超次元ゲイムネプテューヌ Origins Transition   作:シモツキ

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第二十四話 次元の裏側

 空間が、割れた。そうとしか思えない、それ以外の表現が思い付かないような現象が、起こった。見間違いじゃない。恐らくではあるけど、そういう風に見えているだけとか、幻が見えているだとか、そういう事でもない。暑さを、夏らしさを否定する寒さが、雪が、吹雪が完全に島を包み込んだ瞬間……この次元の、何かが壊れた。

 

「嘘…何、これ……」

 

 ぽつりと零れる、ルナの声。多分それは、多かれ少なかれ全員が思っていた事。信じられない、訳が分からない…そういう思いが、発された言葉から伝わってくる。

 

「……っ…これは……」

 

 皆が動揺や困惑をする中で、次に呟いたのはイリゼさん。でもルナや、他の人達のざわめく声や、通信越しのイヴさんやワイトさんの声とは毛色が違う。多分それは…何か、知っている声。

 

「…イリゼ、これってひょっとして……」

「…うん。全く同じ、って訳ではないだろうけど…凄く、似てる。──零次元で、見た光景と」

 

 ひょっとして、と言ったセイツさんの言葉に、イリゼさんは頷く。そして口にした単語に、アイさんがぴくりと肩を揺らす。そうしてセイツさんとアイさんは、確信を得たような顔になる。

 空間を裂いたような亀裂、それが何なのかは分からない。でも、イリゼさん達の反応で理解した。これは決して、この次元独自のものじゃないと。どこかの次元で、それももしかすると複数の次元で、前例のある事なんだと。

 

「…イリゼ、説明をしてくれるか?」

 

 静かに、影さんが説明を求める。それを受けたイリゼさんは再び頷いて…口を開く。

 

「私はこの光景を…いや、さっきも言った通り完全に同じものって訳じゃないんだろうけども、これに酷似したものを見た事がある。…それは、崩壊していく次元の中で見たものだった。そこでもこんな感じに、地面や空に亀裂が走っていて……最後には、街も自然も、何もかも消えていった。…まあ、私が直接見た事があるのは亀裂の方だけで、その次元にあったものが消えていく…っていうのは、聞いた話でしかないんだけどね」

「…つまり、この次元もこれから崩壊する…崩壊が始まった、って事ですか……?」

「それは…分からない。けど、あり得なくはない…と思う」

 

 ディールさんの問いに、イリゼさんが答える。次元の崩壊…元からこの次元はそう遠くない内に消滅するっていう話だったけど…恐らく、その消滅と崩壊は違う。崩壊して消えるという事なら、そう言うだろうし…今イリゼさんが話した事についても、多少なりとも触れる筈。

 

「どうしていきなり……っていうのは、愚問ね。…わたし達が、この次元の環境を強引に塗り替えたから。そうでしょ?」

「断言は出来ないが、私も同じ見解だよ、エスト君。少なくとも、全くの無関係という事はないだろう」

「無関係だったら、あまりにもタイミングが良過ぎてむしろ驚きますね…。…あ、いや、この場合は良いじゃなくて悪いって言うべき……?」

「それはまあ、どっちでも良いんじゃ…?…こほん。であれば考えるべきは、何がトリガーになったかじゃなくて、どうしてトリガーになったか…ではないでしょうか」

 

 細かい事を気にするビッキィに肩を竦めて見せてから、私は全員を見回して言う。あまりに信じられない光景で、最初は正直凄く焦ったけど…今のところ、生じた亀裂が拡大したり、別の場所にも発生したりという事はない。…まあ、遠いから分からないだけで、実際にはじわじわと拡大している…なんて可能性もなくはないけど、遠くからでも分かるレベルでの拡大は少なくともしていない。だから多分、落ち着いて考える時間はあるだろうし…落ち着いて考えるべき事だと思う。

 

「トリガーになった理由…それはグリモアシスター様が言った通り、環境を強引に変えたからでは?」

「や、多分それだけじゃ足りないって事じゃないッスか?もしそれだけが理由なら、他の次元でも同じ事をやったら同じような事が起こる…って話になる訳ッスし」

「同感よ。そんな簡単に、そんな単純な理由だけで、次元は壊れたりしない。だからこそ…あり得ないのよ、こんなのは普通」

 

 インカムから聞こえる、イヴさんの声。その声には、重みがあった。ただの予想や推測とは違う、もっと深いものを感じた。

 実のところ、私も最初はエリナさんと同じように、環境を無理矢理変えた事で、次元としての状態が大きく狂って、崩壊に進み始めた…なんて風に考えていた。でも、仮にアイさんやイヴさんの言う通り、それだけじゃ足りないのなら…より本質的な理由は、どこにあるのか。

 

「…あ、そうだ茜。茜の目には、あの亀裂がどう映ってる?というか、亀裂から色々情報を読み取る事は…って、茜?」

 

