超次元ゲイムネプテューヌ Origins Transition 作:シモツキ
荒事になる可能性は考えていた。自分はそう…って事じゃなくて、きっと皆多かれ少なかれ、その可能性を考えていたと思う。戦う事なく、危ない真似をする必要もなく、解決出来るならそれが一番だけど…次元が崩壊を始めていて、謎が多過ぎる空間に飛び込んだ時点で、もう十分荒事になっていたんだから。
そういう意味では、今の状況も想定内。実力行使になった事自体は、別に慌てるような事じゃない。でも、そこからが想定外過ぎた。戦いになる事は想像していても……こんな状況に陥るなんて、考えた事もなかった。
「防御しても押し込まれるだけだ!皆、避けてッ!」
イリゼの声が、空間に響く。次から次へと飛んでくる物と、巨大な津波の様に押し寄せてくる水流の波状攻撃を前に、自分達は対応を強いられる。
「避けろったって……!」
「キリが、ありませんよ…ッ!?」
そんな事は分かっている、とばかりのシノちゃんの返しと、焦燥を感じるエリナちゃんの声。自分も飛んで、飛んでくる物を躱していく。
正直、モップやバケツが飛んでくるだけならそこまで脅威じゃない。防御しても弾こうとしても押し負けるのは厄介だけど、避けられない程の速度や物量で殺到してくる訳じゃないから。こっちは人数が多いのもあって、かなり攻撃も分散されているから。
けど、その攻撃を抜けて接近を仕掛けようとすれば、その度に水流が襲ってくる。回避は出来る遠距離攻撃(そもそも物が飛んでくるのを攻撃と呼んでいいのか自体謎だけど)と違って、こっちは本当にどうしようもない。接近に反応するように襲ってくるし、接近した状態だと避けようがない。こっちもまるで受け止められないし、そうして飲み込まれてしまえば、大きく距離を引き剥がされてしまう。おまけに水流で揉みくちゃにされれば痛みはそこまでないけど体力は消耗するし、自分達女神は良くても、そうじゃないエリナちゃん達はダメージだってある筈。だから、がむしゃらに突進を繰り返す事も出来ない。
「イリスちゃん、愛月さん、出来るだけ下がって下さい…!」
「う、うん!イリスちゃん、こっち!フロスト、ファングも付いてきて!」
「…分かった。イリス、下がる」
魔法で氷柱を次々と作りながら、ディールちゃんが言う。言われた愛月君は、イリスちゃんを連れてすぐに後退してくれる。何度も水流に飲まれた場合、真っ先に危なくなるのは二人だから、ディールちゃんの指示は正しいと思うし、すぐにそれに応じてくれた愛月の判断力も流石だと思う。そうして、二人は走っていって…対照的に、エストちゃんが前に出る。
「セイツおねーさん、ビッキィ、やるわよ!」
「えぇ!」
「はい!」
向かう先に広がるのは、プールの様な空間。その中心に浮かぶのは、あの絵日記帳。そこへ向かっていくエストちゃんに反応するように、また大量の水流が押し寄せてくる。
それを正面に捉えながら、エストちゃんは杖を振るって冷気を帯びた光線を放つ。続くように前に出たセイツは圧縮シェアエナジー弾を、ビッキィは風遁…だと思う烈風を同じように打ち込む。三人それぞれの攻撃が、水流へと激突して……次の瞬間、三人諸共水流は飲み込む。
「く……ッ!」
すぐに自分も、皆も巻き込まれて押し流される。防御は出来なくても身構える余裕はあったから、すぐに立て直す事は出来たけど、一息なんて吐けない。弱まった水流から飛び出した瞬間、ビート板が飛んできて…反射的に、わたしは斬り払おうとしてしまった。結果普通なら硬くもない筈のビート板にわたしの斬撃は弾かれて、また姿勢が崩れる。追い討ちのように飛び込んでくる攻撃を前に、後退を強いられる。
これが、危ない。防御や迎撃は通用しないと頭では分かっていても、不意を突かれたり予想外の状況になったりすると、咄嗟に身体が動いてしまう。本能的な反応が、逆に足を引っ張る事にもなり得る。…まあ正直、今のは避けられたかって言われると、それも微妙なところだけど…。
「凍結魔法を撃ち込んでも駄目、衝撃波も風も駄目…ふんっ、この様子じゃ属性も性質も関係なく通用しないみたいね…!」
「わたしが配置した氷柱も全部へし折られちゃいましたし、力押し以外の方法を考えないとジリ貧になりそうです…ッ!」
多分そうだろうとは思っていたけど、やっぱりエストちゃん達がしていたのは実験。そしてその結果分かったのは、嬉しくもない結果。そうしてその二人に続くように、影君も声を上げる。
「くそ、何度ずぶ濡れにさせる気だ…!…だが、もう一つ分かった事がある…!」
「えー君、何!?」
「どうも水流による強制シャットアウトは、絵日記帳が展開している空間内に到達すると発動するらしい!それだけ分かっても仕方ないがな…!」
飛んでくる物も水流も、多分何をやったって打ち破る事は出来ない。絵日記帳を何とかしようとしても、プールの空間の中心にあるから水流を発生させずに近付く事は出来ないし、遠隔攻撃にも水流は反応するっていう事も今までで発覚済み。……正直、軽く詰んでいる気がする。勿論諦めるつもりなんてないけど、これじゃどんなに頑張ったって、考えなしじゃ突破出来ない。
