ENTUM23   作:マブラマ

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第83話 冬コミENTUMブースの頂点と危機

2018年12月29日、東京ビッグサイトの冬コミ会場は、雪の降る中で熱狂に包まれていた。ENTUMブースは、ヨメミのTwitterキャンペーン、犬山たまきの華やかな宣伝、Wake Up, Girls!(WUG)とのコラボステージで過去最高の来場者を記録。『ミライアカリオルタネイティヴ』のデモ版は、アカリの心揺さぶるシナリオ、萌実の感動的な主題歌、ミディの洗練されたアレンジ、ニーツの迫力ある動画で、観客を涙と歓声の渦に巻き込んだ。ユメノツキミの引退の空白を埋めるかのように、ENTUMメンバーの絆が輝いていた。しかし、キャサリン・ワードは諦めていなかった。秘書アプリの残骸 を手に、ENTUMの壊滅を目論む彼女の最後の攻撃が、冬コミの頂点を脅かす――。

 

ENTUMブースは長蛇の列で埋め尽くされ、巨大モニターには『ミライアカリオルタネイティヴ』のトレーラーが流れ、ヨメミのTwitterがリアルタイムでファンからの応援を映し出す。アカリがステージでマイクを握り、叫ぶ。

「みんな、ありがとう! ENTUMはツキミちゃんの思いも乗せて、今日、最高の輝きを見せるよ!」

犬山たまきが歌い、WUGのメンバーとコラボトークを繰り広げ、観客の拍手が鳴り止ま ない。萌実が主題歌を熱唱し、ミディのピアノアレンジが会場に響く。ニーツの動画編集が、ブースのスクリーンで鮮烈なビジュアルを展開。ヨメミがTwitterで投稿。

「【ENTUMブース】冬コミ、過去最高の盛り上がり! みんなの愛で、キズナアイちゃんを超えるよ! #ENTUM #冬コミ」

しかし、会場の熱気が最高潮に達した瞬間、キャサリンが看守服姿で現れる。彼女の手には小型デバイスが光り、秘書アプリの残骸が起動。漏洩したENTUMの内部情報――アカリのシナリオの初期ドラフトや、ヨメミのTwitterの裏アカウント――をネットに流し、炎上を誘発しようと目論む。操られた観客の一部がブースに押し寄せ、「ENTUMは偽物だ!」と叫び始める。

キャサリンがアカリを指差し、嘲笑う。

「ミライアカリ、アンタは私の失敗の象徴よ! ENTUMごと潰して断罪してやるわ! ENTUMの絆など、所詮は幻想なのよ!」

アカリがステージに立ち、マイクを握り直し、毅然と答える。

「キャサリンさん、ENTUMは失敗しても立ち上がる! ツキミちゃんの思い、ファンのみんなの愛と一緒に、未来を作っていくんだ!」

ヨメミが即座にTwitterで反撃。

「【ENTUMの真実】キャサリンの嘘 を暴きます! ENTUMはファンの愛で輝く! #ENTUM #冬コミ」

ファンからの「#ENTUM応援」がトレンド1位に急上昇し、キャサリンの炎上工作は一瞬で鎮火。観客が「ENTUM! ENTUM!」と連呼し、ブースの熱気が再び爆発する。

二コラとカタリーナが会場に突入。二コラが叫ぶ。

「ヴェアヴォルフの名にかけて、キャサリンを止める!」

カタリーナがキャサリンのデバイスに飛びつき、スペツナズナイフで叩き割る。

バキッ!

秘書アプリの残骸が火花を散らし、操られていた観客が我に返る。

ベアトリクスがキャサリンを睨み、冷たく言う。

「貴様の嫉妬は、ENTUMの絆に敵わない」

ファルカがリィズ先輩の前で、サーバーの解析データを堂々と披露。

「キャサリンのデバイスは秘書アプリのバックアップだった。これを無効化した。ENTUMの力だ。リィズ先輩、見ていてください!」

キャサリンが歯を食いしばり、叫ぶ。

「ぐっ……私はまだ終わっていない!いつか必ずアンタ達を断罪してやる!断罪よ!断罪断罪断罪断罪断罪…断罪断罪断罪断罪!!」

だが、その怨念は虚しくキャサリンは孤立。警備員に連行される中、彼女の看守服が雪に沈む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャサリンの妨害 を跳ね除け、ENTUMブースは過去最高の成功を収める。『ミライアカリオルタネイティヴ』のデモ版は、キズナアイのブースを上回る評価を受け、Twitterトレンドは「#ENTUM」「#ミライアカリ」で埋め尽くされる。アカリがステージで最後の挨拶。

「みんな、ありがとう! ツキミちゃん、ファンのみんな、ENTUMの仲間たち…この絆が、アカリの宝物だよ!」

萌実が涙ながらに主題歌を再び歌い、犬山たまきがWUGとハグを交わす。ヨメミがTwitterに投稿。

「【ENTUMの勝利】冬コミ、最高の思い出! ツキミちゃん、見ててね! #ENTUM」

ブースには、ツキミの野菜をイメージした限定ピーマングッズが飛ぶように売れ、観客の笑顔が溢れる。

夜、ENTUM本社に戻ったメンバーに、ツキミからの宅配便が届く。中には新鮮な野菜とビデオメッセージ。

《アカリちゃん、ヨメミちゃん、たまきちゃん、みんな! 冬コミの成功、おめでとう! 農園で野菜育てながら、ENTUMの輝き見て泣いちゃった! デッバイ! これからも応援してるよ!(´ω`)》

アカリが涙を拭い、笑う。

「ツキミちゃん…アカリ、絶対トップVTuberになるよ!」

雪の降る東京ビッグサイトの夜、ENTUMの絆が未来を切り開いた。キャサリンの敗北と謎が残る中、ENTUMは新たな挑戦へと踏み出す――。

 

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