うちは 転生伝 作:織田
分量が少ない
原作ブレイク
それは、二次小説においても常套手段とされる禁断の技。
何故なら、確かに死亡キャラを生かすことは確かに未来を知っているが故に容易いかもしれない。
けれどその試みは茨の道、何故なら死者を生かすということは未来が変わってくるのかもしれない。
そうすると漫画の最終的なハッピーエンドへの道のりを閉ざしてしまうかもしれないからだ。
そう考えると昨今のオリ主というのは害悪にしかならないのかもしれない。
けれど目の前に死ぬという運命の人が居ると分かってほっとく事ができるだろうか。
その答えは否!
このコタローの貫く忍道に迷いなし。
原作ブレイク上等だ。
それ以上のハッピーエンドを作ってやるぜ。
そう思い、俺は叫んだ。
「ばぶぶぶうぶぶっばばぶうぶぶぶぶぶぶばばばいびぶぶぶばばぶっぶうぶb(クシナさん。出産の時にオビトが九尾を解放させるために襲ってくるんだ。)」
「あらあら、今日もコタローちゃんは元気ね」
「ホント、カザネに似て元気いっぱいみたいね」
「なんか?警告された気がするってばね」
うん。ゴメン。オレの忍道イキナリ折れそうだわ。
というか、声帯が出来てないんだよ。話せないんだよ。どうしろと。
そして赤い血潮のハバネロといってゴメン クシナさん。
アンタ流石感知タイプだわ。
オレが原作ブレイクしようと 警告した事唯一感じ取ってくれたよ
原作通りクシナさんが出産の事について怖がりながら帰って行った。
取敢えず目の前で何も出来ない無力さを痛感したときだった。
多分今のシーンは漫画でも載っていたものだ。
ってことは、その後起こるのは、九尾襲来の時のシーンだ。
今日、明日中にでも九尾が襲来して木の葉隠れの里に対して甚大な被害を与える。
其れから始まるのが、うちはに対する差別だ。
結局の所、うちは壊滅の引き金になったのが九尾襲来だからな。
うちはオビトに対する不満を心にぶちまけながら、オレはカザネ母さんの胸に癒されながら帰った。
生存確率0%だよな~。
うちは一族壊滅は、里側が起こした事件である以上誰にも密告することが出来ない。
というか意味が無い。
おまけにサスケと同年代という事は、タイムリミットは早くて7年、若しくは9年だよな。
それに加えてうちは壊滅なんて事になったら、うちのパピーもマミーもカエデねえも死ぬことになる。赤ちゃんに転生して2,3か月経過する間に家族として接して貰ったが、本当に自分を愛してくれている事を感じる。
出来れば見捨てたくない。生きていて欲しい。
そんな思いが募ってくるのだからショウガナイ。
「ばぶあぶあばうばばぶぶぶうう(クソ、何が原作ブレイクだ)」
思いの丈を吐き出すかのように、叫び。赤ちゃんなりに転がり回る。
気分はブレイクダンスである。
「こーら。コタロー何を駄々を捏ねているの。お姉ちゃんが抱きしめてあげるから落ち着きなさい」
失礼な華麗なブレイクダンスと思いつつも、カエデ姉に抱かれて大人しくなる。
フッ、抱きしめれば大人しくなると思っているのだろ愚か者よ!
その逆だ。抱きしめれば大人しくなると思わせるために暴れているのだよ。
十歳の姉に抱きしめられながら、落ち着くオレは変態だな。
「今日は母さんも父さんも居ないんだから。落ち着きなさい」
ヘイヘイ、と心の中で返事しながらも温もりを感じていると、
ゾワッ
っと、空気が変わったのを感じた。
悪寒のようなもの、月夜の晩に何か嫌なモノが振り掛かってくるような予感。
「……何かしらね。悪寒を感じたわ」
おおカエデ姉も感じたか。って九尾襲来の予感じゃないか。
確か、カカシやイタチ、三代目ぐらいしか感じ取る事の出来なかった予感じゃなかったけ。もしかしてカエデ姉、優秀?
アレ、俺も感じたという事は意外に優秀なのかな。俺って。
「大丈夫、お姉ちゃんが守ってあげるから」
カエデ姉が優しく微笑みながら自分を抱きしめる。
……本当にこの人死なせたくないなぁマジで。