2018年4月9日、株式会社ENTUMのオフィスは、設立式の興奮がまだ冷めやらぬ中、早くも日常の喧騒に包まれていた。営業統括部のフロアでは、書類のシャカシャカという音とキーボードの軽快な打鍵音が響き合い、新たな挑戦の息吹が感じられた。
エボラちゃんが、弾むような足取りでヨメミのデスクに近づく。彼女の手には、丁寧にまとめられた書類の束が握られていた。
「課長、書類作成しました!」
エボラちゃんの声は、どこか誇らしげで、初々しい熱意に満ちていた。
ヨメミは椅子にふんぞり返り、にこやかな笑顔で書類を受け取る。
「お、ご苦労様ね! 早いじゃない、さすがエボラちゃん♪」
彼女はパラパラと書類をめくり、満足げに頷いた。
その瞬間、オフィスのモニターに映し出された数字が、フロア中の視線を奪った。
「1000万再生」
ENTUMの公式チャンネルにアップされた設立記念動画が、公開からわずか一夜にして驚異的な数字を叩き出していたのだ。
エボラちゃんが目を丸くする。
「うわっ、課長! 見て、見て! 1000万!?」
ヨメミが立ち上がり、モニターを指差して叫ぶ。
「ハロー、ダーリン! これよ、これ! 私たちのスタートダッシュ、最高じゃない!?」
二人の声に釣られ、営業統括部の社員たちが次々と集まってきた。歓声と拍手が響き合い、フロアはまるでお祭りのような熱気に包まれる。
だが、その喧騒の片隅で、エボラちゃんはふと呟いた。
「これ、ベアトリクス名誉会長が見たら……なんて言うかな?」
ヨメミが肩をすくめ、いたずらっぽく笑う。
「さあね。『勝たなきゃゴミだ!』とか吠えるんじゃない? でも、まあ――」
彼女はエボラちゃんの頭をぽんと叩き、続ける。
「私たちは勝ったも同然よ。さ、次行くわよ、エボラちゃん! 1000万なんて、ただの通過点なんだから!」
エボラちゃんは目を輝かせ、力強く頷いた。
「うん、課長! 次の目標、1億再生だね!」
二人の笑顔が、オフィスの光に照らされ、きらりと輝く。ENTUMの物語は、1000万という数字を刻み、さらに大きな夢へと突き進む――。
株式会社ENTUMの営業統括部は、1000万再生の快挙に沸きつつも、着実に日常の業務を進めていた。オフィスの空気は熱気と集中力が入り混じり、まるで新しい物語のページがめくられるような活気に満ちていた。
ヨメミが書類の束を抱え、軽やかな足取りで萌実のデスクに近づく。
「次長、書類提出するよ!」
彼女の声は弾むように明るく、達成感に満ちていた。
萌実は柔らかな微笑みを浮かべ、書類を受け取りながら答えた。
「ありがとね、ヨメミ。さすが、仕事早いよ」
彼女は一瞬書類に目を落とし、満足げに頷く。
オフィスのモニターでは、依然として「1000万再生」の数字が輝き続け、フロアに集まった社員たちの笑顔を照らしていた。萌実は書類を整理しながら、ふと呟く。
「この勢い……ちゃんと繋げていかないとね」
ヨメミがニッコリ笑う。
「ハロー、ダーリン♪ 次は1億再生、狙っちゃうよ!」
萌実はくすっと笑い、軽く肩をすくめた。
「まあ、まずは目の前の仕事を片付けてからね。ヨメミ、引き続き頼んだよ」
「オッケー、次長!」
ヨメミが元気よく敬礼すると、二人の笑い声がオフィスに小さく響いた。ENTUMの新たな一日は、こうして仲間たちの絆と情熱で紡がれていく――。