ENTUM23   作:マブラマ

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第242話 鳴神BAN

2021年2月9日、北京・鳴神裁の潜伏先

 

北京の雑然としたアパートの一室で、鳴神裁はモニターを睨みつけていた。

チャンネル登録者11万人という大台に到達したばかりの彼のYouTubeチャンネルが、突然BANされ、すべての動画が削除されるという衝撃の末路を迎えた。

原因は、モザイクの薄さによる著作権侵害という、なんとも地味な理由だった。

鳴神はエナジードリンクを握り潰し、苛立ちを隠さず呟いた。

「くそっ、モザイクが薄いだと? そんな理由で全削除かよ…!」

しかし、鳴神をターゲットとしてきたVTuberのファンたちは、このBANを大いに喜んだ。

特に、バーチャルキリストから「自分の画像を勝手に使われた」と権利者削除の申し立てを受けていたことが、BANへのカウントダウンを地味に加速させていた。

#SaveAkariムーブメントとは無関係のこの出来事は、鳴神の影響力を一時的に削ぐ結果となったが、彼の執念は消えていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年2月10日、ツイキャス配信中

 

翌日、鳴神はツイキャスで雑談配信を開始し、ファンやアンチに向けて語りかけていた。

「お前ら、YouTubeのBAN、ふざけんなよ! モザイクが薄いだの、著作権だの、しょーもない理由で潰してくるなんてな! でも、俺は負けねえ! #SaveAkariも、ゲーム部騒動の真相も、ぜんぶ暴いてやるぜ!」

配信中、突然、鳴神が驚愕の叫びを上げた。

「おい、マジかよ!? サブチャンネルまで消された!?」

初代メインチャンネルに関連付けられていたサブチャンネルも、連鎖的にBANされたのだ。

視聴者のコメント欄は「2ndチャンネルも時間の問題w」「ゲーム部のツケやん」「ざまあwww」と荒れに荒れた。

鳴神は拳を握り、カメラに向かって叫んだ。

「ゲーム部騒動のツケ? ふざけるな! 俺は真実を追ってるだけだ! バーチャルキリストも黒龍も、全部ぶっ潰す!」

鳴神のターゲットにされたVTuberファンや、ゲーム部プロジェクトの騒動に絡むコミュニティは、彼のBANを「因果応報」と見做していた。

それでも鳴神は諦めず、ツイキャスでの配信を続け、#SaveAkariムーブメントや黒龍の資金ルート、アクスマンのネットワークへの追及を宣言した。

 

鳴神は姜小花に暗号化メッセージを送り、状況を共有した。

 

「小花、YouTubeメインチャンネルとサブチャンネル、BANされた。モザイク薄いだの著作権だので潰されたが、ゲーム部騒動のツケじゃねえ! ツイキャスで配信続行、黒龍とアクスマンのネットワーク、絶対暴く。#SaveAkari、止まらねえ。美玲や葵の情報と連携して、データくれ!」

姜小花の返信は迅速だった。

「鳴神さん、それは本当ですか? BANは痛いですが、ツイキャスで続ける気合いはいいですね。 ゲーム部騒動のデータ、掘り起こし中。黒龍の資金ルート、ZIZAIのサーバー、ヨメミの失踪も追跡。美玲さんと葵さん、NEOENTUMでサポートします。#SaveAkari、全速前進です!」

 

鳴神のBANは、ゲーム部騒動の影響と彼の過激な配信スタイルが引き起こしたものだったが、彼のツイキャス移行は、#SaveAkariムーブメントへの執念を示していた。

NEOENTUMの姜小花、郡道美玲、ベアトリクス・ブレーメ、篁唯依、音霊魂子、湊あくあ、萌実、おめがシスターズ、リィズ・ホーエンシュタイン、天開司らは、鳴神の情報を基に動き始め、後の黒龍やアクスマンの追及に繋がる土台を築いていた。

国際的なファンの支援(ホロライブEN小鳥遊キアラ、韓国のおめがシスターズ、ドイツのグレーテル・イエッケルン)も、この時期から徐々に拡大していた。

 

 

 

 

 

 

Fortgesetzt werden




史実では鳴神のメインチャンネル(初代)をBANに追い込んだのはバーチャルブッダですが、諸事情で名前変更しました。
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