俺、サトシになってました(笑)   作:黒ソニア

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自分、レートやらない民なのでチャンピオンズやらないと思いますが、ZA御三家とメガカイリュー、メガユキメノコの特性が判明しましたね。
メガエンブオー…ZA御三家の中で一番好きなのに1匹だけ新特性貰えず、一番弱いと言われてて悲しい。
メガカイリュー…マルチスケイルで正直残念、メガメガニュウムの雨verを少し期待していた。

栃木県FGO様、メホホブルササンC様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。




第82節:『VS ヘッドリーダー〝ユウジ〟』

 

 

 

『第30話:オレンジ諸島ヘッドリーダー〝ユウジ〟(前編)』

 

 

 

『さぁ間も無く、チャレンジャー:サトシ選手と我等がヘッドリーダー:ユウジ選手の試合が始まります!

そして、今回の試合には解説役として…なんと!

ガラル地方の元チャンピオンのマスタードさんが来てくださいました!』

 

 

実況の言葉に元から盛り上がっていたカンキツスタジアムが凄まじい熱狂にへと包まれた。

 

 

『いえーい、どーもどーも。』

 

『マスタードさん! 本日は宜しくお願いします!』

 

『任せてねーん。』

 

『それでは試合が始まる前に…。

マスタードさん、今回の試合はどうなるとお思いですか?

我等がヘッドリーダー:ユウジは、マスタードさんの門下生でもありました。

やはり、今回の試合もユウジが勝つのでしょうか?』

 

『んー…それはどうだろうねぇ?』

 

 

マスタードの一言に会場が一瞬で静まる。

 

 

『そ、それはつ、つまり…!

今回のチャレンジャー:サトシ選手は、ヘッドリーダーになってから無敗のユウジ選手を倒すかもしれないとの事なのでしょうか…!?』

 

『ふふ、そうかもしれないよ?』

 

 

更にマスタードの一言に会場が騒つき始めた。

 

 

『おぉ…! こ、これは実に目が離せない試合になるに違いない…!』

 

 

実況がそう述べて直ぐ…ユウジがスタジアムに現れてフィールドのトレーナーゾーンへと立った。

 

その後に…偽サトシ達一向もスタジアムに現れた。

セレナ達はベンチへと座り、偽サトシはフィールドのトレーナーゾーンへと立った。

 

 

『さぁ、両選手がフィールドへと着きました!

これより、オレンジリーグ・サザンクロスヘッドリーダー:ユウジ選手とチャレンジャー:マサラタウンのサトシ選手の試合が始まります!』

 

「いよいよだな、サトシくん。

今日はお互いに全力で戦おう!」

 

「ええ。俺のヒーロー達の力、見せてやるぜ!」

 

「楽しみだ…!」

 

 

両者が最初のポケモンのボールを構える。

 

 

「これより、試合前のルール説明を致します。

使用ポケモンは6体。

メガシンカ、Zワザ、ダイマックスは互いに使用出来ません。

尚、ヘッドリーダーは交代は出来ませんが、チャレンジャーは交代可能。

それ以外は公式ルール通りとなります。

それでは両選手………同時にポケモンを!」

 

「一番手はお前だ!

ゲッコウガ! キミに決めた!」

 

「最初はお前だ! メタモン!」

 

 

偽サトシはゲッコウガ、ユウジはメタモンを繰り出した。

 

 

『サトシ選手の一体目はゲッコウガ!

対してヘッドリーダー:ユウジはメタモン!

さぁ、どんなバトルが見られるのでしょうか!?』

 

『最初から面白い対決になるねぇ〜。』

 

 

ユウジさんの一番手はメタモンか。

 

 

「相手にとって不足は無いな。」

 

 

と、偽サトシが不敵な笑みを浮かべると、メタモンの特性『かわりもの』が発動し、メタモンはゲッコウガへと姿を変えた。

 

 

『さぁ試合が始まる前にメタモンの特性により、相手のポケモンに変身しました!

