超次元ゲイムネプテューヌ Origins Transition 作:シモツキ
向かった先、扉の先にあったのは、学校みたいな広いプール。多分普通に生活してる人なら一度は見た事があるよーな、おかしなところなんて特にない場所。奥のプレハブ小屋が開かないらしい事を除けば、本当に変なところのない…だから何をどうしたら閉まっちゃった扉が開くのか、それか先に進む道が見つけられるのかさっぱり分からない、困った状況。そんな中で、取り敢えず私達は空になっていたプールへと水を入れて……それから、今。
「ふぅ……」
「ディールちゃん、ほんとにお疲れ様」
「愛月もお疲れ。フロストも、ファングもね」
「ありがと、ピーシェ。でも僕は頑張ってないから、その分もっとフロストとファングを褒めてあげて」
プールサイドに座って、足湯みたいに水の中へ膝から下を浸けたディールちゃんの隣に座る。ぴぃちゃんはあいくんの方に行っていて…あ、撫でてる。フロストとファングを撫でてるぴぃちゃんの顔、穏やかだなぁ…。
「…けど、ほんとにどうしましょうか。取り敢えず溜めてはみましたけど、今のところはただただ水が溜まっただけですし……」
「んー、プールに水が溜まったし…次は泳いじゃう?」
「いや、もっと真面目に…と、言いたいところですけど…現状何も起こっていないのも事実ですしね…。休憩や頭を一回スッキリさせるのも兼ねて、泳ぐだけ泳いでみます?」
「僕はそれ賛成〜。泳ぎたいよね?」
「らっぷぅ〜♪」
「ぐるぐる!」
ざぱんっ、とプールにフロストとファング。続いてあいくんも飛び込…むと思ったけど、そのままあいくんは眺めてるつもりみたいで、のんびりと座って手を振っている。
それから私とぴぃちゃんも、軽く顔を見合わせる。見合わせて、視線をプールに戻して……
「あ、ぴぃちゃん。飛び込み台以外からの飛び込みは危険だから駄目だよ?飛び込み台からの飛び込みも、遊び感覚でやっちゃ駄目だからね?」
「え?あ、はい。…思いっきり先生の顔になりましたね、今……」
軽く跳んで入ろうとしたぴぃちゃんに、私は注意。まあ、ぴぃちゃんなら女神だし、つるーんと転びながら入水しても無事だろうけど…やっぱり先生の経験がある身としては、一応でも言っておかないとだよね。ここにはまだ子供のあいくんとか、まだまだ小さいディールちゃんがいるんだし。
「あの、茜さん…わたし前からずっとこういう見た目なんですけど……」
「あはは、だよね。でもやっぱり、私にとっては小さい子っていうか……」
「…茜さん?」
「…って、思ったけど…考えてみたら、ディールちゃんとももう結構一緒に戦って来てるもんね。だからディールちゃんは、小さいけど小さくない…ってところかな」
「は、はぁ……」
小さいけど小さくない。自分で言ったその言葉が、私にはしっくりときた。…ディールちゃんには、困惑されちゃったみたいだけどね。
「よいしょ、っと。ディールちゃんは泳がないの?」
「わたしはもう少し休憩してからにします。泳ぐのって、結構体力使いますし」
「そっか。それじゃあ、先に行ってるね」
座った状態から、滑るようにプールへ入る。それからゆっくり、私は背泳ぎ。
スクール水着になってるだけあって、全然抵抗を感じない。ほんとに全然抵抗がなくて……あ、今抵抗がないのは他にも理由がありそうだとか思わなかった?しつれーだなぁ…まあいいけどね。だって私には、えー君がいるもん!
