ENTUM23   作:マブラマ

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第241話 離反

2021年3月22日、首都圏・深夜の高速道路

 

ドーセット・アカホシは、夜の首都圏を疾走するシャア専用オーリス――鮮やかな赤にカスタマイズされたトヨタ・オーリス――のハンドルを握り、鋭い目で周囲を観察していた。BANsのメンバーとして、#SaveAkariムーブメントの一翼を担う彼は、首都圏の怪しい動きを調査するため、単独で行動を開始していた。

VILLSバーチャルフェスの成功と、ミライアカリの輝くパフォーマンスがGOOMSTUDIOに打撃を与えた一方、黒龍やハインツ・アクスマンの潜伏、さらにはいちから株式会社やカバー株式会社の上層部の関与疑惑が、依然として暗い影を落としていた。

ドーセットは、首都圏の裏ルートや怪しい施設を洗い出すため、夜の街を駆け巡っていた。オーリスのエンジン音が深夜の高速道路に響く中、ドーセットはハンズフリーで姜小花に暗号化通信を送った。

「小花、首都圏の調査中。黒龍の資金ルートに関連する倉庫街で怪しい動き。ZIZAIの車両が目撃されたとの情報、追ってる。アクスマンの潜伏先、そろそろ絞り込めそうか?」

姜小花の声が即座に返ってきた。

「首都圏の倉庫街、黒龍のダミー会社が使ってる可能性高い。確実に追い詰めます!」

ドーセットはオーリスのアクセルを踏み込み、首都高の湾岸線を滑るように走った。

赤い車体が街のネオンに映え、彼の心には#SaveAkariの決意が燃えていた。

「アカリのVILLSの輝き、ファンの#SaveAkariコール…あれを無駄にはしないさ。黒龍もGOOMSTUDIOも、私が炙り出す」

突然、背後から黒いバンが接近。ドーセットはミラーで確認し、唇を歪めた。

「黒龍の追っ手か…いいだろう、かかってこい」

彼はオーリスを巧みに操り、追跡を振り切るべく首都圏の裏道へ滑り込んだ。

調査は緊迫感を増し、#SaveAkariムーブメントの新たな局面が開かれようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年3月23日、東京・GOOMSTUDIO 会議室

 

春の陽光が差し込むGOOMSTUDIOの会議室は、ジャミトフ西村とバスク郷里の新たな企画で活気づいていた。

テーブルの上には、過去の配信データとPACIFIC RACINGとのコラボ提案書が広げられ、パプテマス・シロッコ、水谷沙羅、ローレン中本、エマ・シーン、ヤザン大塚、そして新たに加わったレコア勝生が同席していた。VILLSバーチャルフェスでのミライアカリの成功と、沙羅の離反が、会議に複雑な緊張感をもたらしていた。

