ちょっと今回淡々としてる感じがありますが、お許しください。
長々と細かく描写すると長くなって進まなくなってしまうと思いますので。
騎ノ原 騎覇様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。
「こ、これが…ウーラオス、なのね。」
「凄く強そうだよ…!」
「まぁ! ポケモンって改めて思うけど、凄いのね!」
セレナ、ケンジ、おふくろ(ハナコ)は進化を果たしたダクマ…ウーラオスを見て各々の感想を述べた。
「うんうん。キミにピッタリだよ。」
いつの間にか元の姿に戻っていたマスタード。
それはともかくとして、掛け軸を選び触れた事で進化を果たした偽サトシのダクマの進化系であるウーラオス。
『べあくあ!』
片足を上げ、蟷螂拳の様な構えをする
タイプは『みず・かくとう』。
進化を果たした事で、新たに《すいりゅうれんだ》を習得して披露する。
「良いじゃない! みずタイプに進化するのは良いセンスよ、ウーラオス!」
カスミはみずポケモンを愛するトレーナー故、みずタイプが加わったウーラオスを見て「良いなぁ〜」と呟き、チラチラとマスタードを見るが、マスタードは「まぁ、縁があったら良いねぇ〜」と述べていた。
因みに、先程偽サトシのダクマの相手を務めていたダクマはカスミは眼中に無く、進化したウーラオスの方を向いていた。
『べあ!』
「ああ。元々逞しかったが、更に逞しく凛々しくなったな。
ここオレンジ諸島の次はジョウト地方だ。
そこで大活躍してくれるのに期待しているぜ?」
『べあくあ!』
「おろ? 次はジョウト地方を巡るのかい?」
「はい。ただ、一旦ウチに帰りますけどね。
それに…1週間くらいは家に居たいので。」
「あら、1週間は居てくれるのね?」
「…まぁね。」
心配などさせたくないしね。
「そうか。なら、ガラル地方でジム巡りをしたくなったらワシちゃんに連絡を入れてね?
ワシちゃんの推薦ならガラルリーグに出られるから。」
「? ガラルのポケモンリーグは一般的に出られないんですか?」
「そっか、カスミちゃん達はガラルの事情を知らないんだよね。」
ガラル地方では原作同様に推薦が無ければ出られないというシステムだ。
それを思い出せば、ここでマスタードさんと繋がりが出来たのは大きいんだな。
俺は運がいいな。
「あ、そうだ。マスタードさん!
ユウジさん達にも聞いたんですけど…ここいらでラプラスの群れの情報とか耳に入れてませんか?」
「ラプラスの群れ?」
俺達は事情を話した。
「んー…ごめんよぉ。何も分からないかなぁ。」
「そうですか。すみません。」
「………あ、そうだそうだ。
そういう事なら、近くの港施設なら何か知ってるかもね。」
マスタードがそう言って、俺達は帰りの支度をしてから向かった。
すると、そこにいたのは───
「あら、サトシくん達じゃない!
試合観てたわよ。優勝おめでとう!」
アーシア島の一件で世話になったみっちゃんさんがいた。
俺は「ありがとうございます」と返してから、ラプラスの事について聞いてみた。
すると、偶々この場にいた話を聞いていたジュンサーが「アナタ達、ラプラスを狙ってる密猟者達と関わりがあるの!?」と怪しむような聞いてきた。
「密猟者?」
俺達が違う事を証明しつつ、ラプラスの事について説明する。
「そういう事だったのね。ごめんなさい。
…実は、少し前からオレンジ諸島で悪さをしている輩が増え始めたの。
幻の島とされるカイリュー島でポケモンハンター。
キンカン島でロケット団。
これらに乗じて、密猟者達が悪さをして困ってたのよ。」
…聞き覚えのある話だなと思いつつも、今狙われているラプラスの群れが俺のラプラスの親達がいるかもしれないとの事で、俺達はその群れを探そうと決意する。
すると、みっちゃんさんが「私が協力してあげるわ!」と今回もお世話になる事となった。
「それじゃ、ワシちゃん達とはここでお別れだね。
なぁに、何かあればポケナビで連絡をくれれば良いからね。
それじゃ、また何処かでねぇ〜。」
と、ここでマスタードさん達とお別れとなった。
「はい、お世話になりました。また何処かで。」
今、俺達はみっちゃんさんの船に乗って、ラプラスの群れがいるであろう海域に向かっている。
しかも、方角がカントー地方のクチバシテイの港の方角だ。
「いるかしらね、ラプラスの親達。」
「密猟者もいるみたいだし、心配よね。」
「ああ。」
「………ん? アレ、ラプラスの群れじゃないか!?」
遂にラプラスの群れを発見する。
見つけてくれたケンジにいる方角へ指を刺してもらうと…確かに複数のラプラスの群れだった。
俺は早速ボールからラプラスを出して、群れに向かう様に言うと、ラプラスは嬉々として声を上げながら向かう。
向かった先にいるラプラスの群れ、中でも色の薄いラプラスの個体が俺のラプラスを見て嬉しそうな声を上げる。
恐らく親なのだろう。
…しかし、仲間達がラプラスの後ろに俺達がいる事に気づくと怯える様に逃げて行ってしまった。
「これって…もしかして。」
「ああ、俺達人間を恐れているんだよ。」
あの怯えた様な顔を見れば一網瞭然だな。
「それって、ジュンサーさんが言っていた…!」
「ああ、密猟者だ。」
「と言っても、密猟者なんて一体何処に…。」
と、俺達はどうすれば良いかと悩んでいると…こちらの方に何かが接近し来る。
接近して来たのは、なんと海賊船だった。
「親方! 見つけました、ラプラスの群れです!」
「よぉし! 行けい! ドククラゲ共!