「あ、っとと……」
「へ?…あ、ごめんねぴぃちゃん。わっ、もうこんな所まで来てたんだ……」
「茜さん、割としなやかで無駄のない泳ぎ方をしてましたからね」
「そうだったの?私としては、のんびり泳いでたつもりなんだけど…」
端っこ側から泳いでいた筈なのに、気付けば反対側の端っこ近くまできていた私。リラックスしていた事で、逆に効率的な泳ぎ方が出来ていた…のかもしれない。
…と、思っていた私の横を、赤い背びれが通り過ぎる。それはファングで、ファングは豪快に泳いでいた。その近くをゆっくり泳ぐフロストも気持ち良さそうだけど、ファングもファングで楽しそうな感じ。更にぐるんとターンしていったファングはあいくんの前まで行って、その大きな背中にあいくんを乗せる。
「わっ、と、っと…あははっ、やっぱり結構揺れるね〜ファング」
「ぐるるっ!」
「らぷらぷ、らーぷ〜?」
「へ?…また乗せてくれるの?」
おんぶ…っていうより肩車に近い格好であいくんを乗せたファングがまた動き回っていると、ゆったり泳いでいたフロストがディールちゃんの側に寄って、何かを訊くように一鳴き。それにディールちゃんが応えるとフロストはまた鳴いて…ディールちゃんは、甲羅へと乗る。ばしゃばしゃと楽しそうにファングは泳いで、ぷかぷかと気持ち良さそうにフロストは漂う。そしてそれを見ている私達は……ほっこり。
「なんか、癒されるねぇ…」
「そうですね…フロストとファングは完全に遊んでいるだけですけど、ディールさんと共に頑張ってくれた訳ですし、もう少しの間はやりたいように……あ」
「……?どーかしたの?」
「あー…いや…今更ですけど、この水って、何割かはフロストやファングが口から出したものだったな…と……」
「…あー……」
言われてみれば、そのとーり。フロストもファングも何も悪くないし、プールの水は何も変じゃないけど…うん、これは気にしない方が良い事だね……。
…っていう感じで、暫く私達はプールで泳いだり、競争したり、プールサイドで休憩してみたりした。プールらしい事を色々試した。…だけど、何も起こらない。
「ん、んっ…うーん…まだ他にやってない事ってあるかなぁ…」
「プールらしい事は大方やり尽くした気がしますね…んーっ…愛月は何か思い付く?」
「そうだなぁ…水泳の帽子とか、まきまきタオルとか?」
「それは…ちょっと、今からじゃどうしようもないですね……」
頬を掻くディールちゃんに、だよね…と肩を落とすあいくん。そして私達は今…プールサイドで、今更だけど準備体操の真っ最中。立った状態で手を下に伸ばしたり、逆に腰に手を当てて身体を反らせたり、ぴょんぴょん跳びながら手足を開いて閉じてをしたり、こういう事も試してみたけど…これも、駄目。
「…まさかとは思いますけど、排水溝が隠し通路になってる…なんて事は……」
「ううん、それはないと思うよ。さっき目一杯引っ張ったり叩いたりしてみたけど、ビクともしなかったもん」
「あ、プールを調べてる時に茜さんがやってたのって、排水溝の調査だったんですね…いきなりガチャンガチャン音を鳴らし始めたから、心配になっちゃって……」
「そ、そーだったの?そっか、心配掛けちゃってごめんね…」
「ううん、大丈夫です。…けど…どうしてここのプールは、最初水が抜いてあったんだろう……」
「うん、それは私も思った。プールに水が入ってないなんておかしい…とは言わないけど、どうにもそこが引っ掛かる──」
「……ピーシェ?」
腕を組んだ状態で、突然ぴぃちゃんは黙り込む。どうしたんだろう、と私が首を傾げると、そこでまたぴぃちゃんは口を開く。
「…愛月、今なんて言った?」
「へ?……ピーシェ?」
「ごめん、それよりも前」
「えーっと…な、なんて言ったっけ?」
「あはは…まあ、何をどんな順番で言ったかなんて、普段は気にしてないもんね」
「創作ではよくある展開だけど…ってやつですね。えっと…どうしてここのプールは、最初?…に水が抜いてあったのか…でしたっけ?」
「……それだ」
『へ?』
代わりに思い出す形でディールちゃんが言うと、ぴぃちゃんは呟く。どうやら何か思い付いたみたいで…今のぴぃちゃんの目には、確かな意思が籠っていた。
「…これは、あくまで予想です。予想ですけど…愛月の言う通り、ここのプールには水が入っていなかったんじゃなくて、水が抜いてあったんじゃないでしょうか」
「…どういう事、ですか?その両者が同じ意味でない事は分かりますけど……」
「要は、プールを空にする必要があった…って事です。何の為に?…というのは、まだ思い付いてないんですけど……」
水が入っていない…は、元々ゼロの状態だったって事。水が抜いてあった…は、ゼロの状態にしたって事。そして、そのゼロの状態が必要だったんだって事だけど…何の為、何の為に…かぁ……。
「…その理由、一つだけなら思い付く…っていうより、それって一つしかないんじゃないかな」
「それは、一体……」
答えを求めるぴぃちゃんの視線を受けながら、私はプレハブ小屋の方へ行く。そして、さっきちらっと見えたもの…立て掛けてあったデッキブラシを掴んで、振り向いて…言う。
