基本的には遊○王を意識してルールを構築して
他のカードゲーム要素を取り入れ
カードデザインにFateのキャラや宝具を取り入れる予定です
ピンポーン――。
インターホンの音が、静かな室内に響いく。
カーテンの隙間から差し込む朝の光がまぶしい。目覚めたばかりの俺、桜井コウは、ぼんやりと天井を見つめていた。
(……昨日の、あれは夢じゃなかった)
体を動かすたびに感じる違和感。
自分の体じゃない物が今は自分の体という現実。
でも――もう、受け入れるしかない。
再びインターホンが鳴る。
「……面倒くさ。誰だよ、朝っぱらから……」
玄関を開けると、そこに立っていたのは――
「あんた、また寝坊でしょ」
ツインテールにまとめた黒髪。涼しげな瞳と、しっかりした雰囲気。
制服のリボンをきっちり結んだその姿は、どこか懐かしくも、初めて見るような感覚だった。
「……?」
「なに“え?”って顔してんの。コウ、大丈夫? 昨日、ずっと連絡しても返事なかったから……」
彼女は、如月 真陽(きさらぎ まひる)。この体――コウの幼なじみ。
唯一の理解者にして、守ってくれる存在。と記憶にある。
俺の目をじっと見つめて、そっと眉を寄せる。
「……本当に、何かあった?」
(やばい。バレる…)
「ん…いや。ちょっと、寝てただけ。ありがとな、心配してくれて」
笑ってごまかすと、澪はじっと俺を見た後、ふっとため息をついた。
「……まったく、しょうがないわね。ほら、行こ。遅刻するわよ」
そう言いながら、彼女はいつものように鞄を俺の胸に押しつける。
まるで、何も変わっていないかのような朝。だけど、俺の中では、すべてが変わっていた。
***
天命学園――。
現代的な校舎と、カードバトルのアリーナが一体になった異様な学園。
どの教科よりも、カードゲームの成績が優先される。
勝者がすべて。敗者は、笑いもの。
「おい、見ろよ。また“底辺”が来たぞ」
「お?今日も、またボッコボコのショータイム見れるんじゃね?」
生徒たちのニヤニヤとした視線が集まる。
(……この体の“日常”って、こういうことだったんだな。そりゃ自殺もするか……)
下駄箱で立ち尽くしていると、目の前に影が差した。
「おやおや?底辺君じゃないか。今日も元気にカードを献上しに来たのか?」
見下ろすように現れたのは、久我 拓真(くが たくま)。
学園内でもトップランカーの一人。
粗暴で、容赦ない。毎朝、コウを“処刑デュエル”でいたぶるのが日課だったらしい。
「……面倒くさっ」
俺の中の、昔の俺が呟く。
だけど、今の俺は違う。
「お前の雑魚カード、今日もありがたく頂戴してやるよ。生徒たちの前で、な」
久我が指を弾いた瞬間、周囲の生徒たちが盛り上がり始めた。
教室前の広場。すでにカードバトルフィールドが自動展開される。
「いくぞ、底辺。さっさとデッキを出せよ」
「……ああ、望むところだよ」
気だるげにそう返しながら、俺はポケットに手を入れた。
指先に触れたカード――それは、気づかないうちに持っていた異端なカード《ビースト》
“いいね、復讐のはじまりだ”
――To be continued.