ENTUM23   作:マブラマ

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第189話 GOOMSTUDIOの野望

2020年10月20日

GOOMSTUDIO 管理室

 

GOOMSTUDIOの管理室は、モニターの青白い光に照らされ、冷たく重い空気が支配していた。複数のスクリーンには、ミライアカリの配信ルームが映し出されていた。彼女の金髪サイドテールとピンクの星マークが揺れる蒼い瞳は、疲労と反抗の光を宿していた。アカリは椅子に座らされ、強制的に渡された台本を握り潰し、暗いモニターを見つめていた。孤独と葛藤に苛まれながらも、仲間たちの顔――シロ、ひなた、そら、萌実、エトラ――を思い出すたびに、かすかな希望が胸に灯っていた。

バスク郷里は管理室の中央に立ち、スクリーンを睨みつけていた。

彼の鋭い目つきと冷酷な笑みは、部屋を圧倒していた。隣にはジャミトフ西村が立ち、冷ややかな視線でアカリの映像を見ていた。

バスクの前に、新たに現れたローレン中本が緊張した面持ちで立っていた。

彼はバスクの腹心の一人で、ゲーム部プロジェクトの崩壊を水面下で仕組んだ人物として知られていた。

バスクは低い声で、まるで獲物を玩ぶような口調で言った。

「――それは面白い。VTuber同士が引き合うところがあると言うことか。ゲーム部もいいのか?」

ローレンは背筋を伸ばし、慎重に答えた。

「は――少なくとも来年2月が限界でしょう。夢咲楓、風見涼、道明寺晴翔の活動終了は、すでに決定済みです。内部は混乱状態で、解散も時間の問題です。」

バスクは鼻で笑い、満足げに頷いた。

「フン、あっけなく崩れたな。ゲーム部プロジェクトはお終いだ。」

彼の声には、勝利の余裕と冷酷な支配欲が混じっていた。ローレンがさらに進言した。

「――は! あおぎり高校はどうなされますか? 彼らも#SaveAkariのムーブメントに加担しているようです。」

バスクは一瞬目を細め、冷たく言い放った。

「………放っておけ。そのうち消滅する。」

彼はスクリーンに目を戻し、アカリの映像を見ながら続けた。

「ミライアカリが我々に従わん限り、どんな絆も無意味だ。VTuberは夢を届ける仕事だと? そんな理想はここでは通用しない!」

ジャミトフが冷ややかに付け加えた。

「あおぎり高校も、所詮は弱小事務所だ。バンナムの力の前では、ただの虫けらに過ぎん。ミライアカリを完全に支配下に置き、他のVTuberたちに警告を発する。それがGOOMSTUDIOの使命だ。」

バスクは頷き、ローレンに命じた。

「ローレン、Brave groupへの監視を強化しろ。ジャマイカンとヤザンに、ZIZAIやNEOENTUMの動きを徹底的に潰せと伝えろ。アカリを救おうとする者たちは、一網打尽だ。」

ローレンは深く頭を下げ、答えた。

「了解しました。必ず任務を遂行します。」

管理室の空気は、まるで凍りつくような冷たさに包まれ、バスクとジャミトフの野望はさらに暗く、深く広がっていた。

ゲーム部プロジェクトの崩壊を背景に、彼らの支配はVTuber業界全体に影を落としていた。

しかし、ミライアカリの心に灯る希望の炎は、仲間たちの絆と#SaveAkariのムーブメントによって決して消えることなく燃え続けていた。

一方、シリウスシュガーのちゆる、あおぎり高校の音霊魂子、姜小花の公安コネクション、リリー・ラヴォアのシギント技術、そしてヨメミ、ミディ、ヤミクモケリン、花譜らの協力は、バスクの新たな策略に対抗する準備を着実に進めていた。

あおぎり高校や他のVTuberたちの団結が、GOOMSTUDIOの闇に立ち向かう希望の剣をさらに鋭く研ぎ澄ませていた。戦いは、決戦の時へと突き進んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GOOMSTUDIOの配信ルームは、薄暗い蛍光灯の光に照らされ、冷たく重い空気が漂っていた。

ミライアカリは椅子に座り、膝を抱えていた。

モニターは暗いままで、彼女の手元にはバスクから強制的に渡された台本が無造作に置かれていた。

彼女の心は、過去の『バーチャルさんはみている』の仲間たち――ひなた、もちひよこ、シロ――との楽しかった記憶と、現在の絶望で激しく揺れ動いていた。

「ひなたちゃん…もちひよこちゃん…シロちゃん…みんな、私を待っててくれるよね…?」

彼女の声は小さく、かすかに震えていたが、内に秘めた希望の炎は消えていなかった。

ドアが軋む音と共に、岩城が静かに入ってきた。

彼は穏やかな表情でアカリに近づき、監視カメラの死角を確認しながら小声で囁いた。「アカリ、俺からだ。外部で動いてる仲間たちがいる。ZIZAIやNEOENTUM、シリウスシュガーの月ヶ瀬ちゆる、中国公安部の姜小花、ドイツ連邦情報局のリリー・ラヴォア…みんな、お前を救うために動いてる。」

アカリの瞳が一瞬輝き、涙が滲んだ。彼女は膝を抱えたまま、信じられないような希望に震える声で応えた。

「岩城さん…本当? みんな、私を…」

岩城は静かに頷き、温かい微笑みを浮かべた。

「ああ、本当だ。ブライトとエマ、カクリコンとジェリドも協力してる。監視カメラのハッキングも進んでる。お前が諦めなきゃ、必ず救い出せる。」

彼の言葉は、まるで暗闇に差し込む一筋の光のように、アカリの心を温めた。

アカリは唇を噛み、涙を拭いながら決意を込めて頷いた。

「ありがとう…岩城さん。私、負けないよ。ファンのみんなのために、絶対に頑張る!」 彼女の声には、疲労と孤独を乗り越える強い意志が宿っていた。

ピンクの星マークが揺れる蒼い瞳は、希望と闘志に燃え、まるで再び輝きを取り戻したようだった。

 

 

 

 

岩城の言葉は、アカリに新たな力を与えた。

外部では、ちゆるの戦略、姜小花の公安コネクション、リリー・ラヴォアのシギント技術、魂子やシロ、ひなた、萌実らのVTuberたちの団結、そして#SaveAkariを支えるファンの声が、バスクとジャミトフの野望を打ち砕く準備を着実に進めていた。

一方、GOOMSTUDIOの管理室では、バスクとローレン中本がBrave groupへのスパイ潜入を強化し、戦いは最終局面へと突き進んでいた。アカリの心に灯る希望の炎は、仲間たちの絆によってますます強く燃え上がり、決戦の時が近づいていた。

 

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