「ルナ!クレッセント・リフレイクで回り込む事は出来ない!?」
「ごめんイリゼ、多分無理!あの技は斬撃がワープしてる訳じゃないから、回り込む前に水に押し流されちゃうと思うし、そもそも『触れた相手』の背後に回り込む技だから……」
「出来たとしても、絵日記帳へ攻撃する事は叶わない、か。だったら、速度で試す…!皆、突っ込むから下がって!」
言うが早いか、イリゼは迎撃を躱しながら絵日記帳へ接近。そこからプールの空間に踏み込む直前で、展開した圧縮シェアエナジーの解放を翼と長剣の背で受けて一気に加速。猛烈な勢いで絵日記帳へ迫り…だけど間に合わない。長剣の間合いへ入る寸前にイリゼは水流に飲み込まれて、あっという間にプールの空間から排除される。下がっていたとはいえ、皆も水流で後退をさせられて、自分も水を諸に被って…だけど今度は、すぐさま抜け出す。水流を放った直後の絵日記帳を見据え…エクスブレイドを、放つ。
「これなら……ッ!」
必要なのは、大きさより早さ。普通の大剣位のエクスブレイドを一瞬で精製して、自分は打ち込んだ。もし水流が一度発生してから次に発生するまでに、多少なりともクールタイムみたいなものが必要になるなら、その隙を突く事が出来るんじゃないかって……正直、イリゼの作戦は失敗する想定で、身構えていた。
タイミングは狙い通りだった。瞬時に打ち込む事が出来ていた。…だけどまた、水流は巻き起こる。まるでクールタイムなんて必要ないとばかりに、エクスブレイドは飲み込まれて…至近距離から水流をうけたせいで誰よりも立て直しに手間取っていたイリゼは、また彼方へと流されていく。
「ぷはっ…!い、イリゼ大丈夫!?」
「げほげほっ…だ、大丈夫…!大丈夫、だけど……」
「むーっ!じれったーい!」
既に後退していた皆と違って二度も思い切り喰らったイリゼは、水を飛ばすように頭を振るいながら宙に戻る。その直後、ピィー子の声が空間に響く。
焦ったい…呑気なようにも聞こえる叫びだったけど、全然そんな事はない。こうしていつまでも埒が開かない、何を試しても失敗に終わる状況が続くと、自分でも気付かない内に焦ってしまうものだから。そして焦れば、普通なら避けられるものも避けられなくなる。判断ミスも起こり易くなる。更にミスから怪我を負ってしまえば…きっと、もっと焦る。悪循環に陥っていく。
だったらどうするか。どうしたら攻略出来るかじゃなくて、今すべき事、次にするべき事は何か。…そう考えた自分の頭に浮かぶのは、ある一つの判断。
「ねぷ姉さん、わたしは一度プールサイドか何かにしがみ付いてみたいと思ってます。援護してくれませんか?」
「また無茶な事を…こっちの防御が通用しないのよ?肩が外れたらどうするつもり?」
「自力で治します」
「どこぞのフルコンタクト系空手王者みたいな事をやろうとするのは止めなさい…その前に、一つ提案があるわ」
「奇遇ねネプテューヌ。わたしも提案が…というより、多分同じ事を考えているわ」
無茶だけど本当にやれそうな気がするビッキィの発言に若干引きつつ自分が皆に呼び掛ければ、セイツがすぐに応じてくれる。そして自分もピーシェも飛んでくるものを避けながら…言う。
『皆、一度退くわよ!』
一時撤退。それが、今この状況で取るべき選択肢。最高ではないけれど、最善の選択。セイツが考えていたのも同じ事で…皆の反応は早かった。
「やっぱり今はそうするしかねーか…殿は務めてやる、行け!」
「いいや、その役目は私にも担わせてもらおう。プールの空間に踏み込むギリギリの位置で攻撃を引き付けるよ、アイ…!」
「ぴぃもやるー!」
『あっ、ちょっ……!』
アイとイリゼが言葉を交わしている内に、ピィー子が突出。絵日記帳へ向かって突っ込んでいくピィー子を慌てて二人は追おうとして…けれどピィー子は、イリゼの言う通りプールの空間とその外の境目ギリギリで鋭くカーブ。内側に入ってしまわないようにしつつ攻撃を引き付けていき、二人はひやりとした、とばかりに肩を落とす。
「なら、わたしはイリスちゃんを連れて行くわ。ディーちゃんは念の為防御と治癒の準備をしておいて」
「防御の準備はあんまり意味がないと思うけど…分かった。なら、先に行って」
「ルナ君、ビッキィ君、エリナ君も先に行き給え。撤退する際に何か障害物があった時、飛べるか否かの差は大きいからね」
特に順番やどこへ撤退するかの話し合いはしていない。だけど皆がそれぞれに判断して、順に絵日記帳から背を向けていく。殿はイリゼ達三人が務めてくれようとしているから、自分はセイツと頷き合って、三人よりも浅い位置で攻撃を引き付ける。皆が振り向く事なく撤退に専念出来るように、敢えて寸前の回避に努める。
「ぐ、ぅっ…!逸らす事も、出来ない訳ね……!」
杭の様に飛んでくる、某うまい駄菓子っぽいスポンジ(プールスティック…だったかしら)に対し、自分は背を逸らしながら大太刀を振り上げる。直撃コースから身体を外しつつ、逆袈裟の要領で下から刃を打ち付けて……けれど、それも全く通用しない。そのまま真っ直ぐプールスティックは飛んで、自分の鼻先を掠めていく。
(…でも、得るものはあった。情報があるなら、先の事を考えられる…次は繋げる事が出来る……!)