 状況からの推測じゃなく、亀裂という現象から手掛かりを得ようとしたイリゼさん。そのイリゼさんが頼ったのは茜さんで…けどどういう訳か、茜さんは一人、明後日の方向に目を向けていた。そして、怪訝な顔をしたイリゼさんへ、茜さんは申し訳なさそうにしながら言う。

 

「えっと…ごめんね。多分、読み取る事は出来ないと思う」

「…それは、把握出来るレベルを超えちゃってるとか、そういう事?」

「ううん、そうじゃなくて…しょーじき、私も感覚的に『あ、これは駄目だ』って思ってすぐに見るのを止めちゃってるから、断言は出来ないんだけど……目じゃなくて、頭の方が持たない気がするの」

「……要は、茜の脳が処理落ちを起こしかねないって事だ。次元という概念そのものに亀裂が生じているのなら、それを『視る』事はつまり、概念自体を分析するのに他ならない。個人用端末一台で、国家間すら繋ぐレベルのインターネットに発生した問題を一から分析しようとしたら、端末がすぐにパンクしてしまうように…な」

 

 引き継ぐ形での、影さんの説明。見る事は出来たとしても、分析は出来ないどころか危険である…そういう事なら理解は出来るし、当然誰も強いたりはしない。

 

「それじゃあ…近くまで行って、皆で観察してみるのはどうかな?」

「それも良いかもしれないわね。亀裂の向こう側がどうなってるか分からないし、近付き過ぎるのは危ないと思うけど」

「んー…っていうかさ、このトリガー問題?…って、もう一回答えが出てない?」

「……?ネプテューヌさん、何を言って──」

 

 愛月とセイツさんが会話を交わしたところで、ネプテューヌさんが首を傾げながら全員へと言う。一回答えが出ているなんて、いきなり何を言い出すのか。意味が分からないし、ボケだとしたら笑いどころが全く見つからない……そう一度は思った私だけど、次の瞬間ふと気付く。もしかして、というものが一つ思い浮かぶ。

 

「…あの、ネプテューヌさん。ひょっとして、ですけど……今の環境だと、もう夏だとは思えないから…ですか…?」

「うん。っていうか、むしろそれ以外なくない?こんなの見せられたら、夏休み──終わっちゃった…って言うしかなくなっちゃうもん」

 

 浮かんだもしかしてを口にした瞬間、全員が「あ……」って顔になる。確かにこれは、ここの中で一度出てきた推測。よくよく考えてみれば、この推測に辿り着くのは当然の事。だって最初から、夏らしさの否定…そういう状態を作り出す為に、私達は行動していたんだから。

 それなのに、全員が失念していたのは何故か。…それは多分、あまりに現実味がないから。環境を無理矢理変え、狂わせたというそれっぽい理由が表面的なもので、本質的には夏だと思えなくなったから…だなんて言われても、普通だったら首を捻りたくなるものだから。

 

「…現状では、確かにそれが一番あり得そうだね。しかし…自分で言った事ながら、本当に珍妙な可能性だと思うよ」

「でも、これまでを振り返ると変な事ばっかりでしたし、それを思えば意外とありそうな気も……」

 

 薄く笑いながら肩を竦めたズェピアさんに、ルナが答える。ありそうな気がすると、多分そういう風に答えようとして……けれどその言葉が、ルナの口から出てくる事はなかった。──再び、巨大な亀裂が発生した事で。しかもその亀裂が、この建造物を引き裂くようにして走った事で。

 

「……!全員、飛び給え!」

 

 不味いと思った直後には、亀裂が建造物にも到達。まるで大地とこことが一体化でもしているかのように、亀裂はそのまま登ってくる。

 これに巻き込まれてはいけない。…それは、本能的に分かっていた。分かっていたけど、まだ身体に上手く力が入らない。体内に残っていたシェアエナジーの殆どを、ルナからディールさんとエストさんへと渡してしまったから、そしてそれをまだ()()出来ていなくて……次の瞬間、私の身体は抱えられる。持ち上げられて、宙へ…下へ飛ぶ。

 

「び、ビッキィ…!?」

「着地します、衝撃に備えて下さい…!」

 

 瞬く間に近付いていく地面。墜落する直前、そこに赤黒い旋風が巻き起こり、落下の勢いが一気に落ちる。そうしてクッションとなった旋風に支えられ…ビッキィに小脇に抱えられた状態で、私はゆっくりと着地をした。

 

「ふぅ…助かりました、ズェピアさん」

「これ位お安い御用さ。突然すまなかったねルナ君。ディール君、エスト君も大丈夫かな?」

「い、いえ!普通に感謝してます!」

「は、はい。ありがとうございます」

「おかげさまでぴんぴんしてるわ」

「びっくりしたぁ…イリスちゃん、怪我してない?」

「大丈夫。ファング、優しく抱っこしてくれた」

「パープルハート様、ご無事ですか?」

「もっちろん!いやぁ、咄嗟の事とはいえ、自分を迷いなくお姫様抱っこだなんて…エリナちゃんったら、大胆なんだから〜!」

 

