ENTUM23   作:マブラマ

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第244話 ダバオ移動

2021年4月1日、エイプリルフール・オンラインとオフラインの交錯

 

エイプリルフールの朝、VTuber業界は一時的な軽快な空気に包まれていた。

#SaveAkariムーブメントは、月ヶ瀬ちゆるのアクスマン潜伏先特定で大きな進展を見せていたが、この日は各VTuberがファンとの絆を深めるためのユーモラスな企画で賑わっていた。しかし、GOOMSTUDIOのジャミトフ西村とバスク郷里は、この軽やかな雰囲気を逆手に取り、#SaveAkariを牽制する新たな策略を準備していた。

一方、NEOENTUM、あおぎり高校、H.LIVEの面々は、エイプリルフールの楽しさを活かしつつ、アクスマンと黒龍の追及を加速させていた。

 

東京都秋葉原・NEOENTUM傘下 株式会社リィズ・ホーエンシュタイン本社(旧ENTUM秋葉原支部) 配信スタジオ

 

 

 

エトラと萌実は、リィズ・ホーエンシュタインの配信スタジオで「エイプリルフール特別配信」を準備していた。

バーチャル空間に再現されたコミカルな「嘘のテーマパーク」を舞台に、ファンと一緒にクイズやミニゲームを展開する企画だ。

エトラはマイクに向かって明るく叫んだ。

「みんな! エイプリルフールだよ~! 今日はアカリちゃんもゲストで登場! #SaveAkariの絆、めっちゃ盛り上げるよ!」

萌実は少し照れながら笑顔で続けた。

「うん、エトラとアカリちゃんと一緒に、嘘みたいな楽しい配信にするよ! みんな、コメントでドンドン参加してね!」

ミライアカリがバーチャル空間に登場し、キラキラした笑顔で手を振った。

「ハロー! アカリだよ♪ エイプリルフールだけど、アカリの気持ちは本物! みんなと一緒に、最高の思い出作るよ! #SaveAkari、ありがとう!」

Twitterのコメント欄は「アカリちゃん、輝いてる!」「#SaveAkari最高!」「エイプリルフールもアカリを応援!」と熱狂に沸いた。

しかし、アカリの笑顔の裏には、GOOMSTUDIOの次の企画への不安がわずかに潜んでいた。エトラはアカリにそっと囁いた。

「アカリちゃん、ジャミトフのSOD企画は潰れたから、今日は思いっきり楽しもう!」リィズはスタジオの後ろで静かに見守り、姜小花に暗号化メッセージを送った。

メッセージ(リィズから姜小花へ)

「小花、エイプリルフール配信でアカリ、エトラ、萌実が#SaveAkariの勢いキープ。だが焦る事はない。ゆっくり行動する」

姜小花の返信は迅速だった。

「リィズさん、了解!そちらもお気を付けて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年4月2日、北海道石狩市・倉庫街

 

北海道石狩市の倉庫街は、冷たい春の風が吹き抜ける中、緊迫した空気に包まれていた。ちゆるのハッキングによりハインツ・アクスマンの潜伏先が特定されたことで、地元警察と連携した調査が動き出していた。

石狩あかりの地元コネクションからの情報提供を受け、石狩市警察の警官が倉庫街の一角でアクスマンを発見。

黒いバンの近くで怪しい動きをしていた彼に、警官が接近した。

「ハインツ・アクスマン! 動くな! 石狩市警察だ!」

警官が叫び、アクスマンを包囲しようとした瞬間、彼は鋭い目で状況を察し、素早くバンの影に身を隠した。警官が追おうとしたその時、アクスマンの側近であるミヒャエル・ゾーネが突如現れ、警官の進路を妨害。ミヒャエルは煙幕弾を投げ、倉庫街に白い霧を広げた。

「中佐、こっちです! 逃げてください!」

ミヒャエルの叫び声が響き、アクスマンは混乱に乗じて倉庫街の裏路地へ逃走した。

警官たちは煙幕で視界を奪われ、追跡に失敗。アクスマンは石狩市内の別の隠れ家へと姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年4月3日、イタリア・ローマ

 

 