ジャミトフはモニターを指差し、軽快に切り出した。

「バスクよ。2ヶ月前に投稿された『【奇跡の一致!】ジェスチャーだけで欲しい物を伝えられるか』について感想聞かせて貰えぬか。」

バスクは即座にデータを確認し、答えた。

「は――高評価1683。視聴者回数は20,460回です。」

ジャミトフは顎を撫で、満足げに言った。

「そこそこだな。だが谷啓の『ガチョーン』は古すぎるぞ。流行のネタを選ぶべきだったな。」

バスクはすかさず提案した。

「では次回の動画は『当たり前田のクラッカー』で如何かと。」

ジャミトフは苦笑し、遮った。

「それも古すぎるわい。まあファンの反響が良かったからこれで良しとするか。」

バスクは次の話題に移り、尋ねた。

「次の企画は…」

ジャミトフは目を輝かせ、勢いよく言った。

「そう言えば、彼女がここに来る前、PACIFIC RACINGとコラボしたそうだな。もう一度コラボを打診に行くか。決定だ。」

バスクは冷ややかに応じ、具体化を進めた。

「前回はポルシェ911 GT3 Rでしたが、次は三菱のランサーエボリューションファイナルエディションにフルラッピングに。」

ジャミトフは頷き、満足げに言った。

「うむ、それでいくぞ。問題はドライバーだが…」

バスクは即座に提案した。

「ゲーツ・キャパに一任したら如何でしょうか?」

ジャミトフは一瞬考え、決断した。

「ゲーツ・キャパ……北海道支部にいる社員か。この男に頼むか。断られたら…最近、ここに入ったレコア勝生。貴様を努めて貰うぞ。」

レコアは即座に立ち上がり、力強く答えた。

「は――バンナムの未来のためなら何でもやります!」

エマは驚き、思わず声を上げた。

「レコア!? 無茶よ!」

レコアは笑顔でエマを安心させた。

「大丈夫よ、エマ。こう見えてもプロレーサー候補だったのよ。」

エマは不安を隠せず、呟いた。

「そう…(事故とか起こらなければ良いけど…心配だわ)」

レコアはエマに視線を向け、穏やかに言った。

「エマ、少し話あるけど良いかしら?」

エマは頷き、答えた。

「ええ、会議終わってからね。」

レコアは微笑み、感謝した。

「ありがとう。」

会議室の隅で、ヤザンは静かにバスクを睨み、内心で呟いた。

「(また無茶な企画か…バスク、どこまでアカリを追い詰める気だ?)」

シロッコは沙羅と視線を交わし、彼女の離反が次の反撃の鍵となると確信していた。

沙羅はバスクへの報告を控え、シロッコに情報を流す準備を進めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同日、GOOMSTUDIO 休憩室

 

会議後、エマとレコアは休憩室の隅でひそかに話し合っていた。

部屋にはコーヒーの香りが漂い、遠くでスタッフの雑談が聞こえていた。

レコアは真剣な表情で切り出した。

「――事情は分かったわ。正直、バスクがやってることは無茶苦茶よ。私も協力するわ。」

エマは驚きと安堵の表情で応じた。

「レコア……ありがとう。」

レコアは微笑み、親しげに言った。

「いいのよ。私たち親友でしょ?」

その時、ミライアカリが休憩室に入ってきた。

彼女はエマに気づき、明るく声をかけた。

「エマさん、配信のことに相談が…」

レコアはアカリを見て、穏やかに自己紹介した。

「あなたがミライアカリね? 私はレコア勝生よ。――あなたって人は…残酷なくらい優しい子なのね…でも…」

アカリは首を傾げ、困惑した。

「?」

レコアは一瞬言葉を切り、笑顔で誤魔化した。

「…何でもない。気にしないで。」

そこへ、ジェリド・メサが休憩室に現れ、気さくに声をかけた。

「おう、レコアじゃねえか。ここに配属されたのか?」

レコアはジェリドに視線を向け、興味深く尋ねた。

「ジェリド、あなたはミライアカリの動画を見てどう思ってるの? 私も全部見たわけじゃないけど、少なくとも20本はね…」

ジェリドは笑顔で即答した。

「だったら生配信も見た方が良いぜ。アカリの笑顔は癒やされるからよ。」

レコアは軽く頷き、思案するように言った。

「…時間があればね。」

アカリはジェリドの言葉に照れ笑いを浮かべ、呟いた。

「ジェリドさん、ありがとう…アカリ、ファンのみんなのために、もっと頑張るよ!」

エマはアカリに優しく微笑み、励ました。

「アカリ、PACIFIC RACINGのコラボ、楽しそうね。ファンのみんな、きっと喜ぶよ。」

アカリは不安を隠しつつ、決意を込めて頷いた。

「うん…でも、バスクさんの企画、いつも何か企んでる気がして…レコアさん、ジェリドさん、エマさん、みんながいるから、アカリ、負けないよ!」

レコアはアカリの純粋さに心を動かされ、内心で決意を固めた。

「(この子のために…バスクの支配、絶対に終わらせるわ。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年3月24日、東京都秋葉原・NEOENTUM傘下 株式会社リィズ・ホーエンシュタイン本社(旧ENTUM秋葉原支部) 配信スタジオ

 