 自分の足で立ち上がる中、皆もそれぞれに降りてくる。地表付近に発生したのとは別の旋風でディールさんとエストさんを包み、ルナに手を差し出していたズェピアさんは、自分は何も纏っていないのにふわりと着地し、恐らくフロストと入れ替わる形で出てきたファングは、イリスさんを抱え、愛月が背中にしがみ付いた状態で、両足でしっかりと地面に降りる。そしてネプテューヌさんは、エリナさんに抱えられていて…着地後、抱えられたままのネプテューヌさんに頬をつんつんされていたエリナさんは、顔が真っ赤になっていた。…でもちょっと嬉しそうでもあるのは…黙っておこうかな…。

 

「…ありがと、ビッキィ」

「どう致しまして、ピーシェ様。…ところで、何人か足りないような……」

 

 ビッキィの咄嗟の判断と行動に、私は助けられた。その感謝を私が伝えると、ビッキィはにこりと笑う。それからぐるりと見回し、首を傾げる。

 言われてみればその通り、何人か足りない。…まさか、あの亀裂に巻き込まれたんじゃ……

 

「へぶッ!」

「ふぐッ!」

「ふぎゃッ!」

 

 あ、違った。イリゼさんとセイツさんとアイさんが、三人立て続けに落ちてきた。

 

「間一髪…流石に危なかった、な……」

「確かにすっごく危なかったね…だけどえー君、私はこんな状況だけど心から幸せを感じてるよ!」

『そりゃ良かった(わ・ッス)ね……』

 

 ワンテンポ遅れて、残る二人も降りてきた。こちらも茜さんを影さんがお姫様抱っこしていて、着地後影さんは片膝を突く。

 これで、全員揃った。何とか全員、亀裂からは逃れられたらしい。…普通に転落してきた人もいるけど。

 

「えっと…三人共、大丈夫……?」

「うん、まぁ…大丈夫…大丈夫だけど……幾ら何でも酷くないかなぁ影君!蹴ったよね!?しかもブースト装置使って思いっ切り私を蹴り飛ばしたよねぇ!?」

「…すまん、イリゼ。茜を抱えながらあの場で出来る精一杯があれだったとはいえ、流石に少し乱暴だったかもしれない」

「うぐっ……ま、まあ蹴ってくれなきゃ離脱が間に合わなかっただろうし、勢い良く蹴ってくれたおかげでセイツとアイも巻き込んで一緒に難を逃れる事が出来た訳だから、感謝はしてるけども…」

「ならいいな」

「ちょっとぉ!?」

 

 猛抗議をしたかと思えば勢いを削がれて若干目を逸らしつつ感謝を伝え、その後はまた怒り出すイリゼさん。忙しい人だなぁ……というのは流石に冗談で、完全に影さんに手玉に取られていた。

 

「…全く…で、それはそうと…影君、身体は大丈夫なの?」

「見ての通り、問題ない…って程じゃないが、イリゼや茜達に比べれば大分マシだな。逆に言えば、シェアエナジーの配給においてはやっぱり大して役に立たなかったって訳でもあるが」

「それでいうと、女神の諸君。そろそろ調子は回復したかな?」

 

 軽く見回すようにして、ズェピアさんが口にする問い。それに私達は顔を見合わせ…首肯で返す。

 

「ばっちり…とまでは言えませんが、大分回復はしてきています」

「気持ち的には、今のハプニングで電池切れ状態から再起動した感あるッスね。しっかり休んだってより、無理矢理叩き起こされた感じッスけど」

「今のハプニング…えっと、それは垂直落下……」

「じゃなくて、亀裂が迫ってきた方ッス。垂直落下の方だったら、目覚め最悪じゃないッスか」

「いや、亀裂の方も十分嫌な目覚めだと思うけどね…」

 

 首を傾けながらのルナの言葉に、アイさんが返す。更にその返しへ、エストさんが突っ込みを入れる。それを聞きつつ、私は数度手を握って開いてを繰り返し…感覚を、確かめる。

 シェアエナジーは、体力と違って自然に回復するものじゃないし、食事したり休んだりすれば回復するものでもない。基本的には、形はどうあれ外部から取り込む必要があるもので…けれど今は、それが自然と回復している。それに気付いたのは、フェニセクト撃破の後、施設に一度戻ってから。

 その事について、私達はこの建造物が関係している、具体的にはここだと瞬時ではないにせよ回復出来るっていう推測を立てていた。吹雪で環境を一変させる作戦をここの上でやったのも、単に高い場所だからというだけじゃなくて、ここでなら消耗しても回復を望める可能性があると踏んだから。

 

「…ふむ。となるとやはり、この建造物には現状回復…変化を否定する性質があるようだね。服装を固定されるのもその一種と考えられるし、この次元そのものの性質…と思われる点も踏まえれば、諸君のシェアエナジーが回復した…いや、消費前の状態に戻ったと捉えるのは間違いない筈だよ」