まずはエリナちゃん達が離脱する。それに合わせて、初めから距離を取っていた愛月君達も更に下がる。自分とセイツも、少しずつ距離を取っていく。
撤退への躊躇いはない。これは必要な事だし、自分はこれまでも、はしてこれからも、作戦上逃げる事はあっても、戦いそのものを途中で放棄する事はないから。勝つ為に、今は退く。ただ、それだけ。
「…一時撤退、か……」
「…えー君?」
「何でもない。少なくとも、仕切り直し出来るならその方が良いに決まっているからな」
「…ふむ。こちらはもう十分だ。君達も行けるかい?」
茜や影君も退いて、背中にズェピアさんの声を受ける。そこで自分はセイツとアイコンタクトを交わし、ここだ、というタイミングで反転、後退。一気に加速して、皆の後を追っていく。
それからすぐに、イリゼ達も追ってくる。三人共上手く振り切れたみたいで、何かが追ってくる…という事もない。
「ふぅ…ありがとうイリゼ。貴女が最初に撤退の選択肢を挙げていてくれたおかげで、すんなりそれを言う事が出来たわ」
「何言ってるのネプテューヌ。ネプテューヌなら…それにセイツもそうだけど、私の言葉なんてなくたって、同じ事を言ってたでしょ?」
「かもしれないわね。…一先ず、距離を取る事も叶わない…なんていう最悪の展開にならなくて良かったわ。一先ずは、だけど」
殿の三人と合流し、少しだけスピードを落とす。息を整えると共に、ここからの事を考える。
これで仕切り直す事は出来る。でも、なんといっても時間がない。その中で自分達は、こっちの攻撃が事実上全く届かない相手をどう攻略するべきか……
「……パープルハート様。一つ、伺っても宜しいでしょうか」
「……?どうかしたの、エリナちゃん」
「今更一時退く事に異論はありません。でも……私達は、どこへ撤退すればいいんでしょう…?」
「……!…それは……」
そう、思っていた時。考え出していた時。エリナちゃんの言葉で、自分は気付いた。もう既に、結構な距離を移動している筈なのに、景色が変わらない事に。後方の、遠くに見えるプールの空間…それが遠くに見えたまま、見えなくはなっていない事に。
「…まさか……」
「こ、これって……」
「…まるで、水上の探索を行っていた時と同じ…だな」
ある事を、自分は思い出す。愛月君が呟いて、影君が答える。離れていっている筈なのに、見える大きさが変わらない。それは、距離が変わっていない…自分達が、進んでいない事に他ならない。
「同じって…じゃあ、私達はどこに行ったら……!?」
「いや…それ以前に、ここは走ったり飛んだりで脱出出来る場所なんですか…?」
続く、ルナちゃんとビッキィの声。思えば、自分達は明確な場所、はっきりとした方法でこの空間に入った訳じゃない。それなのに、一体どうやって離脱するのか、離脱するつもりなのか。
…軽率だった。一先ず撤退する事、立て直す事。それは間違いない筈だし、そもそもじっくり考えられる状況じゃなかった…だからこそ撤退をするべきだったんだけど、だとしてもやっぱり、撤退の先の事は考えていても、撤退そのものについての考えが足りていなかった。
「…ごめんなさい、見切り発車が過ぎたわ」
「…わたしもよ。どこまで撤退するかはともかく、この場所からどう出るかについては先に考えておくべきだった……」
「…いや、今は謝るべき時でも、悔いるべき時でもない。そもそも今に至るまでに質問も異論も思い付かなかった、思い付いたとしても言わなかったという時点で、こうなったのは私含め全員の責任だからね。故に、我々がすべきは『ならばどうするか』という事だと思うのだが…どうかな?」
こうなったのは、撤退を提案した自分…それにセイツにある。…という思考を、ズェピアさんが真っ向から否定する。その言葉に、当然だとばかりに皆が頷く。…駄目ね。自分が皆の立場なら、真っ先にそう考えるだろうに、逆の立場になるだけで全く思い付かなくなるだなんて。
…なんて、自省してても仕方がない。ズェピアさんの言う通り、今はどうするかについて考えないと。
「んー…撤退は出来てないけど、距離は取れてるよね?それじゃあ、いちおーこれでも仕切り直しは出来るんじゃないかな?」
「言われてみりゃ、それもそうだな…攻略しなきゃいけねーもんが見えてる状態、ってのが落ち着いて考えるにはマイナスだろうが…今は贅沢も言ってられないしな」
「…何も、起こらない?何も、してこない?」
何となく考えていた撤退は出来なかった。でも、全く何も出来なかった訳じゃない。その事を認識する中、イリスちゃんが皆に問う。
その言葉に、すぐに自分達は答えられなかった。流石にここで即答は出来ない。情報が少な過ぎる。とはいえ状況だけで言えば、ここまでの反応から考えられる限りでは、こっちから接近を仕掛けなければ……
