ENTUM23   作:マブラマ

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第56話 平壌支部の異様な会議

北朝鮮の首都、平壌市街。灰色のビルが立ち並ぶENTUM平壌支部の会議室は、薄暗い照明と軍事的な雰囲気が漂っていた。長机の中央に座るエイレーンは、軍服に身を包み、鋭い視線で部下を見つめていた。彼女の周囲には、北朝鮮特有の緊迫感が漂い、静寂が部屋を支配していた。

「状況を報告してください」

エイレーンが低い声で命令し、部下に視線を向けた。彼女の声には、支部長としての威厳と、VTuber業界を掌握しようとする冷酷な決意が滲んでいる。軍帽の下でピンク髪が揺れ、異国情緒を一層際立たせる。

「南北朝鮮問わずVTuberの数が5000人まで増えました」

ENTUM朝鮮女性社員が敬礼し、淡々と報告した。彼女の声は機械的で、命令に従う忠実さと、北朝鮮らしい無感情さが混じっている。手には厚い書類が握られている。

「粛清対象リストを」

エイレーンが手を差し出し、冷ややかに命じた。彼女の声には、リストを手にすることで次のステップに進む期待と、敵対勢力への冷淡さが滲んでいる。

「はい、こちらです」

女性社員が書類をエイレーンに渡し、姿勢を正した。声には、任務を果たす真剣さと、エイレーンへの絶対的な忠誠が感じられる。

「……」

エイレーンが書類を手に取り、黙って目を通した。彼女の表情には、リストの内容に驚きつつも、内心で何かを企む微かな笑みが浮かんでいる。

「にじさんじと言うVTuberブランドにいる人々が対象に入ってます」

女性社員が追加情報を淡々と伝えた。声には、にじさんじの名前を口にする際のわずかな緊張と、事実を伝える中立性が混じっている。

「月ノ美兎、勇気ちひろ、える、樋口楓、静凛、渋谷ハジメ、鈴谷アキ、モイラ…まさか殺すと?」

エイレーンがリストを読み上げ、驚いたように呟いた。彼女の声には、にじさんじの人気VTuberへの意外さと、殺すという選択肢への微かな戸惑いが滲んでいる。指がリストを軽く叩く。

「いえ、少し休ませて貰うだけです。殺生しても何も変わりません」

女性社員が冷静に訂正し、エイレーンに視線を向けた。声には、効率を重視する現実的な判断と、殺さない方針への穏やかさが感じられる。

「そうですか(フッ…私が掲げる百合百合パラダイスは南北朝鮮だけであと僅か…)」

エイレーンが小さく笑い、内心で独り言を呟いた。声には、表向きの冷静さと、奇妙な野望を隠した暗い愉悦が混じっている。彼女の瞳が一瞬、夢想に輝く。

「どうします?」

女性社員がエイレーンに次の指示を求め、姿勢を正した。声には、支部長の決断を待つ忠実さと、状況への冷静さが滲んでいる。

「男性は海に投げ捨てて女性は媚薬飲ませて強制的に百合営みでーす」

エイレーンが突然奇抜な計画を口にし、ニヤリと笑った。彼女の声には、百合パラダイスの実現への狂気的な情熱と、ユーモラスな軽さが混じっている。軍服の袖がわずかに揺れる。

「了解しました! エイレーン支部長」

女性社員が敬礼し、命令を受け入れた。声には、エイレーンへの忠誠と、奇妙な指示にも動じない北朝鮮らしい無感情さが滲んでいる。

「(あと少しの辛抱です)」

エイレーンが内心で呟き、書類を机に置いた。声には、野望の完成を目前にした静かな決意と、奇妙な満足感が隠されている。彼女の視線が窓の外、平壌の街並みに注がれる。

平壌支部の会議室は、エイレーンの奇抜な計画と女性社員の忠実な対応で、異様な緊張感に包まれていた。南北朝鮮のVTuber業界を掌握し、百合百合パラダイスを実現しようとするエイレーンの野望は、コミケの賑わいとは対照的な暗い影を落としていた。彼女の物語は、さらなる混沌へと突き進もうとしていた。

 

 

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