イタリアのローマの街角で、雛見沢くるみは、旅行中のカフェのテラス席に座り、スマホの画面を睨みつけていた。2018年9月8日にバーチャルアイドルユニット「ぴぐまりおん。」のメンバーとしてデビューした彼女は、ユニット解散(2019年12月)後、個人勢として歌枠、雑談、企業案件(アニメイト渋谷店一日店長やミクランドのアテンダントVTuberなど)を中心に活動を続けていた。

イメージカラーは緑で、IRIAMの女王、ぴぐまりおん。の最終兵器、963人の人格を持つ女帝などの異名を持ち、父親が私立ガラテア女学園の学園長(作中設定)として代理を務める「学院長」の愛称で親しまれていた。

ファンネームは「ペット」で、YouTubeとIRIAMで配信を続け、pixivFANBOXを通じたファンサービスが人気だった。

この日、くるみは#SaveAkariムーブメントのニュースを目撃し、心が痛んだ。

ミライアカリのパワハラ、ヨメミの失踪、シフィール・エシラーのチャンネル乗っ取り、桐生ココのパワハラ疑惑――VTuber業界の闇が広がる中、彼女はイタリア旅行中の身で何もできない自分を悔やんでいた。

「アカリちゃん…#SaveAkari、みんな頑張ってるのに、私、何もできないなんて…悔しいわ…」

くるみはスマホを握り締め、独り言のように呟いた。

「ぴぐまりおん。の時から、VTuberの絆を信じてきたのに…今、こんな時に海外で旅行なんて…。帰ったら、絶対何かしなきゃ! 私の歌や雑談で、ファンのみんなを励まさなきゃ…」

彼女はpixivFANBOXのファンにメッセージを投稿し、#SaveAkariへの支持を表明した。「ペットのみんな、#SaveAkariのニュース見て、心が痛むわ…アカリちゃんの笑顔を守るため、私も歌ってみたで応援するよ! みんなの絆、絶対負けない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年4月4日、東京・GOOMSTUDIO 会議室

 