……そう、思っていた時だった。自分の隣に立っていたセイツが弓なりに沿って、小さな呻きのような声が聞こえて…そのまま崩れ落ちたのは。
『……──え?』
「な……セイツッ!!」
がくりと膝を突き、倒れるセイツ。突然の事に、自分達は茫然とし…イリゼが、叫ぶ。
何が起きたのかは分からない。ただ…セイツが、倒れた。それもまるで、背後から一撃浴びたように。何かから、長距離の攻撃を受けたように。そして、セイツが背を向けていたのは──絵日記帳と、プールの空間があった場所。
(まさか……!)
接近しなければ、水流は発生しなかった。物が飛んでくるのも、全員が離脱してからは止んでいた。だけど、だとしても、考えられる可能性なんて……
「──ぅ、ぐ…いったぁ……!」
「せ、セイツ…!?……って、あれ…?これは……」
再び聞こえた呻き声。でもその声は、言葉通り痛そうではあってもまだ覇気があって…自分は気が付いた。起き上がったセイツの身体には、大した外傷がない事に。そして、その側に膝を突いていたイリゼが手にしていたのは……コルク。
「…イリゼ、それは…いや、つー事は…まさか…!」
ばっ、と視線を上げるアイ。その動きにつられるようにして、自分も同じ方向を……絵日記帳がある筈の方向を向く。
そこにあるのは、ある筈なのは、絵日記帳と、それを中心とするように広がったプールの空間。けれどそれが、今はなかった。綺麗さっぱり、消えていて……代わりにあったのは、幾つもの屋台。そして、次の瞬間…再び攻撃が、飛来する。
『避け(て・ろ)ッ!』
自分含め、何人かが同時に声を上げる。左右に分かれる形で皆は回避し、自分はそこから飛び上がる。確かめる為に、一度は開いていた距離を自分から詰める。
三度飛来する攻撃。それもバレルロールで躱し、更に距離を詰め……そうして自分は、はっきりと視認した。変わらず存在している絵日記帳、その周囲を守るように展開している……何丁もの、コルク銃を。
*
広がっていたプールの空間は、僕がピーシェやディールさん、茜さんと調べたあの場所に似ていた。もしかしたら、似てる…じゃなくてそっくりそのままなのかもしれないけど、もしかしたらそうなんじゃないかって思う位には、どこも同じに見えた。
その空間が、いつの間にかがらっと変わっていた。プールだった場所が…今は、お祭りみたいになっていた。
「長銃を周囲に展開して次々射撃って、全くどこぞの魔人とか六道武装みたいな真似を…ッ!」
「それよりも何だこの弾速は…!どうしてコルクが、どうしてコルク銃で、こんなスピードを出せるんだ…!」
「今更そこ気にします!?それを言うならモップとかビート板がすっ飛んできてる時点でおかしいでしょう!」
エストさんの魔法、影さんの射撃、ビッキィの忍術が、それぞれ別の方向から絵日記帳を攻撃。でもその全部が、コルク銃に撃ち落とされる。逆に次々撃たれるコルク銃の反撃で、ビッキィ達は追い返される。
でも、それだけじゃない。さっきまでみたいに、屋台から色んなものが飛んでいる。ヨーヨーとか、お面とか、くじ引きの景品とか…もっと言えば、食べ物なんかも飛んでいる。お箸とかコテまで飛んできている。
「…はい、これで治癒完了です。動かしてももう痛くない…ですよね?」
「そうね、もうばっちりよ。ありがとう、ディールちゃん」
「私からもお礼を言わせて。セイツったら、ちゃんと治癒も受けずに動こうとするんだから……」
『…………』
「え、な、何?何その、『お前が言うな』的視線は……」
前の仮想空間での戦いの事を忘れてるのかな…って思うようなイリゼの発言に、皆はじとーっとした目を向ける。っていうか、僕も向ける。イリスちゃんだけはぽかんとしていて…はぁ、とディールさんが嘆息。
皆が皆お祭り…縁日?…みたいな空間に向かっていった訳じゃなくて、僕とイリスちゃんは離れたまま。ディールさんは撃たれたセイツさんへ回復魔法を掛けていて、イリゼはそのセイツさんに付き添っていた。セイツさんが撃たれたのは背中で…でも、回復を受ける前から酷い怪我をしているようには見えなかった。…コルク銃なんだから、本当はそっちの方が普通なんだとは思うけど……。
「こ、こほん。それじゃあ…行こうか、セイツ、ディールちゃん」
「……ええ、そうしましょうか」
「そうね。…イリスちゃん、愛月君、一つお願いがあるわ」
「……?セイツ、何?」
「二人にはこのまま、離れていてほしいけど…ただ離れているんじゃなくて、よく見てほしいの。よく見て、どんなに些細な事でもいいから見つけてほしいの。わたし達が、このまま終わったりしない為の『何か』を」
「……!……うん」
