職場の忍者村から怒られた。危ない事するなって。ご心配おかけしまして……。
あと、薬品会社から薬を調べさせてくださいと連絡が来た。
忍びの軟膏ということで、情報料を払うので商品化したいのだという。安全性もついでに確認してくれるとのこと。善意である。
警察にも注意された。自作の薬を自分で使うならともかく、他の人、それも子供に使ってはいけません。ごもっとも。
なので、俺としては情報を渡す事に否やはないのだが。
問題は、錬金術の産物なんだよなぁ、あれ。
「忍びの軟膏は秘伝なんですよ」
「そこをなんとか。多くの人が助かりますよ!」
「あれは真の忍びにしか作れないんです」
「真の忍び? というと?」
「チャクラに当てて活性化・変質させてるんですよ」
俺は手の上に光を浮かべてみせた。
「……真の忍びってどうやったらなれます? ワンチャン医療忍者とか医学の勉強だけでなれたり」
「忍びの覚醒薬を飲んで修行したらなれます」
「一度社に持ち帰るんで忍びの覚醒薬だけください。おいくらですか?」
「一粒10万円で弟子入り代は月謝一人20万、一日二時間、週五日です」
「10粒ください」
「ヨモギ軟膏のレシピと修行の教本もつけますね。忍びの覚醒薬のレシピはちょっと調合難しくて危ないんで渡せないです」
「ありがとうございます。教本とレシピ代はまた後で届けますね。塾にいつ入るかについてはまた連絡します」
そんなわけで、お金持ちになった俺だった。
起業したほうがいいかもしれん。俺も忍びの里欲しかったし、頭金は手に入りそうだ。
「ちなみに、認可までどれくらいですか」
「今回は治験だけなのでざっと8年くらいですね」
「……は、八年。忍者の秘伝の薬草とか調合レシピとかあるんですけど、要ります?」
いざという時、八年もかかるんじゃ全然使えない。なら今お願いしてしまおう。
色々面倒な事を代わりにやってくれるなら、願ったり叶ったり。
「是非!」
薬品会社の人は大喜びだった。金払いがとてもいいので俺としても異論はない。頑張って早く商品化してくれ。
それから、俺は塾の講師としてしばらく協力する事になった。
薬が多岐に渡るので、複数の会社で協力して開発していく事になるかもしれないらしい。
治験にもお金が掛かるからね。仲良くやってもらえると俺も嬉しい。
とにかく、チャクラ性の薬は超高級薬予定となった。
人由来のものだからね。当然だね。
今の法律だと販売しにくいので、国への働きかけも行なっていく模様。
覚醒薬を飲んだ人には運動も頑張ってもらって、忍者への道を歩んでもらおう。
ついでに甥っ子の健と守も弟子入りしたぞ!
あっ 姉からの許可は取ってます。