い始めた。
「アイツ等の様に惨めな存在になりたくないと、下っ端達に見せつける事で、仕事が捗るんだよ。
元が一応? エリートだった事もあって操縦といった雑務とかも出来るんで、使い方次第では便利な下っ端だ。」
「成程。そういったやり方もあるんですね。」
「中でも喋るニャースは少しマシだが…。
アイツ、バトル雑魚すぎてな。
この前なんか、野生のズバットなんかにやられていたしな。」
「フッ、元よりもう期待はしていない。
雑用に扱える分、マシではあるか。」
サカキはもう既にムコニャ達の事なんて目にも止めていなかった。
「んま、取り敢えず次の任務に移りますよ。」
ラムダは後にする。
「………はぁ、ニャー達の食事…段々雑になってニャいかニャ…。」
ニャース達は乗り物がしまってある倉庫で携帯食を黙々と食べていた。
ムサシ、コジロウ、ニャース…ムコニャにヤマト、コサブロウ。
この5人はこれまで様々な任務を失敗し、今では下っ端団員よりも身分が下…つまり、雑用係にまで降格してしまい、質素なロケット団生活をしており、今では覇気のない顔になっていた。
「…1日、水と携帯食のみの生活…嫌になるわね…。」
「食堂のご飯でさえ駄目とか…流石にやり過ぎじゃないか?
…まぁ、一時貯蓄も尽きてた頃よりかは良いけどさぁ…。」
「お前等、どんな生活を過ごしていたんだ…。」
ムサシとコジロウの言葉にコサンジ…否、コサブロウはドン引きしていた。
「あーもう! 流石に酷すぎでしょう!?
アタシらのこの食事なんて、ほぼポケモンと同列じゃない!?」
「ポケモンと言えど、最下列のな。
強いポケモン達は良い飯を食べられているだろうさ。」
ヤマトの言葉にコサブロウがそう言うと…没収されたポケモン達の事を考えた。
「ラッタ…アイツは良いもん食わせて貰えているだろうか。」
「…だと良いわね。
何だかんだ、あの子優秀だもの。」
「それで言うなら、コジロウのギャラドスは良い物食べてそうね。
羨ましいわ…。」
「お前がギャラドスを持ってたなんて聞いた時はビックリしたぞ。
…何で、そんな強いポケモン持っててこうなってるんだ?」
「そんなの俺が知りたいよ…。
………あー、多分、あのジャリボーイだけに目をつけていたのがダメだったのかもなぁ…。
アイツ、スゲェ強いからな。」
「奪えば一攫千金…!
って、夢見てたのがいけなかったのよね…。」
「大人しく他のポケモンを狙えば良かったのニャ!」
「お前が頑なにあのジャリボーイのポケモンに拘ってたのが悪いんだぞ!?」
「そーよそーよ!
ニャースが我儘言うからこうなったんだから!
反省しなさいよ!」
「ニャンだとぉ!?」
ムサシとニャースが喧嘩し始めた。
「…もうやめなって2人共…。
どの道、俺達3人一緒に行動取ってこうなったんだからお互い様だろ…。
無駄に体力使うなよ。
この後どうせまたこき使われて、同僚や後輩達に馬鹿にされ続けるんだから…。」
「…それもそうね。」
「ニャア…コジロウの言う通りニャ…。」
コジロウに指摘されて喧嘩を止めるムサシとニャース。
「…アイツ等、私達の方を見てコソコソと言ってるけど、嫌な事って丸聞こえなのよね。」
「コソコソとしてくる分、余計腹立つよな!
どうせなら堂々と……いや、それも嫌だわ…。」
「だよなぁ……げっ、ラムダの奴が来やがった…!」
ムコニャ達の元にラムダがケラケラと馬鹿にしながら歩み寄って来る。
「お前等元気そうかぁ?
その携帯食は美味しかったか?」
「んな訳ないでしょ!?
大人しく雑用してるんだから、せめてマトモなのを食べさせなさいよ!」
「俺だって仕方なく抗議してやってるんだぜ?
『アイツ等だって一生懸命に働いてるんです!』ってな。」
無論大嘘である。
その事もムコニャ達は当然気づいている。
「なぁ…俺のギャラドスは元気か?