振り向いたセイツさんの言葉に、僕は頷く。セイツさんは、僕やイリスちゃんより背が高くて…でも、膝を突いたりはせずに僕達へ言った。そうした理由は分からない。特に理由なんてなかったのかもしれない。でももし、そうする必要なんてないと思ってくれたのなら…対等な相手だと思ってくれてるからこそなら、僕はそれに応えたい。
「よく見る…愛月、何を見ればいい?」
「そうだね…。…うーん…正直、僕も実はよく分かってなかったり……」
「…分かっていないのに、引き受けた?」
「うっ…言われてみると、確かにそうかも……」
ぶすり、と心に刺さるイリスちゃんの指摘。でも本当にその通りだから、受け入れるしかない。…イリスちゃん、真顔で言ってくるから結構ダメージがあるんだよね…。
(……だけど、それってセイツさんも…イリゼ達皆が分かってない事…だよね?)
弱点とか、攻め込む隙とか、ざっくりでいいならそういう事なんだと思う。けどそれならイリゼ達だって戦いながら見つけようとしている筈だし…僕達に求められているのは、期待されているのは、それよりもう一歩先の事なんだと思う。
「…分からないから、目一杯見て、沢山考える…じゃ、駄目かな?」
「そうすれば、分かるという事?」
「分かるかもしれない、かな。…見たものが、そのまま正解になったりはしない事って、色々あるんだ。それ一つ一つじゃ何の意味もなかったり、それこそ意味が分からなかったりするけど、それを違う方向から見てみたり、頭の中で組み合わせてみたりする事で、見つけられる答えもある……と、思うんだ。僕はね」
頬を掻いてから、僕は伝える。例えばそれは、ポケモンを見つける時の事。毛とか鳴き声とか、一発でポケモンを特定出来る手掛かりがあれば楽だけど、毎回そういう手掛かりが都合良く発見出来る訳じゃない。でも、踏まれた草の具合から大きさや体重を、落ちてる木の実の残骸から食性を、もしバトルの痕跡があればそこに残っているもの(水溜まりとか、地面が焦げた跡とか)でタイプを予想する事が出来る。逆にどこの木の実も食べられていないとか、足跡がないとかの『情報がない』事が、逆に情報になる事だってある。それぞれは情報として弱くても、そういう情報を纏める事で、特定出来た…なんて事は、長くトレーナーをやってる人なら、一回は経験してる筈。
だからそれと同じように、分かり易い動き、目立つ反応だけじゃなくて、もっと一つ一つの情報を見れば、そこから辿っていけば、セイツさんが期待してくれた『何か』を見つけられる…かもしれない。
「ねぇせいつ、コルク…って、ちょっといたかった?それとも、すっごくいたかった?」
「え?…ふっ、あんなの驚きはしたけど、痛みとしては大した事ない──」
「そっか、ならちょこっと当たるくらいならだいじょーぶだよね!」
「あっ、待ってピーシェ!そうでもない!コルクとしては信じられない程痛いから!だから強行突破は止めて!?」
「…いやしかし、それも検証する価値はあるね。援護するよ、ピーシェ君」
「ズェピアさん!?ちょっ、なんで止めな…うぉわっ!?」
前ではピーシェがすっ飛んでいく。それにズェピアさんが続いて、止めようとしたビッキィのところに鉄板が飛んでくる。ビッキィが躱している間に、あっという間に二人は進んでいく。
ピーシェの動きは凄い。女神は皆凄い動きをするんだけど、その中でも特にピーシェは凄いっていうか、こう…本能のまま?…に飛び回っている気がする。それでどんどんどんどん躱していって…そんなピーシェの後を、ズェピアさんが飛んでいる。ピーシェが派手に動いている分、ズェピアさんはあんまり狙われていない……と最初は思ったけど、多分それだけじゃない。基本はそうなんだろうけど、時々ズェピアさんはピーシェより前に出ようとしていて…それはいつも、ピーシェの体勢が崩れていた時、回避が厳しそうなタイミングだったって僕は気付いた。そのタイミングで動いて、攻撃を引き付けて、ピーシェが立て直したら即引っ込む…それは凄く、緻密で的確だった。ダブルバトルやトリプルバトルでああいう動きが出来たら、そういう指示を出せたら…そんな風に思う、立ち回りだった。
「……段々、攻撃が増えてる」
「増えてるね。コルク銃自体も増えてるのかも」
増えているというか、激しくなっている。コルク射撃の弾幕もそうだし、飛んでくる物もピーシェとズェピアさんに集中しているように思える。だからその分、二人の突進速度は落ちていて……そこにイリゼ達が、別方向から接近を掛ける。
でもそれは、攻撃を分散させて二人が進めるようにする為の、支援の為のもの。だから皆、ピーシェとは違う感じだけど派手に動いていて…ピーシェ達の進む速度が戻る。これまでで一番、絵日記帳との距離が詰まる。
(もしかして、これ…いける……?)
