NARUTO忍者に憧れて   作:かりん2022

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証人喚問

「貴方が製薬会社に薬を流した人ですね」

「はい。一通りの薬は持ってきました」

 

 呼び出された俺は、なんとかデモ隊を乗り越えて国会議事堂までやってきた。

 証人喚問という奴らしい。めちゃくちゃ緊張する。

 大変な目にあったせいか、どの議員もスーツがヨレヨレで、ピリついていらっしゃる。

 お、俺が何をしたっていうんだ。まだ事情聞いてないんですけど?

 一応、もってこいと言われた薬は持ってきてあるけど……。何か法に抵触した? それだったら警察だしな……。

 

 なんかたくさんのケースに入れられたラット達がいる。知能テストみたいなのの準備もされている。どれだけ実験させるんだ。

 

「美少女になる薬があるというのは事実ですか?」

「ええ? まあ大変ですけど、どうにかなりますね……」

「ラットで試してみてください」

 

 俺はラットに複数の薬を投与した。

 ラットはミニマムかわいい獣人になった。

 

 ざわざわざわざわざわざわ。

 

「こ、小人になった!?」

「転性丸っていうか人化薬では!?」

「これ本物⁉︎ トリックじゃなくて!??」

 

 俺は気づいた。

 

「あっ 転性薬は当然ですが、性別を変えるだけで美男美女に変える効力はないですよ? 美少女になりたければ他にも色々薬を併用する必要があります」

 

 ざわざわざわざわざわ。

 

「静粛に! 話はわかりました。転性丸も修復丸も他の薬も本物という事ですね?」

「忍者証の本物です。この子で試します?」

 

 俺はラット(小人獣人Ver)を持ち上げる。

 

「ちー!」

 

 議長を潤んだ目で見るラット(小人獣人Ver)。媚びるべき相手を心得ている。賢い。

 

「いえ! 結構です。不可能と思われた薬が実現しているという事はもう確認できたので」

 

 ささっと俺の周りのラットとラットの知能テストっぽいのが片付けられていく。

 せっかく準備したんだろうに……。

 俺の手の中のラットも回収されていった。

 

「法律が制定されるまで、忍さんの薬の投与、制作は禁止させていただきます。もちろん薬の譲渡もレシピの拡散も禁止です。ご協力をお願いします」

 

 それから、色々尋問……質問された。

 忍者は何人いるのかとか、覚醒薬の在庫とか、色々。

 後、しばらく東京にいて連絡つける状態にしろとの事だった。

 姉の家に居候決定である。

 

 その後、別室に案内され、官僚から色々質問された。

 俺のせいで法律が作り直されるらしい。

 転性薬とか、悪用されないような処置が必要なんだそうだ。

 犯罪者が性別変えて雲隠れとか、性転換したくない人に無理やりとかダメだもんな。

 

 八年後なんだからゆっくりやれば良くない? と思ったら、デモ隊が要求してるのが即時認可なんだと。

 

「ええ!? そんな数の人が即時の性転換を!? LGBT凄すぎない!? 転性薬サンプしたら感謝されるかな?」

「お願いですからやめてください」

 

 ヘロヘロになって国会議事堂を出ると、デモ隊は解散していた。

 もう遅い時間とはいえ、あれだけ人数がいたのがひとっこ1人いない。

 なんだったんだ一体……。

 

 俺は姉の家に泊まらせてもらい、ニュースを見た。

 

『早く認可してほしいけど、あんなことができるんなら、十年くらいの精査は必要なのかなって』

『忍者凄すぎて怖い』

『神への叛逆では?』

『ネズミを小人にしちゃうなんて……後一歩でシンデレラの魔法使いじゃん』

『よくよく考えると、性転換したら戸籍とか色々大変よね。法改正が必要なのはわかるわ』

『安全性を確保して悪用できないようにしてってのは必要なのかなって』

『欠損薬は早く治してあげてほしいとは思うけど……それも良く考えたら怖いわよね。腕が生えるってことなんでしょ?』

『製薬会社の人達がんばれ、超がんばれ』

 

 なるほど。

 一旦欲に流されたものの、俺の秘薬が凄すぎて一周回って冷静になったらしい。

 