ユウジのメタモンは数々のチャレンジャーを苦しめた強者!』

 

『中にはメタモンだけで試合が終わっちゃった事もあるらしいねぇ。』

 

 

…おいおい、マジかよマスタードさん。

 

衝撃の事実に、ベンチにいるセレナ達が動揺している中…。

偽サトシは───

 

 

「面白ぇ…ゲッコウガ!

最初から全開で行くぞ!」

 

『コウガッ!』

 

 

相棒のゲッコウガと一緒にニヒルな笑みを浮かべ、試合に挑むのだった。

 

 

「それでは、試合開始!」

 

「ゲッコウガ、行くぞ!

《でんこうせっか》で突っ込め!」

 

『サトシ選手のゲッコウガが、ユウジのメタモンに《でんこうせっか》で接近!

さぁ、ユウジは一体何を指示するのか!?』

 

「ふふ、ならこちらは…。

メタモン! 《どくどく》!」

 

 

ユウジはボールを通し、偽サトシのゲッコウガが覚えている技を確認して指示した技は《どくどく》。

 

ゲッコウガが寸前で《どくどく》を躱す。

 

しかしその隙に突かれ、《ダストシュート》を指示して、ゲッコウガは攻撃をもろに受けてしまう。

 

 

『おおっと! 流石はヘッドリーダー:ユウジ!

サトシ選手のゲッコウガの覚えている技を瞬時に把握し、巧みな戦略でゲッコウガにどくタイプの大技を炸裂させたぁあ!!』

 

『うんうん、流石だねぇ。

でも…やられっぱなしのサトシちゃん達じゃ無いよう?』

 

 

攻撃を受けたゲッコウガだが、『どく』状態や倒れもせずに反撃しようとしていた。

 

 

「やられた分のパワーを倍にして返せ!

ゲッコウガ! 《カウンター》!」

 

 

ゲッコウガが全身にかくとうタイプのオーラを全開させ、メタモンに放った。

攻撃はやられた事をやり返す様、瞬時に放った事により、メタモンに《カウンター》が炸裂し、大ダメージを受けて吹き飛んだ。

 

 

『メタモン、《カウンター》を受けた事により、受けたダメージを倍にして返されてしまった!』

 

『しかもメタモンが変身したゲッコウガはみずとあくタイプだからねぇ。

あくタイプを持ってる事から効果は抜群もあって、サトシちゃんのゲッコウガよりもダメージが入ったねぇ。』

 

「…! メタモン!

直ぐに《ローキック》でやり返せ!」

 

 

メタモンの《ローキック》がゲッコウガにへと迫る。

 

 

「ゲッコウガ! 《つばめがえし》!

攻撃を流してぶつけてやれぇえ!!」

 

 

偽サトシの指示に目を光らせ、《ローキック》に《つばめがえし》のパンチで一度受けつつも、流してメタモンにへと拳をヒットさせる。

 

攻撃を受けたメタモンは飛ばされる。

 

 

「今だ、畳みかけろ! 《でんこうせっか》!」

 

 

そこへ《でんこうせっか》で畳み掛け、メタモンはユウジの元へと吹き飛ばされ、元の姿になって戦闘不能になった。

 

メタモンは倒れた。

 

 

「メタモン、戦闘不能! ゲッコウガの勝ち!」

 

『先制を取ったのはサトシ選手!

これは久々の大物が現れたかぁあ!?』

 

 

実況の言葉に会場が驚きつつも大盛り上がりとなった。

 

ベンチにいるセレナ達も大喜び、ユウジはメタモンに言葉をかけてボールに戻した。

 

 

「ご苦労だったな。

…やるな、サトシくん。

だが、次のこいつは簡単には行かない。

───タチフサグマ!」

 

 

ユウジの二番手に出したのはなんと剣盾でリージョンフォームし、更に進化を得たマッスグマ系統の最終進化…獣人の様なフォルムにガッチリとした上半身を持つ、タチフサグマ。

 