ウツボットにマタドガスも元気にしてるか?
それと、ムサシのアーボックやベロリンガも───」
「あ? あぁ…お前のポケモン達な。
着々連絡は入ってるぜ?
全然言う事を聞かないってな。」
それを聞いてコジロウは食べ終えた携帯食のゴミを落とし、ラムダの胸ぐらを掴む。
「ど、どういう事だよ!?」
「っ!? うっぜぇな!」
ラムダはコジロウを突っぱねた。
「元気になってんじゃねぇよ疫病神共が!
………あぁ、テメェだけじゃなくテメェ等のポケモンな?
全然言う事聞かねぇ役立たずなままだからボールに入れっぱで保管さ。
どいつもこいつも揃ってテメェ等に似るもんだから困ったもんだぜ。」
それを聞いたムコニャ達は唖然としていた。
「ああ、要するに戦力外だ。
外にも漏れねぇ様に厳重にされてっから、救い出そうだなんて変な事は考えねぇこった。」
そう、今のムコニャ達には何も出来ない。
モンスターボールは勿論、所持品も全て没収され、寝る時も監視されている状態な為、何も持っていない。
「それより、次の任務地が決まった。
オレンジ諸島に向かうからな、ヘリの設備点検と掃除をしっかりしろよ!」
ラムダはそう言って退散した。
「…オレンジ諸島って何処よ。」
「カントーだけど、端の端の島々の所よ。
…あんな所に行くって事は…。
私等も終わりかねぇ…。」
オレンジ諸島にはロケット団のアジトは無い。
これまで見向きもされなかった場所…つまりは飛ばされたという事だと、5人は思い、更に覇気が無くなり、やつれた様な顔をしていた。
彼等がこれから行くオレンジ諸島。
その先で…彼等に待ち受ける運命は如何に───
『…ここならば、人間達も寄りつかないだろう。』
ここはジョウト地方:ピュアーズロック。
緑豊かで、建造物といったものが無い自然だけの世界。
ここには多くの野生のポケモン達が生活している。
ニューアイランドで偽サトシ達と戦い、彼の影響を受けたミュウツーはコピーポケモン3匹と…黒いレックウザで人がいない場所を彷徨い、ここへ辿りついた。
因みにファイヤーは何処かへと飛び去った。
黒いレックウザが自分から人を襲うのを止めろと言い、力関係で絶対に敵わないと悟ったのか…渋々従う感じだったので、恐らく大丈夫なのだろう。
『ここまで連れて来たが、お前達は私に着いて来るのか?
お前達はもう自由、好きに生きて良いのだ。
それに私は…お前達を……悪い人間達と同じ様な扱いをしたのだぞ?』
ミュウツーの問いにコピーリザードン、コピーフシギバナ、コピーカメックスは応える。
自分達は主人についていくと。
『…お前達は私よりも素晴らしいポケモンだな。
…それに比べ、私は…。』
と、自分が嫌っていた悪に自分がなっていた事を思い出していた。
そこを黒いレックウザが「これから切り替えればいい」と告げる。
『…お前は、何故…あの人間に加担している?
お前は人のポケモンでは無いのだろう?
それなのに…何故、あの人間に…サトシに期待している?
お前は『この世界の最後の希望』だと言っていた。』
ミュウツーは問いかける。
あの場において、黒いレックウザの言葉を聞いていた。
その問いに…黒いレックウザは答えた。
『………この
それは一体、どういう事なのだ?
私があの空間でサトシの本質というのを垣間見えたが、特別その様な感じは一切無かった…。
お前は何故それを知っているのだ?
本人にも知らない事を…お前は…。
………何? この世界の調停者、だと?』
黒いレックウザはミュウツーに自らが『調停者』だと語った真意とは…!?