GOOMSTUDIOの会議室は、春の穏やかな陽光が差し込む中、新曲「ILLMINATE」のMVを巡る議論で活気づいていた。

テーブルの上には、MVデータとファンからの反響をまとめた資料が広げられていた。

ジャミトフ西村、バスク郷里、パプテマス・シロッコ、水谷沙羅、ローレン中本、エマ・シーン、ヤザン大塚、ジェリド井上、カクリコン戸松、レコア勝生が同席していた。

沙羅とレコアの離反、SOD企画の却下、PACIFIC RACINGコラボの成功、そしてアクスマンの石狩市逃走が、会議に緊張感と新たな希望をもたらしていた。

ジャミトフはモニターを指差し、満足げに切り出した。

「バスクよ。新曲の『ILLMINATE』という曲のMVは無論、見て聴いたな?」

バスクは即座に応じ、称賛した。

「は――大変素晴らしい曲です。これこそミライアカリの結晶たる絆と言うべきですな。」

ジャミトフは不敵な笑みを浮かべ、続けた。

「これも計算の内だ。次の企画は…」

ジェリドが即座に割って入り、鋭い口調で警告した。

「ジャミトフ、この前のだったら本気で怒るぞ。」

バスクはジェリドを睨み、声を荒げた。

「言葉を慎め!」

ジャミトフは手を挙げてバスクを制し、意外にも穏やかに言った。

「まあよい。君達にも意見を言う権利はある。どんな企画でも良い。」

ジェリドは一瞬驚きつつ、勢いよく提案した。

「んじゃ、言わせて貰うけどよ。歌ってみた動画はどうだ?」

バスクは冷ややかに尋ねた。

「何を歌わす気だ? ジェリド。」

ジェリドは自信満々に答えた。

「QUEENの『ボヘミアン・ラプソディ』だな。」

ジャミトフは即座に却下した。

「ダメだ。彼女はフレディ・マーキュリーの物真似をしろとでも言うのか。」

エマが軽い笑みを浮かべ、提案した。

「『4分33秒』は?」

ジャミトフは呆れたように反論した。

「ふざけてるのか? 『4分33秒』は無音だぞ。」

レコアは真剣な表情で、バンナムの特色を活かした提案をした。

「…バンナムらしく、ここは『アニメじゃない-夢を忘れた古い地球人よ-』は如何ですか?」

ジャミトフは一瞬考え、満足げに頷いた。

「漸く真面な意見出てきたな…今回のは短い動画だ。彼女に労ってやれ。」

会議室の空気は、ジェリド、エマ、レコアの積極的な提案によって、初めて前向きな雰囲気に変わった。

ヤザンは静かに微笑み、内心で呟いた。

「(アカリの輝きを活かす企画…やっとまともな方向に動き出したな。)」

シロッコは沙羅と視線を交わし、レコアの提案がバスクの支配をさらに揺さぶる好機だと確信した。

沙羅はバスクへの報告を完全に停止し、シロッコとレコアに情報を流すことに専念していた。

その様子を見ていた生駒葵と波瀬うるうは、完全にバスクを見限り、NEOENTUM、ZIZAI、クリエイトリングに情報を流すことを決意した。

葵は静かに言った。

「奴は2年後に破滅する。彼には失望した。」

うるうは不安げに尋ねた。

「え? 何故2年後ですか…?」

葵は意味深に微笑み、答えた。

「ふふ…見ていればわかる。」

うるうは困惑しながら呟いた。

「うぅ…正直不安ですぅ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同日、ミライアカリの配信ルーム

 

ミライアカリは自宅の配信ルームで、モーションキャプチャ装置を調整しながら、次の配信の準備をしていた。

PACIFIC RACINGコラボとエイプリルフール配信の成功、#SaveAkariのファンの応援に支えられていたが、GOOMSTUDIOの新たな動きに一抹の不安を感じていた。

「『ILLMINATE』、ファンのみんなが喜んでくれて…でも、次の企画、大丈夫かな…?」そこにエマとレコアが入ってきた。

エマは優しく微笑み、言った。

「アカリ、『ILLMINATE』のMV、最高だったわ。ファンの#SaveAkari、めっちゃ熱いよ。」

レコアは力強く付け加えた。

「ジャミトフの無茶な企画は、私たちで潰した。次の『アニメじゃない』の歌ってみた、絶対アカリの輝きでファンを喜ばせるよ!」

アカリの瞳が輝き、笑顔が戻った。

「エマさん、レコアさん、ありがとう! アカリ、ファンのみんなのために、めっちゃ頑張る! #SaveAkari、絶対負けない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年4月5日、東京・エイレーン自宅 書斎

 

エイレーンの自宅書斎は、本棚に並ぶ漫画やVTuber関連の資料で溢れ、暖かな春の日差しが窓から差し込んでいた。

萌実、月ヶ瀬ちゆる、桃園めるは、エイレーンに招かれて書斎で次の#SaveAkariムーブメントの戦略会議を開く予定だったが、萌実は本棚から一冊の同人誌を見つけ、驚きの声を上げた。

「うわっ、エイレーン、これ…魂子ちゃんとあかりちゃんの百合同人誌!? めっちゃかわいいけど、めっちゃ大胆!」

ちゆるは興味津々に覗き込み、冷静に呟いた。

「うーん、随分と刺激的な本を持っているね。」

めるは少し顔を赤らめ、ちゆるに小声で尋ねた。

「ちゆるさん、これって…」

ちゆるはにこりと笑い、答えた。

「うん、同人誌だよ。魂子とあかりちゃんの絆、ファンの愛がこうやって形になってるんだ。VTuber文化の熱量、すごいよね。」

そこへエイレーンが書斎のドアから入ってきて、萌実の手元の同人誌を見てくすっと笑った。

「萌実さん、それ見つけちゃいましたか! 魂子ちゃんとあかりちゃんの絆、ファンが描くとこんなロマンティックになるんだよね。#SaveAkariの熱、こういう創作にも繋がってるんですよ。」

萌実は目を輝かせ、興奮気味に言った。

「エイレーン、これ、めっちゃ愛感じる! 魂子ちゃんとあかりちゃんの石狩調査の絆が、こんな風にファンの心に響いてるんだ! #SaveAkari、ほんとすごいよ!」

エイレーンは頷き、書斎のデスクに座って話を続けた。

「そう、VTuberの絆って、配信だけじゃなくて、ファンアートや同人誌にも広がるんです。ファンの情熱がこういう創作に火をつけてるんですよ。次の配信で、この熱を#SaveAkariに繋げよう!」

