俺、サトシになってました(笑)   作:黒ソニア

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何とか『ルギア爆誕!』は今回で完結!
…アマプラでアニポケ映画の配信が終わる迄にある程度シナリオを作れてたから良いけど…。
次回以降の映画の話はどうしよう?
ぶっちゃけると、全部はやるつもりは無いけど…次のジョウト編どうしよう?


シン7様、鯖味噌クラッカー様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。




第80節:『この美しい世界を共に守ろう』

 

 

 

『第25話:悪意のコレクター〝ジラルダン〟』

 

 

 

ジラルダンのいる空中宮(雷の島にある)へ向かう偽サトシ達。

当然、ジラルダンはルギアを捕える為に更に多くの捕獲機を放って来た。

 

 

「たくっ、一体どんだけあるんだ…?

ゲッコウガ! 連続《みずしゅりけん》!」

 

 

キズナゲッコウガが素早く《みずしゅりけん》を放ち、捕獲機を粉砕して行く。

しかし、数は多く何個かの捕獲機がこちらへと襲いかかる。

 

その捕獲機をガオガエンが《ビルドアップ》で積んだパワーの《じごくづき》を放つも、やはりポケモン特化故に壊れずに吹き飛ばされる。

その後も《ビルドアップ》でパワーを高めても破壊出来ずに遠くに吹き飛ばす程度しか出来なかった。

 

むぅ………《ビルドアップ》でのパワーにゴリ押しではダメか…。

 

ガオガエンが自分ではどうにも出来ない事を悔やんでいたが、偽サトシは「よく頑張ってくれた」と礼を述べてボールに戻した。

 

しかしそうしてる間にも捕獲機は襲い掛かる。

 

その捕獲機にゲッコウガが抵抗しようとするが、偽サトシが追加でやって来る方を攻撃するように指示し、偽サトシが拳に『波導』の力を込め始めた。

 

この状況においては───あの力が必要だ…!

 

両手を構えて《はどうだん》を生成する。

そこに更にブラックホールの様に引き寄せる力をイメージして集約させる。

イメージ通りに引き寄せる力に破壊力の合わさった《はどうだん》こそ、偽サトシが認知してる限りで滅茶苦茶強い存在───『僕、最強だから』という言葉を語る目隠しイケメンの無限の力…『術式順転:蒼』を再現して見せたのだ!

 

偽サトシ式『蒼』が捕獲機を引き寄せると同時に破壊していき、周りの捕獲機を全て消滅させた。

 

 

『…サトシは凄いのだな』

 

「ちょっと特殊な力を持って生まれただけだ!

お前は俺とゲッコウガが守る!

だから…一気に突き抜けろ!」

 

『任せろ!』

 

 

俺とゲッコウガが力を合わせて捕獲機から守り、ルギアが一気にジラルダンの方へと急接近して行く。

 

…すると、ジラルダンは痺れを切らして空中宮の砲弾を一斉に放って来たのだ。

 

 

「にゃろう…!!」

 

『大丈夫だ、私に任せろ!』

 

 

ルギアが一度立ち止まり、口元に凄まじい風が発生して巨大な空気の渦へと集約される。

そしてそれを光線の様にして解き放った。

 

間違いない、これは《エアロブラスト》。

 

ルギアの《エアロブラスト》が空中宮の砲撃を全て薙ぎ払い、放った大砲をも破壊した。

 

当然だが、凄まじい技だな。

まさに伝説のポケモンに相応しい大技だ。

 

偽サトシが改めてルギアの凄さを目の当たりにしていると、好機とルギアが一気に突っ切り…ジラルダンのいる空中宮の近くへと辿り着く。

 

 

「ゲッコウガ! ルギアを頼む!」

 

 

そう言って偽サトシはジャンプして中へと飛び込んだ。

 

 

「!? 何を…! 何故、私の邪魔をする?」

 

「…何故邪魔をするだぁ?

テメェの身勝手な行いのせいで世界が滅茶苦茶になったんだ。

同じ人間として、引導を渡しに来た。」

 

 

そう言って偽サトシは『波導』の力で拳に力を入れ、ジラルダンが操作していた装置(望遠鏡みたいな)を破壊した。

 

その行為や偽サトシの静かに放つ殺気にジラルダンは後退る。

 

 

「ま、待て…私はただ、ルギアをコレクションに───」

 

「ルギアはテメェのコレクションなんかにさせねぇ。

ルギアはこのアーシア島の大事な守り神なんだよ。」

 

 

俺は殺気を強めながらジラルダンにゆっくりと歩み寄る。

 

 

「それにテメェは…こうなるって事を分かってた上でやってたんだよな?」

 

 

サンダーと共にここへ連れてかれた時、フルーラが見ていた文献があったからな。

コイツはそれに記されていた内容を理解した上で3馬鹿…サンダー、ファイヤー、フリーザーを刺激し、ルギアを誘き寄せた。

 

全てはルギアを自分のモノにする為に…世界を巻き込んで…!