「ふふっ、プールから水を抜いてやる事なんて…お掃除以外、ないよね!」
宣言した私に対する、皆の反応は…微妙。「そ、そう…なのかな?」…って感じで、私程ピンとはきていないみたい。
「確かに、そう言われるとそこの掃除道具の存在が気にはなりますけど…そもそもプールの中って、そんなに汚れてましたっけ…?」
「ううん、あんまり汚れてなかったと思うよ。だけど、他に水を抜かないとやれない事、空にするとやれる事…って、何か思い付く?」
私が質問を返すと、ディールちゃんは少し考えてから首を横に振る。それから三人は顔を見合わせて…こくり、と頷く。まだ分からない、半信半疑だけど…やってみよう。そんな感じの、表情を浮かべて。
「…でも、そうなると溜めた水は……」
「流すしかない、ですね…。…はは……」
仕方ない、って感じにあいくんへ答えたディールちゃんが、フロストとファングの方を見る。きょとんとしたフロスト達へ向けて、軽く笑いながら肩を竦める。…後で何か、ディールちゃん達に甘い物でも作ってあげよう。うん。
「…よし、分かりました。まずは水を抜きましょう」
「プールの水全部抜く…なーんてね。確か排水弁も……」
水を出す為の弁と同じ所にあった排水弁を開いて、溜まった水を流していく。これもこれで時間が掛かるけど…仕方ない。流している間に私達は担当を決めたり、プールサイドも掃除をしてみたりして、プールが空になるのを待つ。
そうして水を入れる時と同じように、たっぷり時間を掛けてプールから水を排出する。水が抜けたのを確認して…私達は、移動させてきた道具を持つ。
「さぁ皆!プール掃除、始めるよー!」
『おー!』
「…まあ、プールサイドはもうやっちゃった後だけどね」
「あ、それ自分で言っちゃうんですね」
軽くぴぃちゃんから突っ込みを受けながら、私はプールの中に降りる。デッキブラシを底に当てて、端から端まで勢い良くダッシュ。
「ふふふ、ここで私が掃除もしっかり出来る良妻賢母である事を見せてあげるよー!」
「りょうさい、けんぼ…?」
「えー君がきっと、いつも心の中で私に対して思ってる事だよ」
「そ、そうなんだ…えと、茜さん。角のところはブラシの硬い部分がぶつかっちゃって上手くやれないんですけど、こういう時はどうしたら……」
「そういう時はね、面倒でもゆっくり、ブラシが当たるように擦るのが一番だよ。短気は損気、急がば回れ…って言うでしょ?」
「あ、それはどっちも知ってます。…さっきの、本当に合ってるのかな……」
同じデッキブラシ担当のあいくんにアドバイスをしながら、私はあいくんとは逆側を攻めていく。こういう時にも私の力は便利で、汚れを見逃す事なんてない。何か微妙に勿体無い使い方な気もするけど…そもそも
「…こうして見ると、案外汚れってあるものですね」
「ですね。目立たないっていうより、意識して見ると色々目に付くというか……あ、ファング。ここもいいかな?」
「フロストも、ここをお願い出来る?」
ディールちゃんとぴぃちゃんは、壁面を担当。それぞれファングとフロストに高圧水流を汚れへと吹いてもらいながら、細かく綺麗に進めている。広いプールだから、私達もディールちゃん達も中々終わらせられない…けど、水を入れたり抜いたりでひたすら待っていた時に比べれば、余程進んでる感じはある。それに……
「…ふふっ」
「…どうかしましたか?」
「んーん、何でもないよぴぃちゃん。ただちょっと、先生に戻ったみたいだな〜って思っただけ」
そんなに特別な事じゃない。本当にただ、それだけの事。でもなんていうか、懐かしさにも似た楽しい気持ちが私の中にはあって…あれ?けどこれだと、ちゃんと理由があるんだから何でもない…って訳じゃないのかな?
「あぁ…要は思い出し笑いですか」
「うん、そーゆー事。……って、うん?思い出し笑いって、今の使い方で合ってるっけ…?」
「あ、思い出したって話なら、僕はるーちゃんを思い出すなぁ」
「るーちゃんって、イリゼさんのところの黄色…金色?…の、ふわふわした子でしたよね?」
「うん、そうそう。るーちゃんはとっても綺麗好きで、イリゼが僕とグレイブの世界に来ちゃった時にも、水場を洗った事があったんだー。あの時に連れていたのは、今と違って……」
ディールちゃんに答えたあいくんは、そのまま思い出の話をしてくれる。話す姿は本当に楽しそうで、なんだかこっちまでほっこりしちゃう。
「ねぇねぇ、折角だしディールちゃんとぴぃちゃんも何か思い出の話してよっ」
「…えぇと…何故?」
「別に深い理由なんてないよ。ただちょっと、訊いてみたくなっただけ」
「そうですか…。……じゃあ、前に公園でクレープを作った話とかでもいいです?」
「あっ、それってあの時の事?」
こくん、とあいくんに頷いたぴぃちゃんが話してくれたのは、あいくんやぜーちゃん達がぴぃちゃんの次元に飛ばされちゃった…って事があった時の、最後の交流の話。私やディールちゃんがあの空間に引き込まれた時とは色々違うみたいだけど、大変な事も驚きな事も、勿論楽しい事もあって…その中で、仲良くなれたり再会出来たりしたんだって事は、私達の時と同じ。
