2019年10月3日、大阪府大阪市生野区に位置するロート製薬本社の研究室は、科学と情熱の交錯する空間だった。白衣が並ぶラボの一角には、スキンケア研究に没頭する根羽清ココロのデスクがある。彼女はロート製薬の公式バーチャルYouTuberとして、25歳の社員でありながら、親しみやすい大阪弁と青いヘッドバンドに「R」のロゴが光る愛らしい姿で、ファンにスキンケアの魅力を伝えている。机には彼女の研究ノートと、弟・根羽清オトが描いたサッカーボールのイラストが飾られ、壁には「Hada Labo」のポスターが貼られている。彼女のYouTubeチャンネルは、すでに17,600人の登録者を誇り、スキンケアやUV対策の動画が人気を博していた。
この日、ココロは新製品「Hada Labo」の保湿ローションの配合を分析中だった。顕微鏡を覗きながら、彼女は大阪弁で呟く。
「いや~、このヒアルロン酸のバランス、めっちゃええ感じやん!これで肌のうるおい、めっちゃキープできるで!」
彼女の声は、いつものように明るく、研究室に活気を添えていた。そこへ、若い研究員がノートの束を抱えて駆け込んできた。
「ココロさん!ちょっと、これ見てや!めっちゃヤバい動画見つけたんや!」
彼の手にはタブレットがあり、画面には不穏なサムネイルが映し出されていた。『萌実の発狂シーン集』――萌実がチェーンソーを振り回し、髪を振り乱す姿は、まるで終末の戦士のような迫力だった。ココロは眉を上げ、笑いながら言う。
「お、なんやそれ?ENTUMの萌実ちゃんの動画?ぴぐまりおん。のくるみちゃんがビビってたって噂やな!ほな、ちょっと見せてもらうで!」
彼女はタブレットを手に、軽い気持ちで再生ボタンをタップした。しかし、次の瞬間、研究室は萌実の絶叫に飲み込まれ、ココロの瞳に戦慄が走った。
2017年3月20日
《ふざけんなぁぁぁ!!! ああぁもう!! あーもう!! ふざけんなよ……もう……うぅ…エイレーンの…エイレーンの馬鹿あああああああああ!!!》
パズドラのデータが消された怒りが響く。
ココロは目を丸くし、タブレットを握り潰しそうになる。
「なんやこれ!?パズドラ消されただけで、このキレ方!?めっちゃ怖いわ…!スキンケアのストレス解消法、教えたろか!?」
2017年6月23日
《ふざけんなぁぁぁ!!! ああぁもう!! あーもう!! 何でいつも…もう!!…萌実、何も悪い事してないのに……うぅ…これで二回目だよ……もう……うぅ…エイレーンの…エイレーンの馬鹿あああああああああ!!! うぅぅぅ…あああああああああああああん!!…ぐすん…うあああああああああああ!!!》
ココロは椅子からずり落ち、大阪弁で叫ぶ。
「2回目!?ベノちゃん、どんだけやらかしてるん!?この悲しみ、Hada Laboの保湿クリームでも癒せんレベルや…!」
2018年1月7日
《バステトォ〜〜〜! バステトォ〜〜〜!! バステトォ〜〜〜!!! バステトォ〜〜〜!!!!バステトォ〜〜〜!!!!!》
萌実がバステトを連呼する姿に、ココロがヘッドバンドを握りしめる。
「バステト連呼!?この執念、うちの目薬開発チームの情熱超えてるわ!でも、ちょっと…怖すぎるって!」
ココロの声は震え、研究ノートが床に滑り落ちる。
2019年6月11日
萌実がヴィーガー STG-941(訓練弾仕様)を乱射。
《何笑ってんのよ!!殺す!!》
ガガガガガガガガガガガガガッ!
ベノちゃんが「ひぃ~っ、ごめんなさい!!」と逃げ惑う。
ココロは悲鳴を上げ、机の下に隠れる。
「ひぃっ!ヴィーガー!?訓練弾でも、こんなん撃つん!?うちの目薬、こんなストレスには効かんで…!」
2019年7月21日
萌実がGoogle Pixel 3aを投げつけ、「アンタ…何してくれてんのよ!! 本当に!!!」と絶叫。チェーンソーを手に「殺す!!!! 殺してやる!!!!!」と追いかけ、ドアをぶち破る。ベノちゃん、夏希、あかりがパニックに陥り、エイレーンも「ぎゃあああああああああああ!!!」と逃げ惑う。
ココロは完全に凍り付き、モニターを呆然と見つめる。
「…チェ、チェーンソー!?ドアぶち破る!?なんやこのカオス!?萌実ちゃん、スキンケアのストレス発散、こんなレベルちゃうやろ…!」
彼女は青いヘッドバンドを握りしめ、戦慄で震える。研究室の空気は、まるで冷凍庫のように冷え切っていた。
コメント欄は、まるでカオスの祭りのようだった。
「トイザらスで欲しいものを買ってもらえなかった時の幼児みたい」「檻の中で暴れるチンパンジーを眺めてる気分になる」「チェーンソーは駄目だろ(笑)」「萌実ちゃんの口癖→→→ふざけんなよ。←←←」「ハロー、旦那様。あなたの嫁の萌実だよー。発狂します! は?」「チェンソーはエグい」「夏希ちゃんかわいそう」「萌実ちゃん子供みたいだー。」
ココロはタブレットをスクロールし、震えながら呟く。
「…なんやこのコメント欄!?『チンパンジー』とか、ひどすぎるわ!でも、萌実ちゃんのこのパワー、めっちゃヤバい…!うちのYouTubeチャンネル、こんな熱量出せるかな…?」
彼女は一瞬、スキンケア動画の穏やかなトーンと比較し、戦慄を隠せない。深呼吸し、ヘッドバンドを整えながら、ココロは大阪弁で気を取り直す。
「…しゃあない!うち、根羽清ココロ、ロート製薬の公式VTuberとして、萌実ちゃんのカオスに負けへん!12月11日の生放送、どんなんになるか楽しみやけど…チェーンソーは絶対NGやで!オトに相談して、なんか面白い企画考えなあかん!」
『萌実の発狂シーン集』は、根羽清ココロに戦慄を走らせ、ロート製薬の研究室にカオスの嵐を巻き起こした。しかし、彼女の大阪弁と情熱は、恐怖を新たなインスピレーションに変えつつあった。萌実の爆発的な感情は、キズナアイの寛大さ、ベノちゃんの炎上商法、ENTUMやにじさんじ、.LIVE、ゲーム部、upd8、ミライアカリ、鳴神裁、夢月ロア、郡道美玲、白銀ノエル、兎田ぺこら、さくらみこ、黄ノ星つくり(後のぷわぷわぽぷら)、雛見沢くるみ、朝霞しお、音霊魂子、水菜月夏希、石狩あかりの反応と交錯し、12月11日の生放送への期待をさらに高めていた。ぴぐまりおん。のくるみがあおぎり高校とコラボを模索し、ベアトリクス・ブレーメが削除を断念したこのカオスは、VTuber界全体を巻き込む嵐となっていた。ギルザレンⅢ世は新たな策略を企み、樺太のエイレーンは炎上の収束に奔走する。VTuber界の舞台は、カオスと情熱、恐怖と挑戦が絡み合いながら、さらなるドラマへと突き進んでいた――。