2019年9月23日、秋の陽光が柔らかく降り注ぐ東京の住宅街。萌実の自宅は、マウンパのぬいぐるみやキーホルダーが散らばる、ほんわかした雰囲気のリビングで静かに時間が流れていた。萌実はソファに寝転がり、昨日pixivで見た自分とエトラのエッチなイラストの衝撃を引きずりつつ、タブレットでファンからのメッセージをチェックしていた。彼女の顔には、まだほのかな赤みが残っている。
「うう…あのイラスト、頭から離れないよ…。12月11日の生放送、どうやってファンの期待に応えよう…」
萌実が呟き、マウンパのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめたその瞬間、玄関のチャイムがけたたましく鳴り響いた。ピンポーン!
「ひゃっ!?な、なに!?」
萌実は飛び起き、ぬいぐるみを落としながら玄関へ小走りで向かう。
「誰!?エトラ?またベノちゃんのいたずら!?」
ドアを開けると、そこには金髪のサイドテールを揺らし、キラキラした笑顔を浮かべたミライアカリが立っていた。彼女の背後には、カメラを持ったスタッフが控え、動画企画の撮影準備が整っている。
「やっほー!萌実ちゃん!ミライアカリ、突撃訪問だよ~!動画企画で、アポなしで遊びに来ちゃった!」
萌実は目を丸くし、慌てて髪を整える。
「ア、アカリちゃん!?うそ、急にどうしたの!?ベノちゃんみたいに何かやらかす気!?」
アカリは手を振ってケラケラ笑う。
「ハハハ!ベノちゃんみたいにカオスなことしないよ!普通の家訪問だよ、普通の!萌実ちゃんのプライベート、ファンのみんなにちょっとだけ見せちゃおうかなって!ね、いいよね?」
萌実は一瞬警戒したものの、アカリの無邪気な笑顔にほだされ、頬を緩める。
「…う、うん、普通なら…いいよ。ベノちゃんみたいにパズドラ消したりしないよね?」
「まっさか!シロちゃんの相棒として、平和な企画しかしないよ!」
アカリはウィンクし、リビングにずかずかと入ってくる。スタッフがカメラを回し始め、萌実のマウンパだらけのリビングが映し出される。
「おお~!萌実ちゃんの部屋、めっちゃマウンパ推し!可愛い~!ファンのみんな、萌実ちゃんの癒し空間、どう思う?」
萌実は照れながらマウンパのぬいぐるみを手に取り、掲げる。
「え、えっと…これ、私のお気に入りで…。アカリちゃん、急に来るんだから、ちょっと片付けてから来てよ~!」
アカリはソファに飛び乗り、ニヤリと笑う。
「ハハ、急に来るのがアポなし企画の醍醐味じゃん!ねえ、萌実ちゃん、最近バズってる『発狂シーン集』のこと、話してくれる?ファン、めっちゃ気になってるよ!」
萌実は顔を真っ赤にして、クッションに顔を埋める。
「ううっ!アカリちゃん、それ言わないで!あの動画、恥ずかしすぎるんだから…!チェーンソーとか、ヴィーガーとか、ほんと見ないでほしいよぉ…!」
アカリはカメラに向かって笑顔で言う。
「ふふ、萌実ちゃんの照れ顔、めっちゃ可愛い!でもさ、あの発狂シーン、めっちゃ愛されてるよ!コメント欄、めっちゃ盛り上がってたよね!ほら、『チンパンジー』とか『ふざけんなよ!』とか!」
萌実はクッションから顔を上げ、叫ぶ。
「アカリちゃん!『チンパンジー』はダメ!ほんと、ファンのみんな、なんでそんなコメント…!でも、愛されてるって…ちょっと嬉しいかも…」
アカリはソファで弾みながら、目を輝かせる。
「でしょでしょ!萌実ちゃんの発狂パワー、VTuber界の宝だよ!12月11日の生放送、エトラちゃんとどんなカオス見せてくれるか、めっちゃ楽しみ!ね、ちょっとだけネタバレしてよ!」
萌実はマウンパをぎゅっと抱きしめ、恥ずかしそうに呟く。
「…ネタバレはできないけど、エトラと一緒に、絶対ハッピーな配信にするよ!キズナアイさんの心の広さに負けないくらい、みんなを笑顔にしたい!」
アカリは拳を突き上げ、叫ぶ。
「さすが萌実ちゃん!その意気だよ!ミライアカリ、応援してるからね!12月11日、めっちゃ盛り上がるよ!…あ、ついでに、pixivのあのエッチなイラスト、どう思った?」
「アカリちゃん!それ絶対ダメ!」
萌実は顔を真っ赤にしてクッションを投げつけ、アカリはケラケラ笑いながら受け止める。
「ハハハ!冗談、冗談!萌実ちゃんの照れ顔、ファンのみんなにバッチリ届けちゃうよ!」
リビングは二人の笑い声とマウンパのぬいぐるみに包まれ、普通の家訪問のはずが、どこかVTuberらしいカオスな空気で満たされていた。カメラが回る中、萌実とアカリの友情は、12月11日の生放送への期待をさらに高めていた。
ミライアカリのアポなし突撃は、萌実の自宅に笑いと少しの動揺をもたらし、彼女の恥ずかしがる姿をファンに届けた。萌実の発狂シーン集とpixivのエッチなイラストが巻き起こしたカオスは、キズナアイの寛大さ、ベノちゃんの炎上商法、ENTUMやにじさんじ、.LIVE、ゲーム部、upd8の反応と交錯し、12月11日の生放送への期待をさらに高めていた。ギルザレンⅢ世は新たな策略を企み、樺太のエイレーンは炎上の収束に奔走する。VTuber界の舞台は、カオスと情熱、友情と絆が絡み合いながら、さらなるドラマへと突き進んでいた――。