ラプラスの群れを包囲だ!」
船長と思わしき人物が指示を送ると、船から大量のドククラゲが海へと飛び出して、ラプラスの群れへと向かい始めた。
「サトシ!」
「ああ、こいつは好都合だ。
ここで密猟者を一網打尽にして、ラプラス達に俺達が敵じゃ無い事を証明するぞ!」
「サトシ達はラプラスの方に行ってあげて!
こっちは私達で何とかしてみせる!」
「!? それは危ないぞ!」
「それはあっちの方よ!
ドククラゲを甘く見ちゃ駄目よ!
見た通りの触手は毒を持ってる!
それだけじゃないの、ドククラゲは赤い頭部には超音波を発する機能があって、それで仲間達と連携取ったり弱らせたりする事が出来るの!」
お、おう…博識だな。
流石はみずタイプのエキスパート、世界一のみずタイプマスターを目指すだけはあるな。
「…そうか。しかし、おふくろやみっちゃんさんは。」
「こっちは大丈夫よ。
ガオちゃんが側にいてくれるもの。」
『ニャア!』
おふくろには、俺の手持ちが6匹以上いる事なので、ガオガエンのボールを預けているからな。
「ゲンガー! お前もガオガエンと共に守ってくれ!」
『ゲンゲロ!』
おふくろに預けていたのはガオガエンだけで無くゲンガーのボールもだ。
2人がいれば、おふくろとみっちゃんさんを守ってくれるだろう。
「こっちの心配は無用よ。
いつまでも守られる存在じゃないのよ!」
「うん! 私だって、カスミに強くしてもらってるだもん!
みんな、力を貸して!」
セレナが手持ちのフォッコ、ヤンチャム、イーブイ、アローラロコンをボールから出した。
「セレナ。」
「それに、アタシはみずタイプのエキスパート!
いざって時はどっちも助けに入れるわ!
行くわよ、スターミー! キングラー!
シードラ! パルシェン! MySteady達!」
カスミの今の手持ちの中でも戦えるメンバーを繰り出す。
…尚、毎度ながら勝手に出て来るコダックとまだ新顔のニョロモも出ており、まだ碌に戦えないためにおふくろ達と共に待機。
「僕も、こういう時に頑張らないと!
マリル、コンパン、ストライク!」
ケンジも手持ち3匹を繰り出す。
「…確かに、皆なら何とかしてくれるな。」
皆の目を見れば分かる。
全員が密猟者達を倒し尽くす気満々だ。
「親方! 下の方に邪魔者がいらっしゃいますぜ!」
「応戦しろ!」
「「「あいあい!!!」」」
下っ端3人がそれぞれポケモンを繰り出す。
パッと見た感じそこまで大した実力は無い。
これなら任せても問題ないだろう。
信じるのも大事な事だよな。
「ラプラス、俺達も行くぞ!
ゲッコウガ、アシレーヌ、ウーラオス!
リザードン、ジュナイパー!」
水中でも問題無い三人と、空を飛べる二人に、ラプラスに乗って俺達はラプラスの群れを助けるべく行動を取るのだった。
『クゥ…。』
ラプラス達はドククラゲに包囲されており、身動き取れない状態だった。
「今助ける! ラプラス、《フリーズドライ》!」
俺の指示にラプラスはみずタイプに効果抜群を取れる技でドククラゲ達にダメージを入れてラプラスの群れから引き離す。
「ゲッコウガ、《サイコショック》!
アシレーヌ、《サイコキネシス》!
ウーラオス、《かみなりパンチ》!
リザードン、《かみなりパンチ》!