「なんか大変な事になったわね」

「小人薬すご」

「見たーい!」

「「それはやめておけ?」」

「残念、議員さんにお薬投与とか禁止されたから出来ないんだ」

 

 その後、怪しい人が尋ねてきたりしたが、国から薬関連禁止されてるからと丁重に断った。認可されてから来て。

 本当に怪しい人達だったので、法律制定の必要性を実感したし、禁止されて断る口実になったので良かったと思う。

 警察も巡回を密にしてくれた。助かる。

 

 

 

 

 

 そういうわけで、一月後。

 

 隠密法という法案が成立した。

 チャクラを持ってるやつは登録しろ、チャクラを新規で使いたい奴は免許を取れ、というものだ。試験問題集が送られてきた。

 

 免許を取るべく、俺と健と守はせっせとテスト勉強をするのだった。

 

 それにしても、どさくさに紛れて隠密法にスパイ防止法も紛れ込んで成立させているあたり、首相は強いと思う。日本でスパイ行為をする際は免許を取れよ、というとんでもない法案である。一応免許取っておこ。

 

 官僚さんたちが死ぬ目にあったおかげで、半年後には法整備が整えられた。

 八年後ならそんなに急がなくていいんじゃね? って思ったんだが、治験で実験台になってくれる患者さんたちの事があるから、治験前に法律制定が必要だったらしい。

 

 議員さんが便宜を図ってくれ、ヨモギ軟膏は五年で販売可能になりそうだ。

 三年も短縮である。

 それでも外国っぽい人から、認可を早くできる外国で薬を作る気はないかと勧誘が来たが、ないよ英語すら話せないもん。俺の英語力は小学生に劣るぞ。今の時代英語は小学生から習うからな。守も少し話せるくらいだ。

 とにかく製薬会社の方に行って。そもそも十年待てば市場に出るでしょ。

 え? 十年後に発売する薬の整理券がもう配られてる? 抽選に外れた? マジで? でも俺にはどうにもできないから。

 

 そうそう、免許は合格した。

 筆記試験で一回落ちて健と守は受かった事は内緒だぞ!

 常識問題だよって守に呆れ顔で言われた俺の心情たるや。

 なかったじゃん。参考問題集になかった問題だったじゃん!

 2回目でちゃんと合格できて良かったです。本当に良かった。

 

 後、健は部活の大会に出られなくなって落ち込んでいた。

 に、忍者部門もそのうち出来ると思うから、その時まで待ってもらって……。

 オリンピッククラスの成績出したから、しょうがないよね。

 壁走りできるし、健。

 

 

 そんなこんなで、二月。法律や免許の制定が落ち着いたり受かったりして、やれやれ、ようやく職場に戻れると帰る準備をしているところ。

 そんなおり、俺は首相官邸に呼び出された。

 

「忍さん、ご足労いただきありがとうございます。忍さんは、国の隠密になる気はありますか? 今ならば忍頭の地位をプレゼントいたします」

「それって忍びの里とか作れたりします?」

「もちろん。受けてくれますか?」

「知り合いを誘ってもいいなら」

「免許を持っているのならば面接させていただきます」

「ありがとうございます。早速誘ってみます」

 

 俺は早速忍者村に電話した。

 

 村会議を至急開くそうだ。

 免許は皆、すでに持ってるそうなので話は早そうである。

 何せ、忍者村は忍者大好きな人の集まりで、忍者といえば隠密なのだから。

 政府とも話し合い、四月から村ごと国に所属になりそう。

 それにしても、そうか。忍び頭か。村長よりも偉くなるって事かな?

 俺も出世したものだな。ふふふ……。

 

 早速色々準備をしないとな! ひとまず自衛隊と警察の精鋭が30人ぐらいずつ来るそうなので、気を引き締めて準備しないと!

 いざ教えようとしたら、それ、もう出来ます。他に習える事ないですか? って言われるのは悲しいからな!

 

 それとは何も関係がないのかもしれないが、ニチアサの女の子向け番組、男の子向け番組、来年は双方忍者がテーマらしい。

 ニンニン!




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