「…まさか、あれからイリゼさん達との交流が続いて、今はこんなよく分からない状況になるだなんて、あの時は思いもしませんでした」
「ですね。わたしもまさか、イリゼさん達とここまでの付き合いになるとは思っていませんでした。…で、えっと…次はわたしの番、ですか?」
「ディールちゃんも何か、話せる事ある?」
「それじゃあ…水着繋がりで、大量発生したタコを手掴みで捕まえた時の話を……」
『た、タコ…?』
良いなぁ、と思える話が続いたところからの、タコの話。しかもその意外な話を真面目で大人しいディールちゃんがし始めたものだから、私達は皆ぽかーんとして……だけどこの話も、聞いてみればほっこりとするものだった。意外と皆、ほっこりトークを持ってるんだねぇ。
「…って、うん?今思ったけど…私言い出しっぺなのに、殆ど話っぽい話をしてない…よね?」
『あー…それは、まぁ……』
「だよね?じゃあ、誰かに話したくて堪らなかったえー君とのときめき話を──」
「さて。愛月、ディールさん、もう一踏ん張り頑張りましょうか」
『はーい』
「何事もなかったかのように切り替えないで!?」
さっきまでちょっとお掃除ペースが落ちていたのに、普通に元通りのスピードに戻る三人。しかもフロストとファングまで、私にはちらりとも視線を送ってくれなかった。
…こほん。まあそんな感じで、私達は話しながらプールを掃除していった。広いと思ったプールだけど、実際広いプールなんだけど、話しながらやればペースはちょっと悪くなっても、退屈せずに進められる。まだこんなに残ってる…なんて思う事なく、掃除が出来る。そして……
「よーし最後!フロスト、ファング、思いっきりやっちゃって!」
「わたしもいきます…!」
ばっしゃーんと、また大量の水が流される。今度は洗い流す為の水流が、プールの端から端までを流れていって……遂に、私達のプール清掃は終わる。
「終わったぁ…ふぅ、腰が疲れた……」
「きぃちゃん、お年寄りみたいな事言うんだね」
「年寄りじゃなくても、ずっと屈んでいたら腰に負担は来ますから…。というか、女神なので年について言われても……」
「…なんか、すっきりしたなぁ……」
「したよねぇ、すっきり……」
きぃちゃんは、私に半眼を向けてくる。ディールちゃんとあいくんは、ぐるりとプールを見渡して吐息を漏らす。
今度こそ、本当に感じる達成感。たかが掃除、されど掃除。広いプールを端から端まで、真剣にやったからこそのやり切ったんだっていう心地良さが確かにあって……次の瞬間、私達には聞こえてくる。どこかからの、カチリ、という音が。
「……!どこか、遠くの扉が開いたような音だ……」
「え、そんな遠くの感じしました…?そんなに遠くではなかったような……」
「う…ごめん、なんかそう言わなきゃいけないような気がして……」
怪訝な顔をするディールちゃんに、あいくんが頬を掻きながら言う。でも、分かるよあいくん。何か違う気がしても、言いたくなっちゃう時や物事ってあるよね。
「それよりも、確認してみませんか?今の音は…きっと、あれだと思いますから」
ぐるりと私達を見回しながら言ったぴぃちゃんに、三人で頷く。それからプールサイドに出て…向かったのは、プレハブ小屋。先頭を歩いていたぴぃちゃんが、そのままドアノブに手を掛けて…ゆっくりと、捻る。すると、最初に来た時は全く開かなかったって話だった扉が、すんなりと……まるで最初から鍵なんて掛かってなかったみたいに、あっさりと開く。
「やっぱり、ここが開く音だったんだね…お手柄だよっ、ぴぃちゃん!」
「うんうん!凄い閃きっていうか、頭良いって感じだったよビッキィ!」
「そんな、私は褒められる程の事なんて…っていうか、それで言うなら愛月こそがお手柄だよ?確かに気付いたのは私だけど、そもそも『水が抜けていた』っていう答えに辿り着いていたのは愛月なんだし」
「ぼ、僕?僕は、偶々そういう言い方をしただけだよ…?」
「いや、もしかするとあいくんは無意識の内に気付いてて、それが言葉になったのかもしれないよ?えー君達が頭を悩ませてる時にもあいくんの言葉が大きなヒントになった…って話だし、あいくんは自分で思ってるよりずっと『鋭い』んだよ。きっとね」
だよね?と私が振り向けば、二人はきっとそうだよと頷いてくれる。すると、私達の反応を見たあいくんは照れるようにちょっと赤くなって…だけどすぐに、ぶんぶんと首を横に振る。
「そ、そういう事なら茜さんも凄いと思うな!だってプール掃除を思い付いたのは茜さんでしょ?」
「あはは、そーかな?私こそ、偶々先生として思い付いただけだと思うけど…やっぱりそう言ってもらえるのは嬉しいな」
「そうですよ。皆さんそれぞれ必要な気付きをしていた…わたしからすれば、そう思えますから」
皆さんはそう。…そんな風に、ディールちゃんは一歩引いた感じで言う。確かにディールちゃんは、そういう気付きはなかったかもしれない。でも……
