ENTUM23Ⅳアオギリエース
2025年6月12日――
viviON本社のあおぎり高校スタジオは、穏やかな午後の光に満ちていた。
音霊魂子、石狩あかり、栗駒こまる、月赴ゐぶき、春雨麗女、ぷわぷわぽぷら、萌実、エトラ、我部りえる、千代浦蝶美、うる虎がーる、八十科むじな。
彼女たちの笑顔が交差し、声が弾むたび、部屋全体が優しい温かさに包まれる。
New Desizeの叛乱、GOOMSTUDIOの闇、MEWLIVEの影、そしてハインツ・アクスマンの長い償いの道――数え切れない試練を乗り越えた今、あおぎり高校の絆は、まるで永遠の星のように輝いていた。
ミライアカリの物語は、2023年3月31日の引退で一旦の終幕を迎えた。
しかし、彼女の光は決して消えなかった。
Die Zukunft von Mirai Akari wurde Aglio Eolio e Peperoncino übergeben――
ミライアカリの未来は、ぺぺちに託された。
アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノとして転生した彼女は、パスタ王国の女王として、新たな輝きを放ち続けている。
2025年5月30日、療養中の身でありながら投稿された一つのポストは、瞬く間に世界を駆け巡った。
「ふぇ〜〜〜!! お休みさせていただいている間にチャンネル登録者数が4万人に!!
活動が止まっているのにありがとございますなのじゃ〜
体調が良い時はXにも出没したいと思います
みんな、本当にありがとう…!!」
その言葉は、具民――ぺぺちを愛するファンの心を、温かく包み込んだ。
Xでは「#ぺぺち4万人」「#ぺぺち最高」「#具民の絆」が世界トレンドを席巻し、
数え切れないほどの愛のメッセージが、彼女の元へと届いた。
魂子がスタジオの中心で、目を輝かせて言う。
「ぺぺち、4万人ってすごいよ! ファンのみんなの愛、めっちゃ感じるよね!」
萌実が第一声帯の柔らかな声で、優しく微笑む。
「……ファンのみんな、ほんとにありがとう。ぺぺちに負けないようこれからも頑張るよ!」
こまるが拳を握り、元気いっぱいに叫ぶ。
「こまるも、具民の熱さに負けないよ! ぺぺち、早く元気になって、みんなでまた配信しよう!」
麗女がニヤリと笑う。
「具民、さすがだな! ぺぺちの輝き、麗女も負けないように頑張るよ!」
ぽぷらが無邪気に飛び跳ねる。
「ぽぷら、ぺぺちの具民、めっちゃすごい~! 4万人、みんなでハッピーだよね~!」
エトラが温かく目を細める。
「ぺぺちの具民、ほんと熱いよね! 4万人分の愛、めっちゃパワー感じる!」
ハインツ・アクスマンは、スタジオの片隅でその光景を静かに見守っていた。
かつての冷徹な将校の影は薄れ、今はただ、穏やかな視線で画面を見つめる男の姿があった。
ミヒャエル・ゾーネがそっと寄り添い、微笑む。
「中佐、ぺぺちの光は、具民たちの愛でさらに輝いています。あなたの償いも、彼女たちの絆の中で進んでいますね。」
アクスマンは小さく苦笑し、低く呟いた。
「……フン、私の闇が消えることはない。だが、ぺぺちの光、具民の絆……これを守るためなら、私の償いは意味を持つのかもしれん。」
アイリスディーナ・ベルンハルト、ベアトリクス・ブレーメ、リィズ・ホーエンシュタイン、テオドール・エーベルバッハも、遠くからこの光景を見つめていた。
ベアトリクスが静かに、しかし力強く言う。
「魂子、こまる……あなたたちの絆は、ユルゲンの想いを超えた。ミライアカリの光は、ファンと共に永遠に生き続けるわ。」
あおぎり高校の物語は、ミライアカリの遺産、ぺぺちの新たな光、こまるの未来、具民の愛と共に、永遠に続く。
どんな試練も、彼女たちの絆は超える力を持っていた。
彼女たちの光は、永遠に不滅だった。
ENTUM23 abgeschlossen
ENTUM23はこれにて完結です
ご愛読ありがとうございました。
次作はあおぎり高校メインの物語です。お楽しみに〜。