綿菓子とかき氷と焼きそばが飛んでくる。どう見ても危なそうには思えない、そもそもなんでかなりの勢いで飛ぶのかも分からない食べ物攻撃を、ピーシェはキックするようなバク宙で全て避けて、勢いを殆ど落とさず絵日記帳へ突っ込む。後は絵日記帳そのものに仕掛けるだけ。それ位の距離にまで、迫る。
いけると思った。多分僕以外も、そうだったと思う。そう思う位に、ピーシェは迫っていた。迫っていて、近付いていて……だけど、その次の瞬間だった。コルク銃の射撃が、激しくじゃなくて……本当に、増えたのは。遠いから本当のところは分からないけど…きっと、銃の数自体がぐっと増したのは。
「ぁ……」
「やはりまだ隠し球があったか…ピーシェ君!」
突然の射撃増量。だけどピーシェは、近距離からのそれもギリギリで躱した…けども、同時に完全に姿勢が崩れる。どう見ても、次の回避は出来ない状態で……ここに来てまた、ズェピアさんが動いた。避けたピーシェと入れ替わるように接近した。もしかすると、最初からズェピアさんの頭の中にはこういう流れも…ピーシェを囮にする作戦もあったのかもしれない。
前に躍り出たズェピアさんも、撃たれる。腕を振るった瞬間、確かに…少なくとも一発の弾丸は当たっていて…でもその逆の腕に、赤黒い渦を纏う。構えて、打ち込もうとして……
『な……ッ!?』
──ズェピアさんが、爆発したような水流に飲み込まれた。立て直していたピーシェも、屋台も、一瞬で見えなくなって…その水流が収まった時、縁日の様な空間は、プールの様な空間に戻っていた。
「そんな…後ちょっとだったのに……」
「切り替わるのが早過ぎる…!ピーシェさん、ズェピアさん、大丈夫ですか…!?」
茫然としたようなルナちゃんの声と、愕然としたようなディールさんの声。そして、全体に広がった後は消えていく水の中から…ピーシェとズェピアさんが顔を出す。
「びっくりしたぁ…えっと、だいじょぶ…?いたく、ない……?」
「気にする事はないよ。右手で受け、そのまま右腕の中を通す事で被害を最小限に留めたからね。いやはやまさか、死徒側の私が某代行者の真似事をするとは」
「ほんとにだいじょぶ…?ぷらーんってなってるよ…?」
「治るから本当に大丈夫だよ。むしろ、すまなかったねピーシェ君。援護すると言いつつ、君を接近し易くする為の揺動の様に扱ってしまって」
「……?」
やっぱりズェピアさんは、ピーシェを囮にしていたみたい。そしてそんなズェピアさんの右腕は、確かに最初はぷらーんとなっていたのに、ピーシェがぽかんとした顔をする頃には、普通に動くようになっていた。
「二人が割とへーきそうなのは良かったけど、困ったね…違う空間になってても強制シャットアウトの水流をすぐに出せるってなったら、もうほんとに対策なんて思い付かないよ……?」
「…強行突破は、どうやっても無理そうか?」
「無理だろうね。セイツ君が割と軽傷で済んでいたから試してみたが、コルク弾でも無理に止めようとすれば、逆に防御も身体も貫通される。私より前に同じ事を試そうとする者がいなくて良かったよ」
「つー事はズェピア、初めから攻撃が失敗するパターンも考えて、『失敗した場合も無意味で終わらない実験』を用意してやがったのか?…実はもう、全部なんとかする手も思い付いているんじゃねーだろうな」
「いやいや、私は全知にも全能にも程遠い挫折系吸血鬼だからね。ただまあ…ピース自体はちゃんと揃いつつあるのではないかな」
「意味深な事言ってるところ悪いけど、また意味の分からない攻撃が来るわよ…!」
エリナさんの声が聞こえた直後、ばっとズェピアさん達が離れた次の瞬間に、大量のタオルがその場を覆い尽くす。どのタオルも広がったまま、凄い勢いで飛んできていた。本当に、意味が分からない。こんな無茶苦茶、グレイブでも出来る訳ない。……た、多分…流石に、出来ない…と、思う…。
「愛月、ピースとは何?パズルの話?」
「あ、えっとねイリスちゃん。確かにピースはパズルのアレだと思うけど、ズェピアさんが言ったのは…比喩、だったかな?手掛かりとか、必要な物とか、そういうものを表す例えとして言っただけだと思うよ」
「比喩、例え話……そのまま言わないのはどうして?」
「それは…ど、どうしてだろうね…。僕も皆も時々そういう事はするけど、どうしてそういう言い方をしたくなるんだろうね……」