「そうなると、初めてこの次元や建造物の性質がこっちの利になったって言えるわね。…さて、と……」

 

 一拍置くようにして、セイツさんは視線を背後へ向ける。そこには元々、建造物があった。けれど今、建造物は亀裂に両断されている。完全に引き裂かれた状態で…それなのに、倒壊はしていない。まるで絵に切れ込みを入れたように、引き裂かれた状態のまま、倒れる事なくそこにある。

 そして、建造物を引き裂いた亀裂。そこには、その奥には、こことは違う空間があるように見えた。それも、別の次元に繋がっている…みたいなレベルじゃなくて、もっと特異な…異界とでも言うべき領域が広がっていた。

 

「…どうする?見たところ、建造物と亀裂とが融合してるっていうか、向こうの亀裂ともまた違う感じになってるみたいだけど」

「…それは、調査…いえ、突入してみるか…って話です?」

「そういう事よ、ビッキィ。次元の亀裂である事を考えれば、突入なんてリスクが高過ぎるけど…可能性があるとすれば、ここでしょ?」

 

 可能性。それは、私も感じている。この奥に、私達の突き止めようとていたものが…この異常な次元の根源になる『何か』があるんじゃないかと、そんな気がしている。

 だけど、リスクが計り知れないっていうのも、確かにそうだと思う。危ないどころか、触れた時点でこっちの身体が、存在が消し飛ぶだとか、そういうとんでもない事が起きてもおかしくないような気配がある。

 

「…取り敢えず、外から調べられるだけ調べてみます?」

「私もそれが良いと思います。まずは入る前に、もっとじっくり観察したり、魔法を撃ち込んでみたりして……」

 

 焦らず慎重に事を進める。そう考えたディールさんやエリナさんの意見は、尤もなもの。けれど、そんな事は許さないとばかりに、三度目の亀裂が発生する。今度はまた、私達からは離れた場所で、更に横一線を描くような形で亀裂が走る。

 

「…どうやら、悠長に事を構えてはいられないようだな」

 

 一人呟く影さんの言葉に、誰も反応はしない。しなかったけど…多分、全員分かっていた。影さんの言う通りだと。きっとここからも、どんどん亀裂は増えて、広がって……この次元は、崩壊する。そしてそれは、恐らくそう遠くない。

 

「…一か八か、行くしかないみたいね」

「だよね。もし怖いって人がいるなら、万が一に備えた待機メンバーって事で残ってもらってもいいと思うけど……」

 

 亀裂の奥をじっと見ながら言ったエストさんに続く形で、最後まで言い切る事はせずに、ゆっくり見回しながら言うネプテューヌさん。その言葉にも、誰も反応しなかった。残るとは、誰も言わなくて…だよね、とネプテューヌさんは笑う。

 

「っと、そうだ。イヴ、ワイト、聞こえてるわよね?そっちはまだ掛かりそう?」

「いえ、問題ありません。既に十分動かせる──」

「駄目よ。今正に襲われてるとかなら仕方ないけど、そうでもない以上、仕上げまでやらせて頂戴」

「イヴさん、しかし……」

「状況が状況だからこそ、後少しで終わる仕上げまで済ませたいの。精密機械と半端な作業の組み合わせがどれだけ危険かってのは、ワイトも分かっているでしょ?」

「…それは、まぁ……」

「あー、こりゃワイトの負けッスね。大人しく仕上げまでやってもらった方がいいッスよ」

 

 通信越しに伝わってくる、断固として譲らない気配。それに私達は苦笑し…断面が建造物と混ざり合ったような亀裂の前に、並び立つ。

 

「ビッキィ、ズェピアさん、エリナさん、魔力の方は大丈夫?…って、あれ?ビッキィの場合は忍術だから…忍力?」

「いやいや、そんな名前のエネルギー?…的なのはないから…。……そうだ、茜さんも大丈夫なんです?さっきの話の通りなら、亀裂の中じゃ常に目を閉じてなきゃいけないんじゃ……」

「んーん、なんかこれについてはだいじょーぶみたい。建造物と融合して、更に特殊な状態になったから…かな?」

「なんだそれは…流石に俺でも訳が分からないぞ……?」

「ふーむ…これはもうただの予想だが、特殊過ぎて頭が認識不能なものと判断しているとかではないかな?きちんとコネクタが挿さっているし、電源も入っているのに、エラーを起こすとかではなくただただ何も反応しない…という風にね」

 

 若干謎の話も幾つか出てきた(よく考えたら私もビッキィの忍術のエネルギー源を知らない…何なんだろう…)けど、全員準備はOKな様子。踏み入る事でどうなるかは分からない。これが致命的な判断ミスである可能性もまだある。でも…踏み入ってみるしかない。どんなにリスクが多くても、きっともう長くは持たないこの次元で、何もせずにいるよりはずっとマシ。

