超次元ゲイムネプテューヌ Origins Transition 作:シモツキ
水上を走る。速く、素早く、水面を駆ける。走りながら印を組み、水中へ向けて術を放つ。
「次、いきます!」
「ああ──今だ!」
走りながらの、術の行使。いつ打ち込むかの指示を出すのは、茜さんの観測からタイミングを図る影さん。それを何度も繰り返し…また一つ、指示が飛ぶ。
「っと、ちょっと左側に逸れてきたかも!えぇと、こっからこの辺りだったのが、今はこれ位まできちゃってる!」
「ならまだ全体修正が効くな…ビッキィ、11時の方向!角度は……」
「こう!こんな感じ!」
「分かりました!こう!」
「なんでジェスチャーで角度がきっちり伝わるんだ…!結果オーライだけども…!」
びしっ、と影さんの後ろから腕を突き出した茜さんの教え通りに、また一発打ち込む。上手くいったようで、水飛沫が上がった後茜さんはサムズアップを見せてくれる。
ここまでの首尾は上々。水中はよく見えないけど、かなり上手くいっていると思う。だから、後は……
「…いけるな。愛月!」
「うん!行くよ、フロスト!」
「フロスト、発進。ごーごー」
前方、これまではずっと同じ場所で留まっていた水上バイクとフロストが、影さんの操作と愛月(とイリスも…?)の指示で揃って動き出す。わたしのいる方へ、並走する形でどんどん速度を上げていって、わたしは邪魔にならないように横へと退避。水上バイクはエンジン音を、フロストは高い鳴き声を上げながら駆け抜けていき……止まる。どっちも急ブレーキを掛けて……次の瞬間、二つの影が水中から現れる。
一つは、殆ど水飛沫を上げる事なく、無駄のない動きで水面に顔を出したピーシェ様。そしてもう一つは…凄まじい水飛沫と共に潜水状態から浮上してきた、ワイトさんのアームズ・シェル。
「お、おぉー…!ただ出てきただけなのに、格好良い…!」
「…………」
「…あっ…だ、大丈夫ですピーシェ様!わたしはピーシェ様の方が格好良く出てきたと思いますから!」
「え?…いや、私は単に皆の事を見回していただけで、別にどうとも思っていないんだけど……」
「へっ?な、ならまあいいんですけど…」
「えぇ。…では皆さん、仕上げを……!」
完全に取り越し苦労だったっぽいと分かってわたしが変な脱力感を抱く中、ピーシェ様の掛け声でピーシェ様、水上バイク、それにアームズ・シェルが三方向から愛月とイリスの乗るフロストの方へと集まっていく。それも、ただ集まっている訳じゃない。ピーシェ様は手で、水上バイクとアームズ・シェルは機体に固定する形で大きな『網』を持っていて…同じく網を身体に括り付け、更に愛月とイリスが端を持っているフロストの方へピーシェ様達が集まる事で、広がっていた網は閉じる。──その内側に、沢山の魚を捕らえたまま。
「おお、これは凄い量。大漁、大漁?」
「はは、確かに大漁だね。…お疲れ様です、皆様」
「ぴぃちゃん、暫く潜ってたけどだいじょーぶ?」
「問題ありません。元々体力には自信があるんです」
「体力と肺活量は違うよーな…まぁでもいっか。追い込み漁、せいこーだね!」
腰に手を当てて宣言する茜さんに続いて、イリスがわーい、と両手を上げる。動きは大喜びのそれで…でも顔付きは無表情のまま。それが物凄くアンバランスで…顔を見合わせたわたし達は、思わず苦笑。
追い込み漁。それが、今わたし達のしていた事。陸上で素材を掻き集め、ディールさんとエストさんが錬金術で用意してくれた漁業網を、水上と水中でピーシェ様達が広げ、わたしが展開している場所へと魚の群れを追い込む事で、狙い通り今回もまた大量の食料を確保する事が出来た。
「さてと、それでは戻るとしましょうか。…刺身…焼き魚…煮付け……」
「イリス、どれも食べたい…。……そのまま食べてもいい…?」
「う、うん、ちゃんと調理するから我慢しようねすーちゃん…。…ワイトさん、情報収集の方はどう?」
「この周辺のデータは、一通り取れたかな。影くん、やはりここも水深はほぼ同じみたいだ」
「となるとやはり、どこも同じな可能性が強まってきたな…」
「…ワイトさん、影さん、同じっていうのはもしかして……」
つい魚料理を色々と想像してしまっていたわたしが我に返ると、何やら成人男性二人が愛月へと頷いている。
調査について、この二人がズェピアさんと色々やっている事は知っている。けど今のやり取りを見る限り、それに愛月も何か関わっているようで…あのグレイブと色んな旅をしている、着いていけているのが愛月だし、普通の男の子に見えて、実は結構凄いのかもしれないな…。
「らぷぷ〜」
「ピーシェ、フロストが乗ってって言ってる。フロスト、今から戻るって分かってるみたい」
「へぇ…君は賢いね、フロスト」
「へへへー、でしょ?…そういえば、ビッキィはずっと走りっ放しだけど大丈夫?」
