シルバニアファミリー 森の迷子さん   作:蒼マル

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40周年特別エピソード 変わらないもの

とある日、僕たちは急にパトリックさんに呼び出された。

 

「よし、行こうか」

 

「しゅっぱつなの〜」

 

リンネアと自転車を走らせ、丘を駆け抜けた。

 

その場所に向かうと、小さな丸太の小屋があった。

 

「やぁ、ブルースくんとリンネアちゃん!いきなりごめんね」

 

「いえいえ!お家のご恩もあるので…!」

 

「いえいえ〜」

 

「ありがとう…!実は、数日後に開村パーティーをするんだが…その前にこの記念館を綺麗にしたくてね」

 

「記念館…どんな建物なんですか…?」

 

「それはね、村ができた時に最初に作られたのが、この丸太小屋なんだ。そんなこの小屋と村の歴史をいつでも思い出せるように、昔の家の模型や道具を飾っているのさ」

 

「素敵な場所ですね…!」

 

僕たちは早速、模型や道具を修理し始めた。

 

「この風車、僕たちの家のとちょっと違うね」

 

「みて〜」

 

リンネアは水車小屋の水車をクルクルと回して遊んでいた。

 

「すごい、よく出来てる…でも、あんまり回して壊さないようにね」

 

「わかったの〜」

 

「いやぁ、懐かしいねぇ」

 

リンネアの様子を見て、パトリックさんが笑顔で話してくれた。

 

「子どもの頃は秘密基地みたいで楽しくてね。私もよく忍び込んで、家の模型で遊んだよ」

 

「確かに、僕もお家とお人形で遊んだような覚えがあります…」

 

「いつの時代も、子ども達が夢中になる。不思議な魅力があるものだね」

 

「そうですね…!」

 

日が暮れた頃、記念館の中は一通り片付き、道具をまとめていた。

そんな時、うさぎのお姉さんが訪ねてきた。

 

「あの〜…お邪魔しても大丈夫ですか…?」

 

「あっ、はい。大丈夫ですよ…!」

 

「あら、ありがとう…!」

 

お姉さんが記念館に入ろうとすると、後ろから彼女にそっくりな女の子が走ってきた。

 

「お姉さま…!」

 

姉妹だろうか、2人は仲良く記念館を見て回った。

 

「お姉さま、久しぶりのシルバニア村はどうですか…?」

 

「そうねぇ、やっぱり落ち着くわ。私、シルバニア村が大好きなんだなぁって実感する…!」

 

「ですよね!私もシルバニア村が大好きです!」

 

楽しそうな2人の会話を聞きながら、僕とリンネアは記念館を後にし、家路についた。

風車小屋の前に到着すると、リンネアと一緒に夕焼けに染まるシルバニア村を見渡した。

 

「リンネアも、シルバニアむらすきなの〜」

 

「そうだね…僕もだよ…」

 

明日はどんな出会いがあるだろう、そう感じられることが今はとても幸せだった。

 

「さぁ、明日も開村パーティーの準備だよ」

 

「リンネア、おはなはこぶの〜」

 

つづく…

 




このエピソードは40周年展を見て、シルバニアの歴史に触れた時に思いついた物語です。
40年の歴史の中で、遊びの原体験は今も昔も変わらないんだと気付きました。
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