「…一番頑張ってくれてたのは、ディールさん…ですよね?」
「だね。私達には出来ない事をしてくれたんだもん」
「もしここの設備だけで水を入れてたらもっと長く掛かっていたと思いますし、そうなると焦ったさが後々の思考…それこそ私達の気付きにマイナスの影響を与えていたかもしれないと考えれば、ディールさん…それにフロストとファングの活躍は、間違いなく縁の下の力持ちですよ」
「皆さん…すみません、気を遣わせちゃって…。…ほ、ほんとに照れますね……」
頬を掻いて、もじもじとするディールちゃん。うーん、可愛い。えすちゃんなら自信満々に受け取ってるところだろうし、それはそれで可愛いんだろうけど…こういうところが、ディールちゃんの可愛さの一つだよね。
「じゃあさ、ここは誰かが、じゃなくて皆がそれぞれ凄かった…って事でどうかな?」
「それで良いと思います。何も、間違ってませんから」
賛成してくれたぴぃちゃんに続いて、二人もうんうんと首肯。皆が力を合わせたからこその結果。それもやっぱり気持ちの良いもので…一応最後に掃除道具を元の場所に戻して、私達は扉を潜る。その向こう側にあった、プレハブ小屋には似合わない螺旋階段を降りていく。
振り返ってみると、これはなんだったんだろう…って思う。だって私達、色々調べて、水をプールに入れて、泳いだ後は水を抜いて掃除をしただけなんだから。だとしても、そういう事でも、私の中にある達成感は嘘じゃないし…こうやって、皆で何かをやり遂げる事自体が、楽しいって思う。だから、掃除…は好きな訳じゃないけど、どこかでまた皆で何かをやり遂げて、ついでに遊べたら…嬉しいかな。
*
皆の水着が、スクール水着?…というものに変わった。イリスの水着も、同じものになった。
でも、これで皆一緒。一緒というのは、悪くない。それに、マフラーはそのまま。無くならなくて良かったと思う、この気持ちは…安堵というもの?
「何かあればわたしとビッキィで前に出るわ。ビッキィも、流石にそろそろ回復したでしょ?」
「勿論です。今ならもう一回飛べる気がします」
「あれだけの長時間飛んでた状態から落ちてきて、なんでもう回復してるのか私には全く分からないわ…。…割と早い内から動けてた時点で、もう十分理解の外ではあったけど……」
扉の向こう側にあった廊下を、イリス達は歩いている。真っ直ぐな廊下、これならば迷う可能性はゼロ。
「では、私はサポートに回るとしよう。あまり前にばかり人を集めても、連携は取り辛くなるからね」
「イリスは、どうすればいい?」
「イリス君は…そうだね、最後の一撃を決める役目なんてどうかな?」
「あぁ、大事ですね。きっちりトドメを刺さないと、後ろからやられて〜…って事もありますし」
「つまり、大役?…イリス、頑張る。…ふんす」
どうやらイリスは、重要な任務を与えられたらしい。なのでイリス、気合いを入れる。
因みに最後のふんす、はロムの真似。でも、上手く出来なかった。あれは、どうやって発音しているのか気になる。…ディールに訊いたら、教えてくれるだろうか…。
「じゃあ、私はその場その場で動く事にするわ。一応多少の肉弾戦も出来るつもりだから、場合によっては前にも出られるし」
「そう考えると、割と皆距離を問わず戦えるのね。ズェピアは言わずもがで、ビッキィも忍法で遠距離攻撃が出来る訳だし」
「セイツも遠隔攻撃が出来ない訳じゃないでしょう?」
「出来るけど、ちょっと癖があるし遠距離主体で戦うのは厳しいわ。だから、近距離専門なのはわたしとイリスちゃんだけね」
「イリスもセイツ、一緒?…よく分からない…けど、それなら宜しく」
一緒という事で、イリスはセイツと握手。それから少しの間歩いていくと…また、扉があった。
「この先にあるのは、果たして何か…。…ふむ、残念ながら開けずして調べる事は出来ないようだね」
「分かろうが分かりまいがここ以外に進む場所はないんですから、一緒では?」
「ハハ、ビッキィ君らしいさっぱりとした割り切りだね。ならば、進むとしようか」
ズェピアの言葉に、セイツもビッキィもイヴも頷く。左右に開く扉を、セイツとビッキィが同時に開けて、二人は構えながら中に飛び込む。
『…うん?』
ぴたり、と二人は足を止める。…どうして?気になったイリスは二人の後を追って入る。
「……?」
ぐるりと見回す。二つ目の扉の先にあったのは……広い空間と、古い家。ボロボロではない。けれど、建築の様式がルウィーよりも、神生オデッセフィアで見てきたようなものに近い。
「…これは…どういう、事?」
「…まるで、田舎の一軒家…しかし、意味が分からないね」
同じく入ってきたイヴとズェピアも、不思議そう。そう、不思議。塔の中?…に家があるのが、とても不思議。
「…調べてみます?」
「そうね。まずは調べてみないと始まらな──」
セイツが話している途中に、後ろからばたり、と音がした。振り向くと、扉が閉まっていた。
でも、イリスは閉めていない。四人も、扉の近くにはいなかった。…この扉は、閉める時専用の自動ドアだった…?