「ふっ…愛月、わたしは生まれてから一度も疲れた事がないんだよ」
「い、一度も…!?」
「凄い。ビッキィの体力は無尽蔵?」
「あ、いや、今のは言ってみたかっただけだから、間に受けないで……」
出来心からつい言ってしまったがばかりに、驚く愛月と微塵も疑う様子のないイリスという、二人からの真っ直ぐな視線が突き刺さる。おまけにピーシェ様からも、「何やってるんだか…」と言いたげな呆れの視線を向けられて…がっくりと肩を落とすわたしだった。
まあ、それはともかくわたし達は、捕獲した大量の魚と共に引き返す。水上バイクやフロスト、アームズ・シェルと並走する。
「ところで影さん、ワイトさん。お二人の見解を聞きたいのですが…引き返す事なく、このままずっと島を離れていった場合、どうなると思いますか?」
「それは、何があるか…或いはどこに行き着くかという話ですか?」
「そんなところです。現実問題としてそれを確かめようとするのは危険性が高過ぎると思うので、やる場合は十分な準備が必要だとは思いますが」
「ぴぃちゃんぴぃちゃん、どーしてそれを私達には訊かないの?」
「そうですよピーシェ様。わたし達を忘れないで下さい」
「…なら、どうなるかの仮説や予想があるの?」
真っ直ぐに戻る中、何故か訊いてもいい筈なのに名前を挙げられなかったわたしと茜さん。これがまだ幼い二人なら分かる。でも何故わたし達まで…と声を挙げると、一拍の後ピーシェ様は言葉を返してくる。そして問われたわたしと茜さんは、顔を見合わせ…言った。
『いやまぁ、それはないん(ですけど・だけと)』
「…………」
再び向けられる、呆れの視線。けれど今度は、茜さんという同じ立場の仲間がいるから辛くはない。…嘘です、ちょっと辛いです……。
「はは…こほん。…これはまだ憶測の域を出ないのですが…何もないのかもしれません」
「何もない?それは、延々と水があるだけという事ですか?それとも……」
「空間そのものが存在していないか、だな。それを確かめる為に、色々と試したいところではあるが、ピーシェの言う通り危険な上、準備にも手間が掛かる。だからそれについて調べるとしても、当面は後回しだ」
「そもそもの話として、調査自体が安全確保や、この次元で起こり得る事態の事前察知を目的としていますからね。私も気にはなりますが、優先順位としては低い…と見ています」
「…一理ありますね。ありがとうございます」
どうやらピーシェ様は本当にただ気になっただけ、訊いてみたかっただけのようで、聞いてからは感謝と共に一つ頷いた。
便利だから…って事で割とすぐに受け入れていたけど、施設の電源の件とか、倉庫や冷蔵庫にあった食料の事とか、そもそも施設の存在そのものにしたって、この次元は変な部分が多い。わたし達が捕らえた巨大鮫にしても、イリゼさん達が仕留めた巨大猪にしても、モンスターでもないのにああも巨大である事は不思議でしかない。一応その『変』である事の理由、原因はこの次元が不安定で不完全だからという事だし、それで全部説明も付くんだろうけど……多分これからも、変な事は色々とあるんだと思う。或いはひょっとすると、まだ気付いていないだけで、わたしはもう把握している以上の『変』に触れているのかもしれない。
「…む、むむ……」
「…ビッキィ?」
「…はぁ。やっぱり慣れない事は、するもんじゃない……」
「……?」
暫く考え、自分で何を考えている和田がよく分からなくなり…脱力。そんなわたしに声を掛けてくれたピーシェ様は、きょとんとしていた。
「ふぅ、とうちゃーく。フロスト、お疲れ様」
「フロスト、よく頑張った。良い子良い子」
「えー君も運転お疲れ様。フロストみたいに撫でてあげよっか?」
「いらん」
そうして砂浜に戻ったわたし達。まだ体力には余裕があるとはいえ、特に何も頑張らなくて良い分水上より陸上の方がずっと楽。だからわたしはぐぐっと脚を伸ばしてストレッチをし……その最中、ディールさんとエストさんがやってくる。
「お帰りなさい。今回はどうでした?」
「食料確保の方はばっちりです。調査の方は……」
「まずまず、と言ったところだな。出迎えなんて、何かあったのか?」
「何かあったじゃなくて、あるからこっちまで来たのよ」
ちらりとピーシェ様からの視線を受けた影さんが、水上バイクを砂浜の上へ移動させながら答える。そしてその影さんからの問いには、エストさんが答えて…三人のやり取りを聞きつつ、わたしはディールさんとエストさんが運んできていた、あるものを見ていた。
「…あの、これは?」
「ワイトさんから頼まれていた補給品です。ワイトさん、今回のは試作品で、数も少ないですが…確認してもらってもいいですか?」
「ありがとうございます。では、見させてもらいますね」
