ENTUM23   作:マブラマ

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第145話 萌実の家上空でのカオスなドローン企画

2019年10月6日、東京都内の閑静な住宅街に佇む萌実の家。その上空に、不穏なブーンという音が響き始めた。ベノちゃん、ENTUMの炎上系トラブルメーカーは、赤いジャケットにサングラスをかけ、ドローンのコントローラーを手にニヤリと笑う。彼女はベアトリクス・ブレーメ名誉会長の指示を無視して色丹島から勝手に帰還し、エトラにフラれた勢いのまま、新たなカオスを求めて萌実の家にやってきた。エイレーンの家でエボラちゃんに「萌実を驚かせる」と豪語した彼女の企みは、シンプルかつ大胆――ドローンで萌実の家を空撮し、ネットでバズらせることだった。ベノちゃんは、ドローンに取り付けたカメラを起動し、配信アプリを立ち上げる。

「どうもベノちゃんだよ!今日はクソ生意気に活動してる萌実ちゃんの家に来ました。何をするかって言うと、このドローンで萌実ちゃんの家を空撮したいと思いまーす♪」

彼女の声は、炎上商法の自信と悪戯っぽさに満ち、カメラに向かってウインク。ドローンがふわりと浮かび上がり、萌実の家の屋根を旋回し始めた。萌実の家は、アニメポスターやゲームのフィギュアが窓からチラリと見える、ENTUMらしいカオスな雰囲気。庭には、なぜかチェーンソーの形をした置物(もちろん偽物)が置かれ、『発狂シーン集』の伝説を彷彿とさせた。ベノちゃんはコントローラーを操作しながら、配信のコメント欄をチラ見。「お、ファンの反応、めっちゃ早いじゃん!『ベノちゃん、ガチでヤバいw』『萌実、チェーンソー持って出てくるぞ!』だって!ふふ、もっとカオスにしちゃうぜ!」

しかし、萌実の家の窓がガラッと開き、萌実本人が顔を出す。

「―――…何よ、このブーンって音!?………ベノちゃん!?アンタ、勝手にドローン飛ばさないでよ!ふざけんな!」

彼女の声は、発狂シーン集の「ふざけんな!」を彷彿とさせ、ベノちゃんの背筋に一瞬ゾクッと悪寒が走る。ベノちゃんは慌ててコントローラーを操作し、ドローンを高く上げる。

「うわっ、萌実ちゃん、めっちゃ早い反応!さすが発狂クイーン!でも、これくらいでビビらないよ!もっとバズらせてやるぜ!」

彼女は配信カメラに向かって笑い、コメント欄がさらにカオスに沸き立つ。

「ベノ、逃げろ!」「萌実、チェーンソー出してきそう!」「12月11日、これの100倍ヤバいだろ!」

萌実は窓から身を乗り出し、叫ぶ。

「ベノちゃん!いい加減にしてよ!ドローン落とすわよ!」

だが、彼女の声にはどこか楽しげな響きがあり、ベノちゃんのイタズラを水(見ず)に流そうとしているようだった。桜月花音が昨日訪れた際に見せた、萌実の純粋な情熱がここでも垣間見えた。ベノちゃんはドローンを着陸させ、配信を締める。

「よーし、今回の空撮、成功!萌実ちゃんの反応、めっちゃバズりそう!12月11日の生放送、萌実とエトラのコンビに、私の炎上パワーも加えてやるぜ!じゃ、ベノちゃん、またな!」

配信終了後、彼女はサングラスをかけ直し、ニヤリと笑う。

「エボラちゃん、心配してたけど、これくらいのカオス、余裕じゃん!」

 

 

ベノちゃんのドローン配信のコメント欄は、瞬く間にカオスの祭りに。「ベノちゃん、ガチで命知らずw」「萌実の『ふざけんな!』キター!」「チェーンソー出なくてよかった」「12月11日、絶対カオス確定!」さらに、萌実の『発狂シーン集』のコメント欄も引き続き沸騰。「トイザらスで欲しいものを買ってもらえなかった時の幼児みたい」「檻の中で暴れるチンパンジーを眺めてる気分になる」「チェーンソーは駄目だろ(笑)」「萌実ちゃんの口癖→→→ふざけんなよ。←←←」「ハロー、旦那様。あなたの嫁の萌実だよー。発狂します! は?」

ベノちゃんはスマホでコメント欄を眺め、満足げに呟く。

「ふっ、ファン、めっちゃノリノリじゃん!萌実ちゃんの家、空撮しただけでこの盛り上がり!12月11日、もっとでかいカオス起こしてやるぜ!」

彼女の炎上商法は、VTuber界に新たな波乱を投じていた。

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