ターン7
プレイヤー 玉藻
「うちのターンや!このピンチ、ひっくり返したる!ドローや!」
光り輝くカードをドローした玉藻
「来たで!この状況を打開するカードが!うちの切り札で勝利をこの手に掴み取るでぇ!」
「うちはこの子《麗しの妖狐 玉藻の前》を召喚や!玉藻の前の効果により相手のフィールドにある設置されている魔法または罠カードを3枚選んで破壊できる!厄介な《カースマインド》を含めた3枚を破壊や!」
麗しの妖狐 玉藻の前
攻撃力950/守備力1100
■このモンスターが召喚した時、相手のフィールドに設置された魔法または罠カードを3枚選んで破壊する。その後、自分は破壊した枚数デッキからカードを引く。
■自分は1ターンに1度墓地から魔法を使用しても良い
■このモンスターがアタックする時墓地から魔法カードを1枚選び発動できる
美しい九尾の狐が現れコウのフィールドを呪術出爆発させる
「くそっ……」
「更にうちは魔法カード《魅惑の炎舞》を発動!うちのモンスター1体に速攻を与えるで!これで攻撃や!更に玉藻の前でアタックする時に墓地にある魔法カード《呪符:氷結界》を発動!相手のモンスターは守備力できひんで!一斉攻撃や!」
呪符:氷結界
■発動したターンの終わりまで相手はモンスターで守備することが出来ない
コウLP2900→350
「やるじゃん……くそっ」
コウの額に汗が滲む
しかし、苦しい状態でコウは笑っていた
「な、何笑っとんのや。あんさんはもう負け寸前なんやで?」
「楽しいからだよ。このギリギリの勝負が」
ニヤリと笑い興奮を隠せないコウ
ターン8
プレイヤー コウ
「俺のターン……ドローっ!やっぱり面白い!」
コウの手札には怪しく光るカードが握られていた
「手札にある《愛玩の獣 コヤンスカヤ》召喚宣言!相手の墓地に魔法カードが10枚以上あり、自分の墓地にモンスターが10枚以上ある時に俺の墓地、デッキからモンスターを全て除外して召喚する。人類悪 生殖!」
愛玩の獣 コヤンスカヤ
攻撃力???/守備力2000
■このモンスターは通常召喚出来ず、このモンスターの効果でしか特殊召喚できない。
■相手の墓地に魔法カードが10枚以上、自分の墓地にモンスターが10枚以上ある時に、自分の墓地、デッキから全てのモンスターを除外してこのモンスターを特殊召喚できる。
■このモンスターがフィールドのいる間相手の攻撃力、守備力を1000下げる。
■相手の墓地、除外にある魔法カードを自分のものとして発動できる。
発動した魔法カードは裏側に除外しこのゲーム中使用することが出来なくなる。
■自分と相手の除外置き場にあるモンスターの数だけこのモンスターの攻撃力を500上げる
光を纏ったビーストが舞い降りる。長い耳に、艶やかな毛並み。
それはどこか玉藻の前に似た姿――しかし、その瞳は冷たく、すべてを見透かしていた。
「は……? なにこれ……ウチの術が……!」
「《コヤンスカヤ》の効果発動。お前の場のモンスターは全て攻撃力が1000下がる。さらに、お前よ墓地にある魔法カード――すべてこちらで使用できる」
「う、うそやろぉ……!」
玉藻のフィールドが崩れ落ちていく。マーリン、術士たちの攻撃力、守備力が下がり太刀打ちができなくなった。
そして次のターン、コウは“奪った”魔術で反撃を開始する。
「魔法《呪符:氷結界》発動。続けて、《魅惑の炎舞》発動。効果発動によりコヤンスカヤに速攻を」
「うちの……カードが、全部ウチに牙を剥いてる……!?」
コヤンスカヤがしなやかに跳躍し、最後の一撃を放つ。
「終わりだ――!!」
轟音と共に、狐火の闇に飲まれた。
玉藻LP2800→0
勝者――コウ。
*
「……アカンわ。負けた負けた、完敗や」
フィールドを去る玉藻は、振り返ってにやりと笑った。
「ウチ、アンタのこと……ちょっと気になったわ。次、また戦るときは…負けへんで?」
「あぁ、望むところだ」
2人は固く握手をする
その背に観客のどよめきと熱気を受けながら、ステージを後にする。
(十傑――倒すだけじゃない。全てをひっくり返す)
その決意は、次の行動を導く。
「これにて、閉幕!」
「……さてと」
彼の耳に入ってきたのは、観客の中で交わされるひそひそ声。
「アイツ……また新しいビースト?を使ってきたらしいぞ」
「マジで、何者なんだよ……」
だが、コウはその全てを背に歩き出す。
静かに、確実に、打倒十傑への道を踏みしめながら。