「…これって……」
補給品?…と思って二人が運んできたコンテナを覗いたわたしの目に入ってきたのは、大きな弾丸。多分、普通の人が持って使う銃では使えない…どうやったって装填出来ないような、弾薬の束。わたしは火器について詳しくないけど、実物を見て、更にワイトさんからの注文だという事も踏まえれば、すぐに分かる。…これが、アームズ・シェル用の物だって。
「試射してみるまでは、実用に耐え得るかどうか分かりませんが…正直、脱帽です。まさか、本当に弾薬の錬金まで出来てしまうとは……」
「この位朝飯前よ!…と、言いたいところだけど…結構苦労したのよねー、これ。大きさは勿論だけど、こういうのって細かい溝とか角度とかも重要でしょ?」
「そうですね。銃や砲に合わない弾丸を撃とうとすれば、弾溜まりを起こす可能性があるのは勿論、暴発する危険もありますから」
「暴発…だ、大丈夫かなエスちゃん…。やっぱりこんな、ワイトさんに危険が及ぶような事を、安請け合いしない方が良かったんじゃ……」
「ここまできて何言ってるのよディーちゃん。ワイトはわたし達の腕に期待と信頼をしてくれたんでしょ?だったらここはむしろ、自信を持って渡さなきゃ。そうよね?」
「えぇ。ディール様もエスト様も、私にとっては躊躇いなく信用の出来るお方です。気休めかもしれませんが、この弾丸ならきっと上手くいきますよ」
硬い雰囲気と難しい表情を浮かべる事も少なくないワイトさんからの、二人へ向けた柔らかな言葉。その言葉を受けたエストさんはにっと笑い、ディールさんも「そう言ってくれるなら…」という風な表情を浮かべて、試してほしいと二人は言う。
「では、早速試射を。皆さん、水上へ向けて撃ちますが、念の為離れていて頂けますか?」
『はーい』
水辺でフロストを愛でていた愛月とイリス(と、実はピーシェ様も)は、フロストと共に砂浜へ退避。それからアームズ・シェルをコンテナの近くまで移動させたワイトさんは、機体を片膝を突いた体勢にし…ぴたり、と動きが止まる。そしてそれにわたし達が小首を傾げる中、コックピットハッチを開けて顔を出したワイトさんは…言う。
「…普通、補給作業はそれ用の設備を用いて行うのですが…どうしましょう……?」
『あっ……』
普通の銃と弾なら、人の手で込めればいいだけ。けどこれは巨大ロボット用の弾丸な訳で……どうしよう。そんな視線で、ディールさんはエストさんを見る。見られたエストさんも、同じような顔をして、何故かわたしの方を見てくる。いやいや…そこでわたしを頼られても…。
「…あ、でも…ワイトさん。弾丸の装填って、特殊な機械じゃないと蓋が開かないとか、そういうものですか?」
「いや、そういう訳ではないよ。ただ、人力でやれるようなものではないし、機体のマニピュレーターでやるには細か過ぎてね……」
「そういう事なら……」
もしそうだったら、とコンテナ内の弾薬を軽くノックしながら訊く。けれど別に、システムとかセキュリティとかの問題ではないと分かった事で、まずは一つ安堵。続いてわたしはコンテナの側から離れ、アームズ・シェルへ小走りで駆け寄る。
「この弾丸、どこに装填するんです?このライフルです?」
「うん、その通りだ。丁度そこにあるのが弾倉…つまり、弾丸のカートリッジでね。通常ならそこに機械で装填していく訳だが……」
「カートリッジ…どうやったら取れますか?」
「ああ、それは機体の方から操作しよう。一応整備用に、人の手でロックを解除する為のレバーもあるけど、仮に外したところで重過ぎてとても──」
「あ、取れた。よいしょっと」
「…人力では持てない、筈なんだけどね……」
まだ中に入っている弾丸を落とさないようにしつつ、弾倉を担ぐ。またコンテナの方へと移動して、降ろして、二人が錬金した弾薬を一発ずつ入れていく。
「…えー君、あれ真似出来る?」
「無理だな。腕が折れるか義手がひしゃげるか、両方纏めてお釈迦になるか以外の未来が見えない」
「…ディーちゃん、わたし達が作ったのってハリボテじゃなかった筈よね…?」
「うん…女神化してないとはいえ、魔法での身体強化をした上でコンテナに入れた筈なのにね……」
「ビッキィは、人間。でも力持ちで、不思議な力も使えて、水の上も走れる。…つまり同じ人間の愛月も、頑張れば出来る?」
「いや無理無理無理無理!こんな無茶苦茶出来るの、ビッキィかグレイブ位だよ……」
弾薬がある程度入っている状態の弾倉を担いだ後だから、弾薬一発一発が軽く感じる。おかげで装填は思ったよりも早く済んで…わたしはまた、弾倉を持ち上げる。更に重くなった弾倉を抱え、砂浜を歩くというのは流石に少し大変だけど…これも訓練だと思えば、やる気に繋がる。
そうして運んだわたしは、弾倉をライフルにセット。後はロックをするだけで…って、あれ…?