「はぁ………なんか一気に寂しくなったな。」
思わずそんな言葉を吐きながら、『チョキチョキ』と俺の腕の中で元気にしてるトゲピーを撫でている俺。
因みに、ミュウツーとの戦いでの『キズナ現象』の反動により、俺は全身筋肉痛(今も)にゲッコウガは一度、博士の元に先に送られて検査などをしている。
そんなこんなで今、俺達はマサラタウンにへと向かっている。
しかし、ミュウツーの一件とは違って、俺とタケシにカスミの3人だけである。
先ずはここまでの…いや、ミュウツーの一件の後から語るべきだな。
あの謎の光で意識を失い、目を覚ますと…俺達はニューアイランドの病院にいた。
どうやら俺達はミュウツーが作り出したポケモン城だった跡地…小さな孤島の上で気絶していたらしい。
中でも、意識を取り戻したのが最後だったのは俺で、他のみんなは既に目を覚ましていたが…。
俺が「あの後何があった?」と聞くと、皆は「何の事?」や「何があったのか覚えが無いんだ」と口を揃えていた。
当然、ウミオ、ソラオ、スイートの3人とも初対面という流れで、「初めまして」から話は始まった。
んで、俺が目を覚ますと、あのジョーイさんがやって来て…「ちょっとお話があるの」と全員がやった様に、俺も事情聴取を受けた。
取り敢えず皆が何も覚えていないので、俺も覚えていないで通した。
ジョーイさんは理解してくれたが、彼女の付き添い…ポケモン協会のスーツを着た人達は「本当に、何も覚えていないのかい?」と何度も問いかけて来てウザかった。
映画…もとい、アニポケでは無かったことでちゃんちゃん!
…になったが、現実ではそうとはいかず、頑なにミュウツーの情報を聞き出そうとしていた。
俺はアイツをこんな胡散くさい連中に合わせたくない・絡ませたくないという思いなどから「知らないです」を一点張りで答え、ようやく解放されたと思えば、彼等は舌打ちしてジョーイさんと共に去って行った。
ポケモン協会…アニポケとは違い、厄介な展開になりつつあるな。
彼等はポケモンリーグ運営とは違い、政治や各地方の経済といった生々しい事をしている。
頭の悪い俺からすれば厄介な話である。
分かっているのはミュウツーはロケット団だけで無く、彼等にも狙われているという事。
…どうにかしてやりたいが、今の俺には何も出来ない。
ただ、アイツが無事である事を祈る事くらいだ。
んで、その後…俺等はポケモンセンターで仲良くなった。
そして、俺、シゲル、リーフの3人とバトルをして、俺達3人が勝ったりとして、気軽に名前を呼び合う感じになれた。
それと、俺達がいる事に気づいてヒロシくんがやって来た。
どうやらヒロシくんも招待されており、ニューアイランドまで来たが、あの悪天候では危険という事で、ここで天候が収まるのを待っていたそうだ。
実に賢明である。
うちの連中なんて、皆んなウキウキで「悪天候なんか乗り越えてやらぁ」精神でポケモン城に行ったかんな。
…ま、色々あって、俺達とスイートさん達とヒロシくんとは別れた。
スイートさんとソラオさんは次シーズン…前世では冬のシーズンに開かれる一年の締めくくりのチャンピオンリーグに向けて力をつける旅に出た。
ウミオさんはまだ地方リーグに優勝していないので、「俺様も地方リーグで優勝してやらぁ!」と告げて何処かの地方へと向かった。
ヒロシくんは次の俺達の出場するジョウトの方へ一足先に行くと告げて別れた。
ヒロシくんを見送った後、俺達…というより、リーフの元にカントーでリーフの手伝いをしていた執事さんがやって来た。
どうやら、少し遅れたがリーフの優勝記念パーティーに参加して貰うために迎えに来たようだ。
リーフとしては正直恥ずかしいので、行きたくないらしいが…。
これはブルーさんもかつて参加したとの事で、リーフも強制参加。
というか、主役だしな。
…という訳で、リーフともここで一旦別れる事になった。
次に会う時はジョウト地方だろう。
執事さんが言うには、姉妹共々トレーナー成り立てに優勝をした事で、更にやる事が増えてしまった様だからな。
「んじゃ…またな、リーフ。
次はジョウトで。」
「………うん。もし、マサラタウンに顔を出せそうだったら早めに連絡するね!」
そう告げて、リーフは執事さんに着いて行った。
「それじゃあ、僕の方も迎えが来たから行くとしよう。」
シゲルがそう言って、視線を送る先を見ると…いつもの『シゲルズガール』にナナミさんもいた。
聞けば、これからオーキドの爺さんを通じて各地方の研究者達の手伝いをしつつ、ポケモンを育成しながら目星をつけたポケモンをゲットしに行くらしい。
いつの間に…っと思っていたら、俺が寝ている間にナナミさんに連絡を入れた所、丁度これからシンオウ地方に向かうらしく着いていくとの事だ。
「という訳で、僕もここでお暇させて貰うよ。
ではではサートシくん!