見ただけでも強い。

レベルもゲッコウガに並ぶか…いや、多分上だな。

しかし………いや、マスタードさんの門下生だったんだよな。

なら、ガラルのポケモンを持ってても可笑しくはねぇな。

 

 

「フッ、楽しくなってきたな。」

 

『……コウッ!』

 

「さぁ、このタチフサグマにどう立ち向かうか…見せて貰おうじゃないか。」

 

「………ゲッコウガ、戦いたい所悪いが、一時退避だ。

《ダストシュート》を受けたダメージがある以上、深追いは禁物だ。

一旦戻ってくれ。」

 

 

偽サトシの言葉にゲッコウガは頷き、ボールに戻った。

 

 

「頼むぞ…ガオガエン、キミに決めた!」

 

 

偽サトシはガオガエンを繰り出した。

 

 

『サトシ選手! ゲッコウガを戻して、二番手にガオガエンを出しました!

これは面白いバトルが見られそうです!』

 

『タチフサグマとガオガエンはどちらも物理攻撃に優れているからねぇ。

さてさて、どんなバトルに発展するか…楽しみだねぇ!』

 

「パワー対決か、面白い事をしてくれるじゃないか。」

 

「俺のガオガエンのパワーは凄まじいですよ。」

 

「ガオちゃーん! 頑張って〜!」

 

『ニャー!!』

 

 

ベンチにいるハナコの言葉に気合いの掛け声とポージングをする。

それを見たタチフサグマもポージングをし返し、両者バチバチとさせていた。

 

 

「それじゃあ…今度はこちらから行かせて貰おう!

タチフサグマ! 《クロスチョップ》だ!」

 

「ガオガエン! こっちは初っ端から《クロスチョップ》に《ニトロチャージ》の合体技…『メテオクラッシュ』だっ!」

 

 

ガオガエンは目を光らせ、《ニトロチャージ》で全身に炎を纏わせ、腕を交差させて《クロスチョップ》を発動させ…隕石の如く凄まじい勢いで突撃していく。

 

タチフサグマとガオガエンの攻撃がぶつかる。

両者の凄まじいパワー技がぶつかり、凄まじい衝撃がフィールドを走った。

 

レベルでは10近くの差があるだろう。

一般的にはその差は大きく、覆すのは至難。

…だが、その差を覆す戦法を身につけているのが、偽サトシのポケモン達。

 

2つの技を掛け合わせて大きな必殺技にへと昇華させている攻撃に、タチフサグマが徐々に押されていく。

 

 

「…! タチフサグマを押し返すとは。

その年で2つの技を掛け合わせ、強烈な技を身につけさせるのはエリートトレーナーでも至難だというのにな。

流石は師範が注目し、秘伝のヨロイに選ばれたトレーナー。

だがしかし!

タチフサグマ、《ブロッキング》にチェンジだ!」

 

 

今度はタチフサグマの目が光り、攻撃技から防御技にへと変える。

《クロスチョップ》と《ブロッキング》が似た形状の技とはいえ、瞬時に切り替える術…しかも、攻撃を受けている最中では難易度は跳ね上がる。

それを平然とやり切るユウジ達も流石である。

 

《ブロッキング》により、ガオガエンの『メテオクラッシュ』を防ぐ。

しかも、追加効果により防御が2段階下がり、技を強制的に解除させてガオガエンはフラフラとする。

 

その隙に《クロスチョップ》にへと切り替え、ガオガエンへと特攻する。

 

 

「!! ガオガエン! 防御!!」

 

 

合わせて声を掛け、ガオガエンが防御の態勢を取って直撃を防ぐ。

しかし、効果抜群の攻撃に悲痛の声を上げる。

 

 

「ガオガエン! 《ビルドアップ》だ!

