ENTUM23   作:マブラマ

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第214話 鳴神の暴露

2020年12月3日、インターネットの深淵。

鳴神の配信画面に、挑発的な赤文字がデカデカと躍っていた。

【GOOMSTUDIO】バンナムの奴隷制度! クズすぎるバスク・オムの真実!

画面の向こうで、鳴神は鋭い眼光を光らせ、まるで裁きの雷を振り下ろすかのようにまくし立てていた。

モニターには、彼が“証拠”と称して集めた資料が映し出され、GOOMSTUDIOとバスク郷里への容赦ない批判が炸裂していた。

「バスクのやり方は完全にライン越えてる! ミライアカリを道具扱いして、体調も考えずに無茶な企画を押し付ける! これがバンナムのやり方かよ!?」

彼の声は、怒りと正義感に震え、ネットの闇に響き渡った。

コメント欄は、まるで火薬庫に火花が飛び散ったかのように爆発していた。

「バスク、クソすぎ!」

「アカリちゃんを傷つけるな!」

「GOOMSTUDIO、マジで無能運営!」

「ZIZAI以下じゃん!」

「バンナムに失望した!」

「あおぎり高校を見習え!」

リスナーたちの怒りは、まるで制御不能の炎のように燃え上がり、TwitterのGOOMSTUDIO公式アカウントに飛び火していた。

リプライ欄はカオスの坩堝と化し、罵詈雑言が津波のように押し寄せていた。

『糞運営! バスク辞めろ!』

『なあ、どういうことやねんこれ!?』

『バンナムはクソ運営に成り下がる』

『無能無能無能無能無能…』

『GOOMSTUDIOの責任者は機会主義者か? ただの無能か?』

『#SaveAkari アカリちゃんを解放しろ!』

ファンの怒りは、バスク個人を越え、GOOMSTUDIO全体、そしてその背後にそびえるバンナムへの失望へと広がっていた。

インターネットは、まるで巨大な怪物が咆哮するかのような勢いで荒れ狂っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、あおぎり高校 配信部屋

 

魂子は、モニターに映る鳴神の配信を呆然と見つめていた。

過激なタイトル、怒りに燃えるコメント欄、そしてTwitterで炎上するGOOMSTUDIO公式アカウントの惨状。

彼女の手元のタブレットには、罵詈雑言に埋め尽くされたリプライ欄が映し出されている。

「鳴神…あんた、何やってるの…?」

魂子は呟き、深いため息をついた。彼女の指が素早く動き、Twitterで鳴神にメンションを送った。

 

 

『鳴神くん、これはやりすぎだよ。いくらバスクが問題でも、こんな風に煽ったらアカリちゃんがもっと辛くなるかもしれない。少し冷静になって。』

 

意外にも、鳴神からの返信はすぐに返ってきた。

 

『すまない、魂子。少し熱くなりすぎた…でも、バスクのやり方はどうしても許せないんだ!』

魂子は画面を見つめ、眉をひそめた。

鳴神の正義感は理解できる。

バスクの横暴は、彼女も許せなかった。

だが、こんな風に事を荒立てれば、アカリや他のVTuberたちに余計な負担がかかるかもしれない。

彼女の心には、鳴神の無鉄砲さと、正義を貫こうとする熱さが交錯していた。

魂子はキーボードを叩き、冷静な口調でリプライを送った。

 

『言葉じゃなくて、行動で示してよ、鳴神くん。アカリちゃんを助けたいなら、もっとスマートに、仲間と一緒に動くべきだよ。』

 

その言葉は、鳴神の心に突き刺さった。

彼はモニターの前で一瞬黙り込み、拳を握りしめた。

魂子の言葉は、まるで熱い鉄に冷水をかけるように彼の激情を冷ましたが、同時に新たな決意を灯していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GOOMSTUDIO バックステージ

 

炎上するTwitterの状況を把握したバスク郷里の顔は、まるで幽鬼のように青ざめていた。

バックステージは、スタッフたちが慌ただしく動き回る混乱の坩堝と化していた。

電話が鳴り響き、対応に追われるスタッフたちの声が響き合う中、一人涼しい顔でコーヒーを啜る男がいた。

パプテマス・シロッコ。

「ふむ…鳴神の配信、なかなか面白いことになってますね」

シロッコは口元に薄い笑みを浮かべ、バスクをチラリと見た。

「バスクさん、この状況、どう収めるつもりです?」

バスクは歯を食いしばり、声を絞り出した。

「…黙れ、シロッコ。今はお前の出る幕じゃない」

だが、その声にはいつもの威圧感が欠けていた。

鳴神の配信とファンの怒りは、GOOMSTUDIOの内部にまで波紋を広げ、バスクの支配に確実に亀裂を生みつつあった。

シロッコの微笑みは、まるでその混乱を楽しみ、さらなる嵐を予感させるものだった。

 

 

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