株式会社リィズ・ホーエンシュタインの配信スタジオは、温かみのある照明とカラフルな装飾に彩られ、賑やかな雰囲気に包まれていた。

エトラと萌実が、大きなモニターを前にリスナーと雑談配信を行っていた。

画面には「#SaveAkari」のハッシュタグが飛び交い、VILLSバーチャルフェスのミライアカリの輝く姿や、GOOMSTUDIOのPACIFIC RACINGコラボ計画への反応がコメント欄を埋め尽くしていた。

スタジオの斜め後ろでは、リィズ・ホーエンシュタインが腕を組み、小さな笑みを浮かべて二人を見守っていた。

エトラはマイクに明るく語りかけた。

「ねえ、みんな! VILLSのアカリちゃん、めっちゃキラキラしてたよね! エルちゃんとのMC、最高だった! #SaveAkari、ガチで盛り上がってるよ! コメント、どんどん送って~!」

萌実は少し照れながら、優しく笑って続けた。

「うん、アカリちゃんの笑顔、ほんと元気もらえるよね。リスナーのみんなの応援が、アカリちゃんに届いてると思う! 私も、エトラと一緒に、#SaveAkariを応援してるよ!」

コメント欄は熱狂的な反応で溢れた。

「エトラと萌実のコンビ最高!」「#SaveAkari forever!」「GOOMSTUDIOの企画、怪しすぎる…」「萌エト最高!」「萌エト万歳!」「エトラちゃん大好き」「今日も可愛いよ!」

エトラはコメントを拾い、軽快に返した。

「おっと、GOOMSTUDIOのPACIFIC RACINGコラボ? ランエボかっこいいけど、バスクさん、なんか企んでそうよね~。みんな、どう思う?」

萌実は少し心配そうに言った。

「うん…バスクさんの企画、いつもアカリちゃんに負担かけがちだよね。私たちも、配信でアカリちゃんを支えるよ!」

リィズは後ろで静かに頷き、内心で呟いた。

「(エトラの勢いと萌実の優しさ…この二人が#SaveAkariの心を掴む。GOOMSTUDIOのバスクとジャミトフ、そろそろ追い詰められるのも時間の問題ね)」

配信中、エトラは突然リスナーに質問を投げかけた。

「ねえ、みんな! もし私たちがPACIFIC RACINGコラボに出たら、どんな車に乗ってみたい? 私はポルシェ! 萌実は?」

萌実は笑いながら答えた。

「えー、ポルシェもカッコいいけど…私はスバル! インプレッサWRX!なんか、優しい感じのデザインが好き!」

コメント欄が「スバルいいね!」「出た!インプレッサ!」「萌実ちゃんはスバリストなの?」「エトラは絶対ポルシェw」「#SaveAkariでレースコラボして!」と盛り上がり、リィズは小さな笑みを深めた。彼女は姜小花に暗号化メッセージを送り、配信の勢いを戦略に繋げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年3月25日、北京・鳴神裁の作業部屋

 

北京の雑多なアパートの一室で、鳴神裁はモニターに映るニュース映像を見つめていた。画面には、福島県のJヴィレッジからスタートした東京五輪の聖火リレーの様子が映し出されていた。

新型コロナウイルスの影響で1年延期されたこのイベントが、ようやく動き出したことに、鳴神は複雑な表情を浮かべた。

#SaveAkariムーブメントの勢いはVILLSバーチャルフェスでのミライアカリの輝きや、エトラと萌実の配信でさらに高まっていたが、コロナ禍の制約はオフライン活動のハードルを上げていた。

鳴神は、あおぎり高校の音霊魂子たちの動きを邪魔せず、ユリア・バーンズと同行し、新たな計画を企んでいた。

鳴神はエナジードリンクを飲み干し、独り言を呟いた。

「聖火リレー、始まったか…コロナ禍でも世界は動いてる。魂子たちの配信は順調だが、俺はユリアと組んで黒龍の尻尾を掴む。#SaveAkari、直接ぶっ潰すぜ」

ユリアは、淡い水色のロングヘアを揺らし、ナイフを軽く弄びながら部屋に入ってきた。彼女は元アメリカ陸軍兵士の戦闘センスを持ちつつ、子供っぽくデリカシーのない性格で、鳴神とのコンビは奇妙なバランスを生んでいた。