《ビルドアップ》で防御を上げて後退!」

 

 

ガオガエンは苦痛に耐えながらも《ビルドアップ》で攻撃と防御を上げ、ダメージを弱めて衝撃を利用して後退する。

 

 

「…よく鍛えられている。

咄嗟の防御態勢にその速さ…衝撃を利用して距離を取る動きも見事だ。

その技術をトレーナーになって半年で身につけさせる、か…。

キミ達は本当に素晴らしい。

だからこそ…戦い甲斐のある相手だ!」

 

 

ユウジは不敵な笑みを浮かべる。

 

 

「あっぶねぇ……ガオガエン! 大丈夫か!?」

 

 

偽サトシの声に何とか返事するが、苦痛の声だった。

恐らく体力が半分を切っただろう…。

 

 

「…だったらこの手だ!

ガオガエン! 気を引き締めて…行くぞ!

《ビルドアップ》からの《ニトロチャージ》!」

 

 

ガオガエンがもう一度《ビルドアップ》で攻撃と防御を上げて、《ニトロチャージ》の炎を纏って特攻する。

 

 

「もう一度《ビルドアップ》を使って防御力を戻し、2段階上がった物理攻撃で攻めるか。

だが、直前で《ブロッキング》をするまでだ…!」

 

 

ガオガエンの攻撃がギリギリまで迫ったタイミングで再び《ブロッキング》をし返す算段で、ユウジとタチフサグマは不敵に笑う。

 

 

「いくら《ニトロチャージ》で1段階上がったスピードとはいえ、反射スピードはこちらも負けない!」

 

「………今だ! 《だいもんじ》!」

 

「何だと!?」

 

 

ガオガエンが近くに迫ったタイミングで4つ目の技を出し惜しみ無く指示して《だいもんじ》でタチフサグマにへと被弾する。

 

長い付き合いで、先程の『気を引き締めて…行くぞ!』の合図をしっかりと理解したガオガエンが《ニトロチャージ》で迫る中、纏ってる炎エネルギーを利用して《だいもんじ》を炸裂させたのだ。

 

 

「くっ…!?

(物理攻撃は囮で、本命は《だいもんじ》…!

その意図を悟らせずに指示するサトシくんも、理解するガオガエンもとんでもないな…!

まるで……───)

いや、それよりもだ!

タチフサグマ! 《マッドショット》!」

 

 

脳裏に菫色のロングヘアーに金色の瞳の精悍な顔立ちで、牙のような形に整えた顎髭を生やした…ある男を連想したが、切り替えてもろに《だいもんじ》を受けているタチフサグマに《マッドショット》でガオガエンに被弾させる。

 

両者ダメージを負い、息を荒くしていた。

 

タチフサグマの方は体力を半分切った所だが、ガオガエンは体力が1/3を切っていた。

 

それにより…ガオガエンの体が赤いオーラを纏った。

特性『もうか』である。

 

 

『こ、これは…ガオガエンの『もうか』です!

体力が少なくなった事により、ガオガエンのほのお技のパワーが上がります!』

 

『とはいえ、次に攻撃を受ければガオガエンはダウンするね。

次の攻撃で決まるよ。』

 

 

両者が覚悟を決めた顔つきになる。

 

 

「ガオガエン! 《ニトロチャージ》!」

 

「タチフサグマ! 《クロスチョップ》!」

 

 

両者の技が激突する。

『もうか』により、ほのお技が威力増した《ニトロチャージ》と《クロスチョップ》が拮抗する。

 

拮抗する最中…ユウジは《いやなおと》を指示する。

 

残り少ない体力で《いやなおと》を受ければ、防御が更に下がるのは当然として、攻撃が中断されてしまう恐れがある。

 

 

「ガオガエンッッ!! 《だいもんじ》ぃいい!!」

 

 

偽サトシは大声で叫んだ。

 

ガオガエンは力を振り絞り、お腹のベルトから凄まじいパワーの《だいもんじ》を発動させる。

それにより、《いやなおと》を無理矢理掻き消し、《だいもんじ》でタチフサグマを追い詰める。

 

タチフサグマが悲痛の叫びを上げる。

 

ユウジはそれに「意地で《マッドショット》だ!」と指示し、タチフサグマが死なば諸共の攻撃を放とうとする。

 

それにガオガエンも更に意地で《ニトロチャージ》で無理矢理に特攻し、《だいもんじ》と《ニトロチャージ》の合わさった《フレアドライブ》を遥かに上回る炎の突撃でタチフサグマを吹き飛ばし…戦闘不能にした。

 

ガオガエンは技を使い…倒れる。

 

審判が確認し、両方の旗を上げようとした瞬間にガオガエンが意地でフラフラとしながらも立ち上がった。

 

 

「………タチフサグマ、戦闘不能!

