ENTUM23   作:マブラマ

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第63話 ベイレーンの知恵袋語り

株式会社ENTUMの編集室は、モニターの青い光が薄暗い部屋を照らし、キーボードの打つ音が静かに響いていた。デスクにはエネルギー飲料の缶が転がり、壁にはポストイットが乱雑に貼られている。カメラの前に立つベイレーンは、マイクを手に持ち、いつものマイペースな笑顔で視聴者に向かって語り始めた。彼女の背後には、Yahoo!知恵袋のロゴが映し出されている。

「お前らは知恵袋使ったことがあるか? 専門家が回答してくれる神サイトだお!!」

ベイレーンがカメラに向かって元気よく叫び、親指を立てた。彼女の声には、マイペースなテンションと、知恵袋への純粋な賞賛が滲んでいる。カメラのレンズに映る彼女の笑顔が、視聴者を引き込む。

ベイレーンが一瞬目を輝かせ、カメラに近づきながら続ける。

「なんでも聞けるお! 恋愛相談から物理学の難問まで、専門家が答えてくれるんだお! オイラも昔、研究で分からないことあったとき助けられたことあるお!」

彼女の声には、知恵袋への信頼と、過去の思い出を語る楽しさが混じっている。カメラが彼女の動きを追い、編集室の雰囲気がライブ感を増す。

しかし、この後に続く批判的な展開を予感させる微かな不穏さが、彼女の笑顔の裏に隠れている。ベイレーンは知恵袋の良い面を強調しながらも、視聴者が予想しない方向へと話を進めようとしていた。

編集室のモニターには、知恵袋のスクリーンショットが映し出され、ベイレーンの語りが続く。彼女のマイペースな語り口が、視聴者を惹きつけつつも、炎上への序曲を奏でていた。

彼女の声には、知恵袋への皮肉と、視聴者を引き込むマイペースなテンションが滲んでいる。モニターに映る知恵袋のロゴが、彼女の背後に不穏な雰囲気を添える。

「嘘だお!! これからオイラの視点で知恵袋が何かを教えてやる!」

ベイレーンがカメラに顔を近づけ、目を輝かせて宣言した。彼女の声には、知恵袋の裏側を暴く決意と、視聴者への挑戦的な挑発が混じっている。

ようこそ知恵袋へ!

ここは数々の専門家が回答してくれる!

神々なるサイト!

ベイレーンが大げさに知恵袋を紹介し、カメラに向かって両手を広げた。しかし、その笑顔の裏には、彼女の苛立ちが隠されている。

「だが裏には…」

ベイレーンが一瞬声を低くし、カメラにウィンクした。彼女の声には、これから始まる批判への期待を煽る不敵さが滲んでいる。

「OK! オイラのPCが調子悪いとする! ググった方法はどれもダメ! で、知恵袋で質問するお! 人間が回答してくれるからな」

ベイレーンがモニターに映る知恵袋の画面を見せながら説明した。彼女の声には、知恵袋への皮肉と、視聴者への語りかけの楽しさが混じっている。

そりゃそうだ!

人間が回答してくれなきゃ誰が回答する?

ベイレーンがカメラに向かって肩をすくめ、視聴者に語りかけた。彼女の声には、当然の事実を強調する軽いユーモアが滲んでいる。

スマホがない時代はワープロやPHS、二つ折り携帯―――所謂ガラケーが主流だった。しかし現代ではスマホやパソコン、ソーシャルゲーム、ネット番組、SNSが当たり前となり、ワープロやガラケー、PHSは過去の遺物と化した。