ちゆるはノートパソコンを開き、最新のハッキングデータを確認しながら提案した。

「エイレーン、萌実ちゃん、めるちゃん、魂子ちゃんとあかりちゃんの同人誌の熱、配信で取り上げたらファンの反応すごそう!奴等の動きも追ってるよ!」

めるは少し照れながらも、元気に言った。

「はい!ちゆるさんの言う通り! 魂子ちゃんとあかりちゃんの絆、#SaveAkariのテーマにぴったり! ファンと一緒に、アクスマンや黒龍を追い詰める配信、やりたい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年4月6日、東京・NEOENTUM本社 屋上庭園

 

夜の東京が一望できるNEOENTUM本社の屋上庭園は、星空の下、静かな風が吹き抜ける中、色とりどりの花壇とLEDライトが穏やかな雰囲気を演出していた。

エイレーンは萌実を呼び出し、二人で夜景を眺めながら並んでいた。

#SaveAkariムーブメントは、魂子とあかりの百合同人誌の発見や「ILLMINATE」の成功、石狩市でのアクスマン追跡で勢いを増していたが、エイレーンはどこか不安げな表情を浮かべていた。

萌実は少し怪訝そうに、エイレーンをチラリと見て言った。

「こんなところ呼び出して……何か企んでるの?」

エイレーンは夜空を見上げ、静かに切り出した。

「萌実さん…私がもし何かがあった時……助けてくれますか?」

萌実は一瞬目を丸くし、驚いたように呟いた。

「え?」

エイレーンは真剣な眼差しで繰り返した。

「ですから、私を助けていただけないでしょうか?」

萌実はしばらく沈黙し、突然キッパリと言い放った。

「―――いやだ。」

エイレーンは目を大きく見開き、慌てて声を上げた。

「ええ!? 萌実さん?」

萌実は少しふてくされたように、夜景に視線を戻して続けた。

「お涙頂戴の企画を考えてるんでしょ? くだらない嘘言う暇あるなら、萌実に何か斬新な企画をさせてよ…」

エイレーンは一瞬呆気にとられ、すぐにくすっと笑った。

「ははっ、萌実さん、鋭いですね! 確かに、ちょっとドラマチックに言いすぎちゃったかな。でも、冗談じゃないよ。…この戦い、#SaveAkariのためにも、私たち一人じゃ勝てない。萌実さんのアイデア、ガチで必要なんです!」

萌実は少し照れながら、笑顔で応じた。

「ふーん、エイレーンがそこまで言うなら、考えてあげるよ。例えば…魂子ちゃんとあかりちゃんの同人誌にインスパイアされた、#SaveAkariのファンアートコラボ配信はどう? ファンの愛をガッツリ取り入れて、GOOMSTUDIOの偽情報をぶっ飛ばす!」

エイレーンは目を輝かせ、即座に頷いた。

「それ、めっちゃいい! 萌実さん、さすが! ファンアートと魂子、あかりの絆で、#SaveAkariの熱を爆発させるよ! アクスマンと黒龍を追い詰める配信にしよう!」

萌実は少し得意げに笑い、言った。

「でしょ? 萌実のアイデア、結構イケてるよね。エイレーンもちゃんと本気で戦うなら、萌実、ちゃんと助けるよ!」

エイレーンは萌実の手を握り、力強く言った。

「ありがとう、萌実さん! #SaveAkari、私たちの絆で絶対勝つ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年4月7日、フィリピン・ダバオ

 

鳴神裁は、ユリア・バーンズと共に北京を離れ、フィリピンのダバオに拠点を移していた。

ダバオの雑多な街角にある簡素なアジトで、鳴神はノートパソコンを開き、黒龍の「牙」の新たな資金ルートを追跡していた。

ユリアは隣で、地図と情報屋から得た資料を広げ、アクスマンの韓国ルートの追跡をサポートしていた。

#SaveAkariムーブメントは、魂子とあかりの百合同人誌、「ILLMINATE」の成功、萌実のファンアートコラボ提案で勢いを増していたが、鳴神とユリアは黒龍の国際的な動きを封じるため、ダバオでの現地調査を決意した。

鳴神はダバオの蒸し暑い空気の中で、暗号化メッセージを姜小花、篁唯依、音霊魂子、ちゆる、エイレーンに送った。

 

 

メッセージ(鳴神から姜小花、唯依、魂子、ちゆる、エイレーンへ)