「う、上手くロック出来ない…ぴ、ピーシェ様〜!」
「え、何故ワイトさんではなく私…?まぁいいけど……えーっと、これは…」
言われてみれば確かに、パイロットのワイトさんを呼ぶのが一番に決まってる…けど、「まさか壊した…!?」と慌てていたわたしに、残念ながらその発想はなかった。でも、結果ピーシェ様が操作をしてくれて上手くロック出来たから問題はなし。
「ふぅ。お待たせしましたワイトさん、これで試射を…って、あの…え、何この雰囲気……」
扱うものが扱うものだし、と集中していたわたしは雰囲気ががらりと変わっていた事に気付かず、今になって困惑。そしてわたしが戸惑う中、ピーシェ様はわたしの肩にぽんと手を置き…言った。
「純粋な力だけで異彩を放つビッキィに、皆は圧倒されていただけですよ」
「いやわたし革命を起こそうとか思ってないんですけど!?」
出来そうな気がしたから、出来ると思ったからやった…ただ、それだけの事。他意なんてない、本当にただそれだけの気持ちでやって、結果出来た、人力での弾薬補充。それが結果、皆から物凄く変な注目(皆さんだって大概ぶっ飛んだ力や強さを持っているのに…)を集める事になるなんて、全く思いもしなかったわたしであった。
…因みにこの後試射したワイトさんは、「一先ず使える事は間違いない」…と言いつつも、丁寧ながらまあまあ辛口の評価をしていた。武器である以上、半端な遠慮はするべきじゃないというのは分かるし、ディールさんやエストさんへの信頼が感じられる口振りでもあったけど…厳しいなぁ…。
*
追い込み漁…というものをして、イリス達が戻った時、イリゼ達はまだ戻っていなかった。戻ったのは、イリス達が先。かけっこなら、イリス達が勝利。
でも、これはかけっこではないので、勝利でもない。残念?…別に、そうでもない。
それよりも、ビッキィがワイトのお手伝いをした少し後に、イリゼ達が戻ってきた。
「皆〜、戻ったよー」
ディールとエストが魔法で作った氷を使って、茜とピーシェが魚の氷締めというのをするのを見ていた時、ネプテューヌの声がした。
その声を聞いて振り向いたら、やっぱりネプテューヌがいた。イリゼ達もいた。──全身真っ赤っかの液体塗れな、イリゼ達が。
『いや何事ぉ!?』
びっくりして、皆駆け寄る。イリスも転んですってんころりんしないように気を付けながら、皆の後を追う。
皆、イリゼ達が血だらけだと思ったらしい。でも、そうじゃないとイリゼ達は言う。
「ん、ん…甘い匂い…?」
「あ、鋭いわねイリスちゃん。皆も安心して。わたし達がこの有り様なのは…これが原因だから」
すっ、とセイツが見せたのは、緑と黒の、真ん丸な物体。野菜の図鑑で見た事がある。確かこれは…スイカという、食べ物。
「あ、あー…なんだ、スイカですか…もう、驚かせないで下さい……」
「驚かさないでも何も、私達が説明するより先に、開口一番ビッキィ達が驚いていた訳だけどね…」
「いや、流石にこれは驚かざるを得ないと言いますか…確かに我々ももっとよく見るべきでしたが、だとしても赤い液体塗れとなると、まず血を連想してしまうので……」
「っていうかよく見たら、普通に皆スイカ持ってたり転がしたりしてたね…びっくりしてたとはいえ、どうして私達気付かなかったんだろう…」
「びっくりしたから、視界も思考も狭くなったというだけだろう。…というか、むしろどうしてそっちは全員そんなけろっとしてるんだ…そんなスイカの汁塗れで気持ち悪くないのか…?」
「どうして、って…それはまぁ、なんというか……」
『…慣れ?』
イヴの言葉に続いて、顔を見合わせたイリゼ達は答える。それに皆は、困惑したような顔。イリスの顔は…多分、いつも通り。
「騒がしいわね、もしかしておねーさん達も戻ってきた…って、」
『いや何事ぉ!?』
「おや、これは……」
錬金の為に施設に戻っていたディールとエスト、それにズェピアが出てくる。ディールとエストは、さっきの皆みたいな反応をする。
すると、そんな二人へネプテューヌは「天丼?」と言っていた。…ネプテューヌは、天丼が食べたくなった…?