この一月の間で、僕は更なる先にへと足を進めさせて貰うよ。
じゃっ、アデュー。」
「サトシくん、急だけど暫く留守にするわね。
大丈夫よ、シゲルの面倒はちゃんと見ておくから。」
「ちょっ! 姉さん!」
「ふふ…あ、お土産も持ってくるから楽しみに待っててね?」
「楽しみに待ってます。」
「うん。あ、そうそう。
お爺様がサトシくん達に頼みがあると言っていたから、顔を出してあげてね? それじゃ。」
…と、我が女神ナナミ様からの信託が降りたので、3人でマサラタウン…に戻る前に…「ちょっと約束を果たしにカロスに行かない?」と、聞くと…。
「後にしなさい。
先にオーキド博士の所に行くわよ。」
「そうそう。カロス地方にどんな用件…あ、何となく予想はついたが、先にオーキド博士の方を優先しておこう。
なに、俺は運転免許を持っているんだ、用件が済んだら車を借してもらえる様に頼んでおく。」
タケシ…お前、運転免許持ってたんか。
確かに…この世界では10歳になったら成人になるので、15歳でも運転免許を持てても納得する気がするが…スゲェな。
ま、ナナミさんのお願いは当然聞かないといけないので、後でメールしておこう。
………と、ここまでの事を振り返りながら、マサラタウンに着いた。
早速このままオーキド研究所へ…の前に、俺達が病院に送られた事がおふくろにも伝わったので、その説得を先に済ませないといけない。
「たでーまー。」
「普通に『ただいま』って言いなさいよ…。」
「まぁまぁ。」
「あら、帰ってきたのね!」
おふくろが勢いよく俺に抱き付いては肩を力強く持って説教する。
「聞いたわよ! また無茶したそうじゃない!」
「いや、今回に関しては俺だけじゃねぇし、皆も原因が覚えてないから仕方ないじゃん!」
「そう聞いてるけど…そうなの? 2人共。」
「はい。実はそうなんです。」
「なので、今回は自分達に免じて許してあげてください。」
「………はぁ、まぁ良いわ。
───せっかく来てくれたんだもの、嫌な空気にはしたくないものね。」
何やらおふくろが上機嫌になる。
ん? 誰か来てるのかな?
「ほらほら、サトシが帰ってきたのよぉ。」
おふくろが誰かの背中を押して、俺の前にへと連れて来る。
そう…その人物は───
「お、お帰りなさい! サトシ!」
俺に向けて頬を若干赤く染めながら笑顔で応じてくれるのは、ウェーブのかかったロングのブロンドヘアを綺麗に揺らす美少女。
その名は───
「セレナ?」
俺が次の地方を冒険する為に迎えに行くと告げた相手…セレナだった。
はい、初期無印カントー編はこれにて終了です。
次回はオレンジ諸島編に入ります。
色々と伏線やら、気になる点とかが入りましたが…。
どう回収されるか、お楽しみあれ。
そして最後に…念願のセレナと偽サトシが対面しました。
因みに、最初からこれでカントー編を終わらせる様に考えてましたので、やっっっと此処まで来たかぁ〜って気分です。
続きが気になってくれるかとは思いますが…次章までは少し先になります。
カントー編が終わった事なので、カントー編のまとめであるキャラクターやポケモンのプロフィールを次回辺りに投稿する予定で、それ以降は一時更新は遅れるかな?
…といった感じになるかと思います。
あ、執筆するタイミングとかは一応活動報告にて告知する予定です。
それから…これはリクエストもあっての事で───
『特殊個体のポケモン案募集!』
を活動報告にて募集しますので、詳しくはこの投稿後をお待ち下さい。
では…。