 

「それでは、出発?…では、えいえいおーをする」

「え、えいえいおー?…えーっと…イリスちゃん、したいの…?」

「皆で頑張る時は、えいえいおーをする。…愛月、違う……?」

「うーん、違う訳じゃないけど……」

 

 困った顔で、愛月がこっちを向いてくる。その表情と、もうえいえいおーの構え(?)を取っているイリスさんの様子に、再び私達は苦笑し……

 

「えいえい、おー」

『えいえい、おー』

 

 イリスさんの掛け声で、私達はえいえいおーをやった後に亀裂の中へと足を踏み入れる。

 

 

 

 

 物理的に…とかじゃなくて、もっと概念というか何というか、とにかく理解の及ばないレベルで地面や建造物を、空間を、次元を引き裂いた亀裂。そこから建造物とくっ付いたように見える亀裂の中へ、わたし達は入った。まずは恐る恐る、亀裂に足を触れさせて…そこから奥へ、入っていった。

 

「なんていうか…凄いところだね……」

「うん…私も結構色んな次元や場所に行ってきたけど、こんなのは初めてかも……」

 

 全員入ったところで、ネプ姉さんとイリゼさんが声を上げる。わたしも同じ感想で…亀裂の中は、よく分からない空間になっていた。ぐにゃっとしてるような、ぐわーんとしてるような、広いのか狭いのかもよく分からない空間で…しっかり見ようとすると、理解しようと思って集中すると、頭がおかしくなりそうになる。

 それから、もう一つ。この空間の中には、建造物の中にあったもの…床とか壁とか、縁日のセットとか他にも色々なものが、残骸みたいにバラバラになって浮いていた。わたし達がいる場所よりずっと上にあるものもあれば、わたし達が立っている位置より低いところにあるものもあって…そういう意味でも、訳が分からない。

 

『マスター、体調に異変や違和感はありませんか?』

「え?ないけど…でもそうだよね。こんな空間にいたら、色々変になりそうだもんね……」

『いえ、それもそうなのですが…先程最後に吸収した力は、少々特殊だったので、マスターの身体に何か悪影響が生じていないかと気になったのです』

「あ、そうなんだ。うーん…ほんと、私としては何ともないと思うんだけど、もし何か感じたら言うね」

 

 と、思っていたところで聞こえてきたのは、ルナの独り言…ではなく、ルナとルナの相棒だという剣のやり取り。そのやり取りの中に出てきた『最後』といえば、茜さんと影さんに決まってる。そして確かに二人は女神じゃないし、影さんに至っては女性ですらない。でも結果としては、ちょっと?…だけ吸収出来て、渡せたらしくて…これについても、わたしにはさっぱり分からない。同じシェアエナジーでも、人(っていうか女神)によって何となく違う気がするし、個人差とか次元ごとの違いの範疇なのかもだけど……。

 

「これだと、どこにどう行ったらいいのかも分かりませんね…私達が今立っている場所についても、足場なのかどうか…どうして立っていられるのか、さっぱり分かりませんし」

「広さが分からない以上、下手に女神化する事も出来ませんね…あまりに広いせいで、いざ戦闘となった時にはもうシェアエナジー切れ…ってなったら洒落になりませんし……」

「…こういう時、グレイブとかカイトさんがいたら……」

「あはは、二人だったら臆する事なく進んでくれそうだよね」

「カイト、グレイブ…どっちも惜しい人だったッスね……」

『いやその言い方はちょっと……』

 

 さてどうしようか、とエリナちゃんとピーシェ様が頭を悩ませる中、愛月が呟いて、イリゼさんがそれに同調する。そしてそこからのアイさんの発言に、いやいやいや…と私達全員で突っ込んだ。突っ込まれたアイは、「てへっ」と言っていた。…そういう可愛い反応もするんですね、アイさん…。というかよく考えたら、惜しい人って言っただけで、続く部分は言ってないな…。

 

「一先ず、浮いてる…浮いてる?…残骸っぽいのから調べてみる?調べてどうなるって話でもある気はするけど、ここでただ立ってても仕方ないでしょ?」

「エスト君の言う事は一理あるね。では、進んでみようか」

 

 そう言いながら、ズェピアさんが歩き出す。その手の中には、ぼんやり光る糸の玉?…みたいなものがあって、それが亀裂に…ここへの入り口に繋がっていた。

 

「…不思議。何もないように見えるのに、歩ける」

「うん、これはわたしも不思議かな。…イリスちゃん、気になるものがあっても、一人で見に行ったりしちゃ駄目だからね?」

「…これといって、気配はなし…でもこんな空間だと、ちゃんと気配を感じられるかどうかも不安になってくるわね……」

「何もないところから現れてきそうな気もしますね…」

 

 イリスさんも恐れる事なく…どころかいつもの調子で歩いていって、ディールさんがその横に付き添う。逆にわたしとセイツさんは、後方を警戒するように後ろの方へと付く。そしてルナは…真ん中の辺りをぽてぽて歩く。

