ENTUM本社の会長室は、午後の陽光が差し込むにもかかわらず、どこか冷たい闇に満ちていた。黒い革張りの椅子と銀の燭台が並ぶ部屋の中央、巨大な机の上に置かれたモニターには、キズナアイのポッキーアンバサダー就任のニュースが繰り返し流れている。ピンクの笑顔と「おソロ PARTY!」のキャッチコピーが、無邪気に画面を埋め尽くす。アイリスディーナは、窓辺に立ち、モニターを睨みつけていた。彼女の白いコートが微かに揺れ、鋭い瞳がニュースのピンクを切り裂くように冷たい。
「ベアトリクスがそんなことを?…ふん、キズナアイのアンバサダー就任で、彼女の嫉妬が爆発したか。」
猫宮ひなたは、部屋の隅のソファに座り、猫耳をピクピクと震わせながら、スマホのTwitter投稿をスクロールする。ベアトリクスの「ブラックポッキー宣言」が、すでに1万リツイートを超えていた。
「名誉会長、完全に怒ってる…。『バーチャルさんはみている』の失敗を糧にして挽回しようとするのは分かりますが、何か嫌な予感がして…」
アイリスディーナはゆっくりと振り向き、猫宮の肩に手を置く。彼女の指先は冷たく、まるで氷の刃のよう。
「エイレーンは樺太支部、ベノは色丹島。ベイレーンは帯広に出張行ってる…。猫宮、彼女を止めようだなんてバカな真似はやめたほうがいい。お前も既に知ってるはずだ。彼女は元シュタージの将校で、亡命者狩りを指揮していたんだぞ。」
ひなたは、猫耳を伏せ、震える声で返す。
「…シュタージ。東ドイツの秘密警察。ベアトリクスさん、確かに元シュタージの将校で、ベルンハルト会長の親友だけど…そんな過去、知ってますよ。でも、だからこそ…あの嫉妬、ヤバくないですか?『バーチャルさんはみている』で萌実ちゃんが傷ついた時も、ベアトリクスさん、萌実さんを庇ってましたよね?」
アイリスディーナの瞳が、深淵のように暗く沈む。
「だからこそ危険だ。あの女は、愛と嫉妬を同じ刃で斬る。キズナアイのポッキーアンバサダー就任は、ただのきっかけ。ベアトリクスは『黒い甘さ』でVTuber界を染めようとしてる。11月11日のポッキー戦争…そして12月11日の海戦コロシアム。すべて繋がってる。」
ひなたは猫耳をピンと立てる。
「…萌実さんの『発狂シーン集』、ベアトリクスさんの黒い笑み、アイちゃんのピンク…。カオスすぎて、頭痛いです…。」
アイリスディーナは猫宮の頭を優しく撫で、囁く。
「だからこそ、私たちが見張るんだ。ベアトリクスはシュタージの亡霊を背負ってる。嫉妬が爆発したら、VTuber界の闇を呼び起こす可能性が高い。猫宮、お前の猫耳の勘、信じるぞ。」
ひなたは猫耳を震わせながら決意を込めて頷く。
「…はい。ベアトリクスさん、怖いけど…萌実さんやエトラさん、みんなを守ります!」二人は窓辺に立ち、東京の空を見上げる。
ポッキーの甘い香りが風に乗り、深淵の闇を誘うように、静かに流れていく――。
コメント欄の甘黒カオス
「ベアトリクス vs キズナアイ、嫉妬の深淵www」
「猫宮の猫耳勘、信じる!12.11で闇覚醒?」
「シュタージの亡霊、ポッキーで蘇るのかよ!」
「アイちゃんのピンク、黒に染めないで…!」
「11.11ポッキー戦争、萌実のチェーンソー参戦でカオス極まる!」
ベアトリクスの嫉妬は、アイリスディーナと猫宮ひなたの視線を呼び、VTuber界に甘黒の緊張を走らせた。萌実の爆発的な感情は、キズナアイの寛大さ、ENTUMやにじさんじ、ホロライブ、.LIVE、ゲーム部、upd8、ミライアカリ、鳴神裁、夢月ロア、郡道美玲、白銀ノエル、兎田ぺこら、さくらみこ、黄ノ星つくり(後のぷわぷわぽぷら)、雛見沢くるみ、朝霞しお、音霊魂子、水菜月夏希、石狩あかり、根羽清ココロ、因幡はねる、宗谷いちか、日ノ隈らん、宇森ひなこ、西園寺メアリ、島村シャルロット、周防パトラ、堰代ミコ、桜月花音、エボラちゃん、潤羽るしあ、アズマリム、宝鐘マリンの反応と交錯し、11月11日のポッキー戦争と12月11日の生放送への期待をさらに高めていた。ベアトリクスが闇の深淵を覗き、ギルザレンⅢ世が策略を練る中、VTuber界の舞台は、カオスと情熱、嫉妬と絆が絡み合いながら、さらなるドラマへと突き進んでいた――。