 

 

「ルギアは……ポケモンは人の道具なんかじゃない!

人と共に歩み、支え合ってくれる存在なんだ!

それが例え自分の捕まえたポケモンじゃなくても!」

 

 

偽サトシの言葉に後方の空でルギアの肩に乗るゲッコウガが頷く。

 

 

「この事態を招いたお前を…俺が裁く!」

 

 

偽サトシは拳に力を入れ………ジラルダンの顔に渾身の一撃を放った。

殴られたジラルダンは壁に叩きつけられ、気絶する。

 

偽サトシはジラルダンをグルグル巻きに拘束し、ルギアへと駆け寄る。

 

 

「元凶は倒した。

さぁ、この世界の破滅を終わらせに行こう。」

 

 

ルギアはその言葉に頷き、偽サトシを乗せてセレナ達のいる祭壇の所へと向かった。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

「………あ! アレは!」

 

 

ケンジが偽サトシ達がやって来るのを心配するセレナ達に告げて安堵の笑みを浮かべる。

 

そして、偽サトシを乗せたルギアが祭壇へと降り立った。

 

 

「サトシ!」

 

「おおう…心配してくれてありがと、セレナ。

俺は大丈夫だよ。

みんなが力を貸してくれたお陰でな。」

 

 

と、偽サトシに抱きついたセレナの頭を撫でる。

そしてそのセレナはカスミに指摘されて(その際毎回如く偽サトシの足を踏んでいた)、我に帰って顔を真っ赤にして離れた。

 

その様子を可愛いと思った偽サトシに………ハマキングが「早く、お宝!」と急かし、偽サトシは溜め息を吐きつつも、早くこの異常気象を止めるべく最後のピースである氷の球をセットした。

 

そしてハマキングがフルーラに「笛、歌!」と指示してフルーラが笛を鳴らして3つの球がそれに呼応して浄化の水?が溢れ出し、それがここを中心にこのアーシア島全体に広がる。

その浄化の力がカントー、ジョウト…そして悪天候が広まりつつあった所へと影響し収まった。

 

これで、世界は救われたのだ。

 

 

 

『第26話:共に世界を』

 

 

 

「ははっ! 良い眺めだなぁ…!」

 

 

俺は今、ルギアの背に乗っている。

何でもルギアが俺と2人っきりで話があるとの事だ。

 

 

「はは! んー…快適だなぁ〜。」

 

『お気に召した様だな。』

 

「ああ! ありがとう!

………で、話があるって言ってたけど、何?」

 

『………サトシ、キミはこの世界をどう見る?』

 

「え? そりゃ良い世界だよ?

ポケモンという不思議な生き物達と共に生きて楽しむ。

これ以上に無い程にだよ。」

 

『そうか。』

 

 

前世からしてみれば、この世界はフィクション。

そして、現実は充実しなかったからなぁ。

 

 

『………この世界は破滅に進んでいる。』

 

「……………はい?」

 

 

え…破滅って…。

 

 

「それって…今回の事と関係がある?」

 

『あると言えばある。

しかし、大きく関わっているかと言えば無い。』

 

「? ごめん、話が見えないんだけど…。」

 

『今回の事態は、あの人間による欲望によって引き起こされたものだった。

火の神が『突然襲撃をかけて来た』と言っていたからな。』

 

 

あの3馬鹿…3鳥に関しては、世界が救われたと同時に正気に戻って空を快適に飛び回っていた。

中でもサンダーとフリーザーは俺の姿を見るや否や何か文句言いたげの顔をしていたが、ルギアが間に入って説得してくれたお陰で何とかなった。

 

いや、俺何も悪くなくね?

 

映画の伝説はこれだから…。

 

 

『だがしかし、年々にああいった人間が多くなっているのを常々感じ取っているのだ。』

 

「…まぁ、そうだな。

同じ人間として申し訳ないと思っているよ。」

 

『サトシ達は悪く無いだろう。

人もポケモンも、悪い者や良い者と分けられる。

…悪い部分が多いのが、難儀な事だが。』

 

 

確かにな。

このルギアが何年生きているかは分からないが、きっと何百と生きているのだろう。

それ故に多くを見てきたのだろう。

 

 

『サトシ、私は───『世界の調停者』だ。』

 

 

??? 世界の、調停者?