「…閉じ込められてしまったようだね」
「…随分冷静ね。まさか、こうなる事も予想していたの?」
「何かある事は分かっていた。ただ、何があるかは分からなかった…といったところかな」
「分かっていたなら、わたし達にも言ってくれればいいのに…」
「すまない。ただ、伝えようがないと思ってね。何かあるだろうから気を付けるように、と言われても、それは皆も予想していた事だろう?」
『…それは、まあ……』
最初に聞いたイヴと、次に答えたセイツが、顔を見合わせる。多分また、難しい話。
という訳で、イリスは扉を調べていた。…むむ、開かない。床や左右との隙間もない。
「ビクともしませんね…全力で殴ってみても?」
「止めておいた方が良いと思うわ。電動でもないのに勝手に閉まった時点で、特殊な性質である事は間違いないもの」
「…言われてみれば、確かに」
「ビッキィでも壊せない、という事?…丸太をあんなに投げられるビッキィでも?」
「…た、多分……」
止めていたセイツは、急に自信がなくなる。でもイリスより戦いに詳しいセイツが言うので、きっと合っていると思う。
「…まあ、こうなった以上仕方ないわ。扉を開く方法か、先に進む道ががあるかもしれないし、調べてみましょ」
「…そうね。考えてみれば、仮に扉を何とか出来ても後戻りしか出来ない訳だし、あの家と庭を調べてみないと」
こくり、とイヴとセイツの言葉に頷いて、イリス達は家の方へ。まずは玄関の扉を開けて、中に入る。
「お邪魔します」
「ここは鍵が掛かっていないのか…中に人の気配はないし、何の為の家なんだ……?」
ビッキィとイリスがまず中へ。外も気になるけど、順番に調べる。…靴箱は、何もない。玄関から上がったところにあるマットの裏にも、靴箱の上にある花瓶の中にも、何にもない。
「なんかこうしてると、空き巣か家宅捜査やってる気分になるわね」
「真逆の内容二つが並ぶ事ってあるのね…。セイツ、そこの寝具の下とかにも何もない?」
「寝具の下って……もう、イヴったら何を気にしてるのよ。…あっ」
「いや、普通に手掛かりを探してるだけ…って、え!?ま、まさか本当に変なものでもあったの……!?」
「ううん、何もなかったわ。…で、変なものって何を考えてたのかしらねぇ?」
「か、からかわないで頂戴…!」
玄関と廊下は何もなさそう…という事で、今度は部屋を調査。すると、途中でセイツはにやにや。イヴはぷんぷん。…変なもの、イリスも気になる。
…と、思って訊いてみたら、何故か二人共答えてくれなかった。…よく分からない…けど、何か困っているように見えたので、訊かない事にする。
「これは…違うか。ここも…特に何もなし……」
「ビッキィ君、君が調べているのはもしや……」
「ええ。掛け軸や畳の裏に、厚そうな壁。この辺りになら隠し通路や扉があってもおかしくありませんからね」
「おお、それはイリスも知っている。もしそれがあるなら、滑り台になる階段や、タライが落ちてくる罠もあるかもしれない…」
「いやイリス、それだと全員集合する感じになるから……」
こんな風に、家の中を探し回る。お鍋の中、家具の後ろの隙間、座布団の下…だけどやっぱり、変なものはどこにもない。
「…イリスはさっきから、変なところばかり探しているわね…どういうものをイメージして探しているの…?」
「あ、イヴ。イリスは気になったところを探している」
「…家具の後ろみたいな僅かな隙間も気になった?」
「なった。もしかすると、矢が落ちているかもしれない」
「そ、そう…もし落ちてても、絶対刃の部分に触っちゃ駄目よ…?」
駄目と言われたら、やらない。それが鉄則、怒られないようにする為の秘訣。
そうしてイリス達は、家の中をぐるっと調べて…居間という部屋に集まった。
「この様子だと、誰も発見はなかったようだね」
「色々物は置いてあったけど、正直どれも普通というか、あっても変じゃない…って物ばっかりだったのよねぇ。…まあ、強いて言えばこの家の存在自体が、物凄く変な訳だけど」
「じゃあそうなると、次は外…ですかね?」
中におかしなものはなかったから、今度は外。イリスにも分かる、そのままの話。単純明快…という言葉は、こういう時に使うといいのかもしれない。
だから、イリス達は外に出る。庭や、家の裏手側をまた手分けして捜索する。
「イリスちゃん、あまり遠くに行っちゃ駄目よ?危ないっていうのも勿論だけど、あっちこっち闇雲に探すのは効率的にも良くないからね」
「はーい」
一人で遠くに行くのは危険。知らないところでは、誰かと一緒にいる。それは、ブランやミナからも教わった事。だから、イリスは家の壁にすぐ触れる位の位置でぐるりと外を回って……
「……?」
……見つけた。気になるもの。これは良いもの?危険なもの?…分からない。
「ズェピア」
「おや、何かなイリス君」
「恐らくズェピアは、この中で一番物知り。なので、ズェピアに見てもらいたいものがある」
「…イリス、今の発言がわたし達にもがっつり聞こえてるって事は理解して……」
『…ないんでしょうね……』
触らずに、イリスはズェピアを呼んでくる。ズェピアに来てもらって、一緒に見る。
裏手にあったのは、縦に割った複数の竹と、木の棒を組み合わせたもの。これは何?何かの台?