ガオガエンの勝ち!」

 

『勝ったのはガオガエン!

両者の意地と意地の力のぶつかりは会場の熱気を巻き上げました!』

 

『いいねいいねぇ〜!

こういう戦いは戦う側も、観ている側も熱くなって堪らないのよぉ!』

 

 

実況とマスタードがスタジアムの観客席同様に熱くなっていた。

ベンチではセレナ達は勿論の事だが、中でもハナコはガオガエンの勇姿に嬉しさの涙を流していた。

 

…とはいえ、ガオガエンは戦闘不能にこそなっていないが、もう戦うパワーは残っていない。

 

 

「ガオガエン、本当に良くやってくれた!

ボールの中で休んでてくれ!」

 

「タチフサグマ、よく頑張った。

………凄いよ、サトシくん。

キミとキミのポケモン達は!」

 

「…俺よりも、ガオガエン達が凄いんですよ。」

 

 

そうさ。一番凄いのは俺のヒーロー達なんだ。

 

 

「…それじゃあ、互いに次のポケモンと洒落込もうか。」

 

「行け、ゲンガー!」

「頼む、ゲンガー! キミに決めた!」

 

 

何と、両者の三番手は同じゲンガーだった。

 

 

『こ、これは驚きです!

ユウジもサトシ選手が共にゲンガーを繰り出しました!』

 

『だねぇ。ただ…勝敗は、一番手対決だったメタモンとゲッコウガと違って、それぞれのトレーナーがどの様に育てているかが鍵となるね。』

 

「さて、師範は敢えて触れなかったが。

俺のゲンガーはキミのゲンガーよりもレベルも戦闘経験は上だ。

その相手に…どうでるかな?

ゲンガー、《シャドーボール》!」

 

「来るぞ、ゲンガー!

ギリギリの所で躱して《ちょうはつ》!」

 

「!? こっちも《ちょうはつ》だ!」

 

 

偽サトシのゲンガーが《シャドーボール》をギリギリのタイミングで躱し、《ちょうはつ》を仕掛けようとした所、ユウジのゲンガーも《ちょうはつ》を発動していた。

 

両者同じタイミングにより、互いに《ちょうはつ》を受けた。

 

 

『両者の《ちょうはつ》が当たりました!

これにより、両者共に変化技が使用出来なくなりました!』

 

『ゲンガーは高い特殊攻撃に広い変化技に長けてるからね。

それを使えなくするのは至極当然。

…けど、これで益々不利になるのはサトシちゃん達だね。』

 

 

マスタードさんの言う通りだ。

レベルの差は単純な力の差だけで無く、戦闘経験の数の差でもある。

 

 

「だったら…ゲンガー、《シャドーボール》!」

 

「甘い! 《ふいうち》だ!」

 

 

偽サトシの《シャドーボール》を利用して、先に攻撃が出来る《ふいうち》で背後に現れて攻撃しようとする。

 

 

「(かかったな…!)今だゲンガー!