 

 

『調停者とは秩序…平和を守る存在だ。

私は、この世界の一部とも言え、この星の代行者とも言える。』

 

 

な、なるほど…?

 

 

『私はこの星が出来…世界の生態系が生まれたと同時に命を得た。

世界と繋がっている私に寿命という概念は無い。』

 

 

ほへぇ…俺が思っていた以上に生きてたな。

て事は不老不死って事?

 

 

『ただ…この頃、長い事生きていた中で信じられない程に、この世界は怯え始めている。』

 

「…怯えている?」

 

『つまりは恐れているのだ。

そう…それは生きる者なら誰しもが恐れている───『終焉』をだ。』

 

 

『終焉』…つまりは生命の終わりって事か。

 

 

『何か大きな事が起ころうとしているのだ。

今回とは比べ物にならない程に。

そして…それを救えるのは、サトシ。

お前だと私は思う。』

 

「…俺が?」

 

 

思い当たる節は…サトシくんが辿ってきた歴史を思い出せば数えきれない程にある感じがするが…。

 

いやぁ、正直厳しいとは思うよ?

今回に限っても、劇場版の話なのにアニメ以上に痛い目に遭ったし。

 

 

『お前は人間の中でも特殊だからな。』

 

 

そりゃまぁ、この肉体は本来主人公(サトシくん)のものだからな。

 

と、偽サトシが気を落としているとルギアは小さく笑う。

 

 

『そう気を落とさなくても良い。

お前には…私がついている。

これから先、どんな困難がお前を襲い掛かろうと私が助けになろう。』

 

 

え、え? る、ルギア…さん?

 

 

『束の間だったが、私とお前は共に困難を乗り越えた仲だ。

共に世界の危機を救うべく中で、私はお前の為に力になりたいと思った。

いわゆる…友だ。

友の危機に、駆けつけない者などいないであろう?』

 

 

かっちょええ…!!

 

偽サトシがルギアの言葉に感銘を受けた。

今の偽サトシにはルギアがイケメンに見えた。

 

 

『それに、先程言ったようにお前は特殊だ。

だが決してそれは障害を跳ね除ける力だけでは無い。

もっと大きな力…。

共に苦難を乗り越える仲間がいるだろう?』

 

「…うん、いるよ。」

 

 

俺はボールの中で休んでいるポケモン達を見て、その後セレナ達がいる祭壇の方を見る。

 

 

『そうだ。それこそが、お前の最も強い力だ。

それを決して忘れてはいけない。』

 

「ああ、勿論だ。」

 

 

そうさ。俺1人じゃ碌に何も成せないからな。

 

 

『それで良い。

先程のあの人間との戦の中、お前は言った。

人とポケモンは共に歩み、支え合って行くのだと。

実にその通りだ。

この世界はみんなの世界だ。

だからこそ、互いに協力し合うのが大事なのだ。』

 

「ああ、その通りだ。」

 

『サトシ、みんなの…この美しい世界を共に守ろう。』

 

 

俺とルギアは空、陸、海でそれぞれの世界で生きているポケモン達を見た。

そして…皆のいる所へと戻って行くのだ。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

「ただいまー。」

 

 

と、俺はいつもの感じで皆の元へと駆け寄った。

 

 

『サトシの友達よ、サトシの事を頼むぞ。』

 

 

ルギアはそう言うと、偽サトシへ自身の力を具現化した…『ぎんいろのはね』を託す。

 

 

『いざという時はその羽根に強く願うんだ。

そうすれば、お前の手助けに向かう。』

 

 

まじすか…!?

すんげー物を貰っちゃったよ。

 

 

『では………さらばだ、サトシ。我が友よ。

そして、サトシの友達よ。

私はいつでもお前の…お前達の力となる。』

 

 

そう言ってルギアはフルーラの笛の音と同じ声を上げて海の底へと戻って行くのであった。

 

 

「大変だったが、無事に終わったなぁ。」

 

「全く…ルギアが力になってくれたから良いけど、今回は結構危なかったんじゃない?

力になれない私達が言えた事じゃないけど、見ててハラハラしたのよ?

