2020年1月6日、NEOENTUM本社(旧ENTUMビル)。
朝日がガラス張りの外壁を金色に染める中、最上階の作戦室は、巨大な世界地図プロジェクションで埋め尽くされていた。 ベアトリクス・ブレーメは、黒いスーツに身を包み、漆黒のロングヘアーを高く結い上げ、NEOENTUMの野望を、静かに、しかし確実に、世界に宣言する。
「ENTUMの魂は、死なない。世界中に散らばった支部を、NEOENTUMの血管として蘇らせる」 彼女の指先が、地図をなぞる。
赤い光の線が、世界を縫うように広がっていく。
極東の要衝
樺太(サハリン)支部
極寒の地に眠る情報収集の最前線。
「氷の監視塔」として再活性化。
北方領土支部群
国後、占守、択捉、色丹、歯舞。
「国境のVTuber」たちが、
情報戦と文化戦を繰り広げる。
尖閣支部
海洋の孤島にひっそり。
「海の灯台」として、監視と発信の両立。
アジアの心臓
台北・北京・南京・ハルビン・カシュガル・香港
中国語圏の巨大ネットワーク。
「漢字のVTuber」が、文化交流を担う。
ソウル・平昌・江南・平壌・元山
朝鮮半島を南北で結ぶ。
38度線支部は、「平和のVTuber」として、特別な役割を担う。
ホーチミン支部
東南アジア進出の足がかり。
「熱帯のVTuber」が、活気ある配信を展開。
中東と欧州の橋頭堡
パレスチナ・ガザ・エルサレム
複雑な情勢の中で、「文化の架け橋」として、平和の配信を。
ベルリン・ノイルピーン・ラーテノー・ボン・ミュンヘン・ライプツィヒ
欧州の中心地。
ベルリン支部は、あおぎり高校分校として再利用。
パリ・ローマ・ナポリ・バチカン
芸術と文化の都。
「クリエイティブVTuber」が、世界に発信。
ロンドン・リヴァプール・マン島・ダブリン・ケリー
英語圏への影響力拡大。
「グローバルVTuber」の拠点。
ロシアと旧ソ連圏
ミンスク・モスクワ・ハバロフスク・レニングラード・スターリングラード
広大なロシアの地。
「ロシア語VTuber」が、情報と文化の両輪を担う。
日本の心臓部
北海道ネットワーク
札幌、函館、旭川、夕張、釧路。
「雪のVTuber」が、地域密着配信。
東北・首都圏・関西・中部・離島
青森から沖縄、対馬、硫黄島、三宅島まで。
全国網を形成。
「日本のVTuber」が、すべての地域に根付く。
「NEOENTUMは、世界を繋ぐ支部網となる。すべてのファンが、VTuberの輝きに触れられる未来を、私が創る」
彼女の瞳に、シュタージの亡霊と、VTuberの夢が、交錯する。
コメント欄の世界網
「NEOENTUM、世界征服キター!!」
「樺太支部、極寒配信ヤバそうwww」
「38度線支部、平和VTuberって神すぎる」
「ベルリンにあおぎり分校!? あおぎり世界進出!?」
「尖閣支部、海洋配信始まるの!?」
「2020年、NEOENTUM vs ZIZAI vs フリー勢、VTuber内戦確定」
NEOENTUMの野望は、世界をVTuberで繋ぐ。 萌実とエトラは、フリーの海戦コロシアムを開催し、ベアトリクスは、NEOENTUMの支部網で世界を制する。
アイリスディーナは、ZIZAI内部で戦い、アクスマンの闇と対峙する。
花譜の『観測γ』が流れる中、
2020年、VTuber界は世界規模の戦場へ。
ベアトリクスの黒い笑みが、NEOENTUMのロゴに刻まれる。
「ENTUMは死んでも、VTuberの夢は、世界に広がる」
萌実のチェーンソーが、エトラの艦隊が、世界の海戦コロシアムを、2020年の新春大戦へと導く。
VTuber界の舞台は、日本の枠を超え、世界の戦場へと、静かに、しかし確実に、突き進んでいた――。