「いや天丼じゃないし…そもそもボケじゃないし……」
「多分茜さん達も同じような反応したんでしょうけど、こんなの誰だって同じような反応しますって……」
「えっと…っていうかどうして皆はスイカの汁塗れなの…?」
「お、遂に訊いてくれたッスね愛月。まずこれをウチ等はスイカ爆弾…いや、バクダンスイカと名付けたんスよ」
「え、何故今の問いに対してその答えが…?…と、いうか…爆弾……?」
「ふざけてる名前に思えるかもしれませんけど、割と本当に爆弾です、イエローハート様。私達がこの有り様なのも、それが密接に関わってまして……」
不思議な名前のスイカに、また皆は困惑の顔をする。その間、イリスはバクダンスイカをじーっと見つめる。
図鑑には、スイカは甘くて非常に水分の多い野菜であると書いてあった。…気になる、食べてみたい……。
「…イリゼ、イリゼ。味見、してもいい?」
「え?…うーん…まぁ、百聞は一見に如かずって言うしね。いいよイリスちゃん。皆にどんなスイカなのか、どうしてこうなったのかを分かってもらう為にも、試しに一つ──」
砂浜に纏めた沢山のバクダンスイカの中から、しゃがんで一つを取るイリゼ。そのイリゼにいいよって言われたイリスは、近付いて……頬を、ぺろり。
「わひゃぁっ!?」
「…確かに甘い…濃厚な、でも口に残らない甘さ…イリス、これ好き。ディールとエストも、どう?」
『ど、どうって……』
スイカの味が分かって、イリスは満足。…はっ…でもよく考えたら、今のはスイカの味ではなく、イリゼの味かもしれない…。これを確かめるには、イリゼを食べて……
「…う…イリス、スイカの甘さかどうか確かめたい…でも、イリゼを食べるのは嫌……」
「カニバリズム!?い、イリスちゃん!?」
「…イリスって、偶に誰よりもエキセントリックだよね……」
何故か皆がぎょっとした顔をする中で、イリスはルナからエキセントリックと言われる。エキセントリック・イリス…この響きは、悪くない。
「こ、こほんっ!味見出来るかどうかはともかく、一度このスイカを割ってみせるから、ちょっと離れててくれるかな!?」
「任務、了解」
「イリスちゃん、それどういう時の台詞なのか分かってる…?」
「……?了承した時の言葉ではない…?」
違うのか、とディールに訊き返すと、ディールは困ったような顔で頬を掻く。今のは、TVで知った言葉。イリスは本が好きだけど、TVも良い。特に、勉強を教えてくれる番組はとても良い。
と、イリスが話している間に、イリゼはバクダンスイカを離れたところに一つ置いて、バスタードソードと呼ばれる剣を構える。ゆっくりと振り上げ、そこから凄い勢いで振り下ろし……
『えっ?』
……スイカが、爆ぜた。斬れたとか、割れたとかではなく、爆発した。スイカの汁が、びしゃりとイリゼの身体に掛かり…さっきまであったスイカが、爆ぜた後には跡形もなくなっていた。
「…見ての通り、割ろうとすると粉々どころじゃないレベルで爆発するものでね……」
「だ、だからバクダンスイカなんだ…僕、こんな凄まじいスイカ割り初めて見たよ……」
「スイカ割りというか、スイカ粉砕だね…。…斬り方とか、斬る角度が悪いのでは?」
「ピーシェの言う事はウチ等も思ったんスけど、ネプテューヌが成功した一回を除いて後は何を試しても失敗したんッスよねぇ。で、試しまくったウチ等は勿論、あんまり爆裂しまくるもんだから、見てただけのイヴとルナにもかかってご覧の有り様って訳ッス」
「なんですかその特殊な調理食材みたいなスイカは…というか、ネプ姉さんは成功したんですよね?どうやったんです?」
「どうもこうも、ほんと偶々成功しただけというか、自分も一回しか成功しなかったというか…。まあでも、強いて言うなら……」
『言うなら…?』
「日頃の行い、かなぁ…」
ふぁさっ、と髪を掻き上げるネプテューヌ。次の瞬間、ふっと静かになって黙り込む皆。その理由は…イリスには、分からない。
「…ま、まあうん。そーゆー事なら、ここに適任者がいると思わない?」
「ふむ、君の目で構造上の穴…ここでいう、破裂しない点を突くという訳だね」
「そうそうそのとーり!それじゃあ皆、あかねぇに任せて!」
今度は茜が一つスイカを取ってきて、大きい剣をよいしょと構える。茜は自信満々。後ろに立っている影も、腕を組んで自信満々。…イリス、知っている。これは恐らく、後方彼氏面というもの。
…あ、でも、二人は夫婦…らしいから、これは後方彼氏面ではなく、後方夫面…?
「いくよー、ていッ!」
茜はじーっとスイカを見つめてから、さっきのイリゼと同じように剣を振り上げる。でも、持ち上げ方が違う。握り方、角度、姿勢…どれも少しずつ違っていて、その違いが興味深い。
そして、茜は振り下ろす。イリゼの時より小さく見えるスイカに、茜の大剣が食い込んで……
「きゃっ!……え、えっ…?」
……また、爆ぜた。さっきとおんなじで、バクダンスイカ、なくなっちゃった。
「馬鹿な…茜が見切るのに失敗しただと……!?」
「嘘でしょ…今、確かに視えてた筈なのに……」
「…まさか、茜君が失敗するとはね。高位の魔眼にも匹敵し得る彼女の目でも通用しない特異存在という事なのか、それともこれもまた……」
スイカが破裂して、影はおろおろ。茜もおろおろ。ズェピアは…ふむふむ?