「ほぅ、これはこれは……」
「何か、分かる?」
「分かるとも。これはねイリス君、手作りの流し素麺装置だよ」
「流し、素麺?素麺を流す?」
素麺は、食べたから知っている。けれど、流し素麺は知らない。素麺を流す…どこへ?何の為に…?
「やはりなんというか、懐かしさを醸し出してくる場所だな…。実際の経験云々ではなく、イメージとしての懐かしさを抱かせるこれは……」
「…ズェピア?」
「おっと、すまないね。…どうやらこれも、妙な部分はないようだ。けれどこれからも、気になるものがあったら教えてくれるかな?」
「分かった、そうする」
ズェピアが調べて、危険はないと判明。裏手には他に何もなさそうだから、イリスもズェピアと一緒に戻る。…流し素麺……。
「この家、恐らくこの辺りまでは敷地内よね。結構広いというか…この家の主人は、結構な資産家なのかしら」
「かもしれないし、単に土地が安かっただけ…って事も考えらるわね。…まぁ、どう考えても普通の家じゃないし、この考察がどこまで役に立つか怪しいけど」
少し離れた場所で、イヴとセイツが話している。イリスは少し色の違う壁をぺたぺたと触ってみる…けど、汚れていただけ。
…………。
……流し素麺、あれは竹に素麺を流すのだろうか…丸めたら、転がってくれるのだろうか…。
「よっ、ほっ」
「わっ…ビッキィは、屋根を見ていた?」
「そういう事。屋根…というか瓦には修繕した跡っぽいのがあったけど、それだけ。イリスはさっき、何を見つけたの?」
「流し素麺の装置。おかしなところはないと、ズェピアが言っていた」
「流し素麺か…確かにこの家にはぴったりかも」
すたっ、と上から降りてきたビッキィと話す。…流し素麺は、ここにぴったりらしい。つまり、ここで食べるとより美味しい?より楽しい?
…………。
……流し素麺…装置が沢山あったのは、壊れ易いからだろうか…それとも、皆で使えるようにする為……?
「…………」
「…イリス君。もしかして、流し素麺をやりたいのかい?」
「……!?…ズェピアは、考えている事を読める…?」
「いや、これは多分皆分かっていたと思うよ。何せ、何度も裏手に行って戻ってを繰り返していたんだからね」
なんと、イリスの思っている事は皆分かっていたという。…イリスは、分かり易いタイプ…?
「…イリス、やってみたい。だけど今は、調べる事が大事」
「そうね。でもイリスちゃん、今のままじゃ調査にも集中出来ないんじゃないかしら?」
「う…それは、そう……」
セイツの言う通り、イリスは多分集中出来ていない。…これでは、いけない。反省し、改善しなくては。
そう、イリスは思っていた。けれどいつの間にか、皆は顔を見合わせていて…ビッキィが、言う。
「じゃあ、ここで少し休憩するのはどうですか?素麺は確か冷蔵庫に入ってましたし、流し素麺って聞いたら、わたしもちょっと食べたくなってきちゃって……」
「…ビッキィも、やりたい?」
「いいんじゃないかしら。今見てきたけど、ああいうのってどこにでもあるものではないし、いざ使ってみると何か発見があるかもしれないわ」
「確かに使ってみた場合の事は気になるね。では、それを『調べる』という事で、使ってみるとしようじゃないか」
流し素麺装置を使う。使う事で、調べてみる。つまり……流し素麺を、やれる。
これは良い。とても良い展開。幸運?イリスの普段の行いが良いから?…だとしたら、嬉しい。
「なら、やろう。イリス、準備する。どうやったらやれるか、教えて」
『ふふっ』
「……?」
何故か分からないけど、セイツ達は笑う。何か、面白い事でもあった?…全くの謎。けれど、皆もイリスと同じで嬉しいのなら、それは良い事…だと思う。
「それじゃ、組み立てちゃいましょ。イリスちゃん、これは組み合わせる事で素麺の流れる道を作るのよ」
「組み合わせる…でも、流し素麺はちゃんと流れる…?」
「一緒に水も流すんだよ、イリス。えぇと、水は……」
「そこに蛇口と散水用っぽいホースがあるから、シャワーヘッドの部分を外せば使えると思うわ」
「では、素麺は私が持ってこよう。…しかし、素麺と流す道具が両方あったのは、やれという意図があったのか、それともただの考え過ぎか……」
「…ズェピア、それは独り言…なのよね?私達に向けて言っている訳ではないのよね……?」
三人が、説明しながら手伝ってくれる。ズェピアは家の中に歩いて行く。高いものから低いものへ、ジグザグするように組み合わせていって、最後に桶を置いて…あっという間に、流し素麺の準備は完了。
