2020年11月23日
新宿のネットカフェの個室で、鳴神裁は暗号化されたアカウントを使い、麻雀とゲームを愛する個人勢のバーチャルYouTuber、楠栞桜にDMを送ろうとしていた。
#SaveAkariのムーブメントに新たな仲間を巻き込み、ミライアカリの救出を加速させるためだった。
しかし、ホロライブ3期生の兎田ぺこらから意外な情報が届いた。
ぺこらは、楠栞桜が8月20日にリアルタイム放送をしばらく休止すると宣言したことを伝えた。
「こんぺこ! 鳴神、栞桜ちゃんは今、配信休止中ぺこ。無理にコンタクト取っても、反応ないと思うぺこよ。」
鳴神は苛立ちを隠せず、キーボードを叩く手を止めた。
「くそっ…栞桜が休止中だと? タイミングが悪すぎる…!」
だが、彼はすぐに気持ちを切り替え、別のルートを探ることにした。
レーサー系VTuberとして知られる花香琴音に目を付け、彼女のTwitCastingのコメント欄を通じてコンタクトを試みた。
琴音は応答し、ビデオ通話で対話することに成功した。
琴音はレーシングスーツ姿で画面に現れ、冷静な口調で言った。
《鳴神、アカリちゃんを助けたいのは分かる。みんな同じ気持ちよ。でも、今日はNEOENTUMのベアトリクス会長の誕生日パレードがあって、生配信中なの。下手に動いたら、注目を集めて計画がバレるわ。》
彼女はさらに厳しく続けた。
《感情論だけで行動しないで。アカリちゃんを救うには、もっと戦略的に動く必要があるわ。》
鳴神は歯を食いしばり、反論しようとしたが、琴音の言葉に一理あると感じ、言葉を飲み込んだ。
「…分かったよ。だが、俺はどうすりゃいい?」
琴音は少し声を潜め、極秘情報を明かした。
《株式会社クリエイトリングの社員、篁唯依(たかむら ゆい)が、GOOMSTUDIOの内部を極秘裏に調査してるわ。彼女はバスクの動きを追ってる。直接コンタクトは避けなさい。でも、彼女の調査が進めば、#SaveAkariに大きな進展があるはずよ。》
鳴神は目を輝かせ、呟いた。
「篁唯依…クリエイトリングか…! よし、そっちの動きを待つ…いや、俺も何か動かねえと!」
琴音はため息をつき、忠告した。
《鳴神、くれぐれも暴走しないで。NEOENTUMもZIZAIも、魂子ちゃんやシロちゃん、ホロライブも、みんなアカリちゃんのために動いてる。仲間を信じなさい。》
#SaveAkariのムーブメントは、篁唯依の調査、内部協力者の結束、エトラの参戦、鳴神の貢献、カタリーナとファルカの潜入、姜小花と劉翠蘭の諜報、NEOENTUMの戦略により、勝利への最終準備を整えた。ミライアカリの救出とちゆるの命を守る決戦は、まだまだ続く。
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