「裁! 聖火リレーのニュース、めっちゃ盛り上がってるね! でもさ、黒龍のデマがウザすぎるから、私と一緒に北京の裏ルートで情報屋狩りしない? アクスマンの潜伏、絶対見つけるよ!」

鳴神はニヤリと笑い、応じた。

「ユリア、いいね。そのノリ嫌いじゃねえ。魂子や唯依は配信で#SaveAkariを盛り上げてくれる。俺たちは黒龍の資金ルートと、いちから・カバーの上層部の繋がりを暴く。ドーセットの首都圏調査とも連携して、情報屋からガッツリ証拠引きずり出すぜ」

ユリアは拳を突き上げ、叫んだ。

「イエーイ! 裁と私の最強タッグで、黒龍もGOOMSTUDIOもズタボロ! アカリちゃん、ヨメミちゃん、シフィールさん、ココちゃん、全部救うよ!」

鳴神はモニターに映る聖火リレーの炎を見つめ、決意を新たにした。

「コロナ禍だろうが、#SaveAkariは止まらねえ。ユリア、情報屋の場所はどこだ? 今夜動く」

ユリアは地図データをタブレットで開き、指差した。

「北京の裏通り、黒龍のダミー会社が使ってる倉庫街。ドーセットの調査とリンクしてる。姜小花にデータ共有して、準備万端!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年3月26日、東京都葛飾区郊外 萌実の家(萌実ハウス)

 

萌実の自宅の一室は、柔らかな日差しが差し込む落ち着いた空間だったが、月ヶ瀬ちゆるの指がノートパソコンのキーボードを叩く音が響き、緊迫感が漂っていた。

ちゆるは、萌実から借りた予備のノートパソコンを使い、ハインツ・アクスマンのネットワークにハッキングを仕掛けていた。

#SaveAkariムーブメントは、VILLSバーチャルフェスの成功、エトラと萌実の配信、鳴神とユリアの情報屋追跡で勢いを増していたが、アクスマンの潜伏(3月12日消息不明)と黒龍の資金ルートの核心に迫るため、ちゆるは自ら動き出した。

ちゆるはモニターのコードを睨みながら、呟いた。

「流石に萌実ちゃんが配信で使ってるパソコンを使うわけにはいかないからね…この予備PCでも、アクスマンのネットワーク、ぶち抜いてやるよ!」

萌実は隣でコーヒーを淹れながら、心配そうに声をかけた。

「ちゆるさん、ほんと大丈夫? アクスマンのネットワーク、黒龍のデマでガード固いって小花さんが言ってたよ…」

ちゆるはニコッと笑い、自信たっぷりに答えた。

「萌実ちゃん、安心して! あたしのハッキングスキル、舐めないでよね。アクスマンの潜伏先、絶対暴くから!」

ノートパソコンの画面には、ZIZAIの暗号化された通信ログが次々と表示され、ちゆるの指が高速で動いた。

彼女は、鳴神が共有したアクスマンのネットワークデータと、ユリアの情報屋からの「黒龍の牙」の手がかりを頼りに、黒龍のダミー会社のサーバーに侵入を試みていた。

ちゆるはキーボードを叩きながら、独り言のように呟いた。

「ふふっ、アクスマン、隠れてても無駄だよ。#SaveAkariの絆、めっちゃ強いんだから! ヨメミちゃんの居場所、シフィールさんの真相、ココちゃんのパワハラ疑惑、ぜんぶ暴いてやる!」

萌実はちゆるの集中力に感心しつつ、そっとクッキーを差し出した。

「ちゆるさん、すごい集中力…! でも、ちょっと休憩して、これ食べて頑張ってね!」ちゆるはクッキーを頬張り、笑顔で応じた。

「萌実ちゃん、最高! この優しさ、#SaveAkariのエネルギーだよ! よーし、黒龍のサーバー、もう一押しで突破する!」

ちゆるは姜小花に暗号化メッセージを送り、進捗を共有した。

メッセージ(ちゆるから姜小花へ)