そして皆、びっくりしてる。皆、茜なら出来ると思っていたらしい。だから、びっくり。
「うぅ…失敗しちゃったし、スイカの汁でべたべたにするし…ぐすん、えー君…!」
「あぁ、よしよし…けど本当に、どういう事なんだ…?…っていうか、確かにべったべただな……」
「…これは、本当にスイカ…というより、食べられるものなんですか…?こうも破裂するとなると、仮に切れたとしても、食べようとした瞬間同じような結果になるような気がするのですが……」
「わたしもワイトさんに同感です。他に何もないならともかく、こんな食べられるかどうかも怪しいものを無理して食べようとしなくても良い気がするというか……」
「んーん、でもさっき自分が割った時には、普通に食べられたんだよね。なんか、一回割れちゃえば後は普通のスイカみたいに切り分ける事も出来るみたいなんだけど……」
「うーん…あ、そうだ。じゃあさ、一回凍らせて、それから割ってみるのはどうかな?フロストに冷凍ビームさせてみてもいい?」
「試してみる価値はありそうね。わたしも凍らせてみようかしら」
しょんぼりした茜を、影がよしよし。その間に、エストとフロストがスイカを一つずつ凍らせる。氷に覆われたスイカは、かちんこちん。
そのスイカの前で、エストと、愛月に頼まれたセイツが斬る準備。二人も凍ったスイカに剣を叩き付けて…でも、また破裂する。しかも今度は、氷も飛び散る。
「んな……ッ!」
「わっ、ヤバ…っ!」
飛んでくる氷の破片を、セイツは大きく跳んで、エストは剣の裏に隠れて凌ぐ。…あれは、危ない。もしイリスが近くにいたら、イリスの身体に氷の破片が108個位刺さっていたかもしれない…。
「凍らせても駄目、茜がやっても駄目とはね…私は特に試してないけど、こうなるともう打つ手が何も思い付かないわ…。焼いてみるのも、さっきみたいに飛び散って大火事になる危険があるだろうし……」
「…いえ、まだ試していない手がありますよ、イヴさん。──純粋なパワーで、最大の力で拳を叩き込むという、シンプルイズベストな手が」
むむむ、とイヴは考えている。そこにビッキィが出てきて、胸の前でぐっと拳を握る。さっきの茜みたいに、ビッキィも…自信満々。
「…ビッキィって、そんなに凄いの?」
「うん。テーブルを残像が見えるレベルのスピードで拭ける位凄いんだよ?」
「そ、それは凄いけど、そんなスピードで拭く必要はあるのかしら…」
「最大の力で、ねぇ…まあいいんじゃない?そういう事なら、わたしとディーちゃんでサポートするし」
「ならば私も手を貸そう。下手な支援は逆にノイズになるかもしれないし、単純な強化でもいいかな?」
「ノイズはむしろ、色んな意味でわたしに合っていますけどね」
「……?」
よく分からない事をビッキィは言う。どういう事?…と、二人で話していたルナとエリナに訊いても、二人も分からないという。…これぞ、ミステリー…?
「ふー…ぅ……」
置いたスイカの前で、ビッキィはゆっくり深呼吸。構えを取るビッキィに、ディール、エスト、ズェピアが…強化?…の魔法を掛ける。
けれど、後から訊いたらズェピアのは魔法じゃなくて『魔術』らしい。どう違うのかについては…難しいから、いつか日記に纏める事にする。上手く書けたら、皆も読んで勉強するべし。
「…いけそう?ビッキィ」
「はい、ピーシェ様。今ならこんなスイカ一つ、粉微塵に吹き飛ばせそうな気がします」
「いや粉微塵にしちゃ駄目でしょ。そうならないように割るにはどうすればいいかって試してるんだから」
「あっ…で、ですよねー……」
「…大丈夫かな……」
ビッキィに話しかけたピーシェは、頬を掻きながら戻ってくる。何故か皆ビッキィから離れて、イリスもイリゼに手招きされたからそっちへ行く。
そうしている内に、また一つビッキィは深呼吸。ゆっくり吸って、ゆっくり吐いた次の瞬間、ビッキィの身体がブレて見えて……
「でりゃあッ!──わぷっ!?」
『…やっぱりかぁ……』
……またまたスイカ、爆発してなくなっちゃった。しかももう、皆特に驚いてもいなかった。
「や、やっぱりってなんですか!そんな、失敗する事が目に見えていたみたいに!」
「まぁ、直前のビッキィとのやり取りの時点でそんな気配あったし…。…さっきディールとワイトも言ってたけど、もうこれは諦めた方が良いんじゃない?仮に何割かの確率で割れるようになったとしても、毎回汁塗れになるのも嫌だし……」
「…あ…丸ごと食べるのは、どう?イリス、多分出来る」
「それはちょっと…お腹の中で破裂したら洒落にならなそうだし、そもそもこのサイズを丸ごとなんて誰にも…って、」
『出来るの!?』
諦めた方が、と言うイヴの後に、イリスも言ってみる。するとセイツが途中まで言って、最後は皆でイリスの言葉に反応する。
