2020年10月15日、GOOMSTUDIO 管理室
GOOMSTUDIOの管理室は、モニターの青白い光に照らされ、冷たく重い空気が漂っていた。複数のスクリーンには、ミライアカリの配信ルームが映し出されていた。彼女の金髪サイドテールとピンクの星マークが揺れる蒼い瞳は、疲れと反抗の光を宿していた。アカリは椅子に座らされ、強制的に渡された台本を握り潰し、暗いモニターを見つめていた。孤独と葛藤に苛まれながらも、仲間たちの顔――シロ、ひなた、そら、萌実、エトラ――を思い出すたびに、かすかな希望が胸に灯っていた。バスク郷里は管理室の中央に立ち、スクリーンを睨みつけていた。彼の鋭い目つきと冷酷な笑みは、部屋を支配する重圧を放っていた。隣にはジャミトフ西村が立ち、冷ややかな視線でアカリの映像を観察していた。バスクは低い声で、まるで呪文のように呟いた。
「このまま返すわけにはいかんのだ。――此方の施設を見られているんだからな。ジャマイカン、Brave groupへ行く。」
ジャマイカン山田が即座に反応し、背筋を伸ばした。
「――は!」
彼はタブレットを手に素早くメモを取り、バスクに確認するように言った。
「Brave groupへの潜入は、アカリの救出を阻止するためですね?」
バスクは頷き、冷たく言い放った。
「このままでは戦況が見られん。ベアトリクス・ブレーメやアイリスディーナ・ベルンハルト、シリウスシュガーの月ヶ瀬ちゆるが動いている以上、外部の動きを封じ込める必要がある。Brave groupの内部にスパイを送り、ZIZAIやNEOENTUMの情報を掴め。必要なら、力ずくで潰せ。」
ジャマイカンは冷笑を浮かべ、答えた。
「了解しました。ヤザン大塚にも連絡して、Brave groupの監視を強化します。奴らが動く前に、叩き潰してみせます。」
バスクはスクリーンに目を戻し、アカリの映像を見ながら吐き捨てた。
「ミライアカリ、我々は人殺しの集団ではない。一刻も早い平和を願っている事を忘れんでな。だが、貴様が逆らうなら、その平和を乱す者として扱うぞ。」
その瞬間、管理室のドアが軋む音を立てて開き、ヤザン大塚が入ってきた。粗野な笑みを浮かべ、バスクに報告した。
「バスクさん、Brave groupの内部に接触済みだ。ゲーム部の一件で弱ってる奴らなら、簡単に情報を引き出せるぜ。」
バスクは満足げに頷いた。
「よし、ヤザン。貴様の力で、Brave groupを締め上げろ。ミライアカリを救おうとする者たちを、一網打尽にするのだ。」
管理室の空気は、まるで氷のように冷え切り、バスクの野望はさらに暗く、深く広がっていくようだった。一方、アカリの心に灯る希望の炎は、仲間たちの絆によって決して消えることなく、静かに燃え続けていた。バスクの新たな策略が動き出し、Brave groupへの潜入という脅威が、#SaveAkariのムーブメントに暗い影を落としていた。しかし、ちゆる、リリー・ラヴォア、姜小花、ヨメミ、ミディ、ヤミクモケリン、花譜、そして国内外のVTuberたちの団結は、バスクの支配を打ち破るための希望の剣を研ぎ澄ませていた。戦いは、緊迫した最終局面へと突き進んでいた。
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