2020年11月10日
都内某所 ネットカフェ
都内の薄暗いネットカフェの個室は、モニターの青白い光とキーボードのクリック音で満たされていた。
鳴神裁は、ホロライブ、にじさんじ、魂子たちとの関係が断たれ、せやなせやや他の個人勢からも拒絶された孤立無援の状況で、なおもミライアカリを救うために極秘裏に動き続けていた。
彼は暗号化された匿名アカウントを使い、姜小花のハッキングルートを密かに利用して、アカリにメッセージを送る準備を進めていた。
キーボードを叩く手は震え、緊張と決意に満ちた表情で呟いた。
「アカリ…俺はお前を救いたい。どんなに孤立しても、絶対に諦めねえ…!」
彼が用意したメッセージは短く、だが心からの言葉だった。
「アカリ、俺は鳴神だ。お前を救うために動いてる。ファンのみんなと一緒に、絶対に負けねえ。#SaveAkari」
このメッセージは、姜小花がハッキングしたGOOMSTUDIOのシステムを通じて、アカリの次回配信で使用するモニターのサブチャンネルに紛れ込むよう設定された。
鳴神はバスクや橘雅清の監視を掻い潜るため、痕跡を残さないよう細心の注意を払った。
しかし、この行動は極めて危険だった。
姜小花のハッキングルートを利用したことで、ZIZAI、NEOENTUM、にじさんじ、シリウスシュガー、aNCHORの連携による#SaveAkariの計画に影響を与えるリスクがあった。
鳴神自身もその危険を理解していたが、アカリへの想いと、過去のデマ騒動(ゲーム部、にじさんじ、ホロライブ、アズマリム関連)への贖罪の気持ちが彼を突き動かしていた。
GOOMSTUDIOの配信ルームでは、ミライアカリがモーションキャプチャ装置を装着し、次回配信の準備を進めていた。金髪サイドテールとピンクの星マークが揺れる新衣装をまとい、彼女の蒼い瞳には疲労と葛藤が滲んでいたが、11月9日の配信で届いた姜小花の音声メッセージ「アカリさん、仲間たちがここにいる。負けないでください。#SaveAkari」が心に希望を灯していた。
バスクの監視は一層厳しくなり、生駒葵と波瀬うるうの派遣により緊張感が増していたが、アカリはファンの応援を胸に戦う決意を固めていた。岩城がそばに立ち、密かに彼女を励ました。
「アカリ、今日の配信でも音声メッセージを送る準備ができてる。持ちこたえろ。」
彼の声は穏やかだが、内部協力者(ブライト、エマ、ジェリド、カクリコン、ライラ)としての確信に満ちていた。
アカリは小さく頷き、微笑んだ。
「うん…岩城さん、ありがとう。私、ファンのみんなのために、絶対に頑張るよ。」
彼女の心には、「ココロヤミ」の設定とバスクの圧力に抗う強い意志が宿っていた。
葵は配信ルームの隅で、アカリの準備を厳しい目で見守っていた。
「ミライアカリ、規律を守りなさい。バスクの台本から逸脱すれば、相応の結果が待っている事を忘れるな」
だが、アカリのファンへの情熱を見て、彼女の心には微かな動揺が生じていた。
うるうは縮こまり、不安げに呟いた。
「アカリさん…こんな状況でも笑顔で…私、こんな監視、ほんとにいいのかな…。」
彼女の葛藤は、バスクの命令への疑問をさらに深め、内部協力者にとって新たな味方となる可能性を示していた。
萌実の家では、月ヶ瀬ちゆると桃園めるが姜小花からの最新データを解析。めるが過集中モードで叫んだ。
「ちゆるさん! 小花さんのハッキング、バスクの警備の隙を完璧に捉えました! 今日の配信で、音声メッセージ絶対成功させます!」
ちゆるは笑顔で応じた。
「めるちゃん、最高! これで#SaveAkariがもっとデカくなる! アカリちゃん、待ってて!」
にじさんじスタジオでは、ギルザレンⅢ世がTwitterでの拡散を強化。ギルザレンが高笑いした。
「ハハハ! このギルザレンⅢ世の情報網で、バスクの鼻を明かしてやる! アカリ救出、必ず成功だ!」
姜小花と劉翠蘭は、都内で最終調整。劉が小花に言った。
「鳴神のメッセージ、予定外ですが…彼の情熱、使えるかもしれません。アカリさんへの音声、今日必ず届けますよ。」
小花は笑顔で応じた。
「翠蘭さん、頼りにしていますよ。バスクも黒龍も、VTuberの絆には敵わない事を連中に思い知って貰いましょう」
GOOMSTUDIOの配信ルームで、アカリはモニターを見つめ、呟いた。
「みんな…今日も、ファンのために全力を尽くすよ…!」 彼女の心には、仲間たちのメッセージとファンの応援が響き合い、「ココロヤミ」を超える希望が燃えていた。#SaveAkariのムーブメントは、鳴神の危険な行動、エトラの参戦、ヤザンの動揺、波瀬の葛藤、姜小花と劉翠蘭の諜報、内部協力者の結束により、かつてない勢いで加速。ミライアカリの救出とちゆるの命を守る戦いは、11月10日の配信で決定的な局面を迎えようとしていた。
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