「水は、上から下に流れる。最後にこの桶に来る。…イリス、理解した。ここに流れてきた素麺を、食べるのが流し素麺」
「いや、それだと流す意味ないじゃない…そうじゃなくて、流れてる最中のを取って食べるの。桶は水を受けるのと、撮り損ねた麺がそのまま落ちないようにする為のものよ」
「流れている最中の素麺を取る…。…何故、そんな事を?」
「な、何故って…それはその、わたしも説明が難しいというか……」
「その方が、ただ食べるよりゲームの様で面白いだろう?食べ物で遊んではいけない、とは言うけれど、楽しく食べる事でより美味しく感じられるのが心理というものだし、そういう『心』に着目したのが流し素麺なんだと思うよ」
困り顔のセイツの代わりに、素麺と食器を持って戻ってきたズェピアが教えてくれる。
楽しい方が、良い。それは、イリスも分かる。一人で食べても美味しいものは美味しいけど、ロムやラムと、皆と仲良く食べる方が、楽しくて、もっと美味しい。…だからイリス、皆で食べるのは…好き。
「ズェピアさん、お箸とか麺つゆまで揃えてくれてありがとうございます。…やっぱり、麺つゆを入れる器といったらこういう透明なやつですよね」
「分かるわ。別に他の器で困るなんて事はないけど、何かこういうタイプの方が良いのよね」
「先程心の話をしたけれど、見た目も心への影響は強いものだからね。さて、それでは私が素麺を流すから、君達は食べるといい」
そう言って、ホースで水を流し始める。イリス達が竹の横に立つと、ズェピアは玉になった素麺を一つ竹の中へ流す。
「来た……えい」
滑るように流れてきた素麺を、箸で掴む。今のイリスは、もうちゃんと箸を使えるので、一発でばっちりゲット。
そしてイリスは、箸と逆の手で持つ麺つゆに漬けて、食べる。ぱくり、もぐもぐ…ごくり。
「どう?イリス」
「…うん、美味しい。何か、前に食べた時と違う気がする」
「場所が良いのかもしれないね。ズェピアさん、次のもお願いします」
反対側の、イリスより少し後ろにいるイヴに感想を言う。その後にまた素麺が流れてきて、イリスはまた取る。…二口目も、美味しい。その次の、三口目も美味しい。
「これが、流し素麺…イリス、流し素麺楽しい。帰ったら、ブランとミナに教える。ロムとラムと、一緒にやる」
「それは良いわね。けど、そろそろわたし達も……」
「それから、まだまだ食べたい。ズェピア、まだ素麺、ある?」
「あー…うん、あるよ。取り敢えずは、ね……」
また流れてくる素麺を、箸で掴んで、つゆに漬けて口に運ぶ。同じ味が続いても美味しいのは、良い素麺とつゆだから?それとも、流し素麺だから?…きっと、両方。
こんな事も、イリスは知れた。やはり、色んな体験をする事は素晴らしい。沢山の事を知れる。その中には、面白いも、嬉しいもある。だからイリスは、楽しいの気持ちを感じながら更に流し素麺を……
『あのー…イリス(ちゃん)?(わたし・私)達も、そろそろ食べたいんだけど……』
「あっ……」
……イリスは、もう一つ学んだ。流し素麺は、最後尾の人以外が全部食べては…駄目。
今回のパロディ解説
・「プールの水全部抜く〜〜」
緊急SOS!池の水全部抜く大作戦のパロディ。作中でも触れましたけど、プールの水って入れるのも抜くのもほんと時間掛かるんですよね。家庭用のビニールプールはまた別ですけども。
・「〜〜どこか、遠くの扉が開いたような音だ……」
ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド及びリメイクに登場するダンジョンの一つ、おふれの石室のギミックを解いた後のテキストのパロディ。愛月の台詞ですが、一応これはパロネタとしました。
・「〜〜全員集合〜〜」
8時だョ!全員集合の事。ドリフのコントは、結構セットが大きく動くものが多いんですよね。その大掛かりさや、それが生み出す驚きなんかもドリフの魅力だったのかな、と思います。
・「…家具の後ろみたいな僅かな隙間〜〜」、「〜〜矢が落ちているかも〜〜」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風における、ある展開の事。でも勿論、もし刃に触れてもレクイエムが奏でられる事はないでしょう。だってスタンド使いではありませんし。