本格的に厄払いしてもらった方が良いわね。」

 

「…厄払い出来たら良いけど、なんか叶わない気がする…。」

 

「…そういう事は言わないもんよ。

………本当になりそうだし。」

 

 

この世界がアニポケ界である以上、もっと大変な目に遭遇するするんだよなぁ。

あぁ………考えただけでもちょっと泣きたくなって来たわ。

 

 

「でも良かったぁ。サトシが無事で。」

 

「すまんなセレナ。

なーんか俺ってトラブルに愛されちゃってるみたいでさ…。」

 

「ううん。今回は全然力になれなかったけど。

私もっとサトシの力になれるように頑張る!」

 

 

おおう、そう言ってくれるのは嬉しいけど………なんか照れるな。

 

 

「にしても凄いよサトシ!

伝説のポケモンから『友』だって言われたじゃないか!

普通じゃあり得ない事だよ!」

 

 

ケンジは目を今まで見てきた中でも一番に輝かせている。

 

いやまぁ冷静に考えればそうだし、俺も嬉しいんだけどね。

 

 

「流石は私の見込んだ人ね!」

 

 

と、フルーラがさりげなく偽サトシに再びキスしようと近づこうとする。

しかし、それを食い止めたセレナとカスミだった。

 

偽サトシを巡って女同士による無言の睨み合いが勃発するのであった。

 

 

「何? 一体何が起こってるんだってばさ!?」

 

「キミのせいだよ?」

 

 

と、困惑している偽サトシにケンジはいい笑顔で言い放った。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

翌日、偽サトシ達はカンキツ島に向かうべく早朝にアーシア島を発つ。

その際フルーラがついて行こうとしていたが、島の巫女としての役目やセレナとカスミが阻止した事でここでお別れとなった。

 

とはいえ、フルーラは偽サトシのポケナビの番号を登録していた。

だから別れ際に「またねー!」と告げており、こういった事に敏感なセレナとカスミは偽サトシに問い詰めて番号を交換した事を知られる。

 

カンキツ島に向かう中、セレナとカスミは偽サトシに説教をし続けた。

その様子をケンジとみっちゃんさんは見ており、苦笑いをしていた。

 

尚、今回の騒動を起こした元凶のジラルダンはジュンサーに連絡して引き渡している。

雷の島にある空中宮も早い内に撤去されるとの事だ。

 

 

「………あ、あれがカンキツ島か。」

 

 

偽サトシは遂にカンキツ島に辿り着いた事に喜ぶ。

 

島に着いたら早速オレンジリーグの出場の登録をし、選出するポケモンの事とか考えなくては…の前に…。

 

 

「あ、足が…。」

 

 

足が痺れており、閉まらない感じになっていた(笑)。

 

そして、とうとうカンキツ島に辿り着いた偽サトシ達。

 

 

「着いたぞカンキツ島!」

 

 

と、武者震いをしながら会場へ向かおうとすると───

 

 

「サトシ!!」

 

 

そこに涙目のハナコが待ち伏せていた。

 

 

 






・ルギアと友達になったよ。
無事に世界を救い、偽サトシとルギアは友達になった。
そして、ルギアとの信頼の証の『ぎんいろのはね』もゲッチュ!
ルギアとしてはいつでも何処でも向かおうとするが…あまり期待はしないで下さい。
何でもかんでもルギアが駆けつけるなんて物語上つまんないですからね(笑)。

・調停者について
ここで軽く触れておくと、世界の調停者は他にもいます。
今判明してるのは黒いレックウザとルギア。
後は何がいるんでしょうねい?


『偽サトシ』
無事に劇場版の話は乗り越えて一安心し、ルギアとは友達になれてニッコリ。
さぁ、後はヘッドリーダーを倒すだけ…!
…あり? おふくろ?

『セレナ』
偽サトシが無事に帰って来て一安心。
思わず抱きついてしまい、お顔を真っ赤に…(お可愛い事)。

『カスミ』
何も出来なかった事とか色々あったが、一先ずホッとする。
尚、セレナが抱きついた事にはモヤモヤしていた。

『ケンジ』
(偽)サトシ凄いや!(他に語る事がねぇ…)

『フルーラ』
連絡先はゲットだぜ!
(尚、今後登場する予定は無いです…)

『ハナコ』
劇場版ではサトシくんの身を案じてアーシア島まで来たが…。
先言っておくと、偽サトシを案じてオーキド博士に頼んでオレンジ諸島に向かい、アーシア島まで向かおうとしたが悪天候でカンキツ島で待つ事になった。

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