「小花さん、萌実ちゃんの予備PCでアクスマンのネットワークハック開始! ZIZAIのサーバー、黒龍のダミー会社に侵入中。アクスマンの潜伏先、そろそろ絞れる!#SaveAkari、ガチでいくよ!」

姜小花の返信は迅速だった。

「月ヶ瀬さん ZIZAIのサーバー、黒龍のデマ除外して解析進めます。美玲さんがヨメミの東アジア移動で新ルート特定。レコアとシロッコのGOOMSTUDIO内部情報、魂子さんとエトラ、萌実の配信とも連携。NEOENTUMとクリエイトリングで次配信準備完了! #SaveAkari、突き進みます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年3月27日、オンライン開催・PACIFIC RACINGコラボ配信

 

バーチャル空間に再現されたサーキットは、観客のアバターと眩い光で彩られ、PACIFIC RACINGコラボ配信が盛大に始まった。

ミライアカリは、三菱ランサーエボリューションファイナルエディションのフルラッピング車両の横に立ち、輝く笑顔で配信を盛り上げていた。

ゲーツ・キャパ(またはレコア勝生)がハンドルを握り、エンジン音がバーチャル空間に響き渡った。

アカリの明るい声がファンを熱狂させた。

「みんな、ハロー! ミライアカリだよ♪ 今日はPACIFIC RACINGコラボ! かっこいい車と一緒に、みんなと盛り上がるよ!」

アカリの目が一瞬輝き、彼女は小さな笑みを浮かべた。

コメント欄には「アカリちゃん、めっちゃかっこいい!」「#SaveAkari」「レース最高!」とファンの応援が溢れ、アカリはさらに声を張り上げた。

「みんなの応援、ちゃんと届いてるよ! アカリ、ファンのみんなと一緒に、最高のレースにするから!」

アカリはTwitterのコメントを見ながら、笑顔で応えた。

「みんな、ありがとう! アカリ、負けないよ!」

しかし、この華やかな配信の裏では、#SaveAkariムーブメントが緊迫した動きを見せていた。

バックステージのバーチャル会議室では、ヤザン大塚、パプテマス・シロッコ、水谷沙羅、レコア勝生が密かに集まり、GOOMSTUDIOのバスク郷里とジャミトフ西村の企みを潰す計画を話し合っていた。

ヤザンは拳を握り、決意を込めて言った。

「シロッコさん、沙羅、レコア。バスクの企み、俺たちが完全に潰す。アカリの笑顔、絶対守る!」

シロッコは静かに微笑み、頷いた。

「ヤザン、沙羅とレコアの協力で、バスクの支配は崩壊寸前だ。あおぎりの結束、NEOENTUMの支援、アカリの純粋さが、すべてを変える。私たちの反撃は、ここから決定的になる」

レコアは鋭い目で言った。

「バスクの無茶な企画、許さない。アカリのために、私も全力で動くわ。PACIFIC RACINGコラボ、黒龍の資金ルートと繋がってる。内部から情報を姜小花に流す」

沙羅は静かに、だが力強く付け加えた。

「バスクとジャミトフは、アカリを利用して#SaveAkariを牽制してるけど、ファンの力と私たちの離反で、もう限界です。黒龍の『牙』を暴く準備、できてます」

ヤザンは目を輝かせ、言った。

「レコア、沙羅、シロッコさん、俺もGOOMSTUDIOのサーバーデータ抜く。事の真相をぜんぶ暴く!」

シロッコは冷静に締めくくった。

「#SaveAkariは、アカリ、ヨメミ、シフィール、ココの未来を取り戻す革命だ。この配信を、GOOMSTUDIOの終焉の第一歩にする」

 

PACIFIC RACINGコラボ配信でのアカリの輝きと、ヤザン、シロッコ、沙羅、レコアの内部反逆は、#SaveAkariムーブメントに決定的な勢いをもたらし、アクスマンの潜伏、黒龍の資金ルート、ヨメミの失踪、桐生ココのパワハラ疑惑、シフィールのチャンネル乗っ取りの真相が迫る中、GOOMSTUDIOの支配を揺さぶっていた。

VTuber業界の絆と国際的なファンの力が、革命の火を燃え上がらせていた。

 

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