ENTUM23   作:マブラマ

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第233話 あおぎりヘッドハンティング

2021年2月17日、株式会社Brave group傘下クリエイトリング あおぎり高校スタジオ

 

クリエイトリングのあおぎり高校スタジオは、東京の喧騒から離れた場所にあり、ポップでカラフルな装飾に彩られ、VTuberたちの活気ある雰囲気が漂っていた。

しかし、ジャミトフ西村とバスク郷里がスタジオに足を踏み入れた瞬間、空気は一変した。

スタジオの中央には、あおぎり高校の音霊魂子、水菜月夏希、石狩あかり、大代真白の4人が立っていた。

彼女たちの視線は、手厚い歓迎とは程遠く、冷ややかで軽蔑に満ちていた。

ジャミトフは周囲を見回し、軽い口調で言った。

「ここがあおぎり高校か…なかなか楽しそうじゃないか」

バスクは薄笑いを浮かべ、応じた。

「ジャマイカンはこれの良さが全く理解してなかったようで」

ジャミトフは冷たく遮り、言い放った。

「バスクよ。あの男の事はもう忘れろ――その程度だったまでだ」

バスクは即座に姿勢を正し、答えた。

「は――ジャミトフ様」

ジャミトフは視線を上げ、4人のVTuberに気づいた。

「ん?」

音霊魂子が一歩前に出て、鋭い声で切り出した。

「ジャミトフ西村、バスク郷里…GOOMSTUDIOのトップが、こんなところに何の用?」

水菜月夏希が腕を組み、冷ややかに続けた。

「アカリちゃんを縛り上げて、幸福の科学だのココロヤミだの、ろくでもない企画で苦しめてる連中が、あおぎりに何の用?」

石狩あかりは軽い笑みを浮かべつつ、毒を込めて言った。

「まさか、私たちまで支配しようってんじゃないよね? アカリちゃんの#SaveAkari、Twitterでめっちゃ盛り上がってるけど、知ってる?」

大代真白は静かに、だが強い口調で付け加えた。

「アカリちゃんの笑顔を潰すような奴ら、あおぎりにはいらないよ」

ジャミトフは一瞬目を細め、穏やかな笑みを装って答えた。

「おやおや、随分な歓迎だな。諸君、誤解だ。我々はただ、Brave groupとの協力を模索しに来ただけだ。ミライアカリの活躍は、VTuber界全体の利益に繋がると思わないか?」

魂子は鼻で笑い、反論した。

「協力? 笑わせないで。アカリちゃんを監視して、自由を奪ってるのがGOOMSTUDIOでしょ。ファンの声、ちゃんと聞いてる? #SaveAkari、ちゃんと見なよ」

バスクは苛立ちを隠せず、声を荒げた。

「貴様ら、生意気な口を…! 我々はアカリをスターにするために…」

夏希が即座に遮った。

「スター? 笑える。アカリちゃん、休憩室でジェリドさんたちを怖がらせたって話、知ってるよ。あんな行動、バスク、あんたのプレッシャーのせいでしょ」

ジャミトフは手を挙げ、バスクを制した。

「バスク、落ち着け。――諸君、ミライアカリは我々の管理下で輝いている。幸福の科学やココロヤミも、彼女の魅力を引き出す企画だ。Brave groupと手を組めば、あおぎり高校もさらに注目されるぞ?」

あかりは軽く首を振って言った。

「注目? 要らないよ。アカリちゃんを苦しめる奴らと組むなんて、冗談じゃない」

真白は静かに、だが断固として言った。

「あおぎりは、私たちの絆で輝く。アカリちゃんを救うために、NEOENTUMやZIZAIとも繋がってるよ。ジャミトフ、バスク、あんたたちの支配、そろそろ終わるんじゃない?」

ジャミトフの笑みが一瞬凍りつき、バスクは拳を握り締めた。

魂子が最後に釘を刺した。

「ここはあおぎり高校。私たちの場所。出てってくれると助かるよ」

ジャミトフは軽く笑い、立ち上がった。

「ふむ、熱い歓迎、感謝するよ。だが、覚えておきなさい。VTuber界の未来は、GOOMSTUDIOが握っている」

バスクは憤怒を抑え、ジャミトフに従ってスタジオを後にした。

4人のVTuberたちは、彼らの背中を見送りながら、決意を新たにした。

魂子は呟いた。

「アカリちゃん…絶対救うから。#SaveAkari、もっと広げよう!」

あおぎり高校の4人の対峙は、#SaveAkariムーブメントに新たな勢いをもたらした。

ディスコルディアの淡路島潜伏とアクスマンの暗躍が新たな危機を投じ、アカリの「ココロヤミ」配信とヤザン・シロッコの暗躍が、バスクの支配に揺さぶりをかけていた。VTuber業界の絆と国際的なファンの力が、革命の火を燃え上がらせていた。

 

 

 

 

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