ベイレーンが時代背景を説明しながら、カメラに映る古い携帯電話の画像を指差した。彼女の声には、技術の進歩を振り返る懐かしさと、現代社会への軽い皮肉が混じっている。

だが、スマホが使えないと思い込んでいる人々のために、携帯会社は「らくらくスマホ」やガラケーとスマホを合わせた「ガラホ」を開発した。

ベイレーンがらくらくスマホの写真を手に持つが、首を振った。

「使えないと思い込んでる人々には良いと思うが、スマホを使い慣れてる人々にとっては使いにくい!」

彼女の声には、技術のギャップへの苛立ちと、視聴者への共感を求める響きが滲んでいる。

「それは置いといて、知恵袋はもう一度言うが数々の専門家によって回答してくれるサイト。オイラはそうと思ってなかった。何故なら…」

ベイレーンがカメラに顔を近づけ、声を低くした。彼女の声には、知恵袋への失望を語る前の緊張感と、視聴者を引き込む演出が混じっている。

「PCの電源が付かなくなりました。コンセントは刺さってます。電源ボタンを押すとPCから起動音がして、モニターもONになるのですが黒い画面のままで、ISOに進みません。どのような原因が考えられますでしょうか? と」

ベイレーンがモニターに映る質問画面を見せながら、視聴者に語りかけた。彼女の声には、真剣な質問をする様子と、これから起こる展開への期待が滲んでいる。

カチ!

ベイレーンが「投稿」ボタンを押す音が編集室に響いた。

「よし、投稿したぞ!」

彼女の声には、質問を投稿した達成感と、回答を待つワクワク感が混じっている。

……

編集室に静寂が訪れ、ベイレーンがモニターをじっと見つめた。彼女の表情には、回答を待つ微かな緊張が浮かんでいる。

「答えが来たお。綺麗な青色の答えが…」

ベイレーンがモニターを確認し、目を輝かせた。彼女の声には、回答への期待と、微かな希望が滲んでいる。

だが、その答えはURLを貼っただけのサイト。つまり、ベイレーンにとっては全く答えになっていない!

彼女の表情が一瞬で曇り、カメラに向かって叫んだ。

「なーんだ! この答えは! URL貼り付けただけじゃないか! こいつは文字通りググって一番上のサイトを貼り付けただけなんだ! もうやったっての! どんなクソ回答だ! もういい! 二人目の答えを待つお!」

ベイレーンの声には、知恵袋への失望と、怒りが爆発する様子が滲んでいる。彼女の手がモニターを叩き、編集室に響く。

……

時間が経ち、ベイレーンが苛立ちを募らせながら待つ。

「来ないお! みんな回答ゼロの質問を狙うから待っても無駄なんだお!!! 解決済みにしてまた質問しよう」

彼女の声には、苛立ちと、再挑戦への決意が混じっている。

同じ質問を再投稿し、ベイレーンがモニターを睨んだ。

「ほら、これでいい。さあちゃんとした回答を来い!」

彼女の声には、再び希望を抱く様子と、知恵袋への微かな期待が滲んでいる。

……

再び時間が経ち、ベイレーンがモニターを見つめる。

「おっ、来た!」

彼女の声には、回答への期待が再び高まる様子が滲んでいる。

だが、またしてもURL!

ベイレーンが一瞬固まり、カメラに向かって叫んだ。

「だーからそういうゴミ回答は要らねーんだお!!! この○○野郎! 怒ったお! 次はURL貼られないように質問してやる!! コインも全消費するお!!」

彼女の声には、知恵袋への怒りが頂点に達し、次なる挑戦への決意が滲んでいる。モニターを叩く手が震える。

無謀だと思うが、きっといい答えが出て来るはず。だがベイレーンはそうとは思わず!

彼女の表情には、知恵袋への不信感と、挑戦を続ける意地が浮かんでいる。

「さあ、来い!」

ベイレーンがモニターを睨み、声を張り上げた。彼女の声には、回答を求める執念と、知恵袋への挑戦が滲んでいる。

……

時間が経過し、ベイレーンが苛立ちを募らせる。

「どうした? あと1時間でタイムリミットだお!」

彼女の声には、焦りと、知恵袋への苛立ちが滲んでいる。

回答なし!