多分これは、団体芸というもの。イリスにはまだ難しくて、皆と一緒にはやれない。…いつか、やれるようになりたい。
「やってみてもいい?」
「や、止めようねイリスちゃん…さっきセイツさんも言ったけど、お腹の中で破裂しちゃったら危ないからね……」
「ディールが言うなら、やらない。…でも、スイカは食べてみたい…食べるのが無理なら……」
『……!?』
「こら、ばっちぃから止めなさい」
『ばっちぃとは失礼な!』
ちらり、とスイカの汁を被っている皆を見ると、皆はびくっとする。それからイリスがエストに注意されると、今度は声を上げる。
「まあ、俺も諦めてしまってもいいと思うぞ。ここでひたすらスイカを粉砕してても、得るものはないしな」
「えー、けどやっぱり食べたくない?だってこの次元、スイカを食べるのにぴったりな感じじゃん!」
「僕も食べたい…かな。僕じゃ絶対上手く割れないだろうけど……」
「…そうだ、錬金術でバクダンスイカを普通のスイカに変える事って出来ないかな?あ、でも、もし中で破裂したらピザ窯が大変な事になっちゃうよね……」
「だから錬金窯だって言ってるじゃない…なんでルナまで……」
「うーん…じゃあさ、取り敢えず今はやるだけやってみない?今思い付く限り、或いはやる気が続く限りはやってみて、無理だったらキッパリ諦める…で、どう?どうせもう汁塗れなら、追加で何回か汁を浴びてももう大して変わらないしさ」
「では、私はタオルの用意をしておきます。この後は、シャワーを浴びますよね?」
「ならば私は冷えた飲み物を用意しておこう。頑張り給え、お嬢様方」
それなら、とワイトとズェピアが施設の方へ歩いていく。ディールと愛月、イヴと影は濡れないようにちょっと遠くにまで逃げる。そうして残ったイリゼ達は…また、スイカ割りにチャレンジ。
「さっきは無理なら諦めると言ったけど、スイカに振り回されっ放しっていうのも面白くないし…良い加減、両断してみせるッ!…へぶっ!」
「残念だったわね、イリゼ。わたしは…ここまで試してなかった、左右での同時斬りを試してみようかしら、ねッ!…あぶっ!」
「見事に二人共失敗ッスね。ま、ウチも諦める前に、もう一回位は割れないかどうかやってみて……うぇっぷっ!」
「…思ったんですけど、皆力を入れ過ぎなんじゃないですか?女神なんて人の姿でも常人の比じゃない力が出るんですから、むしろ力を軽く抜いた位の方が上手く割れ……ふぐっ!」
イリゼとセイツは剣で、アイとピーシェはキックとパンチでスイカにアタック。四人共失敗して、割れたスイカの汁がばしゃっとなる。
それを見てから、イリスもスイカを置いてパンチ。…割れなかった。力が足りなかったらしい。
「全力の力でも駄目なら…そうだ、放り投げて、落ちてきたところを下から突き上げてみたら…!…よし、これで後は殴るだけ……ぷぁっ!」
「そういえば、割るじゃなくて電撃で『貫く』っていうのは試してなかったわね…両手で挟んで、一点だけを撃ち抜く事が出来れば……うぁぷっ!」
「すぅ…はぁ……。…確かに私には視えていた。なのに上手くいかなかったのは、きっとその通りに斬れなかったから。でも、失敗を失敗のまま終わらせるあかねぇなんかじゃ……ぷぇっ!」
まだ続くチャレンジ。ビッキィとエリナと茜もやってみて、こっちも失敗。
イリスも、またチャレンジ。今度は手を刃物の様にして、思い切り振る。…割れた。爆ぜた。イリスも、スイカの汁塗れ。うぁぷっ。
「おねーさんじゃないけど、確かにこのまま終わるってのも面白くないのよねー。だからそろそろ、大人しく斬れなさいっての!…むぁっ!」
「私も、一度位は試してみようかな…相棒、ベタベタになっちゃったらごめんね?後で拭いてあげるからね?じゃあ、せーのっ!…あっ、割れた」
「やっぱりここは、唯一の成功者である自分の出番かな〜。こういうところで成功してこそ、主人公ってもの……ねぷぅ!」
まだまだスイカ粉砕…じゃなくて、スイカ割りは終わらない。エストもやって、ルナもやって、ネプテューヌもやって、だけどやっぱり、誰がやってもバクダンスイカは破裂するだけ……
…………。
……あれ?今、何か違ったような…破裂する音とは違う、別の音が今……
「…あ、ルナのスイカ、割れてる」
『嘘ぉ!?成功したぁ!?』
「あ、あはは…何か、成功しちゃったみたい……」
まん丸な状態から、綺麗に割れて二つになったスイカ。初めて見るバクダンスイカの中身は真っ赤で、種が沢山入っている。
「皆さん、調子はどうで…って、割れている…!?」
「ルナ君が成功させたようだね。一体どうやったのかな?」
「え、えっと…それは自分でも分からないっていうか…た、偶々……?」
「偶々で上手くいくのかしら…ルナ、もう一度やってもらえたりしない?」