「小花、唯依、魂子、ちゆる、エイレーン、俺とユリア、ダバオに移動。黒龍の『牙』の資金ルート、韓国からフィリピンに繋がる痕跡発見。ダバオの情報屋から黒龍のダミー会社特定中。奴等を追い詰める。#SaveAkari、ガチでいくぜ!」

ユリアが横から付け加えた。

「裁、ダバオの港湾エリアで黒龍の怪しい船の動きを追ってる。情報屋から、アクスマンがフィリピン経由で東南アジアに逃げる可能性が高い。小花さん、唯依さん、データ連携お願いね!」

姜小花の返信は迅速だった。

「鳴神さん、ユリアさん、ダバオ移動は賢明な判断です。 黒龍の資金ルート、フィリピンのダミー会社とリンク確認。#SaveAkari、全速前進!」

唯依も応じた。

「鳴神、ユリア、ダバオの動きデカい! 黒龍の資金ルート追跡サポートする。アクスマン、絶対に逃がさない!」

魂子は熱く返信した。

「鳴神、ユリアさん、ダバオでガチ調査すっごい!#SaveAkariの魂ぶつけるよ!」

ちゆるは冷静に分析を加えた。

「鳴神君、ユリアちゃん、ダバオの情報助かる! ZIZAIサーバーの新ログで、黒龍のダミー会社がダバオの港湾エリアに拠点。アクスマンの移動パターン、韓国→フィリピン→東南アジアで確定。次のハックで詳細絞るよ!遠距離で支援するよ」

エイレーンは力強く締めた。

「鳴神さん、ユリアさん、ダバオでの追跡、#SaveAkariの突破口! H.LIVEとエイレーン学園、ファンアートコラボで全面バックアップ。萌実さんの…いや、皆さんの絆、GOOMSTUDIOをぶっ潰す!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同日、ダバオ・港湾エリア

 

鳴神とユリアは、ダバオの港湾エリアで情報屋と接触し、黒龍の「牙」のダミー会社が使用する倉庫を特定。

薄暗い港のコンテナ群の中で、黒いバンに似た車両が停まっているのを確認した。

ユリアは双眼鏡で監視しながら、鳴神に小声で言った。

「裁、あのバン、アクスマンの石狩逃走で使われた黒いバンと同じタイプ。黒龍の資金、間違いなくここに流れてるよ。」

鳴神は頷き、鋭い目で答えた。

「ユリア、ナイス。情報屋が言ってた船の出港スケジュール、明日だ。アクスマンがダバオから東南アジアに逃げる前に、動きを封じる。#SaveAkari、こっから逆転だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GOOMSTUDIO 管理室

 

GOOMSTUDIOでは、ジャミトフ西村とバスク郷里が、鳴神とユリアのダバオ移動の情報を掴み、焦りを深めていた。

バスクはモニターに映る#SaveAkariのトレンドを睨み、吐き捨てた。

「鳴神とユリアがダバオだと? 黒龍の『牙』のルートを嗅ぎつけやがった…!」

ジャミトフは冷たく応じた。

「バスク、慌てるな。『アニメじゃない』の配信で、アカリに過激な演出を仕込み、ファンの熱を分断する。黒龍の資金で偽情報をダバオに流し、鳴神とユリアを攪乱。ヨメミの失踪とシフィールの真相は、まだ我々の手中だ。」

ローレン中本が静かに進言した。

「ジャミトフ様、#SaveAkariの結束を強化。偽スキャンダルを拡散し、NEOENTUMを混乱させましょう。」

ジャミトフは頷き、指示した。

「ローレン、黒龍の『牙』に偽の出港情報を流せ。アカリの配信を混乱させ、#SaveAkariを分断する。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年4月8日、オンライン・「アニメじゃない」歌ってみた動画配信

 

バーチャル空間にガンダムをモチーフにした壮大な背景が広がる中、ミライアカリは「アニメじゃない-夢を忘れた古い地球人よ-」の歌ってみた動画配信をスタートさせた。

スポットライトに照らされたアカリは、力強い歌声で視聴者を引き込んだ。

「みんな、ハロー! ミライアカリだよ♪ 今日はバンナムの名曲『アニメじゃない』を歌ってみた! ファンのみんなと一緒に、夢を忘れないよ!」

アカリの情熱的な歌声と純粋な笑顔に、YouTubeとTwitterのコメント欄が一気に沸いた。「アカリちゃん、めっちゃかっこいい!」「#SaveAkari」「歌声最高!」