例えた方が分かり易いとか手っ取り早く伝わる…みたいな場合もあるけど、そんな事しなくても伝わるのにわざわざ比喩する事って、結構あると思う。でもそれを何故かと言われると、僕もよく分からなかった。比喩って、必要なくても何故かしたくなる事…あるんだよね……。
(…でも、ピースって具体的にはなんだろう…揃いつつあるって事は、もう何とかなる為の条件は満たされてるか、満たせるようになってる…って事?だとしたら、それは何…?一体、何が……)
全く何も思い付かない訳じゃない。むしろ、何か出そうな気はする。そんな気がしてるけど、はっきりした形にならなくてもやもやする。出そうで出ないのは、そっちの方がずっともどかしい。
それに僕は、戦ってないんだ。皆よりもじっくり考える余裕があって、その時間もこれまであって、期待されてもいるんだから、何か…何でもいいから何かを見付けなくっちゃ……
「らーぷ、らぷぅ」
「ぐるるぅぐる!」
「あ……」
この時僕は、焦っていた。僕が何とかしなくちゃと思っていて…そんな僕に、フロストとファングが呼び掛けてくれた。そのおかげで、僕は自分の焦りに気が付いた。
トレーナーが焦れば、ポケモンだって不安になる。いまはどっちも直接バトルしてる訳じゃないけど、それでも不安にはさせたくない。それにフロストもファングも心配してくれたんだから、僕は感謝を込めて、もう大丈夫だと伝えるようにフロストとファングの頭を撫でた……その、瞬間だった。僕の中で、出そうで出なかった…見えそうで見えなかった、『何か』が形になったのは。
「…そうだ、ひょっとしたら……!」
すぐさま僕は、声を上げる。声を上げて、皆に伝える。確信はない、でも可能性はある、一つの作戦を。
それを聞いた皆は、顔を見合わせ…何も言わなかった。誰も何も言わなくて…代わりに皆、すぐに頷いてくれた。
「よし…フロスト、ファング、頼んだよ!」
「頑張って、フロスト、ファング」
「らっぷー!」
「ぐっる!」
この作戦の要は、フロストとファング。僕とイリスちゃんの言葉に、フロストとファングは元気良く鳴いて…セイツさんとアイさんが、それぞれ抱える。フロストは勿論、ファングも陸上(ここを陸って呼ぶのは変な気もするけど)を走るのが速いポケモンじゃないから、二人に抱えてもらった上で…絵日記帳へ、向かっていく。
「皆、もう一度撹乱を仕掛けるわよ!」
ネプテューヌお姉ちゃんの声を合図に、皆が広がる。さっきのように、色んな方向から接近を仕掛けて、遠距離攻撃を引き付ける。激しく動く皆とは対照的に、フロスト達を抱えたセイツさんとアイさん、それにイリゼとエストさんは静かに真っ直ぐ飛んでいって……プールの空間に、到達。その瞬間、今回もまた凄まじい水流が巻き起こり……
「さぁて…行くわよおねーさん!」
「応ッ!」
水流が、大津波の様な水の壁が迫る中で、フロストとファングは跳ぶ。跳び上がったフロストの背に、イリゼとエストさんが飛び乗る。そして、セイツさんとアイさんは離脱し……着水と同時に、フロストとファングは水の壁を駆け上がる。
「……ッ!やった!その調子だよ、フロスト!ファング!」
後ろに付いたファングに押してもらいながら、フロストは登る。しがみ付いたイリゼとエストさんを背負って、水流を乗り越えていく。
やっぱり、出来た。突破する事も、防ぐ事も出来ない絶対の水流。だけど、水は水。だから、突っ切る事は出来なくとも、そこを泳ぐ事なら出来た。防御出来ない水流だけど、飲み込まれても全員押し流されるだけで無事だった事、コルク弾を無理矢理止めようとしたズェピアさんは腕を貫通されたけど、ただ当たっただけのセイツさんは無防備だったのに軽傷で済んだ事から、無理に『対抗』しようとしなければ本当にただの強い水流ってだけなんじゃないかって……僕はイリスちゃんに伝えた通り、『答え』を見つける事が出来た。
「エスちゃん、イリゼさん……お願いッ!」
『任せてッ!』
氷の魔法を放って遠距離攻撃を引き付けるディールさんの声を背中に受けながら、イリゼとエストさんが迫っていく。イリゼは今いる中じゃ僕の次にポケモンに慣れていて、エストさんは何としてももう一発絵日記帳に当ててやりたいという思いがあったから、この二人が突撃役になった。
水流を乗り越えた先に、また現れた水流。けどそれも、フロスト達は越えていく。二回越えて、三回越えて…四回目は、ない。まだ出せるのかもしれないけど…今はそれより、二人が早い。
「これでッ!」
「今度こそッ!」
『喰らえぇぇええええええッ!』