ベイレーンが一瞬固まり、編集室に叫び声が響いた。

「くそがあああああああああああああああああああ!!」

彼女の声には、知恵袋への完全な失望と、怒りの爆発が滲んでいる。カメラが彼女の激昂を捉える。

仕切り直して、ベイレーンが深呼吸し、カメラに向き直った。

「OK! 見ろ! PCは自分で直したお。知恵袋なんてクソ以下だ! が思うんだ。もしかしたら知恵袋には真面目な質問をするのはダメかもしれない」

彼女の声には、知恵袋への見切りと、新たな質問への微かな希望が滲んでいる。

「目玉焼きには醤油が合いますか?」

ベイレーンが新たな質問を投稿し、カメラに向かって呟いた。彼女の声には、簡単な質問なら答えられるだろうという期待が滲んでいる。

「どうだ? こういう質問ならチンパンでも答えられるだろう。おっ、答えが来た。見てみるお」

彼女の声には、再び希望が芽生える様子と、視聴者への語りかけの楽しさが混じっている。

……

ベイレーンがモニターを確認し、回答を読み上げた。

「人によって違います。なのでそんな事を質問する意味はないと思います」

彼女が一瞬固まり、愕然とした表情をカメラに向けた。

それは答えではない! 意見! ただの意見!

「これは答えじゃないお! 何説教してるんだこいつ!! 何で猿でも答えられるクローズドクエスチョンを答えられないんだ!? お前のその答えこそ意味ないんだお! おっ、また来た!」

ベイレーンの声には、知恵袋への失望と、回答者への苛立ちが爆発する様子が滲んでいる。

「醤油とかありえないのでやめた方がいいですよ」

論点から外れた回答に、ベイレーンが再び激昂した。

「だから何しに来たんだ!? 煽る為に来たのか!? この人以下の畜生!!!…おっ、補足が来てるお」

彼女の声には、怒りと、補足への微かな期待が混じっている。

「マヨネーズの方が異常です。カロリーが太りますよ」

補足が全く役に立たない!

「だから喧嘩するな!! 質問者のオイラを無視して荒らすんじゃねーお!!!」

ベイレーンの声には、回答者同士の言い争いへの苛立ちと、知恵袋の荒れ具合への呆れが滲んでいる。

醤油をめぐる質問のコメント欄が、補足コメントで荒れる!

荒れる! 荒れる! 更に荒れまくり!! 炎上!

「醤油を飲み過ぎると死ぬよ。○○○は黙ってろよ!」とコメントが飛び交い、ベイレーンが呆然とモニターを見つめた。

「だから買うなァ!!! 煽るな!! 何なんだ此奴等! 頭チンパンじゃないのか? おっ、違う回答が来たお! どれどれ」

彼女の声には、コメント欄の荒れ具合への呆れと、新たな回答への微かな希望が滲んでいる。

「私はケチャップ派です。あのトマトの味が好きです♪ でも醤油もいいと思いますよ♪」

まともな回答が来たーーーーーーーーーーッ!

ベイレーンが目を輝かせ、カメラに向かって叫んだ。

「やったお! 遂にちゃんとした答えが来たお!!! 人間がいた! 知恵袋にも人がいたんだお! ありがとう! そしておめでとうオイラ!」

彼女の声には、知恵袋への希望が復活する喜びと、視聴者への感動の共有が滲んでいる。

だが、下に何か書いてある。

「BAお願いします。コインください」

ベイレーンが一瞬固まり、カメラに向かって叫んだ。

「この乞食めええええええええええええええええ!!!」

彼女の声には、まともな回答への感動が一瞬で裏切られた怒りと、知恵袋への完全な失望が滲んでいる。

編集室は、ベイレーンの知恵袋批判動画撮影でカオスと炎上に包まれた。モニターの光が彼女の怒りを映し出し、視聴者に向けた彼女の叫びが編集室に響き渡る。彼女の知恵袋との戦いは、炎上と新たな挑戦の火種を灯し、物語の新たな展開を予感させていた。

 

 

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