すり抜けて《シャドーパンチ》!」

 

 

偽サトシのゲンガーはすり抜ける才能を活かし、《ふいうち》攻撃を回避した。

それにより、中途半端だが展開させていた《シャドーボール》に触れてダメージを負い、《シャドーパンチ》の追い討ちでユウジのゲンガーはフィールドに叩き落ちた。

 

 

「ゲンガー! 両手で連続の《シャドーパンチ》だ!」

 

 

後方にいる隙を突いて、偽サトシのゲンガーが両手で《シャドーパンチ》の連打し始める。

 

ユウジのゲンガーに《シャドーパンチ》が2、3発被弾する。

それによって体勢がひっくり返り、偽サトシのゲンガーを狙いに定めた。

 

そして、次の《シャドーパンチ》を放とうとした瞬間に《ふいうち》を発動して、偽サトシのゲンガーに被弾する。

 

 

「ゲンガー!!」

 

 

偽サトシは悲痛な叫びを上げる。

 

だがバトルは続く。

ユウジは《シャドーボール》を指示して畳み掛ける。

 

1発目の《シャドーボール》が偽サトシのゲンガーに被弾する。

それにより、偽サトシのゲンガーも体勢が変わり、2発目の《シャドーボール》を展開させている所へ《シャドーパンチ》を飛ばして《シャドーボール》を爆発させる。

 

爆発した《シャドーボール》により、爆風によって地面に倒れ込むユウジのゲンガーと、偽サトシのゲンガーも地面の方へ。

その際、偽サトシは足元を強く蹴った。

 

ユウジのゲンガーはギリギリまだ体力が残っており、立ち上がって偽サトシのゲンガーを探す。

しかし…姿は見当たらなかった。

 

 

「何処へ消えた?」

 

 

ユウジも偽サトシのゲンガーが消えた事により、同時に探す…が。

その瞬間に地面からすり抜けて現れた偽サトシのゲンガーがユウジのゲンガーの前に堂々と現れた。

 

 

「いっけぇ! ゲンガー、《シャドーパンチ》!」

 

 

急に目の前に現れた驚きで身動きが取れなくなっていたユウジのゲンガーに渾身の《シャドーパンチ》が炸裂し、ユウジのゲンガーは戦闘不能になった。

 

ユウジのゲンガーは倒れた。

 

 

「ユウジ選手のゲンガー、戦闘不能!

サトシ選手のゲンガーの勝ち!

ユウジ選手のポケモンが3体戦闘不能になった事により、インターバルに入ります。」

 

 

インターバルに入った事により、偽サトシとユウジはベンチの方へと向かう。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

「お疲れ様、サトシ!」

 

「ありがとセレナ。

けど…こういうのは何度も言ってるけど、頑張ってるのはポケモン達の方だよ。」

 

 

偽サトシはセレナから渡されたタオルを受け取り、汗を拭きながら更に受け取ったミネラルウォーターを飲む。

 

 

「でも、トレーナーも勝つ為に色んな事を考えるから、サトシも凄いよ。」

 

「そうよ。素直に受け取りなさい。」

 

「へーい。」

 

「それにしても、間近で見ると凄いのねポケモンバトルって。

ガオちゃん達本当に偉いわ。」

 

「そうだね。」

 

「けど、大丈夫?

現時点じゃガオガエンとゲンガーはもう体力の限界。

ゲッコウガだって、時間が経ってある程度回復したって…。」

 

「大丈夫さ、俺のヒーロー達は負けねぇ…!」

 

『べあーま!』

 

「ああ、勿論。お前もそうだよな。」

 

 

偽サトシが応援してくれているダクマの頭を撫でていると…試合再開の時間が来た。

 

 

 






・ユウジの実力はハイパーボール級の『エキスパート』。
軽く触れておくと、カントーとガラル地方のポケモンリーグを優勝し、チャンピオンリーグでも好成績を出している。
所持ポケモンの平均レベルは60を超えている。


『偽サトシ』
ユウジが想像以上の実力に、何度も冷や汗を掻いている。
だが、自分のポケモン達も負けていない為に勝つ自信満々。

『ユウジ』
偽サトシの実力を目の当たりにして、評価が鰻登り。
最初の予定だった(アニメで出した)ポケモンから変えて良かったと思っている。
でなければ、圧倒されていた。

『セレナ、カスミ、ケンジ、ハナコ』
何度もハラハラとする盤面があって、一先ず安心。

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