「あ、うん、それはいいけど…でも、あんまり期待しないでね?そんなまさか、偶然が二度も起こる訳ないし……」
目を丸くしたイヴに言われて、またルナは相棒と呼んでいる剣を振る。しゅっと振って、刃がスイカに当たって……斬れる。ころん、と二つになったスイカが倒れる。
また成功したスイカ割り。ぽかーんとなる皆。自分で斬って、自分でびっくりするルナ。そこからまたルナは一つ斬って…またまた成功。三回目も、バクダンスイカは爆ぜずに真っ二つ。
「ど、どど、どういう事!?なんでこんなに成功するの!?日頃の行いなの!?」
「そ、それを私に訊かれても分からないよルナ…後、日頃の行い云々は多分ネプテューヌさんの冗談だから…」
「酷いやピィー子!自分の発言を冗談扱いなんて…って言いたいけど、それより本当にどうして!?ルナちゃん、実は何か特殊能力持ちなの!?」
「そんな、私に特殊能力なんて……」
『…あっ。あー……』
「何その反応!?皆は何に気付いたの!?ねぇ!?」
ルナはわたわた、凄くわたわた。そんなルナに、エリナ以外の皆はあー、と言っていて…後でディールが、「ルナさんは時々物凄く運が良いんだよ」と教えてくれた。…運が良いと、破裂せずに斬れる…?…むむ、よく分からない……。
「えーっと…まあ…もうこの際、ルナに全部斬ってもらいましょ!大丈夫、貴女なら出来るわ!わたしはそう信じてる!」
「ええぇ!?け、けどセイツがそう言うなら…よーし、私はやるよ!えーいっ!」
「わっ、また斬れた!凄い、凄いよルナちゃん!」
「ああ、凄いな…茜やイリゼ達が悉く敵わなかったスイカをこうも両断するのは、見事としか言いようがない。…考えれば考える程変な状況だが……」
「そ、そうかなぁ…そこまで言われちゃうと、なんだかもっと斬りたいかも!とりゃー!そりゃー!」
「な、なんて勢い…四千万…六千万…八千万……一億…!」
「いやそんな沢山は斬ってない…っていうかそもそもそんなにスイカないよネプテューヌ!だけど今なら幾らでも斬れる気がする!うおーっ!」
「それじゃあラストはルナチョップで頼むッス!」
「任せてっ!えいやーっ!」
すぱんすぱん斬れていくスイカ。どんどん勢いが良くなるルナ。皆も大盛り上がりで、イリスもなんだか見ていて楽しくなる。これが、気持ちの良い光景というもの?
そして、ルナは最後まで斬る。ルナは、一回も失敗しなくて…気付いたら、まん丸スイカはなくなっていた。全部、ルナが斬っていた。
そんなルナに、皆は拍手。イリスも拍手。ルナはえへへと頭を掻く。本当に、目の離せない光景だった。つまり──結論。ルナは、凄い。
今回のパロディ解説
・「〜〜わたしは生まれてから〜〜ないんだよ」
プロレスラー、棚橋弘至さんの名台詞の一つのパロディ。でも流石にビッキィは疲れた事位あると思います。当たり前ですが、これはあくまでネタとしての発言ですし。
・「〜〜気休めかも〜〜上手くいきますよ」
機動戦士ガンダムに登場する、ジオンのとある整備士の代名詞的な台詞の事。ガンダムシリーズにおける、有名なモブキャラの一人ですね。尤も今回これを言ったのは、整備士ではなくパイロットのワイトですが。
・「純粋な力だけで〜〜圧倒されていた〜〜」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズに登場するキャラの一人、マクギリス・ファリドの台詞の一つのパロディ。OSの合同コラボでも触れましたが、女神の従者が革命関係の台詞は洒落にならないですね。
・「任務、了解」
新機動戦記ガンダムWの主人公、ヒイロ・ユイの代名詞的な台詞の一つのパロディ。魔法についてもそうでしたし、イリスは本やTVで得た知識を誤った解釈のまま使う事がそこそこありそうですよね。
・「〜〜特殊な調理食材〜〜」
トリコに登場する要素の一つ、特殊調理食材の事。実際こういう感じの食材は、トリコの世界の地球にもありそうですよね。というか、性質はまあまあ違いますが私は書きながらオゾン草を連想してました。
・〜〜後方彼氏面〜〜
ネットスラングの一つの事。地の文でイリスが触れていますが、影と茜は夫婦なので、彼氏ではなく夫ですね。逆に影が何かやる場合は、茜が後方彼女面ならぬ、後方妻面とかしてそうです。
・〜〜破片が108個位刺さっていたかも〜〜
METAL GEAR SOLID V PHANTOM PAINの主人公、ヴェノム・スネークの事。イリスに108もの氷の破片が刺さったら…というのは考えたくないですねぇ。いや、イリスでなくても想像したくはないですが。
・「〜〜四千万〜〜一億…!」
ARMORED CORE for Answerに登場するキャラの一人、オールドキングの台詞の一つのパロディ。なんか今話はロボ要素のある作品のパロディが多いですね。ガンダムパロだけで三つもありますし。