 

「見たところ、大した距離があるようには見えないが…こんな空間だ、見えているものが見た目通りの距離にあるとも限らない。その辺りは念頭に入れておいた方が……」

「あ、普通に見た目通りの距離だったね、えー君」

「……そうか…」

 

 一番近くにあった残骸、縁日みたいな空間にあった扉らしきものの前に、わたし達はは到達。まずそれを、茜さんがじっくり見て、同時にディールさん達が魔法で調べてみて…それから直接触ってみる。

 でも結論から言うと、特に何もなかった。分かる範囲では、ただの扉の残骸だった。

 

「触っても叩いても、適当にポチッとなってしてみても、何も起こらない…これってやっぱり、ただの扉だったって事かな」

「現状では、そう判断するしかないね。更に調べてみれば、何か分かるかもしれないが…それよりも他の残骸を調べてみた方が良いだろう」

 

 という訳で、わたし達は別の残骸の所へ移動。そこから数度、わたし達は移動して調べてを繰り返し…結果、一つの事が分かった。勿論、全部の残骸を調べた訳ではないけど…残骸は残骸で、別に何も特別ではないって事が。

 

「うぅーん…どうする?こうなったらもう、とことん全部調べてみる?でも、流石にそれは面倒じゃない?」

「なんで一人で話してるのよネプテューヌ…。…まあ、それが最善だとは思わないけど、もっと良い案なり発見なりが出てくるまでは、取り敢えず続けてみた方が……」

 

 いい。恐らくセイツさんは、そう言おうとした。でもセイツさんは、言わなかった。言おうとした瞬間に…何かが、起こったから。それも、よく分からない…よく分からないけど、周囲が瞬く間に一変したから。

 

『これは……』

 

 まるでページを捲るみたいに、がらりと変わる景色。川が流れる。足が小石を踏む。風が吹き抜けて…あっという間に、全てが変わった。なんて言ったらいいのか謎の空間が……気付けば、河原になっていた。

 

「これって…まさか、エリアチェンジ…!?」

「え、エリアチェンジ?ネプ姉さん、この現象について何か知ってるんですか…?」

「ううん。でもほら、ゲームだと違うエリアに行ったら一気に景色変わる事ってあるでしょ?」

「ああ、エリアチェンジってそういう…。…いや、なんで今ゲームの話を……」

「自分がネプテューヌだから?」

『ある意味納得の答え…!』

 

 終わってみれば特に意味のなかったネプ姉さんやり取り。それはともかく、完全に景色は河原へと変わっている。しゃがんで川に触れてみれば、冷たさがあったし手も濡れた。見た目だけじゃなくて、本当に何もかも変化している。

 

「どうして急に、こんな事が…皆さん、心当たりはありますか?何かしたとか、何か言ったとか」

「何かとは、何?それが分からないと、答えられない」

「あー…えっと、なんて言ったらいいのかな……」

「駄目よピーシェ、イリスちゃんにそんな訊き方をしたら、こうなるに決まってるじゃない」

「あはは…けど、この風景…これもなんていうか、夏…って感じだよね?」

「あい君もそう思う?ここって建造物と混ざってる感じだし、それが関係してるのかな」

「かもッスね。けど……」

 

 ちょんちょん、と何かを指差すアイさん。何だろう、と思ってそっちを見ると、そこには林があった……んだけど、その奥には景色が変わる前にあった残骸が浮いていた。ぐるっと見回してみれば、他にも似たようなのがちらほらあって…川や地面も、よくよく見ればところどころ欠けていた。こ、この空間…不完全過ぎない…?

 

「何か、おかしくなり始めた後の仮想空間みたいですね…今はこの次元も狂い始めているから、似たような事が起こっている…って事でしょうか……」

「かもしれないね。環境的には、四つの塔と同様、進む為に何か条件を満たさなくてはならないのかもしれないけど……」

「実際のところ、どうだろうな。それが建造物のシステム…の様なものだとしても、これでは正しく機能してるかどうかも怪しいところだ」

 

 頬に指を当てて首を傾げるディールさんにイリゼさんが、そのイリゼさんの言葉には影さんが返答をする。

 もしイリゼさんの言う通りなら、まずは色々と試してみなきゃいけない、川に入ってみたり、上流や下流がどうなってるか確かめに行ったり、森の方も調べてみたり…ぱっと思い付く事だけでも幾つかあるけど、どれが正解かどうか、そもそもこの中に正解があるかどうかも分からないから、一つ一つやってみるしかない。でもそれより怖いのは、影さんが言ったパターン。ちゃんと機能してないから、条件を満たさなくても突破出来た…ってなったら助かるけど、もしも逆に、条件を満たしても突破出来なくなってる…とかだったら、完全に詰み。そしてそれについても…どうなってるから、分からない。

