応龍様
読書の梟様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。
ネーブル島のジムリーダーのダンを倒した翌日。
俺達は次のジムがあるユズ島に向けて出発し、数時間を経てザボン七島にへと辿り着いた。
さて、時間も昼頃だし早速ご飯に…と、思った矢先に俺達の昼ご飯の匂い釣られてカビゴンがやって来て、折角作った4人分のサンドイッチを食べられてしまった。
何するんだこの野郎…!
と、思ってカビゴンを見てピキンとした。
間違い無い…このカビゴンはサトシくんのカビゴンだ、と。
サトシくんのカビゴンと言えば、サトシくんのポケモンの中でも上位に入る強さを持っていた筈だ。
怒りから切り替えて、早速バトルして捕まえようとオコリザルを繰り出して《きあいパンチ》で容赦無く攻めるが…。
カビゴンは《たくわえる》を使用し、挙句に上がった防御力とお腹の弾力などを活かして、『海賊王に俺はなる!』で有名のゴムゴム人間の技…ゴムゴムのキャノンボールの様にダメージを受けながらも、オコリザルの攻撃を吸収して腕から体全体を取り込んで大砲の如く吹き飛ばし、木に激突した一撃で戦闘不能にしてしまった。
それを見たセレナ達は唖然としており、俺はますますこのカビゴンをゲットしたくなった。
加えて、俺がオコリザルを戻してゲッコウガを繰り出そうとする間、カビゴンは《のみこむ》を使って、《たくわえる》で蓄えたエネルギーを取り込んで体力を回復してしまった。
「技の切り替えも早えな!」
俺はゲッコウガを繰り出して攻撃の指示を出そうとしたが…。
カビゴンはスンスンと匂いを嗅ぐと、バトルを放棄して近くの果実にへと走って行った。
「あのカビゴン、カビゴンとは思えない身体能力を持っているぞ!?」
ケンジが「大発見だ!」と、急いでスケッチブックを取り出し始めたが、こっちはゲットする気満々なので、無視してゲッコウガに《みずしゅりけん》を指示した。
しかし、食事中のカビゴンは食べている邪魔をするなと言わんばかりに素早く《メガトンパンチ》を放って、《みずしゅりけん》を片腕で無力化し、口から《タネばくだん》を放ち、ゲッコウガは《あくのはどう》で黒い波導によるオーラの障壁を展開してガードした。
こちとら一つの技を様々な扱いに長けているんだ、そう簡単にはやられねぇよ───と、思った矢先に物凄い勢いで周りの果実を食べ上げて、走り去ってしまった。
「何なの!? あのカビゴンの力!?」
と、あのカビゴンの凄さに驚愕するカスミの声に反応して、係員と思わしき人達がやって来た。
話を聞き整理すると、この時期に収穫するザボンを嗅ぎつけた野生のカビゴンが既に幾つかの島のザボンを平らげてしまい困っているそうだ。
「安心して下さい。直ぐに止めますよ。」
と、海の方に行くと…そこにはバタフライで近くの島に渡る途中のカビゴンがあるではありませんか。
俺達は一旦荷物などを置いてラプラスに乗ってカビゴンを追いかける。
しかし、カビゴンが先に向かっていた事や、食い物になると謎のパワーを引き出している事もあり、カビゴンが島に早々に辿り着くといなや島のザボンを凄い勢いで食べ始めた。
「悪いが、お前の食事の時間もここまでだ!」
と、遅れて着いた俺達は食べているカビゴンに辿り着いて、ゲッコウガと…リザードンから変えてエレブーを手持ちに加えていたので、エレブーの《でんじは》で『まひ』状態にして、ゲッコウガの《あくのはどう》をぶつけていく。
しかし、カビゴンは『まひ』には効いている様子だが、ゲッコウガの攻撃には応えていない感じだった。
「サトシ! カビゴンは意外にも物理耐久よりも特殊耐久に優れているんだ!」
何だって!? 特防の方が高いの!?
