ENTUM23   作:マブラマ

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第182話 中国公安部の協力

2020年10月15日、シリウスシュガー 所長室

 

シリウスシュガーの所長室は、データとモニターの光が交錯する中、月ヶ瀬ちゆるの決意に満ちた空気に包まれていた。ヨメミ、ミディ、ヤミクモケリン、花譜の協力を得て#SaveAkariのムーブメントを加速させていたが、バスクとジャミトフの影は依然として濃く、ミライアカリの救出にはさらなる強力な味方が必要だった。そこで、ちゆるは大胆な一手を打った。中国共産党の高級幹部出身の名家に連なる、姜小花(きょうしゃおふぁ)への接触を図ったのだ。公安部の刑事捜査局(五局)所属の彼女は、様々な謎めいたコネクションを持ち、その全貌は知られざる存在だった。

ちゆるは、彼女の劉少奇への敬愛と、多少の無理を押し通す強い意志に賭け、通信画面越しに連絡を取った。画面に映った姜小花は、髪色は濃い紫色(ダークパープル)。根元から毛先までほぼ均一な深い紫で、光の当たる部分が少し明るく見える程度で髪型はとても長いストレートヘア(おそらく腰~太ももくらいまで届く長さ)。前髪はぱっつん気味で眉上くらい、サイドは顔の横に自然に落ちている。そして、右側(向かって左)の髪を赤い紐で低めの位置で低いポニーテール風で一つにまとめており、左側(向かって右)の髪はフリーで、大きな青い蝶の髪飾りが付いている(蝶の羽が髪に絡まるようなデザイン)。全体的に艶やかでサラサラの質感。とても特徴的な紫髪ロングを靡かせながら、静かな威厳を湛えた表情を浮かべていた。北京出身の彼女は、書物を好み、健康体操を趣味とする穏やかな佇まいだったが、その瞳の奥には、公安のエリートとして鍛えられた鋭い光が宿っていた。ちゆるは明るく、しかし真剣に切り出した。

「姜小花さん! あたし、月ヶ瀬ちゆる、シリウスシュガーってVTuber研究所の所長だよ! 突然の連絡、ごめんね。実は、ミライアカリちゃんがGOOMSTUDIOでバスクって奴のパワハラに苦しんでるの。彼女を道具にして、VTuber業界を支配しようとしてるんだ。小花さんのコネクションと力、貸してほしい! #SaveAkariのために!」

姜小花は一瞬、静かに書物のページをめくる仕草を止め、画面越しにちゆるをじっと見つめた。彼女の声は穏やかだが、鋼のような芯の強さを帯びていた。

「月ヶ瀬さん…あなたの名は、シリウスシュガーの研究者として耳にしていました。ミライアカリの危機か…ふむ、劉少奇同志の教えのように、正義は多少の無理を厭わず押し通すものですね。」

彼女は小さく微笑み、辛いものを隠すように軽く咳払いをした――周知の事実とはいえ、彼女の弱点は今も変わらぬようだった。ちゆるは目を輝かせ、勢いよく続けた。

「そう! 小花さんのコネクションなら、バンナムの裏側を暴けるかも! ZIZAIやNEOENTUM、にじさんじのギバラちゃん、ホロライブのるしあちゃんも動いてるんだ。内部のブライトさんたちからも情報入ってるよ。小花さんの公安の目で、アカリちゃんを救う手助け、絶対に!」

姜小花は健康体操のように優雅に手を組み、ゆっくりと頷いた。彼女の瞳には、名家出身の誇りと、劉少奇への敬愛が静かに燃えていた。

「公安の立場上、表立って動くのは難しいですが…あなたたちの情熱は、毛沢東同志の影を越える劉少奇同志の改革精神を思い起こさせます。わたくしのネットワーク――北京の古い書物から得た人脈を、少し動かしてみます。バスクの野望が、国際的な闇に繋がっているなら、五局の目が届くはずです。」

彼女の言葉は、穏やかだが、押し通す意志の強さが滲み出ていた。辛いものを避けるように、彼女はそっとお茶を一口飲んだ。ちゆるは拳を握り、興奮を抑えきれずに叫んだ。

「ありがとう、小花さん! これでアカリちゃんの救出、もっと近づいたよ! 小花さんのコネ、めっちゃ頼りにしてる!」

姜小花は静かに笑い、画面越しに優しく言った。

「無理を押し通すのが、私の流儀――ミライアカリの笑顔を守るためなら、多少の書物の埃も払います。連絡をお待ちを。」

通信が切れる瞬間、彼女の瞳には、公安のエリートとして、また一人の女性として、揺るぎない決意が宿っていた。姜小花の参戦は、ミライアカリ救出作戦に新たな深みを加えた。中国公安部のコネクションが、バンダイナムコの影に光を当てる鍵となるかもしれない。ちゆるはモニターを閉じ、静かに呟いた。

「小花さん、ほんとに心強い…! アカリちゃん、みんなの絆で絶対救うよ!」

VTuberたちのムーブメントは、国際的な広がりを見せ始め、バスクとジャミトフの野望を包囲する網が、静かに、だが確実に狭まっていくのだった。

 

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