 つまり結局、また順々に調べてみるしかない。考えてみると、建造物絡みは何かと調べる事ばかりで……

 

「……え?…あれ…?」

 

…そう、思っている時だった。ほんの一瞬、視界の端に…『それ』が見えたのは。

 

「ビッキィ、どうかしたの?」

「…今、あそこに何かいたような気が……」

「え、何!?怖い話!?」

「そ、そうじゃなくて…人、だったような……」

「わ、私も…!私も今、見えた気がする…!」

 

 ぎょっとした顔をする愛月に、わたしはそうじゃないと首を横に振る。その時、イリゼさんとセイツさんも肩をびくっと震わせてた気がしたけど…それは触れないであげようと思う。それより今は、見えたものの方が重要だろうし。

 

「人…ビッキィ、ルナ、その人はどんな格好をしていた?数は?こっちに気付いていた様子はある?」

「え、えと…ごめんピーシェ、ほんとに一瞬見えた気がする程度だから、どれも分からないかも……」

「問題ないよ、ルナ君。どんな人間で、何人だろうと、こんな場所にいる時点で普通の存在ではないだろうからね」

「同感。ま、次元が狂い始めた事で別次元から誰かが引き込まれたって可能性もあるし…取り敢えず、確かめてみましょ」

 

 言うが早いか、エストさんがわたしとルナの指し示した方向へ走り出す。わたし達も後を追う。

 ここにある川は遠くで曲がっていて、曲がった先は森の木々が邪魔で見えない。そして私が見た人影…だと思う何かも、その向こうの方へ走っていった。敵か、味方か、それともエストさんの言う通り、何かの拍子に迷い込んじゃっただけの普通の人か。分からないけど、それは本人に訊いてみればはっきりする訳で……あ、いた…!あれは……!

 

「…子供?」

「みたいッスね、今のところこっちには気付いていないようッスけど……」

「だね…よし。おーい君達ー!そこで何してるのー?」

 

 怪訝そうにまずルナが呟いて、アイが同意。わたし達が見たのは、やっぱり人だったみたいで…数は二人。こっちに気付かず追いかけっこをするみたいに河原を元気よく走っている。そして、ここからどうしよう…となったところで、ネプ姉さんが大声を上げて呼び掛けた。

 その瞬間、何人かが「軽率…!」って感じの視線をネプ姉さんに向けていたけど、もう声を掛けちゃったんだから仕方がない。そしてネプ姉さんの呼び掛けに対して、二人の子供は反応……しなかった。

 

「あ、あれ?聞こえてなかったのかな……」

「今のでパープルハート様の声が聞こえていなかったとは思えませんが……」

「…なら、ちょっと試してみるわ」

 

 だったらと、セイツさんが足元の石を一つ拾い上げる。それを軽く振り上げて…まだ走っている二人の近く、その辺りを流れる川へと投げ付ける。

 緩く放物線を描いて飛んでいった石は、多分セイツさんが狙った通りに着水。どぼんと音を立てながら、水飛沫を上げながら川に落ちて…だけどこれでも、二人は反応しない。気付いた様子が全くない。

 

「…変だね。無視してるにしても、今のに全くの無反応っていうのはおかしい気がするし…あの子達、ただの人間には見えない…かな」

「茜さんが言うなら、間違いないんでしょうね。…埒が明きませんし、接触してみますか」

「お供します、ピーシェ様。皆さんは何かあった時の為に構えていて下さい」

 

 わたしとピーシェ様は頷き合い、ばっと河原を蹴るようにして加速。一気に二人へ追い付いて、そのまま追い越して、立ち塞がるように二人の前に立った……次の瞬間。

 

『な……ッ!?』

 

 不意を突くように前に出ても、やっぱり二人は無反応だった。それどころか、何も起きてないみたいに二人は真っ直ぐ走り続けて…すり抜ける。わたし達の身体を透過して、変わらず河原を駆けていく。

 

「…すり抜けた…ピーシェ、ビッキィ、何をした?魔法、使った?」

「い、いや、わたしは何も……」

「私も…というか、触れた感覚すらなかった……」

 

 驚きの事態を前に、イリゼさん達は追うのを忘れて立ち止まる。唯一止まらなかったイリスさんはわたし達の側まで行って、おもむろにぺたぺた触るけど、そのイリスさんは通り抜けたりしない。…って事は…原因は、やっぱりわたし達じゃない…?……あっ…後、さっきの「変わらず河原を」は、別に駄洒落とかじゃないですからね…?

 

「そうなると、無反応だった事含めて幻覚とか幻影の可能性が高いわね。ディーちゃんはどう思う?」

「そうだね…でも、一応干渉系の魔法に対する探知と防御も入った時点でしておいたし、可能性としてはわたし達は幻覚より幻影の方がありそう…かな」

「そっか……あ、そうだ」

 

 存在しないものが見えてるんじゃなくて、魔法か何かで出来た幻なんじゃないかとディールさんは言う。それを聞いて、ルナは何やら探知魔法(今まで使わなかったのは、既に見えてる相手に使う必要なんてないと思ってたからとの事)使ってみたらしいけど、あの二人には何も反応しない。…って事はやっぱり、あれは幻……?