そこにオコリザルの《きあいパンチ》を耐える程のパワーも持っているなら…こりゃかなり個体値の高いカビゴンであるのは間違いねぇな。
…何でこのカビゴンをもっと出さなかったんだろう?
と、思ったが切り替えてエレブーに《いやなおと》を使用させ、その使用後直ぐにゲッコウガの《アクアブレイク》でカビゴンに大ダメージを与える。
それにより怒ったカビゴンが『まひ』状態を利用して《からげんき》でゲッコウガとエレブーを吹き飛ばす。
やるな…!
と、ゲッコウガ達がこちらへと戻って来る前に…ダクマがカビゴンに立ち向かう様子を示したので、その気持ちを汲んで《ローキック》を仕掛けるが、まだまだレベルの低さもあってカビゴンには大したダメージにはならなかった。
その上、カビゴンはダクマを蹴り上げる。
技では無いものの、吹き飛ばされた事で身動き取れないダクマを俺がジャンプして受け止めた。
「良いガッツだった。
まだまだだが、その勇姿は俺達が引き継ぐ。」
と、地面に着地すると同時にゲッコウガとエレブーが戻り…ボールから元気を取り戻したオコリザルが雄叫びを上げて前に出る。
「3対1なのは正直やり過ぎだが、これ以上被害を出さない為にもここでチェックメイトとさせて貰おう。
ゲッコウガ、《つじぎり》に《つばめがえし》!
エレブー、《サイコキネシス》!
オコリザル、《きあいパンチ》!
弾力の薄い上半身辺りを狙え!」
俺の指示にゲッコウガ達は連携攻撃をかましてカビゴンに大ダメージを入れる。
流石に3体の攻撃を受けて戦闘不能寸前まで追い詰めたが、最後の足掻きに《ギガインパクト》を仕掛けて来る。
それをゲッコウガの《あくのはどう》、エレブーの《サイコキネシス》の防御の動きにオコリザルの《ビルドアップ》の体を張った防御で何とか堪える。
しかし、ゲッコウガ達が身動き取れない状態になった。
「よし! 今だダクマ!
この隙に《けたぐり》でカビゴンの頭に踵落としをかますんだ!」
俺の指示にダクマは勢いよく飛び上がってカビゴンの頭に渾身の《けだぐり(踵落としver)》をかまし、地面に叩きつけた。
顔から勢いよく叩きつけられたカビゴンは目をグルグルとさせており、戦闘不能になっていた。
勝負は決した。
ダクマやゲッコウガ達を褒めつつ、ザボンの匂いで復活する前にモンスターボールを投げ、そのままポンっと収まった。
カビゴン、ゲットだぜ!
俺達は勝利と新たな仲間を得て喜んでいると、ザボン島の係員達が俺達に感謝の言葉を送ってもらえた。
それと、これは後に判明した事で。
カビゴンが食べた後のザボンの種が地面から実っており、より良いザボンの実る木になると喜んでいた。
それと、昼ご飯を食べられなかった事からザボンを使った料理を振る舞ってくれて美味しかった。
苦戦したが、ゲッコウガ達も食事をした事で元気を取り戻し、ダクマはレベル差があるカビゴンを相手にした事で、かなり経験値を得た様だ。
よしよし、その調子で強くなっていこうな。
その後、カビゴンは研究所に送られて爺はカビゴンをゲットした事を褒めつつも、まだナナミさんがいない事からカビゴン専用のポケモンフーズが無い事に頭を抱え始めていた。
まぁ、その辺は頼むわ。
因みに、カビゴンのレベルは50だった。
覚えている技も優秀で、主力となる技は───
《たくわえる》《のみこむ》《いやなおと》
《じたばた》《とっておき》《あくび》
《まるくなる》《ころがる》《ねむる》
《ねごと》《かみくだく》《のしかかり》
《ヘビーボンバー》《どわすれ》《はらだいこ》
《10まんばりき》《アームハンマー》
《メガトンパンチ》《からげんき》《じだんだ》
《タネばくだん》《ダストシュート》
《れいとうパンチ》《ほのおのパンチ》