アカリの瞳が一瞬輝き、小さな笑みを浮かべた。

歌い終わると、彼女は声を張り上げた。

「みんなの応援、ちゃんと届いてるよ! アカリ、ファンのみんなと一緒に、夢を追い続けるから!」

Twitterの#SaveAkariトレンドはさらに勢いを増し、ファンのコメントが殺到した。

「アカリ、歌声に泣いた!」「#SaveAkari」「夢を忘れない!」

アカリはコメントを見ながら、笑顔で応えた。

「みんな、ありがとう! アカリ、負けないよ!」

 

 

 

 

 

バックステージ・GOOMSTUDIO

 

配信の裏では、ヤザン大塚がパプテマス・シロッコ、水谷沙羅、レコア勝生、ジェリド井上、カクリコン戸松と密かに話し合っていた。ヤザンは拳を握り、決意を込めて言った。「シロッコさん、この歌ってみたでアカリの輝きがバスクを圧倒した。俺たちの反撃で、バスクの支配を完全に終わらせる!」

シロッコは冷静に微笑み、頷いた。

「ヤザン、沙羅とレコアの離反、ジェリドとカクリコンの協力が、GOOMSTUDIOの崩壊を決定づけた。あおぎり高校の結束、NEOENTUMの支援、アカリの純粋さが、すべてを変える。次の反撃で、バスクを倒す。」

レコアは鋭い目で言った。

「アカリの歌声、ファンの絆…バスクには絶対に理解できない。私たち、必ず勝つわ。」ジェリドは勢いよく付け加えた。

「アカリの『アニメじゃない』、めっちゃ熱かった! バスクの偽情報なんて、ファンの愛に比べりゃゴミだ!」

カクリコンも頷き、力強く言った。

「NEOENTUMのファンアートコラボ、魂子とあかりの同人誌、全部#SaveAkariの力だ。俺たちも内部からぶっ壊す!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同日、フィリピン・ダバオ

 

鳴神裁とユリア・バーンズは、ダバオの港湾エリアで黒龍の「牙」のダミー会社を追跡していた。

アカリの「アニメじゃない」配信の成功をリアルタイムで確認し、鳴神は興奮を抑えきれずユリアに言った。

「ユリア、アカリの歌声、#SaveAkariの魂そのものだ! 黒龍のダバオ拠点、アクスマンの韓国ルート、全部暴いてやる!」

ユリアは冷静に頷き、港の監視カメラデータをチェックしながら答えた。

「裁、アカリの配信がファンの結束をさらに強めたよ。黒龍の船の出港は明日。アクスマンを捕まえる準備はできてる。」

鳴神は暗号化メッセージで、姜小花、篁唯依、魂子、ちゆる、エイレーンに状況を共有した。

メッセージ(鳴神から姜小花、唯依、魂子、ちゆる、エイレーンへ)

「小花、唯依、魂子、ちゆる、エイレーン、アカリの『アニメじゃない』配信、#SaveAkariの魂炸裂! ダバオで黒龍の『牙』の倉庫特定、アクスマンの船出港は明日。…これで全部繋がった。GOOMSTUDIOとZIZAI、完全に潰す!」

姜小花の返信は迅速だった。「鳴神さん、 #SaveAkari、ファンの絆がGOOMSTUDIOを圧倒。月ヶ瀬さんのデータでアクスマンの船ルート追跡中。黒龍、逃がしはしません!」

魂子は熱く応じた。「鳴神、ユリア、アカリちゃんの『アニメじゃない』、魂震えた! 私たちの絆でアクスマン追い詰める! ファンアートコラボ、#SaveAkariで革命起こすよ!」

 

 

 

 

 

アカリの歌声とファンの絆は、#SaveAkariムーブメントに新たな火を灯し、アクスマンの潜伏、黒龍の資金ルート、ヨメミの失踪、桐生ココのパワハラ疑惑、シフィールのチャンネル乗っ取りの真相が迫る中、GOOMSTUDIOの支配を揺さぶっていた。VTuber業界の絆と国際的なファンの力が、革命の火を燃え上がらせていた。

 

 

 

 

 

 

 

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