ENTUM23   作:マブラマ

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第55話 平壌市街での再会と冒険の始まり

北朝鮮の首都、平壌市街は、整然とした街並みと巨大なモニュメントが広がる異国的な風景に満ちていた。灰色のビル群と赤いスローガンが掲げられた通りを、ヨメミが目を輝かせて歩いている。彼女の銀色の髪が、モノトーンの街並みの中で一際目立っていた。

「うほー、ここが平壌かぁ…広いねぇ…」

ヨメミが大通りを見上げ、感嘆の声を漏らした。彼女の声には、初めて訪れる異国の地への純粋な驚きと、旅を楽しむワクワク感が溢れている。リュックを背負い、カメラを手に持つ姿が、観光客そのものだ。

「あ、ヨメミさん、お久しぶりです」

突然、背後から聞き覚えのある声が響き、ヨメミが振り返った。そこには、エイレーンが凛とした姿で立っていた。彼女の声には、旧友との再会を喜ぶ温かさと、北朝鮮での自信に満ちた響きが混じっている。

「エイレーン久しぶりー。え? 何でここに?」

ヨメミが目を丸くし、エイレーンの姿に驚いた。彼女の声には、懐かしい友人との再会への喜びと、平壌で会った意外さに戸惑う気持ちが滲んでいる。

「私もここで働いてるんですよ。38度線支部の支部長としてです」

エイレーンが堂々と胸を張り、ヨメミに微笑んだ。彼女の声には、重要な役職を担う誇りと、ヨメミに自慢する軽いからかいが混じっている。軍服に身を包んだ姿が、平壌の風景に溶け込んでいる。

「後ろにいる人は?」

ヨメミがエイレーンの背後に立つ厳めしい人物に目を向け、首を傾げた。彼女の声には、護衛の存在への純粋な好奇心が滲んでいる。

「私の護衛です。あ、撮影はNGですよ」

エイレーンが護衛を指差し、ヨメミに軽く警告した。彼女の声には、ルールを守らせる厳しさと、ヨメミの行動を予測した余裕が混じっている。

「エイレーン…凄過ぎる…」

ヨメミがエイレーンと護衛を見つめ、呆れたように呟いた。彼女の声には、エイレーンの地位の高さに驚きつつ、どこか尊敬する気持ちが滲んでいる。

「ヨメミさんはここで何を?」

エイレーンがヨメミに視線を向け、穏やかに尋ねた。彼女の声には、ヨメミの目的への興味と、旧友への気遣いが混じっている。

「いやぁねぇ…折角平壌に来たんだから旅の思い出に残そうかなって」

ヨメミがカメラを手に持ち、笑顔で答えた。彼女の声には、平壌での観光を楽しむ意気込みと、旅の記録を残したい純粋な気持ちが滲んでいる。

「成程、分かりました。憲兵少尉!」

エイレーンが護衛に向かって鋭く命令し、ヨメミに視線を戻した。彼女の声には、支部長としての威厳と、ヨメミをサポートする決意が込められている。

「ハッ!」

誠実な朝鮮人民軍憲兵が直立不動で敬礼し、エイレーンの命令に応えた。声には、命令を忠実に遂行する軍人らしい誠実さが滲んでいる。

「この女性に街を案内してください」

エイレーンが憲兵に指示を出し、ヨメミに微笑んだ。彼女の声には、ヨメミに平壌を楽しんでほしいという配慮と、支部長としての責任感が混じっている。

「了解です」

憲兵がヨメミに一礼し、案内する準備を整えた。声には、任務を確実に遂行する真面目さが滲んでいる。

「え? エイレーン、そこまでしなくてもいいんじゃないかな?」

ヨメミが慌ててエイレーンを引き留め、困ったように笑った。彼女の声には、過剰なサポートへの遠慮と、エイレーンへの信頼が混じっている。

「フフフッ、ヨメミさんも北朝鮮での素晴らしい事を教えてあげまーす!」

エイレーンが軽やかに笑い、ヨメミを置いて歩き出した。彼女の声には、ヨメミを驚かせる楽しさと、平壌での自信に満ちた響きが混じっている。

「ど、何処へ行くの!? エイレーン!! 置いてかないでよーーーーー!!」

ヨメミがエイレーンの背中に叫び、慌てて追いかけようとした。彼女の声には、置いていかれる焦りと、エイレーンとの時間を楽しみたい気持ちが滲んでいる。

「あとは頼みます」

エイレーンが憲兵に一言残し、颯爽と立ち去った。彼女の声には、任務を委ねる信頼と、ヨメミを驚かせる楽しさが滲んでいる。

「ハッ!」

憲兵が再び敬礼し、エイレーンの命令を忠実に受け止めた。声には、任務遂行への決意が込められている。

「くっそー! 覚えてろよー!!」

ヨメミがエイレーンの背中に拳を振り上げ、悔しそうに叫んだ。彼女の声には、エイレーンに置いていかれた苛立ちと、旅の冒険への意気込みが混じっている。

平壌市街の通りは、エイレーンの颯爽とした背中と、ヨメミの慌ただしい姿で一時的に賑わいを見せていた。憲兵に案内されながら、ヨメミの平壌での冒険が始まろうとしていた。異国の地での再会と旅の記録は、彼女に新たな物語をもたらす予感が漂っていた。

 

 

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