《かみなりパンチ》《アイアンヘッド》
《ギガインパクト》《しねんのずつき》
いや、強すぎだろ。
ザボン七島での出来事を終え、次の島であるマンダリン島に着いた。
今日はこの島に泊まる事となり、これから夕飯になるまで特訓をする事にした。
…の前に、買い物を済ませて荷物をポケモンセンターに置きに行こうとする間、多くのトレーナーとバトルを申し込まれた。
どうやら、この島はポケモントレーナーが多くいる…事もあるが、どうやら今カントー四天王であるカンナが来ているとの事で、一種のお祭り状態になっていた。
それを聞いてカスミが「カンナ様に会いに行きましょう!」と凄いノリノリだった。
聞けば、カスミは四天王カンナを尊敬しているらしい。
彼女はこおりタイプを最も得意としているが、同時に系統が近いみずタイプも次に得意としている事や、彼女がカントーで1番の美女らしく、女としても憧れているらしい。
へー、それは知らんかったなー。
かくいう俺も、カンナがとんでもない美人さんなのは知っているので会ってみたいなー…と、思っていると、急に背筋が冷たくなった。
振り返ると、セレナが…。
「サトシ、下心を持っちゃダメよ?
相手は大人の人で、カントー四天王で忙しい身分な人なの。
迷惑をかけるような事は止めようね?」
と、笑顔なのにオーラが冷たい事もあって、直ぐに下心は消えてうんうんと頷いた。
兎も角、カスミを筆頭にカンナのいるイベント会場と思わしき所へ行くと人混みが激しく、とても会えるような感じでは無かった。
「…俺、特訓前に軽くお茶してくるわ。」
と、待つのは怠いので、四天王カンナに会いに行くのを止めた。
セレナは俺と一緒にすると言い、ケンジも「こんな人混みじゃ、会えても一声かけるくらいだろうなぁ」と、諦めて一緒にお茶にする事になった。
カスミは会いたがっていたが、流石に凄い人混みの中1人で待つのは無理との事で、諦めて観光しつつ見つけた喫茶店に入るのだった。
「あー、カンナ様に会いたかったなー。」
と、カスミが不貞腐れながらジュースを飲み、ヤケになってケーキを一気に食った。
オマケにそれだけでは機嫌が戻らなそうなので、仕方なく俺のケーキ半分を上げて機嫌を少しでも回復させた。
「どうしたセレナ?
やっぱりセレナもカンナさんに会いたかったのか?」
「え? あ、ううん。別に何でも無いよ?」
セレナがなんかムスッとしていたので、残ったケーキをセレナにもあげることにした。
それでセレナが何やら慌てていた。
ふむ……ケーキでは無いのか。
それじゃあ───
「俺のアップルティーでも飲むか?」
と、俺が注文したアップルティーを手渡す。
見た所セレナはもう飲み終えており、注文しようにもそろそろ退出しようとしていたからな。
偽サトシがそんな能天気な事を考えながらグラスを渡すと、セレナがボンッと顔を赤くしていた。
今の彼女は偽サトシの天然によって手渡されたアップルティー…否、偽サトシの口がついたストローに目が入ってしまい、ドクンドクンと心臓を鳴らしていた。
「(サトシが飲んだ後のストロー…ストロー…ストロー…!)」
「(あ、ストローを見て動揺してるや…。)」
「(…そこは自分のストローを使いなさいよ…。)」
むっつりを発動してしまっているセレナちゃんに、それを察したケンジに自分のストローを使えと呆れつつ、キッとセレナの行動を監視しているカスミ。
当の偽サトシは「?」と、何も理解出来ていない様子だった。
そんな所に───
「失礼、お隣の席良いかしら?」
「へ? ああ、どうぞ……って、アナタは!?」
偽サトシが対応した相手は…何と、四天王のカンナだった。
「カンナ様! 実は1週間前にシェルダーを捕まえたんです!