 

「幻影だとしたら、あれは何の為の幻影なんだろう…私達をどこかに導く、或いは誘い出す事が目的…だとか?」

「それだとすると、やり方が雑ッスよね。さっきもルナが気付かなかったら全員スルーしてたかもしれないッスし、今もこのままだと見失うッスよ?」

「手掛かりか、それとも罠か…何れにせよ、このまま見失うのは宜しくないね。念の為距離は開けたまま、もう一度追うとしようか」

 

 腕を組んで話す(二人で、じゃないですよ?)イリゼさんとアイさんのやり取りに、ズェピアさんは返答しつつまた走り出す。わたし達も、言われた通り距離を取ったまま暫く二人を追い続ける。

 二人はどっちも愛月位の外見で、軽快に走っているけどそこまで速い訳じゃない。遅くもないけど、普通っていうか…正直、距離を開けたままでいいなら長時間でも余裕で追い掛けていられるレベル。他の皆も、まだ大丈夫そうで……ある時急に、走っていた二人の内、一人が足を止める。…止める、っていうか……。

 

(…息切れしてる……?)

 

 後ろからでも分かる、両膝に手を付いたポーズ。片方が止まった事で、二人の間には距離が出来て…でももう一人もそれに気付いたように振り返る。そうして二人は、何か言葉を交わしている…ように見えるけど、何も聞こえない。初めは距離があるから聞こえないだけか?…と思ったけど、ゆっくり近付いてみても、相変わらず聞こえてこない。

 

「…これって、もしかして喋ってないのかな…?」

「幻ならば、喋っていない…というより、音を発生させていない、その機能がないと言うべきだろうな。ピーシェ、ビッキィ、さっきに近付いた時、河原を踏む音はしていたか?」

「…ピーシェ様、していなかった…ですよね?」

 

 首を傾げたネプ姉さんに影さんが返して、そこからのさっきのわたし達の行動に対する反応から、やっぱり音を発していないんじゃないかって事になる。

 触れられない、音を発さない、ただひたすら走ってる訳じゃない。少しずつ二人の…幻らしい存在の事が分かってはきたけど、結局何の為の存在なのかは謎なまま。こうなってくると、本当に行き着くところまで行かないと、どういう存在なのかはっきりしない気がしてきて……だけどそこから、状況は急変した。

 

「…あ、また走り出した。もう一度、追う?」

 

 くるりと振り向いたイリスさん。それにわたし達は答えようとして……次の瞬間、突然二人の姿が消えた。何かがあったとかじゃなくて…まるでTVの電源を落とすみたいに、ふっとどちらも消えてしまった。

 しかもその直後、河原の光景も変質する。変わるっていうより…崩れ始める。今度はパズルのピースが外れるように、川も森も、のどかだった風景がなくなっていく。

 

「こりゃまたヤバそうな事になったッスね…!」

「よく分かりませんけど、皆さん固まって下さい…!」

 

 言われるがまま、わたしはピーシェ様と一緒にディールの側へ。皆も集まったところで、ディールとエストが魔力障壁を張ってくれる。

 その間にも、河原だった空間は脱落していく。どんどん剥がれて、落ちて、消えていって……わたし達がいた場所も、割れるようにして消滅する。そして、空間の欠落は続いていって……最後には、何も残らなかった。初めからそんなものなんてなかったみたいに…水滴一つ、小石一つ、何一つとして残らない。

 

「…一体、何が起きたの……?」

 

 無意識の内に、わたしの口から漏れた言葉。わたしの言葉に、答えてくれた人はいない。でも、分かってる。答えてくれなかったんじゃなくて、誰も答えられなかったんだって。

 わたし達がいる場所に消失が起こった時、わたし達には何もなかった。多分だけど、障壁無しでも何にもなかったんだと思う。それは良かったけど…何もかも、分からないまま。そうして今、河原の空間が全て消えた時……わたし達はまた、あの異質な空間に立っていた。




今回のパロディ解説

・「〜〜夏休み──終わっちゃった〜〜」
キングダムハーツシリーズの主人公の一人、ロクサスの名台詞の一つのパロディ。夏休み、というワードがかなり限定的なものである為、使える場面は限られてますね。

・「〜〜えー君、私は〜〜感じでいるよ!」
ダンジョンで出会いを求めるのは間違っているだろうかのヒロインの一人、ヘスティアの台詞の一つのパロディ。お姫様抱っこ、という事でこのパロネタにしてみました。

・〜〜この空間…不完全過ぎない…?
この世界は不完全過ぎるのパロディ。世界、の部分を今回のパロディのように入れ替える事で、色々な場面に使う事も出来るんじゃないかな?と思います。
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