ENTUM23   作:マブラマ

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第126話 ゲーム部の衝撃と卒倒

2019年9月21日、株式会社Unlimitedのスタジオは、ゲーム部プロジェクトの4人――夢咲楓、風見涼、桜樹みりあ、道明寺晴翔――で賑わっていた。スタジオは、ゲーム配信用の機材やカラフルなポスターで彩られ、壁にはゲーム部のロゴが誇らしげに輝く。中央のモニターには、『萌実の発狂シーン集』のサムネイルが映し出されていた。萌実がチェーンソーを振り回し、髪を振り乱す姿は、まるでゲームのボスキャラのような迫力で、スタジオの空気を一瞬で緊張させた。夢咲楓、ゲーム部の部長は、いつものようにリーダーシップを発揮しようと、モニターの前に立ち、腕を組む。

「よ、よし、みんな!この動画、ENTUMの萌実さんの…その、発狂シーン集らしいけど…ゲーム部として、ライバルの動向はチェックしないとね!」

風見涼はクールな表情でソファに座り、目を光らせながら呟く。

「部長、ほんとにこれ見るんですか?サムネのチェーンソー、めっちゃ不穏なんですけど…」

桜樹みりあは目をキラキラさせ、ソファで弾むように言う。

「え、でも、萌実ちゃんのエネルギー、めっちゃ気になる!ゲーム部も負けないくらいパッション出したいよね!」

道明寺晴翔は少し緊張した様子で、ゲームコントローラーを握りながら呟く。

「…いや、みりあ、チェーンソーはさすがにヤバいって。俺、ちょっとビビってるんだけど…」

楓は気合を入れるように拳を握り、叫ぶ。

「ビビるな、晴翔!ゲーム部はどんな敵にも立ち向かうんだ!さあ、再生だ!」

彼女がリモコンを手に再生ボタンを押すと、モニターから萌実の絶叫が炸裂。スタジオは一瞬にしてカオスの渦に飲み込まれた。

 

 

2017年3月20日

《ふざけんなぁぁぁ!!! ああぁもう!! あーもう!! ふざけんなよ……もう……うぅ…エイレーンの…エイレーンの馬鹿あああああああああ!!!》

パズドラのデータが消された怒りが響く。みりあは手を叩き、叫ぶ。

「うわっ、萌実ちゃん、めっちゃキレてる!パズドラ消されたら、みりあもこうなるかも!?」

 

2017年6月23日

《ふざけんなぁぁぁ!!! ああぁもう!! あーもう!! 何でいつも…もう!!…萌実、何も悪い事してないのに……うぅ…これで二回目だよ……もう……うぅ…エイレーンの…エイレーンの馬鹿あああああああああ!!! うぅぅぅ…あああああああああああああん!!…ぐすん…うあああああああああああ!!!》

涼は冷静に分析する。

「…2回もデータ消されたのか。ベノってやつ、ほんと大胆だな。萌実さんのこの叫び、ゲームのクライマックスみたいだ…」

 

2018年1月7日

《バステトォ〜〜〜! バステトォ〜〜〜!! バステトォ〜〜〜!!! バステトォ〜〜〜!!!!バステトォ〜〜〜!!!!!》

萌実がバステトを連呼する姿に、晴翔がコントローラーを落とす。

「バステト連呼!?何これ!?萌実さん、めっちゃハマってる!でも、このテンション…怖え…!」

晴翔の声が震える。

 

2019年6月11日

萌実がヴィーガー STG-941(訓練弾仕様)を乱射。

《何笑ってんのよ!!殺す!!》

ガガガガガガガガガガガガガッ!

ベノちゃんが「ひぃ~っ、ごめんなさい!!」と逃げ惑う。楓は目を丸くし、叫ぶ。「ヴィ、ヴィーガー!?訓練弾でも、こんなの撃つなんて!?萌実さん、ゲーム部のシューティングゲームより激しい…!」

 

2019年7月21日

萌実がGoogle Pixel 3aを投げつけ、「アンタ…何してくれてんのよ!! 本当に!!!」と絶叫。チェーンソーを手に「殺す!!!! 殺してやる!!!!!」と追いかけ、ドアをぶち破る。ベノちゃん、夏希、あかりがパニックに陥り、エイレーンも「ぎゃあああああああああああ!!!」と逃げ惑う。楓は顔を真っ青にし、モニターを指さして叫ぶ。

「チェ、チェーンソー!?萌実さん、ドアぶち破ってる!?これ、ゲームのボス戦超えた…!」

その瞬間、彼女の目がぐるりと回り、ガクンと膝をつく。

「…うっ…!」

楓は力尽き、ソファにバタンと倒れ、気絶してしまった。

「部長!?」

みりあが悲鳴を上げ、楓に駆け寄る。

「楓ちゃん、大丈夫!?萌実ちゃんのチェーンソー、ガチでヤバかったんだから!」

涼は冷静に楓の脈を確認し、呟く。

「…部長、ショックで気絶したな。萌実さんのこのパワー、ゲーム部の配信でも参考になる…かもしれないけど、チェーンソーは絶対NGだ」

晴翔は震えながらモニターを見つめ、呟く。

「…萌実さん、こんなパッション持ってるなんて…。俺、ゲーム部の配信でこんなテンション出せないよ…!絶句だ…!」

 

コメント欄は、カオスの祭典そのものだった。

「トイザらスで欲しいものを買ってもらえなかった時の幼児みたい」「檻の中で暴れるチンパンジーを眺めてる気分になる」「チェーンソーは駄目だろ(笑)」「萌実ちゃんの口癖→→→ふざけんなよ。←←←」「ハロー、旦那様。あなたの嫁の萌実だよー。発狂します! は?」「チェンソーはエグい」「夏希ちゃんかわいそう」「萌実ちゃん子供みたいだー。」

みりあはコメント欄をスクロールし、目を輝かせる。

「うわっ、コメント、めっちゃ盛り上がってる!萌実ちゃんの発狂、みんなに愛されてるんだ!でも、楓ちゃんが気絶するくらいヤバいって…!」

涼は楓に水をかけて起こしながら、冷静に言う。

「…視聴者の反応、確かにすごいな。萌実さんのこのエネルギー、12月11日の生放送でエトラさんとどう爆発するか…ゲーム部としても注目だ」

晴翔はコントローラーを握り直し、呟く。

「…でも、チェーンソー振り回す萌実さん、ガチで怖かった…。ゲーム部、こんなカオスな配信できるかな…?」

楓は目を覚まし、フラフラしながら叫ぶ。

「う、うう…!萌実さんのチェーンソー、ゲーム部のボス戦より強烈…!でも、ゲーム部も負けない!12月11日、萌実さんたちに負けないパッションで配信するぞ!」

みりあは手を叩き、笑う。

「さすが部長!気絶しても復活早い!ゲーム部、萌実ちゃんのエネルギーに対抗して、めっちゃ盛り上げるよ!」

 

 

『萌実の発狂シーン集』は、ゲーム部プロジェクトのスタジオに衝撃と混乱をもたらし、部長の夢咲楓を卒倒させるほどのインパクトを残した。萌実の爆発的な感情は、キズナアイの寛大さ、ベノちゃんの炎上商法、ENTUMやにじさんじ、.LIVEのメンバーたちの反応と交錯し、12月11日の生放送への期待をさらに高めていた。ギルザレンⅢ世は新たな策略を企み、樺太のエイレーンは炎上の収束に奔走する。VTuber界の舞台は、カオスと情熱、驚愕と絆が絡み合いながら、さらなるドラマへと突き進んでいた――。

 

 

 

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