カンナ様のパルシェンの様に強く、美しくするにはどうやったらいいですか!?」
カスミが興奮気味にカンナに問いかけている。
憧れの人が目の前に現れた事で、凄い量の質問をしてカンナも特に気にせず、寧ろ好意的に接している。
セレナもカンナの美しさに美容について聞いていたりと、女性陣の会話に男性陣の俺とケンジは追加注文した飲み物を飲んでいた。
いやー…にしても、すんげー美人だ。
アニメの様なおっとりした感じも良いが、キリッとした感じの美人おねーさんはより一層良いね!
正直目の保養───
「いててててっ!!
セレナ!? セレナさん!?
俺何もしておりませんが!?」
「…本当に?」
セレナが偽サトシの足を強く踏んでいた。
何もしてませんって!
ちょっと下心…おおい、カスミさんよ…そんな怖い目でギロリとしないで怖い…。
ほら、ケンジが怖がって引いてるやんけ…。
「ふふ。仲がいいのね。」
「え? ああ、ええ。そりゃ勿論。」
あのカンナが…いや、カンナ様が微笑んでる姿を見られてまさにいい感じー!
…と、思っていると、カンナ様が俺をジッと見て頷き始めた。
「…とても良い目をしている。
トレーナーになって数ヶ月とは思えない程に。」
「? もしかして、俺の事をご存知で?」
「キミは今や、カントーでは有名人だもの。
私も気になって、この前のセキエイ大会の試合を全部見させて貰ったわ。
どれもいい試合だった。
どのポケモン達とも信頼し合っての勝利。
そして、伝説のポケモン:ファイヤーに勝てたのも、キミ達の固い絆の力があってこそだった。
1人のポケモントレーナーとして、学ばせて貰ったわ。」
「いやぁ、四天王のカンナさんにそう言われると照れるなぁ。」
てか、俺ってそんなに有名人なの?
と、呑気な事を考えている偽サトシにカンナは───
「…ねぇサトシくん。
突然だけど、キミとバトルがしてみたいわ。
勝負…受けてくれないかしら?」
突然のカンナの申し出に偽サトシは驚愕する。
あの四天王から勝負を求められては…1人のトレーナーとして───
「是非お願いします!」
断れる訳が無い。
偽サトシは不敵な笑みを浮かべたのだった。
・カビゴンゲット回とカンナ様と出会いました。
カンナ様…美しいですよね。
アニポケのカンナは何というか…ハッキリ言ってしまうとアダルト分が強めなイメージで、ゲームなどのカンナ様は凛々しくて……あれ、この人もこの人で…。
『偽サトシ』
強いカビゴンゲットでテンション上げ上げ。
更にカンナ様と出会えて、バトルを申し込まれて更にハイテンション!
『セレナ』
偽サトシ本人は気づいていないだろうが、鼻の下が伸びてたのでお仕置きをした。
そんでもって偽サトシに負けず取らずのむっつりを発動したかけた。
『カスミ』
憧れのカンナしゃまに出会えて目の保養。
『ケンジ』
「やれやれ、サトシには困ったもんだよ…。」
それはそうと、あの四天王が勝負をふっかけてビックリしてる。
『ゲッコウガ』
ここ最近はあまり大きな活躍をしていないのを陰で気にしている。
しかし、キミが活躍したら他が埋もれてしまうので仕方ない。
後、カビゴンの強さに驚いていた。
『オコリザル』
少し気が緩んでいたとはいえ、まさかの変則攻撃に返り討ちにあって反省している。
それもあって怒りのパワーは順調に上がっている。
『ダクマ』
美味しい所を持っていった感じだが、強い相手に立ち向かった経験がダクマを成長させている。