ジュナイパー、《サイコカッター》!」
全員にドククラゲに優位にとれる技を使用させて一気にドククラゲ達を戦闘不能にし、ラプラスに乗った俺達はラプラスの群れを守る様に前に立つ。
「降参しろ。
そうしたらこっちから危害は加えない。」
少し強めに威圧する様に言う偽サトシ。
戦闘不能になっていないドククラゲ達は一瞬戸惑うも、密猟者達に逆らえない為か、降参せずに《どくどく》を放って来た。
それに対してこちらはリザードンとジュナイパーの《ぼうふう》で跳ね返した。
その後、ゲッコウガとアシレーヌの《サイコショック》と《サイコキネシス》の合わせ技にウーラオスの《しねんのずつき》に進化した事で新たに会得した《アクアジェット》を合わせた技でドククラゲ達を全員戦闘不能にした。
「よしっ! よく頑張ったぞ、みんな!」
偽サトシの労いに頷くゲッコウガ達。
そして、助けられたが人間に警戒心を抱いているラプラスの群れは戸惑っていると、偽サトシのラプラスが『大丈夫!』と伝えて安心させるのだった。
「…良かった。
今度はちゃんとラプラスの言葉を聞いてくれた。
後は、みんなの方は───」
「サトシー!」
船の方に視線を送ると…密猟者の船とみっちゃんとおふくろが乗ったがこちらへと近づいて来ており、セレナが俺に声をかけていた。
どうやらこちらがドククラゲを相手取っていた間に倒した様だ。
「最初は大丈夫かなって、実は思ってたけど。
全然大した事無かったわね。」
「カスミ達が一瞬で殆どのポケモン達を迎撃してたからね。
流石はジムリーダーといった所だ。」
「まぁね! アタシ達だって強くなってんのよ。
何処かの誰かさんの相手をしてるからね。」
カスミは偽サトシ達のバトルの相手をしてる事から、かなりの実力を上げていた事もあって、この程度の連中なら相手にならないようだ。
「ジュンサーさん達にも連絡を入れたから直ぐにこっちに来てくれる筈よ。」
流石はセレナ。もう既に連絡済みでしたか。
これで、ラプラス達を襲っていた密猟者の一件は解決した。
密猟者達をジュンサーさんに引き渡した。
後は…ラプラスを群れに返す事だ。
「ラプラス、ここでお別れだ。
お前と一緒にオレンジ諸島を回れて嬉しかったよ。」
『クゥゥ…』
「……気持ちは一緒だよ。
俺も、お前と一緒にいて欲しいさ。
でも、お前の仲間達はお前の帰りを待ってるよ。」
視線を送る先にはラプラスの群れがラプラスを待っていた。
『ゥゥゥ…』
「……うん。寂しいよな。」
『クゥゥ…』
「………じゃあこうしよう、ラプラス。」
離れ離れになる事が嫌なラプラスに俺は優しく接する。
「お前はまだ子供だ。
子供であるうちは仲間達と一緒に過ごすんだ。
そして……大きくなって、大人になったらまた一緒に冒険しよう。」
『クゥ?』
「本当だよ。それにまた会える。
だから……みんなの所に、行ってあげてくれ。」
ラプラスは少しの間、偽サトシを見つめ…頷いて仲間達の元へと駆け寄る。
群れ達は本当の意味で再会できた事に喜んでいた。
そして、1匹の色の薄いラプラスがラプラスを愛おしそうに寄り添った。
群れのリーダーと思わしきラプラスが咆哮を上げる。
リーダーが前に進み、仲間達は着いていく。
俺は背を向けて旅立つラプラスに…大声をかける。
「またな! ラプラス!
また一緒に冒険しようぜ!」
『クゥゥ〜!!』
偽サトシのラプラスは応じて力一杯、ジャンプして応えた。
そして…彼等が小さくなって見えなくなるまで見守った。
「行っちゃったね。」
「ああ。けど、そんなに悲しくは無いさ。
だって、約束したからな。
また必ず会って、共に冒険に出ようって約束したからな。」
「そうね。」
「ええ。」
「うん。」
俺達もまた、次に進む為にマサラタウンへと戻るのであった。
・ダクマの進化先は連撃ウーラオス。
選ばれたのは連撃、でした。
連撃(水)の方が戦いやすい。
後、『あく・かくとう』タイプはまだまだ先になりますが、サトシくんの手持ちになる子がいますからね。
・ラプラス、一時離脱。
まだ子供だから大きくなって大人になったら共に行動しよう。
その間は親達と共に育っていこうねって訳です。
『偽サトシ』
ラプラス、また会おうな。
『セレナ、カスミ、ケンジ』
密猟者を制圧した。
『ラプラス』
大きくなったら、また一緒に…!!