フロストの背中から飛んだ二人は、絵日記帳へ肉薄。エストさんが大剣を突き出して、イリゼがその柄を掴む。大剣に女神のエネルギー…シェアエナジーっていう力を纏わせて、二人は加速しながら突っ込む。
響く声、大剣の突進。そして二人の刃は、その斬っ先は、確かに絵日記帳へと届いて……
──止まった。ぴたりと、触れた瞬間に、それ以上はほんの少しも動く事なく…絵日記帳には、何のダメージも入らないまま。
『ん、な……ッ!?』
いけると思った。これなら、今度こそって思っていた。僕だけじゃなく、多分イリゼとエストさんもそうで…だから二人は、硬直してしまう。
そこに飛来するコースロープ。二人は寸前で反応したみたいだけど交わし切れずに、二人纏めて絡め取られる。巻き付かれて、身動きが取れなくなって……二人の頭上に、槍の様に何本ものモップが現れる。
思い出すのは、さっきのズェピアさんの負傷。予想した通りなら、無理に受け止めようとさえしなければ重傷にはならない。でも、今はイリゼもエストさんも身動きが取れない状態。絡み付いたコースロープとお互いが邪魔になって、避けるのは勿論衝撃を逃す事も多分出来ない状態。たとえそうしたくなくても……攻撃を受けたら、その場で諸に受けるしかない状態。
「嘘……ッ!エスちゃんッ!イリゼさんッ!逃げてッ、逃げてぇええええぇぇッ!」
声が響く。ディールさんの、絶叫するような声が。皆が二人を助けようと動く…けど、三度の水流で後退させられた今、誰も間に合わない。届かない。見えているのに、分かっているのに、どうしようもない現実だけがそこにある。そして、二人の頭上を取り囲んだモップは、全てが一斉に放たれ──一発の音が、轟いた。轟音と共に、何かが飛来し……モップを全て、吹き飛ばす。
『え……?』
爆発が二人の頭上で巻き起こる中、僕達が何が起きたのか分からず茫然とする中、別の何かが飛んできて、イリゼとエストさんを纏めて抱える。それを追うように…というより、これまでは逆らっていた水流の勢いにそのまま乗るようにして、フロストとファングも戻ってくる。
そうしてイリゼとエストさんを抱えたまま、僕達の方へ飛んでくる人影。…そう。それは、『何か』じゃない。人の姿をした……見覚えのある、バトルスーツ。
「間一髪、だったわね。…ところで、これって……」
「イヴさん!」
イリゼとエストさんを下ろして、コースロープを解く女性。間違いなくその人は、バトルスーツを纏ったイヴさん。
けれど、それだけじゃない。イヴさんが二人に絡み付いたコースロープを外す中で、皆がこっちに来る中で、巨大な影が正面に現れる。駆動音を響かせながら、反射の光を靡かせながら、もう一つの巨大な人型が……降り立つ。
「──遅くなって申し訳ありません。ブリザード・マスター、ドリフティングスノーリペア、これより戦線に復帰します」
響くように聞こえてくる声。その声と共に構えられる武器。そうして、現れた。微かに砂を思わせる色を帯びた装甲を纏った、同時に一部の場所は装甲を纏わずそのまま露出させた、そして左肩から先はマントの様な物で覆い隠した──一機の巨大なロボットが。
今回のパロディ解説
・「どこぞのフルコンタクト系空手王者〜〜」
グラップラー刃牙に登場するキャラの一人、末堂厚の事。ただ、彼に限らず嵌め直す事で脱臼を強引に治すシーンは、創作においては偶にありますよね。
・〜〜某うまい駄菓子〜〜
うまい棒の事。うまい棒といえば10円で買えるお菓子…と言いたいところですが、実は今ってもう基本10円では買えないんですよね。知っていましたでしょうか。
・「〜〜どこぞの魔人〜〜」
Fateシリーズに登場するキャラの一人、織田信長の事。空中に武器や魔法陣を多数展開して一斉掃射…はFateでよくある遠隔攻撃手段の一つですが、銃を展開して撃つのは彼女が最初な気がします。
・「〜〜六道武装〜〜」
モンスターストライクに登場するキャラの一人、神凪リンネ(リンネ:六道武装之神巫)の事。彼女の場合は、どちらかというとビットやファンネル的な使い方なんですよね。
・「〜〜死徒側の私が某代行者〜〜」
TYPE-MOON作品における擁護の一つ及び、Fateシリーズに登場するキャラの一人、言峰綺礼の事。要はZeroにおける、切嗣との決戦で綺礼が起源弾を受けた際の対処の事ですね。
・「〜〜エスちゃん〜〜逃げてぇええええぇぇッ!」
マクロスfrontierに登場するキャラの一人、キャサリン・グラスの台詞の一つのパロディ。でも別に、味方から一斉掃射を受けそうになっている訳ではありません。